stera pack(ステラパック)は、クレジットカード、電子マネー、QRコード決済を1台で受け付けられる店舗向けのキャッシュレス決済サービスです。
この記事では、料金、決済手数料、入金サイクル、対応決済、契約条件を整理し、SquareやAirペイとの違いまで解説します。stera packを導入するべきか判断するために必要な情報をまとめています。
stera packとは?特徴と仕組みをわかりやすく解説

stera pack(ステラパック)は、SMBC GMO PAYMENTが提供する店舗向けのキャッシュレス決済サービスです。専用のオールインワン端末「stera terminal standard」を使い、クレジットカード、電子マネー、QRコード決済など30種類以上の決済手段を1台で受け付けられます。
一般的なモバイル型の決済サービスでは、スマートフォンやタブレット、カードリーダー、レシートプリンターなどを組み合わせて使うケースがあります。stera packは、カードリーダーやQRコード読み取り用カメラ、レシートプリンターなどを1台に集約している点が大きな特徴です。
主な特徴は次のとおりです。
- クレジットカード・電子マネー・QRコード決済を1台で処理できる
- 店舗側と顧客側にそれぞれ画面を備えたデュアルスクリーンを採用
- レシートプリンターやQRコード読み取り用カメラを内蔵
- 24時間365日のヘルプデスクを利用できる
- stera marketから対応する業務アプリを追加できる
端末には、店舗側の7インチ画面と顧客側の4インチ画面があり、暗証番号の入力や電子サインにも対応しています。Android OSを採用しており、stera marketから対応する業務アプリを追加することも可能です。
stera packは、カード決済だけを受け付けるサービスではありません。多様なキャッシュレス決済を1台にまとめ、会計周辺の機器や店舗業務も集約できるサービスです。
stera packの使い方・決済の流れ
stera packの使い方はシンプルです。店舗スタッフがstera terminal standardの画面を操作し、決済方法の選択から金額入力、顧客による支払いまで1台で完結します。
- 店舗側の画面でクレジットカード、電子マネー、QRコードなどの決済方法を選択する
- 会計金額を入力する
- 顧客がカードの挿入・タッチ、電子マネーのタッチ、QRコードの提示などで支払う
- 決済が完了すると、端末に内蔵されたプリンターからレシートが発行される
支払い時の顧客側の操作は、決済方法によって異なります。
| 決済方法 | 顧客側の操作 |
| クレジットカード | カードを挿入・タッチなどで読み取る |
| 電子マネー | 端末の読み取り部分にカードやスマートフォンをタッチする |
| QRコード決済 | スマートフォンに表示したQRコードを端末のカメラで読み取る |
クレジットカード決済では、顧客側の画面で暗証番号の入力や電子サインもできます。カードを店舗スタッフに渡さず、顧客側で読み取りから認証まで進められるのもstera terminal standardの特徴です。
stera packの料金・決済手数料・入金サイクル
stera packには「スモールビジネスプラン」と「スタンダードプラン」があります。初期コストは0円で、どちらも初年度のサービス利用料は0円です。2年目以降は月額3,300円(税込)が基本となります。
| 項目 | スモールビジネスプラン | スタンダードプラン |
| 初期コスト | 0円 | 0円 |
| サービス利用料 | 初年度0円 | 初年度0円 |
| 2年目以降 | 月額3,300円(税込) | 月額3,300円(税込) |
| Visa・Mastercard | 1.98% | 2.70% |
| JCB・American Express・Diners Club・Discover | 2.48% | 3.24% |
| その他 | 3.24% | 3.24% |
中小規模の店舗では、条件を満たすならスモールビジネスプランの手数料率が有利です。ただし、対象となる事業者や業種には条件があります。
スモールビジネスプランは、中小企業者を対象に決済手数料を引き下げたプランです。利用には、中小企業者であること、上場企業グループに属していないこと、Visa・Mastercardの年間売上見込みが2,500万円以下であることなどの条件があります。また、たばこ店、百貨店、旅行代理店、宿泊施設、運輸、不動産など一部の業種は対象外です。
契約後に直近1年間のVisa・Mastercard売上が2,500万円を超えると、スタンダードプランの手数料率へ変更されます。1.98%の手数料率を利用できるか、申込前に対象条件を確認してください。
stera packの初期費用・月額料金
stera packは初期コスト0円で導入できます。専用のstera terminal standardを購入する必要はなく、初年度のサービス利用料も0円です。
2年目以降は月額3,300円(税込)が発生します。ただし、直近1年間の累計キャッシュレス売上が3,000万円以上となった場合、その後のサービス利用料は永年無料になると案内されています。
そのため、月額固定費だけで「無料の決済サービスより高い」と判断するのは適切ではありません。stera terminal standardには決済機能だけでなく、プリンターや顧客側ディスプレイなども組み込まれています。端末代、周辺機器、決済手数料まで含めた総コストで比較してください。
stera packの決済手数料
stera packの決済手数料は、契約プランと決済ブランドによって異なります。
スモールビジネスプランでは、Visa・Mastercardが1.98%、JCB・American Express・Diners Club・Discoverが2.48%です。スタンダードプランでは、Visa・Mastercardが2.70%、JCBなどは3.24%となります。
特にVisa・Mastercardの1.98%は、stera packを比較するうえで重要なポイントです。カード決済比率が高い店舗では、0.5%前後の手数料差でも年間では大きな差になります。
ただし、スモールビジネスプランは中小企業者向けです。たばこ店、百貨店、旅行代理店、宿泊施設、運輸、不動産など、一部の業種は対象外となります。また、直近1年間のVisa・Mastercard売上が2,500万円を超えるとスタンダードプランへ変更され、その後もスタンダードプランの手数料率が適用されます。
1.98%という手数料率だけで判断せず、自店舗がスモールビジネスプランの対象になるかを最初に確認してください。
stera packの入金サイクル・振込手数料

stera packには複数の入金サイクルがあり、店舗の資金繰りに応じて選択できます。
| 入金サイクル | 支払いタイミング |
| 毎日締め | 2営業日後払い |
| 月6回締め | 2営業日後払い |
| 月2回締め | 2営業日後払い |
| 月2回締め | 15日後払い |
「毎日締め・2営業日後払い」は新規申込時には選択できず、利用には所定の手続きが必要です。
振込手数料は三井住友銀行なら0円、その他の銀行は220円(税込)です。月6回や毎日締めを利用する場合は、振込先によって振込手数料の負担が増えるため注意が必要です。
入金頻度を重視する場合は、三井住友銀行を振込口座に指定することでコストを抑えられます。
stera packの対応決済方法と決済端末の機能
stera packは、クレジットカードだけでなく、電子マネーやQRコード決済にも対応しています。1台で30種類以上の決済手段を扱えることが強みです。
| 決済方法 | 主な対応ブランド・サービス |
| クレジットカード | Visa、Mastercard、JCB、American Express、Diners Club、Discover、銀聯など |
| 電子マネー | iD、QUICPay+、楽天Edy、nanaco、WAONなど |
| 交通系電子マネー | Suica、PASMO、ICOCAなど |
| QRコード決済 | PayPay、楽天ペイ、d払い、au PAY、メルペイ、Alipay、WeChat Payなど |
QRコード決済では、楽天ペイ、PayPay、d払い、au PAY、メルペイなど、主要なサービスに対応しています。
決済端末の機能

端末自体にも、会計に必要な機能がまとめられています。
- 店舗側と顧客側の2画面構成
- IC・磁気・タッチ決済に対応したカードリーダー
- QRコード・バーコード読み取り用カメラ
- オートカッター付きレシートプリンター
- 電子サインや暗証番号入力に対応
別途レシートプリンターを接続する必要がなく、レジ周辺の機器を減らしながら多様な決済に対応できます。据置型のオールインワン端末である点が、スマートフォンやタブレットとカードリーダーを組み合わせるサービスとの大きな違いです。
stera packのメリット
stera packのメリットは、決済手数料の低さだけではありません。端末構成、対応ブランド、サポートまで含めて、店舗の会計環境をまとめられる点にあります。
- スモールビジネスプランならVisa・Mastercardが1.98%
- クレジットカード・電子マネー・QRコード決済を1台に集約できる
- レシートプリンターを別途用意する必要がない
- 24時間365日のヘルプデスクを利用できる
- レシートロール紙が無料で、条件を満たせば端末の修理・交換も無料
特に重要なのが、決済手数料と端末機能のバランスです。
低い手数料率を設定しているキャッシュレス決済サービスでも、別途スマートフォンやタブレット、プリンターなどが必要になる場合があります。stera packは据置型端末に必要な機能をまとめているため、固定店舗のレジカウンターで継続的に利用する場合は有力な選択肢です。

サポートは24時間365日利用できます。また、加盟店側の故意・過失がない場合、端末の修理・交換は無料です。レシートロール紙も無料で提供されています。
飲食店や美容室、小売店など、営業時間中の決済停止を避ける必要がある店舗では、手数料だけでなくサポート体制も重要な比較ポイントです。
stera packのデメリット・契約期間・解約時の注意点
stera packには低い決済手数料や高機能な端末というメリットがある一方、契約前に確認しておくべき条件もあります。
- 2年目以降は原則として月額3,300円(税込)が発生する
- スモールビジネスプランには事業規模・業種などの適用条件がある
- 三井住友銀行以外への振込には220円(税込)がかかる
- stera packの契約期間は3年間
- 解約時にはstera terminal standardの返却が必要
特に確認しておきたいのが契約期間です。
| 項目 | 内容 |
| 契約期間 | 3年間 |
| 中途解約 | 可能 |
| 中途解約の違約金 | 条件を満たせば0円 |
| 端末返却 | 解約申出から45日以内 |
| 未返却などの場合 | 所定の違約金が発生 |
stera packの契約期間は3年間です。ただし、2022年6月以降の申込では、途中解約でも解約申出から45日以内にstera terminal standardを正常な状態で返却すれば、違約金は発生しません。端末を返却しない場合などは、所定の違約金が発生します。
そのため、「3年契約なので途中解約できない」という理解は誤りです。ただし、解約時には端末を返却する必要があります。
また、月額料金0円の決済サービスと比べると、2年目以降の固定費はデメリットになります。月額料金だけを見るのではなく、決済手数料の差で固定費を回収できるかまで計算してください。
stera packと主要キャッシュレス決済サービスを比較
stera packを検討する際は、SquareやAirペイなど、主要なキャッシュレス決済サービスとの違いも確認してください。
| 比較項目 | stera pack | Square | Airペイ |
| 初期費用 | 0円 | アカウント開設0円、端末代は別途 | 0円 |
| 月額固定費 | 初年度0円、2年目以降3,300円 | 0円 | 0円 |
| 主な対面決済手数料 | 1.98%〜3.24% | 2.5%〜 | 0.99%〜3.24% |
| オールインワン端末 | stera terminal standard | Square ターミナルなど | iPad・iPhone+カードリーダー |
| レシートプリンター | 内蔵 | Square ターミナルは内蔵 | 別途用意 |
| 振込手数料 | 三井住友銀行0円、その他220円 | 0円 | 0円 |
| 入金 | 毎日締めなど4種類 | 最短翌営業日 | 月3回または月6回 |
| stera packの契約期間 | 3年間 | 解約手数料なし | 月額固定費なし |
Squareでは、年間キャッシュレス決済額3,000万円未満などの条件を満たす場合、主要カードブランドの対面決済手数料は2.5%です。月額固定費や振込手数料はありません。Square ターミナルは39,980円(税込)で販売されています。
Airペイは、初期費用、月額費用、振込手数料が0円です。決済手数料は0.99%〜3.24%で、主要カードについては条件を満たした事業者向けに2.48%のディスカウントプログラムも提供されています。入金は三井住友銀行、三菱UFJ銀行、みずほ銀行なら月6回、その他の金融機関は月3回です。
stera packは、決済手数料だけでなく、専用端末を含めた店舗の会計環境まで含めて比較することが重要です。
Squareとの違い
Squareとstera packでは、端末の導入方法と固定費の考え方が大きく異なります。
Squareは月額固定費0円で利用でき、必要な決済端末を購入する方式です。たとえばSquare ターミナルは39,980円(税込)で、レシートプリンターも内蔵しています。年間キャッシュレス決済額3,000万円未満などの条件を満たす事業者では、主要カードブランドの対面決済手数料は2.5%です。
一方、stera packは端末の初期コストが0円で、初年度のサービス利用料も0円です。2年目以降は月額3,300円が発生しますが、スモールビジネスプランではVisa・Mastercardの決済手数料が1.98%に設定されています。
固定費を発生させず、必要な端末を購入して運用するならSquare、Visa・Mastercardの決済額が大きく、低い決済手数料と据置型オールインワン端末を重視するならstera packが有力です。
入金条件にも違いがあります。Squareは三井住友銀行とみずほ銀行なら翌営業日に自動振込され、その他の金融機関では毎週金曜日に振り込まれます。振込手数料は無料です。
Airペイとの違い
Airペイとstera packでは、月額固定費と端末構成が大きく異なります。
Airペイは、初期費用・月額費用・振込手数料が0円です。iPadまたはiPhoneとカードリーダーを組み合わせて利用します。新規申込など所定の条件を満たせば、カードリーダーを0円で利用できるプログラムがあります。
また、Airペイはカード、電子マネー、QRコード、ポイントなどを含め、92種の決済方法に対応すると案内されています。決済手段の豊富さは大きな強みです。
一方、stera packは、stera terminal standardにカードリーダー、QRコード読み取り用カメラ、レシートプリンターなどを内蔵しています。決済用にiPadやiPhoneを別途用意する構成ではありません。
月額固定費を0円に抑えることを最優先するならAirペイ、レジカウンターにオールインワン端末を設置し、決済手数料と店舗オペレーションをまとめて改善するならstera packを優先してください。
stera packは、単純な「低手数料の決済サービス」ではありません。1.98%からの決済手数料、オールインワン端末、24時間365日のサポートをまとめて利用できる点に価値があります。料金だけでなく、自店舗のキャッシュレス売上、必要な決済ブランド、端末構成、入金サイクルまで確認したうえで導入を判断してください。
stera packの申し込みから利用開始までの流れ
stera packは、申し込み・審査・端末設定の3ステップで導入が進みます。各フェーズで行う作業を把握しておくと、導入までの流れをイメージしやすくなります。
1. 申し込み手続き(当日中)
オンラインでアカウント登録を行い、利用プランと審査情報を入力します。
- 公式HPから店舗の基本情報を入力してアカウント登録
- 登録完了メールから管理画面にログイン
- プランを選択し、審査に必要な情報を入力
2. 審査・端末の配送(1.5~2ヵ月ほど)
入力内容をもとに決済会社による加盟店審査が行われ、完了後に端末が発送されます。
- 決済会社による加盟店審査
- 審査完了後、決済端末を配送
3. 端末到着後・利用開始
端末の初期設定が完了すると、キャッシュレス決済の利用を開始できます。
- 端末の設置・配線と初期設定
- 各決済ブランドが順次利用可能に
stera packはクレジットカード、電子マネー、コード決済に対応していますが、コード決済事業者の加盟店審査が長期化することがあります。そのため、「クレジットカードと電子マネーは使えるが、コード決済はまだ使えない」という時期が生じることもあり、早めの申し込み手続きがおすすめです。
stera packに申し込む際の必要資料
stera packの申し込みでは、事業内容の確認と本人確認のために、資料を事前に用意する必要があります。必要となる資料は、法人は2点、個人事業主は3点です。

1. 店舗・事業内容が分かる情報
実店舗または事業の実態を確認するため、以下のいずれかが必要です。
- 店舗のホームページURL
- 店舗外観・内観が分かる画像
2. クレジットカード
stera packのサービス利用料の支払いに使用するクレジットカードを登録します。個人カード・法人カードのいずれも利用できます。
3. 本人確認書類(個人事業主の場合)
以下の本人確認書類のうち、いずれか1点を提出します。
- 運転免許証/運転経歴証明書
- 健康保険証
- マイナンバーカード
- 在留カード
- 特別永住者証明書
なお、口座番号や支店コードなどの口座情報もあらかじめ準備しておくと、申し込み手続きがよりスムーズです。




