結果サマリー
- よく使われているキャッシュレス決済は、クレジットカードが32.2%(161件)で最も多く、次いでQRコード決済は11.2%(56件)だった。
- 使えると嬉しい支払い方法では、クレジットカードが46.0%(230件)、QRコード決済が38.4%(192件)で上位となった。
- 支払い金額別に見ると、5,000円以上の金額帯ではクレジットカードが最もよく使われている。特に10,000円〜20,000円未満では58.6%(34件)がクレジットカードを利用していた。
- 年代別では、20代・30代はクレジットカードとQRコード決済のニーズが高い。50代・60代は現金利用が多い一方で、使えると嬉しい支払い方法ではクレジットカードが上位となっており、幅広い年代に対応する決済としてカードの重要度が高い。
美容室でよく使われている支払い方法は「現金」が最多。キャッシュレスではクレジットカードが中心

美容室でよく使う支払い方法を尋ねたところ、最も多かったのは現金の49.6%(248件)であった。次いで、クレジットカードが32.2%(161件)、QRコード決済が11.2%(56件)となった。
この結果から、美容室では現在も現金利用が一定の割合を占めていることがわかる。一方で、クレジットカードの利用率も3割を超えており、キャッシュレス決済の中では最も利用されている支払い方法である。
美容室を開業する際には、現金対応を前提としつつ、キャッシュレス決済の導入を検討する必要がある。特にクレジットカードは、すでに利用実態がある決済方法であり、優先して導入すべき決済手段といえる。
| 支払い方法 | 割合・件数 |
| 現金 | 49.6%(248件) |
| クレジットカード | 32.2%(161件) |
| QRコード決済 | 11.2%(56件) |
| 電子マネー | 3.2%(16件) |
| その他 | 3.8%(19件) |
「使えると嬉しい支払い方法」はクレジットカードとQRコード決済が上位

美容室で使えると嬉しい支払い方法では、クレジットカードが46.0%(230件)で最も多く、次いでQRコード決済が38.4%(192件)となった。
実際によく使われている支払い方法では現金が最多であったが、「使えると嬉しい支払い方法」ではクレジットカードやQRコード決済へのニーズが高い。このことから、利用者は現金で支払っている場合でも、店舗側でキャッシュレス決済が利用できることを望んでいる可能性がある。
また、ポイント払いは19.0%(95件)、電子マネーは17.6%(88件)となっており、クレジットカードやQRコード決済に比べると優先度は下がるものの、一定のニーズが見られた。特にポイント払いは、決済手段そのものというよりも、販促や再来店促進の一環として検討する価値がある。
一方、後払い・分割払いは2.2%(11件)にとどまっており、通常の美容室メニューにおいては導入優先度は高くないと考えられる。ただし、高額な髪質改善メニュー、回数券、定額プランなどを扱う店舗では、補助的な決済手段として検討余地がある。
| 使えると嬉しい支払い方法 | 選択率・件数 |
| クレジットカード | 46.0%(230件) |
| QRコード決済 | 38.4%(192件) |
| 電子マネー | 17.6%(88件) |
| ポイント払い | 19.0%(95件) |
| 後払い・分割払い | 2.2%(11件) |
| 特になし | 29.4%(147件) |
客単価が上がるほど、クレジットカード利用が増加する傾向

支払い金額別に、よく使う支払い方法を見ると、客単価によって利用される決済方法に明確な違いが見られた。
2,000円未満では現金が72.5%(100件)と大きな割合を占めており、少額決済では現金利用が中心である。一方、2,000円〜5,000円未満では現金が60.8%(93件)、クレジットカードが27.5%(42件)となり、現金優位ではあるもののカード利用も一定数見られる。
大きな変化が見られるのは5,000円以上の金額帯である。5,000円〜10,000円未満ではクレジットカードが51.2%(64件)となり、現金の31.2%(39件)を上回った。さらに、10,000円〜20,000円未満ではクレジットカードが58.6%(34件)と最も高く、現金は24.1%(14件)にとどまっている。
この結果から、美容室においては、支払い金額が上がるほどクレジットカード利用が増える傾向があるといえる。カラー、パーマ、トリートメント、髪質改善など、客単価が高くなりやすいメニューを提供する店舗では、クレジットカード決済への対応が特に重要である。
また、20,000円以上ではクレジットカードが46.2%(12件)と最多である一方、「その他」も26.9%(7件)と比較的高くなっている。この金額帯では、通常の単発メニューだけでなく、回数券や特殊メニュー、複合サービスなどが含まれている可能性があり、店舗のメニュー設計に応じた決済対応が求められる。
| 支払い金額 | 回答数 | 現金 | クレジットカード | QRコード | 電子マネー | その他 |
| 2,000円未満 | 138件 | 72.5% (100件) | 6.5% (9件) | 7.2% (10件) | 6.5% (9件) | 7.2% (10件) |
| 2,000円〜 5,000円 | 153件 | 60.8% (93件) | 27.5% (42件) | 10.5% (16件) | 1.3% (2件) | 0.0% (0件) |
| 5,000円〜 10,000円未満 | 125件 | 31.2% (39件) | 51.2% (64件) | 16.0% (20件) | 1.6% (2件) | 0.0% (0件) |
| 10,000円〜 20,000円未満 | 58件 | 24.1% (14件) | 58.6% (34件) | 10.3% (6件) | 3.4% (2件) | 3.4% (2件) |
| 20,000円以上 | 26件 | 7.7% (2件) | 46.2% (12件) | 15.4% (4件) | 3.8% (1件) | 26.9% (7件) |
高単価帯ほど「クレジットカードが使えると嬉しい」というニーズが強い

支払い金額別に、使えると嬉しい支払い方法を見ると、クレジットカードへのニーズは金額帯が上がるほど高まる傾向が見られた。
2,000円未満では「特になし」が50.0%(69件)と最も多く、少額利用では決済手段に対する追加ニーズは相対的に低い。一方、2,000円〜5,000円未満ではクレジットカードが46.4%(71件)、QRコード決済が39.9%(61件)となり、キャッシュレス決済への希望が高まっている。
特に、5,000円〜10,000円未満ではクレジットカードが58.4%(73件)、QRコード決済が51.2%(64件)といずれも高い水準となった。さらに、10,000円〜20,000円未満ではクレジットカードが62.1%(36件)と最も高く、高単価メニューではカード決済を利用したい方が多いことがわかる。
この結果から、美容室で一定以上の単価を想定する場合、クレジットカード決済は単なる利便性向上ではなく、利用者にとって「使えてほしい決済方法」として位置づけられているといえる。高単価メニューを提供する店舗ほど、クレジットカード決済の導入優先度は高い。
QRコード決済についても、5,000円〜10,000円未満で51.2%(64件)、10,000円〜20,000円未満で41.4%(24件)と高く、日常的にQRコード決済を利用している層にとっては、美容室でも利用できることが満足度向上につながると考えられる。
なお、20,000円以上ではクレジットカードが38.5%(10件)で最も高く、「特になし」の34.6%(9件)と近い水準であった。サンプル数が26件と少ないため慎重な解釈が必要だが、高額帯でもカード希望は一定程度確認できる。
| 支払い金額 | 回答数 | クレジットカード | QRコード | 電子マネー | ポイント払い | 後払い・分割払い | 特になし |
| 2,000円未満 | 138件 | 29.0% (40件) | 27.5% (38件) | 14.5% (20件) | 7.2% (10件) | 0.7% (1件) | 50.0% (69件) |
| 2,000円〜 5,000円 | 153件 | 46.4% (71件) | 39.9% (61件) | 19.0% (29件) | 20.9% (32件) | 2.0% (3件) | 23.5% (36件) |
| 5,000円〜 10,000円未満 | 125件 | 58.4% (73件) | 51.2% (64件) | 20.8% (26件) | 26.4% (33件) | 4.0% (5件) | 18.4% (23件) |
| 10,000円〜 20,000円未満 | 58件 | 62.1% (36件) | 41.4% (24件) | 17.2% (10件) | 24.1% (14件) | 3.4% (2件) | 17.2% (10件) |
| 20,000円以上 | 26件 | 38.5% (10件) | 19.2% (5件) | 11.5% (3件) | 23.1% (6件) | 0.0% (0件) | 34.6% (9件) |
年代別では、20代・30代でクレジットカード利用が高い

年代別に美容室でよく使う支払い方法を見ると、若年層から中年層にかけてキャッシュレス決済の利用が目立つ。
20代ではクレジットカードが44.3%(35件)と最も多く、現金の36.7%(29件)を上回った。30代でもクレジットカードが42.7%(35件)、現金が32.9%(27件)となっており、20代・30代ではクレジットカードが主要な支払い方法になっている。
一方、40代では現金が44.6%(45件)、クレジットカードが30.7%(31件)となり、現金利用が再び高くなる。50代では現金が61.1%(69件)、60代では現金が62.6%(57件)と、年代が上がるほど現金利用の割合が高い傾向が見られた。
ただし、50代・60代でもクレジットカード利用は一定数存在している。50代では30.1%(34件)、60代では23.1%(21件)がクレジットカードを利用しており、現金利用が多い年代であっても、カード決済への対応は無視できない。
この結果から、20代・30代を主なターゲットとする美容室では、クレジットカードやQRコード決済への対応が特に重要である。一方、幅広い年代を対象とする店舗では、現金対応を維持しながら、クレジットカードを中心としたキャッシュレス決済を整備することが望ましい。
| 年代 | 回答数 | 現金 | クレジットカード | QRコード | 電子マネー | その他 |
| 15歳以上 | 34件 | 61.8% (21件) | 14.7% (5件) | 17.6% (6件) | 0.0% (0件) | 5.9% (2件) |
| 20代 | 79件 | 36.7% (29件) | 44.3% (35件) | 11.4% (9件) | 3.8% (3件) | 3.8% (3件) |
| 30代 | 82件 | 32.9% (27件) | 42.7% (35件) | 13.4% (11件) | 3.7% (3件) | 7.3% (6件) |
| 40代 | 101件 | 44.6% (45件) | 30.7% (31件) | 16.8% (17件) | 3.0% (3件) | 5.0% (5件) |
| 50代 | 113件 | 61.1% (69件) | 30.1% (34件) | 4.4% (5件) | 2.7% (3件) | 1.8% (2件) |
| 60代 | 91件 | 62.6% (57件) | 23.1% (21件) | 8.8% (8件) | 4.4% (4件) | 1.1% (1件) |
使えると嬉しい支払い方法では、60代でもクレジットカードが高い

年代別に使えると嬉しい支払い方法を見ると、クレジットカードとQRコード決済が多くの年代で上位に入っている。
20代ではQRコード決済が50.6%(40件)、クレジットカードが46.8%(37件)と高く、QRコード決済へのニーズが特に目立った。日常的にスマートフォン決済を利用する層にとって、美容室でもQRコード決済が使えることは、店舗選びや利用満足度に影響する可能性がある。
30代ではQRコード決済が41.5%(34件)、クレジットカードが40.2%(33件)とほぼ同水準であり、カードとQRコード決済の両方に対応することが望ましい年代といえる。
40代ではクレジットカードが48.5%(49件)、QRコード決済が40.6%(41件)となり、カード決済へのニーズがやや高い。さらに、50代ではクレジットカードが46.0%(52件)、60代ではクレジットカードが58.2%(53件)と高い割合を示した。
実際によく使う支払い方法では50代・60代の現金利用が多かった一方、「使えると嬉しい支払い方法」ではクレジットカードが高く出ている。このことから、現金を使っている利用者であっても、カード決済が利用できることを望んでいる層が一定数存在すると考えられる。
したがって、クレジットカード決済は若年層だけでなく、幅広い年代に対応できる決済手段である。美容室に最初に導入すべきキャッシュレス決済として、最も優先度が高いと判断できる。
| 年代 | 回答数 | クレジットカード | QRコード | 電子マネー | ポイント払い | 後払い・分割払い | 特になし |
| 15歳以上 | 34件 | 17.6% (6件) | 41.2% (14件) | 17.6% (6件) | 20.6% (7件) | 0.0% (0件) | 41.2% (14件) |
| 20代 | 79件 | 46.8% (37件) | 50.6% (40件) | 17.7% (14件) | 16.5% (13件) | 5.1% (4件) | 24.1% (19件) |
| 30代 | 82件 | 40.2% (33件) | 41.5% (34件) | 15.9% (13件) | 19.5% (16件) | 2.4% (2件) | 29.3% (24件) |
| 40代 | 101件 | 48.5% (49件) | 40.6% (41件) | 20.8% (21件) | 20.8% (21件) | 4.0% (4件) | 28.7% (29件) |
| 50代 | 113件 | 46.0% (52件) | 31.9% (36件) | 14.2% (16件) | 18.6% (21件) | 0.9% (1件) | 31.9% (36件) |
| 60代 | 91件 | 58.2% (53件) | 29.7% (27件) | 19.8% (18件) | 18.7% (17件) | 0.0% (0件) | 27.5% (25件) |
美容室に導入すべき決済ランキング

調査結果を踏まえると、美容室開業時に導入すべき決済方法は、クレジットカード、QRコード決済、電子マネー、ポイント払い、後払い・分割払いの順で検討するのが望ましい。現金は「必ず対応すべき前提」として別枠で扱い、ランキングは決済端末・キャッシュレス機能の導入優先度として整理した。
1位:クレジットカード
クレジットカードは、実際によく使う支払い方法としても上位であり、使えると嬉しい支払い方法でも最も高い割合となった。特に、5,000円以上の支払い金額帯ではクレジットカード利用が増えており、美容室の高単価メニューとの相性が高い。
カラー、パーマ、トリートメント、髪質改善などを提供する美容室では、1回あたりの支払い金額が高くなりやすい。そのため、開業時にキャッシュレス決済を導入する場合は、まずクレジットカード決済への対応を優先すべきである。
2位:QRコード決済
QRコード決済は、実際の利用率ではクレジットカードより低いものの、使えると嬉しい支払い方法では38.4%(192件)と高い水準だった。特に20代・30代ではニーズが高く、若年層をターゲットにする美容室では導入効果が見込まれる。
また、QRコード決済は日常的な買い物で利用される機会が多く、美容室でも使えることで利用者の利便性向上につながる。クレジットカードに次いで、優先的に導入を検討すべき決済方法である。
3位:電子マネー
電子マネーは、クレジットカードやQRコード決済と比較すると利用率・希望率ともに低いものの、スピーディーな支払いに対応できる点で一定の価値がある。
特に、駅近店舗や短時間メニューを提供する店舗、カット専門・前髪カット・ヘッドスパなど比較的短時間で利用されるメニューが多い店舗では、電子マネー対応が利便性向上につながる可能性がある。ただし、開業時の最優先項目ではなく、導入する決済サービスに含まれている場合に活用する位置づけが適している。
4位:ポイント払い
ポイント払いは、決済手段としての優先度はカードやQRコード決済より下がるものの、利用者にとっては付加価値になりやすい。調査でも一定の希望が見られたことから、再来店促進や販促施策と組み合わせることで効果を発揮する可能性がある。
ただし、ポイント払いは店舗運営上の導入コストや対応サービスの範囲に左右されるため、開業初期から必須で導入するというより、集客施策やリピーター対策の一環として検討するのが現実的である。
5位:後払い・分割払い
後払い・分割払いは、今回の調査では希望する人が少なく、通常の美容室メニューにおける導入優先度は低い。
一方で、高額な髪質改善メニュー、回数券、定額プラン、ブライダル向けメニューなどを扱う店舗では、支払い負担を分散できる手段として検討余地がある。一般的な美容室開業においては、クレジットカードやQRコード決済を導入した後、店舗のメニュー構成に応じて判断するのが望ましい。
まとめ:現金対応を前提に、決済端末はクレジットカードから導入する
今回の調査では、美容室でよく使う支払い方法として現金が最多であった。しかし、これは「現金だけで十分」という意味ではなく、美容室では現金対応を前提としたうえで、キャッシュレス決済への対応が求められていることを示している。
特に、クレジットカードは実際の利用率、利用者の希望、支払い金額との相性、年代別ニーズのいずれにおいても重要度が高い。5,000円以上の支払いではカード利用が増え、高単価メニューを扱う美容室ほど導入メリットが大きい。
QRコード決済は、若年層や日常的にスマートフォン決済を利用する層への対応として有効である。20代・30代を中心にニーズが高く、クレジットカードとあわせて導入することで、幅広い顧客層に対応しやすくなる。
以上より、美容室開業時の決済導入は、まず現金対応を前提に、クレジットカード決済を最優先で導入し、次にQRコード決済へ対応する形が望ましい。電子マネーやポイント払いは、導入する決済サービスの対応範囲や店舗のターゲット層に応じて追加検討する位置づけとするのが現実的である。
調査概要
調査名:美容室での支払い方法についてのアンケート
調査地域:全国の15歳~60代
有効回答数:500人
調査方法:インターネット調査(アンケートモニターを対象に実施)
調査:QiQUMO
調査期間:2026年5月
調査結果の利用条件
①情報の出典元として「https://orend.jp」のリンクをつけて「OREND(オレンド)」の名前を明記をお願いします。
②ウェブサイトで使用する場合は、出典元として、下記リンクを設置をお願いします。
美容室に導入すべきキャッシュレス決済方法を500人に調査|客単価・年代別で分かった結果とは?【OREND(オレンド)独自調査レポート】
OREND(オレンド)について
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運営会社
会社名:ステップ・アラウンド株式会社
代表取締役社長:中島 崚
設立:2018年12月10日
所在地:東京都目黒区東山2-10-13 カームハウス東山303
URL:https://step-around.com/

