病院やクリニックでキャッシュレス決済を導入すると、診察代や検査費、入院費をクレジットカードや電子マネーなどで受け付けられます。
医療機関の決済サービスは、医療機関向けの特別料率、高額な自由診療で利用できる分割・リボ払い、レセコン・電子カルテとの連携可否まで確認する必要があります。
本記事では、病院・クリニックで利用できるキャッシュレス決済端末と自動精算機を比較し、医療機関で重視する条件ごとに選び方を整理します。
OREND(オレンド)の結論
病院・クリニックの決済端末は「医療向け手数料・高額決済・医療システム連携」で選ぶ!
医療向け手数料を抑えるならSTORES決済、高額な自由診療の支払い方法を増やすならJMS、レセコン・電子カルテと連携するならPAYGATEがおすすめです。

病院・クリニック向けのキャッシュレス決済サービスとは?
病院・クリニック向けのキャッシュレス決済サービスとは、診察代や検査費、入院費などを現金以外で支払えるサービスです。
現金の受け渡しや釣銭対応を減らせるほか、サービスによっては診察後に会計を待たずに帰れる後払い決済も利用できます。
【最新】決済端末の料金・特典
※料金には条件があります。
キャッシュレス決済の種類
病院・クリニックで利用できるキャッシュレス決済は、主に次の4種類です。
| 種類 | 導入 優先度 | 特徴 | 主なブランド |
| クレジットカード | ◎ (高い) | 高額な診療費や入院費よく利用される | Visa、Mastercard、JCBなど |
| 電子マネー | ○ (普通) | タッチだけで支払え、会計時間を短縮 | Suica、PASMO、iD、QUICPayなど |
| QRコード決済 | △ (低い) | 若年層の利用が多い、支払い方法の選択肢を増やせる | PayPay、楽天ペイ、d払い、au PAYなど |
| デビットカード | △ (低い) | 支払いと同時に銀行口座から引き落とされる | Visaデビット、JCBデビットなど |
まずクレジットカードを導入し、外来患者が多い病院・クリニックでは電子マネーまで利用できるサービスを選ぶのがおすすめです。QRコード決済やデビットカードは、患者層や利用ニーズに応じて追加するとよいでしょう。
病院・クリニック向けのキャッシュレス決済サービスの機能
病院・クリニック向けのキャッシュレス決済サービスには、主に次のような機能があります。
| 機能 | できること |
| キャッシュレス決済 | クレジットカード、電子マネー、QRコード決済などで診療費を受け取る |
| レセコン・電子カルテ連携 | 診療後に確定した会計金額を決済端末や精算機へ連携する |
| 自動精算 | 患者自身が自動精算機で診療費を支払う |
| 売上・入金管理 | キャッシュレス売上や入金状況を管理画面で確認する |
| レシート・領収書発行 | 決済後にレシートや領収書を発行する |
特に、受付の会計業務や待ち時間を減らすなら、レセコン・電子カルテ連携や自動精算の有無が重要です。
単にキャッシュレス決済を受け付けるだけなら一般的な決済端末でも利用できますが、会計業務まで効率化する場合は医療システムとの連携機能まで確認しましょう。
病院・クリニック向けキャッシュレス決済端末の種類
病院・クリニックで利用するキャッシュレス決済端末は、主に通常の決済端末と自動精算機の2種類があります。
| 種類 | 会計方法 | 特徴 |
| 決済端末 | 受付スタッフが会計する | 導入費用を抑えながら、クレジットカードや電子マネーなどを受け付けられる |
| 自動精算機 | 患者が自分で会計する | 受付での会計業務を減らし、混雑や待ち時間の削減につながる |
通常のキャッシュレス決済端末
受付スタッフが診療費を入力し、患者がカードや電子マネーなどで支払う一般的な決済端末です。
小規模なクリニックや、まずキャッシュレス決済だけを導入する場合は通常の決済端末がおすすめです。自動精算機と比べて導入費用を抑えられます。
自動精算機
患者自身が診療費を確認し、そのまま支払いまで行える端末です。機種によっては、現金とキャッシュレス決済の両方を利用できます。
会計件数が多い病院やクリニックでは、受付スタッフの会計業務を減らし、会計待ちの短縮につながります。
ただし、通常端末より導入費用がかかり、設置スペースが必要になります。そのため、受付業務の負担が大きい場合に、自動精算機まで含めて検討しましょう。
ここからおすすめのキャッシュレス決済端末と自動精算機を順に紹介します。
病院・クリニック向けキャッシュレス決済端末おすすめ9選比較
まずは、受付でスタッフが会計する通常のキャッシュレス決済端末サービスを比較します。
決済手数料や月額費用、対応する支払い方法、端末の特徴を確認し、ご自分の病院で使いやすいサービスを選びましょう。
| 比較 | サービス名 | 端末 | 対応決済 | 端末タイプ | POS連携 | 必要機器 | サポート | 詳細・口コミ | ||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 公式サイト | ![]() | 0円 | 0円 |
|
| iPadまたはiPhone | 電話9:30〜23:00・年中無休。故障時は端末の状態を確認し、必要に応じて交換 | |||||
| 公式サイト | ![]() | 39,980円 | 0円 |
|
| 不要 | 電話10:00〜23:00・年中無休。端末保証は原則1年で、保証対象の故障は交換申請に対応 | |||||
| 公式サイト | ![]() | 4,980円 | 0円 |
|
| iPhone、iPad、Android | 電話10:00〜23:00・年中無休。端末保証は原則1年で、保証対象の故障は交換申請に対応 | |||||
| 公式サイト | ![]() | 0円 | 0円〜 |
|
| 不要 | 24時間365日の電話サポート。加盟店の故意・過失がない故障は修理・交換無料 | |||||
| 公式サイト | ![]() | 0円 | 3,300円 |
|
| 不要 | 24時間365日の電話サポート。出荷から1年間の自然故障は無償で代替機に交換 | |||||
| 公式サイト | ![]() | 0円 | 0円 |
|
| 不要 | 端末別の専用サポート窓口を用意。保証期間内で加盟店に瑕疵がない故障は無償交換 | |||||
| 公式サイト | ![]() | 0円〜 | 0円〜 |
|
| iPadまたはiPhone | FAQ・問い合わせサポートに対応。スタンダードプランで貸与される端末は契約中の故障交換が無償 | |||||
| 公式サイト | ![]() | 0円 | 2,178円〜 |
|
| 不要 | 24時間365日の電話サポート。通常保証は1年間で、故障診断に基づく無料修理に対応 | |||||
| 公式サイト | ![]() | 38,280円 | 0円〜 |
|
| 不要 | 電話9:30〜23:00・土日祝対応。端末の操作方法や決済トラブルなどを相談可能 |
【30秒診断】おすすめの決済端末は?
4つの質問に答えるだけで、おすすめの決済端末がわかります。
Airペイ(エアペイ)は初期費用/月額固定費0円で利用開始ができます。
また、QRコード/電子マネーなど92種以上の決済に1台で対応できる対応したマルチ決済端末です。入金回数が多いのも特徴で月に最大6回振込があるため、資金繰りが心配な個人や小規模店舗の方にもおすすめです。
現在は0円スタートプログラムというキャンペーンが開催中で、iPhoneやiPadを持っていれば、無料で開始できます!
※プログラム条件を必ずご確認ください。詳しくはこちら。
OREND編集部の注目ポイント
Square Terminal(スクエアターミナル)はレシートプリンターが一体となった、暗証番号入力も可能なオールインワン決済端末です。
クレジットカード・QRコード・電子マネー・タッチ決済など様々な支払いに対応。1日充電が持つためテーブル決済や屋外決済にもおすすめです。タッチパネルでPOSレジの操作や、電子レシートの送付も可能です。
月額・初期費用が0円表記の他社のサービスでも、実際は端末代金に加えてレシートプリンター・スマホやタブレットなどの周辺機器が必要なため別途導入費用が発生する場合もあります。一方、スクエアターミナルは周辺機器が不要のオールインワン端末となっています。
OREND編集部の注目ポイント
Square Reader(スクエアリーダー)は月額0円でスマホ・タブレットに接続するだけで簡単に利用可能なマルチ決済端末です。
EMVおよびPCI準拠の基準をクリアしているのでセキュリティ面も安心です。
振込手数料0円・月額・解約費用など面倒な費用は全て無料。明確でわかりやすい料金体系が特徴です。
最短即時入金が可能なため個人事業主でもキャッシュフロー観点でもおすすめです。
コンパクトな端末で、ICカード・タッチ決済など豊富な支払い方法にも対応できます。
OREND編集部の注目ポイント
stera packは三井住友カード・GMO・VISAといった大手金融・決済企業が提供する、手数料1.98%~・QRコード/電子マネー/クレジットなど30種以上の決済手法に対応した初期0円のオールインワン決済端末です。
レシートプリンター内蔵型のため、他社だと必要になるプリンターも不要です。
決済端末代金(3~5万円)、プリンター(2~5万円)といった周辺機器も全てそろって初期0円で導入できます。
また、入金サイクルも最短毎日締め(2営業日後払い ※条件あり)のため個人・小規模店舗にもおすすめです。
OREND編集部の注目ポイント
スマレジ・PAYGATE POSは端末初期0円※でPOSレジメーカーのスマレジが提供するプリンタ内蔵型・タッチパネル操作が可能で、周辺機器が不要なオールインワン決済端末です。
POSレジ連携で端末から金額を直接入力し、売上集計までできます。
持ち運び式のため移動販売やテーブル・イベント・屋外決済も可能です。
法人だけでなく、個人事業主の方にも多くの導入実績があります。
OREND編集部の注目ポイント
JMSおまかせサービス Webプランは店舗の環境や利用シーンに合わせて端末機が選べます。端末料金が無料から始められるため、初期費用0円で開始できます。
端末機を使う場所(レジ横・テーブル・店先など)、店舗のインターネット環境、利用しているPOSレジなど、それぞれの店舗の状況に合った端末機が選べます。
LTE通信機能がついた端末もあるため、インターネット環境が無い店舗やWi-Fiの電波が不安な場所でも使えます!
主要な決済ブランド71種をまとめて導入でき、手数料率も最安水準なのも特徴です!
OREND編集部の注目ポイント
STORES 決済 は、個人事業主から複数店舗にもおすすめのサービスです。
スタンダードプランなら、業界最安水準の手数料1.98%〜、決済端末代金0円!
さらに決済だけではなくPOSレジや予約システムをはじめとしたSTORESのサービスが無料で使えます!
クレジットカードのタッチ決済はもちろん、iDやQUICPayなどの電子マネー、PayPayなどのQRコード決済まで、基本的な決済手段にバッチリ対応。
入金も自分のタイミングで手動でできる点もおすすめです。
OREND編集部の注目ポイント
PayCAS Mobileは、クレジット・電子マネー・QRコード決済など、さまざまな決済に1台で対応可能なマルチ決済端末です。
決済方法ごとに端末を使い分ける必要がないため、店舗オペレーションがスムーズになります。
端末はコンパクトなサイズの上、プリンターも内蔵されているため、複数の機器を置く必要がなく、レジ周りの省スペース化にも有効です。
OREND編集部の注目ポイント

- 決済手数料
- 入金サイクル
- 端末料金
- 38,280円
- 月額費用
- 0円〜
「楽天ペイターミナル」は、“すべてをひとつに”をコンセプトに、決済機能、タブレット、プリンター、 通信機能(モバイル通信・Wi-Fi)を搭載している決済端末です。
アプリ決済、クレジットカード決済(タッチ決済含む)、 電子マネー決済に対応した、キャッシュレス時代をリードする新しい決済端末です。
シンプルながらモダンなデザインで、 お店のテイストに合わせてレッド・ブラック・ホワイトの3カラーから選べるのも魅力です。
OREND編集部の注目ポイント
病院・クリニック向けキャッシュレス自動精算機3選比較
ここでは、患者自身で会計でき、キャッシュレス決済にも対応できる病院・クリニック向け自動精算機を3サービス紹介します。
| サービス | レセコン・ 電子カルテ連携 | 設置タイプ・サイズ | キャッシュレス | 決済手数料 | 本体・導入費用 |
| NOMOCa-Stand | 連携率96.6% | 奥行約30cm | オプション | Visa・Mastercard 1.25% ※条件あり | 要問い合わせ |
| Clinic KIOSK | 連携率97.5% | クリニック専用 | オプション | 要問い合わせ | 要問い合わせ |
| ハヤレジ | 連携対応 | 卓上型・自立型 | オプション | 決済端末によって異なる | 要問い合わせ |
NOMOCa-Stand

- レセコン連携率96.6%
- 奥行約30cmの省スペース設計
- クレカ・電子マネー・QR対応
NOMOCa-Standは、クリニック専用に開発された自動精算機です。レセコン・電子カルテと会計データを連携でき、患者自身で支払いから領収書・明細書の受け取りまで完了できます。奥行約30cmとコンパクトで、受付や待合室のスペースが限られるクリニックにもおすすめです。
| 項目 | 料金・内容 |
| 本体・導入費用 | 要問い合わせ |
| 月額・保守費用 | 要問い合わせ |
| キャッシュレス決済 | オプション |
| クレジットカード手数料 | Visa・Mastercard 1.25%※ |
※審査あり。月間クレジットカード売上300万円以下の場合は、月額3,300円(税込)の利用手数料が発生します。
Clinic KIOSK

- 電子カルテ・レセコン連携率97.5%
- クリニック専用の自動精算機
- クレカ・電子マネー・QR対応
Clinic KIOSKは、診療所・クリニック向けに開発された自動精算機です。電子カルテやレセコンから会計情報を取り込み、患者自身で支払いから領収書・明細書の発行まで行えます。クレジットカード、電子マネー、QRコード決済も追加でき、受付の会計業務を減らせる点が強みです。
| 項目 | 料金・内容 |
| 本体・導入費用 | 要問い合わせ |
| 保守費用 | 要問い合わせ |
| レセコン・電子カルテ連携 | システム価格に含む※ |
| キャッシュレス決済 | オプション |
| 決済手数料 | 要問い合わせ |
※電子カルテ・レセコン側で別途連携費用が発生する場合があります。
ハヤレジ

- 電子カルテ・レセコンと連携
- 卓上型・自立型から選べる
- クレカ・電子マネー・QR対応
ハヤレジは、クリニック・歯科・薬局向けの自動精算機です。電子カルテやレセコンから請求金額を取り込み、患者自身で会計できます。卓上型の「ハヤレジセルフ」と自立型の「ハヤレジスタンド」があり、設置スペースや受付の運用に合わせて端末を選べる点が特徴です。
| 項目 | 料金・内容 |
| 本体・導入費用 | 要問い合わせ |
| 月額・保守費用 | 要問い合わせ |
| レセコン・電子カルテ連携 | システム価格に含む※ |
| キャッシュレス決済 | オプション |
| 決済手数料 | 決済端末によって異なる |
※電子カルテ・レセコン側で別途連携費用が発生する場合があります。
公式サイト:https://hayaregi.com/
病院・クリニック向けキャッシュレス決済サービスの選び方
病院・クリニックのキャッシュレス決済は、手数料、医療システムとの連携、利用できる決済方法、入金サイクルを確認して選びましょう。
1. 医療機関向け手数料と総費用
病院・クリニックでは、通常の決済手数料だけでなく、医療機関向けの特別料率が適用されるかを最初に確認します。特に自由診療や入院費などキャッシュレス売上が大きい医療機関では、料率差が毎月の決済コストに直結します。
医療向け料率には、医療法人の対象可否、診療内容、年間決済額などの条件があります。端末代と月額費用も含め、自院に適用される条件で総費用を判断します。
2. 高額な自由診療で利用できる支払い方法
矯正、インプラント、美容医療など高額な自由診療を扱う場合は、一括払いだけでなく分割、リボ、ボーナス払いの利用可否を確認します。支払い方法はカードブランドや契約内容によって異なるため、申込前に対象ブランドまで確認します。
3. レセコン・電子カルテと連携できるか
受付の入力作業を減らす場合は、現在利用しているレセコンや電子カルテとの連携可否を確認します。会計金額を決済端末へ連携できれば、受付スタッフによる金額の再入力を削減できます。
自動精算機ではシステム連携が前提になるため、対応するレセコン・電子カルテと連携費用まで確認します。
4. 患者に必要な決済方法を利用できるか
キャッシュレスで支払う患者の多くはクレジットカードを利用するため、Visa、Mastercard、JCBなど主要なカードブランドは必須です。
外来患者を増やしたい場合は、患者が希望する支払い方法を選べるように、Suica・PASMO、iD、QUICPayなどの電子マネー、QRコード決済にも対応しましょう。
5. 入金サイクルを確認する
キャッシュレスで受け取った診療費は、その場で病院・クリニックの銀行口座へ入るわけではありません。
サービスによって翌営業日、月数回、月1回など入金のタイミングが異なります。医薬品や医療材料の仕入れ、人件費などの支払いに売上金を早く使いたい場合は、入金サイクルが短いサービスがおすすめです。
病院・クリニックでキャッシュレス決済の普及が進まない背景と導入すべき理由
病院・クリニックでは、ほかの業種と比べてキャッシュレス決済の導入が遅れています。
2024年の厚生労働省の調査では、カード決済に対応している医療機関は診療所で32.8%、病院で62.6%でした。一方、経済産業省の「キャッシュレス決済実態調査アンケート」では、キャッシュレス決済の導入率は飲食店85.4%、食品小売78.8%、その他小売88.3%、観光86.7%でした。
病院・クリニックで普及が進まない背景には、決済手数料や端末代などの費用負担があります。
レセコンや電子カルテと連携する場合は追加費用が発生することもあり、現金会計を続けている医療機関も少なくありません。
また、高齢患者は現金を利用するという考えから、キャッシュレス決済の必要性を低く見積もっているケースもあります。
しかし、患者側のニーズは変化しています。関東圏を対象とした調査では、全世代で70%以上、60代以上でも73%以上が医療機関でのキャッシュレス決済を希望しています。若年層では、キャッシュレス決済に対応していないことを理由に別の医療機関を選ぶと回答した人も4割を超えています。
決済手数料などの負担は発生しますが、キャッシュレス決済は患者の利便性だけでなく、受付での現金対応や釣銭管理を減らす手段にもなります。患者の支払いニーズと受付業務の効率化を考えると、病院・クリニックでもキャッシュレス決済への対応が必要です。
病院・クリニックにキャッシュレス決済を導入するメリット
キャッシュレス決済を導入するメリットは、患者の支払い方法を増やせることだけではありません。
そのほかのメリットを紹介します。
1. 会計業務と受付スタッフの負担を減らせる
現金会計では、現金の受け取り、お釣りの計算、受け渡しまで受付スタッフが行います。
クレジットカードのタッチ決済や電子マネーなら、患者がカードやスマートフォンを端末にかざして支払えるため、現金の受け渡しや釣銭対応を減らせます。
レセコンや電子カルテと決済端末を連携すれば、会計金額の入力も省略でき、受付業務をさらに減らせます。
2. 現金管理やレジ締めの負担を減らせる
キャッシュレス決済の割合が増えると、受付で扱う現金そのものを減らせます。
そのため、釣銭の準備、診療後の現金確認、レジ締め、銀行への入金といった作業を減らせます。
現金の数え間違いや会計金額との差額を確認する作業も減るため、受付スタッフの負担軽減につながります。
3. 「便利なクリニック」として患者から選ばれる
キャッシュレス対応は、単なる「支払い手段の追加」ではなく、クリニックのサービス品質を評価するポイントになっています。
特に都市部では、患者が病院やクリニックを選ぶとき、「クレジットカードが使えるか」「PayPayに対応しているか」をGoogleマップやホームページで事前に調べることが増えています。
こうしたニーズに応えることで、「急に体調が悪くなったとき」や「行きたいと思ったとき」にすぐに行ける便利なクリニックとして選ばれやすくなります。
病院・クリニックがキャッシュレス決済を導入する流れ
利用するキャッシュレス決済サービスを決めたら、申し込み、加盟店審査、端末設置・システム連携、決済テストの順で導入します。
1. 必要書類を準備して申し込む
決済サービスの申込フォームから、医療機関や代表者、振込先口座などの情報を入力します。
主に次の情報や書類を準備します。
- 医療機関名、所在地、電話番号などの施設情報
- 法人または個人事業主の情報
- 代表者の本人確認書類
- 売上金を受け取る銀行口座
- ホームページなど診療内容を確認できる資料
必要な書類はサービスによって異なるため、申し込み前に確認しましょう。
2. 加盟店審査を受ける
申し込み後は、クレジットカード会社などによる加盟店審査が行われます。
クレジットカード、電子マネー、QRコード決済では審査完了の時期が異なるため、すべての決済方法を同じ日に利用開始できるとは限りません。
開院や利用開始日に合わせる場合は、1か月以上前から申し込みを進めておくと安心です。
3. 端末を設置してレセコン・電子カルテと連携する
審査が完了したら、決済端末を受付に設置して通信設定を行います。
レセコンや電子カルテと連携する場合は、診療後に確定した会計金額が決済端末へ正しく反映されるよう設定します。
自動精算機の場合は、レセコンとの接続や設置作業なども必要になるため、通常の決済端末より準備期間を長く見ておきましょう。
4. 利用開始前に決済テストを行う
実際の診療費を想定して、利用開始前に決済テストを行います。
会計金額の反映、カード決済、レシート・領収書の発行、取消・返金まで確認しましょう。
複数の受付スタッフが利用する場合は、決済方法や取消・返金の操作手順も共有してから運用を始めます。

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