カフェのレジにこだわりたい理由
カフェは内装やデザインはもちろん、レジの選定にもこだわってみましょう。レジによって業務効率が変わるのはもちろん、売上UPや集客力の向上につながる可能性もあります。
ここではレジにこだわりたい理由を紹介します。
レジによっては集客を左右する可能性がある
レジによっては会計だけでなく、顧客の属性や購買履歴を分析し、商品ごとの売れ行きを可視化するなど、経営に役立つ多様な機能を備えています。
特にカフェ経営においては、コンセプトやターゲットを明確にすることが重要です。高性能レジを活用すれば、感覚や経験に頼るのではなく、確実なデータに基づいた戦略を立てることができます。例えば、顧客の年齢層や性別、よく注文される商品などを分析することで、ターゲット層に合わせたメニュー開発やキャンペーン企画などが可能になります。
個人の記憶や印象に左右されない客観的なデータを得ることは、より的確な経営判断に繋がり、お店の個性作りにも役立ちます。
カフェのおしゃれな雰囲気に影響を与えかねない
カフェ経営において、「おしゃれな雰囲気」は顧客を惹きつけるための重要な要素です。株式会社クロス・マーケティングの調査によると、「カフェを選ぶ際のポイント」1位が「店内の雰囲気」です。
お店の雰囲気は内装やインテリアだけでなく、テーブルに飾る小物やカラトリーなど、細部にまで気を配ることが大切です。
レジも雰囲気を左右する要素の一つといえるでしょう。例えば、大きくて無機質なレジは、せっかく作り上げたお店の雰囲気を壊してしまう可能性があります。
カフェ経営におすすめのレジ
レジとひとくくりにしても、その種類はさまざまです。ここではカフェ経営におすすめのレジを5つ紹介します。
レジスター(ガチャレジ)・コストを掛けたくないカフェにおすすめ
「レジスター(ガチャレジ)」は、昔ながらのレジとして知られています。現金の受け渡しと計算処理を主な目的とした、シンプルなレジです。商品データの登録や在庫管理、売上分析といった高度な機能は備わっていません。いわば、電卓と金庫が一体化したようなものです。
近年では、POSレジやタブレットPOSなど、多機能なレジが主流となっていますが、レジスターは初期コストが安く、操作が簡単でメンテナンスも容易です。一方、手入力で金額を入力する必要があるため、 打ち間違いや不正が行われてしまうリスクも抱えています。また、売上データの自動集計や分析ができないため、経営管理の面ではPOSレジに劣ります。
POSレジ – さまざまなデータを収集でき売上管理や販促企画の立案に役立つ
カフェ経営において、POSレジはもはや欠かせないツールになりつつあります。POSレジとは販売時点での情報管理ができるシステムのことで、商品マスターの登録や在庫管理、売上管理など、高度な機能が備わっています。
従来のレジスターとは異なり、バーコードスキャンによる自動入力で会計処理を行うため、入力ミスを防ぎ、効率的な会計作業を実現します。また、現金だけでなく、クレジットカードや電子マネー、QRコード決済など、多様な決済方法に対応している点も大きなメリットです。
最大の強みは、販売データをリアルタイムで集計・分析できることです。商品ごとの売上推移、時間帯別の売上状況、顧客属性などを分析し、売上管理、在庫管理、顧客管理などを効率的に行うことができます。一方で、導入費用や運用費が負担となる場合があります。
タブレットレジ – 店内のどこでも会計が可能
カフェ経営において、近年注目を集めているレジの一つに「タブレットレジ」があります。タブレット端末にレジアプリをインストールすることで、レジ機能を実現するシステムです。飲食店ドットコムによると、2016年の時点でも16%の飲食店がタブレットレジを導入しています。
従来のレジスターやPOSレジは、カウンターに固定されているものが一般的でした。しかし、タブレットレジは、Wi-Fi環境さえあれば、店内のどこでも持ち運んで使用することができます。タッチパネル操作により直感的で簡単に使用できる点も魅力です。短時間の操作研修で使いこなせるようになるため、人件費の削減にもつながります。
しかし、タブレットレジはインターネット接続が必要不可欠です。そのため、Wi-Fi環境が不安定な場所やインターネットに接続できない場所では使用できません。また、タブレット端末の盗難や故障のリスクも考慮する必要があります。
タブレットPOS – 持ち運びできるうえにさまざまな分析が可能
「タブレットPOS」はタブレット端末の利便性とPOSシステムの高度な販売管理機能を兼ね備えたレジです。場所を選ばずに、店内のどこからでも対応が可能です。EPSONによれば、2016年から2019年にかけて、導入率は2倍近くに増えています。
タブレットPOSはクラウドを通じて、在庫管理、売上管理、データ分析を行うことができます。また、顧客管理や従業員の勤怠管理にも対応しているため、バックオフィス業務の効率化や一元管理を実現します。
導入コストが比較的低いため、中小規模のカフェや小売店での導入が進んでいます。従来のPOSレジに比べて、初期費用やランニングコストを抑えることができる点も魅力です。
セルフレジ – 持ち運びできるうえにさまざまな分析が可能
セルフレジはお客様自身で商品をスキャンし、会計まで行うことができるシステムで、「フルセルフレジ」と「セミセルフレジ」の2種類があります。フルセルフレジは、お客様自身で商品のスキャンから決済まで全てを行うのに対し、セミセルフレジは、店員が商品のスキャンを行い、お客様は決済のみを行うというものです。
セルフレジ導入のメリットは、人件費の削減、精算業務の効率化などが挙げられます。お客様が自分でメニューの選択から精算まで行うため、従業員が注文を聞きにいく手間が省けます。
一方で、セルフレジの導入により、顧客とのコミュニケーションが生まれにくくなるという側面もあるでしょう。従来のレジであれば、店員と顧客との間に自然な会話が発生し、顧客満足度向上に繋がることもありました。しかし、セルフレジではこのようなコミュニケーションの機会が減少してしまう可能性があります。
カフェの経営にレジを導入するメリット
カフェの経営において、レジの導入は必須といえるでしょう。特に導入が進んでいるのがPOSレジです。
ここではPOSレジを中心に、カフェの経営にレジを導入するメリットを4つ紹介します。
さまざまな業務を効率化できる
カフェ経営において、レジはさまざまな業務の効率化に重要な役割を担っています。特に、POSレジは売上情報をリアルタイムで更新・管理できるため、効率的な店舗運営を実現できます。実際に、タブレットPOSの場合、「売上の分析が楽になった」という声が最も多いです。
例えば、レジで商品を販売するたびに売上データが自動的に記録され、日々の売上集計や月次レポートの作成が容易になります。また、在庫状況をリアルタイムで把握できるため、発注業務の効率化や欠品による機会損失の防止に繋がるでしょう。
事前に商品を登録するため、手入力によるミスが減少します。レジ締め作業の時間短縮にも繋がり、従業員の負担を軽減しながら、業務の効率を向上させることができます。
データをベースにして戦略を考えられる
POSレジは商品の売れ行きをデータ化し、売れている商品や時間帯を一目で確認できます。データに基づいて時間帯に合わせたメニュー構成や価格設定を行うことができ、売上の増加につながるでしょう。また、在庫管理も容易になり、適切なタイミングでの発注や在庫調整を行うことができます。
顧客の情報も蓄積されるため、顧客の好みや傾向を把握することが可能です。顧客一人ひとりに合わせたおすすめ商品を提案したり、ターゲットを絞ったキャンペーンを展開したりすることができるでしょう。
過去の販売データを活用し、季節や天候による売上変動を予測し、より効果的な在庫調整やプロモーション活動を行うこともできます。例えば、過去のデータから、夏の暑い時期には冷たいドリンクの販売が増加する傾向が分かれば、事前に十分な量を仕入れることができます。
法改正や税率の変更にも即座に対応する
カフェ経営において、レジは法改正や税率の変更にも柔軟に対応できるツールでもあります。特にPOSレジは法改正や税率変更に伴うシステムのアップデートが迅速に行われるため、スムーズな対応が可能です。
従来のレジでは、税率が変更される度に、レジの設定を手作業で変更する必要がありました。しかし、POSレジであれば、システムのアップデートによって自動的に税率が変更されるため、そのような作業は一切不要になります。
また、POSレジの中には、法令に準拠した形で会計処理を行うための機能が搭載されているものもあります。例えば、軽減税率に対応した商品登録やインボイス制度に対応した請求書発行などが可能です。
スタッフの労働負担を軽減できる
カフェ経営において、レジはスタッフの労働負担を軽減する効果も期待できます。特に、POSレジはさまざまな作業の自動化や効率化が可能となり、スタッフの負担を大幅に減らすことができます。
従来のレジでは、会計時に商品名や金額を手入力する必要がありました。しかし、POSレジではバーコードを読み取るだけで自動的に会計処理が行われます。入力ミスや計算ミスを減らすだけでなく、会計処理にかかる時間を短縮することができます。
また、売上データや在庫データが自動的に集計されるため、日報作成や棚卸作業などの負担を軽減できます。従業員のシフト管理機能があるサービスもあり、スムーズなシフト調整が可能です。
カフェの経営に役立つレジの機能
レジによって、さまざまな機能が備わっています。カフェを開く場合、カフェの経営に役立つ機能があるかどうかに注目することが大切です。
ここではカフェの経営に役立つレジの機能を紹介します。
集計機能による売れ行きの動向や推移
カフェ経営においてレジの集計機能は、売れ行きの動向や推移を把握するために重要です。集計機能を活用すれば、看板メニューやその販売数の推移を一目で確認できます。例えば、売れ筋商品を把握することで在庫管理を効率化したり、人気商品を軸としたキャンペーンを展開したりできます。
また、季節ごとの売れ筋商品を把握し、注文数の変動を追跡することで、新しいメニューの開発や既存メニューの改善に役立てられます。このようにメニューの更新を適切に行うことで、カフェの魅力を維持し、新規顧客の獲得にもつながるでしょう。
リピーターのカウント・分析
カフェ経営において、リピーターの存在は非常に重要です。新規顧客の獲得には多くのコストがかかりますが、リピーターは安定した収益基盤となるからです。レジにリピーター客をカウントする機能があれば、来店客のうちリピーターの割合やリピートしやすい客層を明確に把握できます。
例えば、リピーターに人気の商品を把握し、それを軸としたキャンペーンを展開したり、来店頻度が高い顧客には特別なクーポンを発行したりすることが可能です。また、誕生日にバースデーメールを送信するなど、顧客と良好な関係を築くこともできるでしょう。
日々や時間帯ごとの来店者数分析
カフェ経営において、来店者数の把握は売上管理や顧客動向の分析に欠かせない要素です。日々や時間帯ごとの来店者数と客層を分析することで、予想していたターゲット層と実際の顧客層との違いを明確に把握できます。例えば、当初想定していたターゲット層は20代の女性だったものの、実際には30〜40代の男性客が多いということが判明するかもしれません。
実際の来店者が想定したターゲット層と大きく異なる場合、カフェのコンセプトや内装の見直しが必要になることが多いです。ターゲット層に合わせたメニュー開発やサービス提供を行い、顧客満足度を高め、リピーター獲得に繋げることが重要です。
客数を計算しピークタイムを割り出す機能
レジに客数を計算する機能を搭載することで、カフェのピークタイムを正確に把握できるようになります。例えば、1時間ごとの来店客数をグラフで表示することで、どの時間帯に来店客が集中しているのかを一目で把握できます。
ピークタイムを把握することは、接客スタッフのシフトを効率的に管理するために重要です。ピークタイム以外の時間帯にはスタッフの配置を調整したり、空席が目立つ場合は集客のキャンペーンを検討したりするなど、効率的な人員配置や売上向上の施策を立てることができます。
オーダーエントリーシステム(OES)
オーダーエントリーシステム(OES)は、ホールスタッフがハンディターミナルに注文を入力し、キッチンへオーダー内容を直接送信できるシステムです。ハンディターミナルで注文を入力するだけでキッチンに情報が伝わるため、注文を受ける→伝票を書く→キッチンに伝票を持っていく、といった一連の動作を省略できます。
さらに、オーダーエントリーシステムはメニュー名や注文数を正確に伝えられるため、調理ミスを減らすことができます。また、注文履歴をデータとして蓄積できるため、売上分析や顧客分析にも役立ちます。
POSレジのオプション付きオーダー機能
POSレジのオプション付きオーダー機能とは、カフェのメニューに合わせた柔軟な注文受付を可能にする機能です。例えば、ドリンクのサイズ変更、トッピングの追加、セットメニューの組み合わせなど、顧客からの多様な要望にレジ画面上で簡単に対応できます。
セットメニューの提供タイミングも細かく設定でき、「食後にドリンクを提供する」といったお客様の要望に応じた柔軟な対応が可能になります。オプション付きオーダー機能では、「ミルクを豆乳に変更」「ドレッシングは別で」といった要望にもスムーズに対応できます。
カフェに導入するレジの選び方
レジにはさまざまな種類があります。カフェに導入する場合、3つのポイントに注目することが大切です。
店舗のニーズに合っているか
カフェにレジを導入する際、まず「店舗のニーズに合っているか」を検討することが重要です。特にPOSレジは、業種によって求められる機能が異なります。飲食業ではテーブル管理やオーダー、会計処理が重要で、スピーディーに操作できるシステムが必要です。カフェのように、多様なメニューやオプションに対応できる柔軟な注文受付機能も求められます。
小規模なカフェで、コストを抑えたい場合は、シンプルな機能のレジスターで十分かもしれません。一方、中規模以上のカフェで、売上分析や顧客管理を行いたい場合は、POSレジが適しています。また、テーブル会計やテイクアウト販売が多いカフェでは、持ち運び可能なタブレットPOSが便利です。
費用対効果
カフェにレジを導入する際には、「費用対効果」をよく検討することが大切です。高価なレジほど多機能で便利ですが、必ずしも高価なレジがすべてのカフェにとって最適とは限りません。現在の店舗規模や売上高、従業員数に基づいて適切なシステム規模を見極めましょう。
初期費用だけでなく、ランニングコストやメンテナンス費用、システム更新費用も考慮に入れ、バランスの取れた選択を行うことが大切です。
サポート体制の充実度
レジシステムの導入時には、ハードウェアだけでなくソフトウェアの運用サポートも考慮することが重要です。セットアップや初期設定、従業員の操作研修をスムーズにサポートしてくれるかどうかを確認しましょう。導入時のサポートが充実していれば、スムーズにレジ運用を開始できます。
また、将来的な事業計画に応じて、拡張性のあるシステムを選ぶことが賢明です。例えば、将来的に店舗数を増やす予定がある場合は、複数店舗のデータを一元管理できるシステムを選んでおくと良いでしょう。
カフェにおすすめのレジ5選
レジにはさまざまな種類があるため「どれを選べばよいのだろう」と不安になる方もいるでしょう。
そこで、ここではカフェにおすすめのレジをいくつか紹介します。
サービス名 | イメージ | 初期費用 | 月額費用 | 対応OS | サポート | 決済システム連携 | 会計ソフト連携 |
スマレジ | 0円 ※無料 | スタンダード:0円 プレミアム:4,400円 プレミアムプラス:7,700円 フードビジネス:11,000円 リテールビジネス:13,200 | iOS | 電話(有料) メール | Square、STORES 決済 楽天ペイ スマレジペイメント ペイメント・マイスター おてがるPay、StarPay | Mfクラウド会計 弥生会計 freee会計 | |
squareレジスター | 端末費用のみ | 0円※無料 | iOS Android | 電話 メール | Square | Squareアプリ 他社アプリ連動可 | |
かんたん注文 | お問合せ | 0円~ ※キャンペーン価格 | IOS Android | 電話 LINE | STORES決済 (クレジットカード、 交通系電子マネー) IntaPay (QRコード国内主要12ブランド、 海外3ブランド) | Mfクラウド会計 弥生会計 freee会計 | |
CASHIER | 0円~ 端末費用のみ ※端末レンタルあり | スタンダードプラン:0円 プロフェッショナルプラン:4,000円(税抜) | Android | 電話 | Square Spayd StarPay | お問合せ | |
Air レジ | 0円 ※無料 ※iPad 37,790円 (別売) | 0円 | iOS | メール チャット | Square Airペイ | MFクラウド会計 弥生会計 freee会計 | |
ユビレジ | 0円 ※無料 ※周辺機器別売り | フリー:0円 プレミアム:6,900円 飲食店向け:8,400円 小売向け:11,400円 | iOS iPadのみ | 電話(有料) メール | Square STORES 決済 楽天ペイ 食べログPay StarPay オムニカード・ペイメント おてがるPay | MFクラウド会計 弥生会計 freee会計 | |
Padpos | 0円 ※無料 | フリー:0円 ライト:1,900円 Padpos:3,800円 | Android | メール | STORES 決済 | お問合せ | |
USENレジ | 0円 ※無料 | 9,980円~/1台 | iPadのみ | 電話 | USEN PAY USEN PAY QR | MFクラウド会計 弥生会計 freee会計 |
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従来の決済端末ではPOSレジと連動して使用するのが一般的でしたがsquareレジスターは1台でどちらも使えるためレジ周りがこれ1台ですべて解決します。
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キャッシュレス決済も対応しており、クレジットカード・電子マネー・QRコード決済など幅広い支払い方法に対応しています。またクラウド会計ソフトとも連携しているため、自動で売上集計も可能です。
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1.客単価のUPに貢献できます
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2.オーダーをお客様が行うのでホール人員を削減できます。
最大ホール30%減らせた事例もございます。
3.少人数で忙しさに負けることなく売上を最大化できます。
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店舗の業種や規模に適したハードウェアと管理機能を選択し、自由自在に販売環境の設計が可能です。また、小売業の店舗様に重宝される高度な在庫管理機能を搭載。
煩雑になりがちな在庫管理業務を一気通貫で行うことが可能です。発注や仕入れ、棚卸しなどの機能を活用し、高度な在庫管理を実現します。
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