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飲食店のお客様の6割がキャッシュレス派!年代別の支払い方法も調査【OREND独自調査レポート】

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「キャッシュレス決済はまだ早い」「現金のお客様の方が多いはず」と考えている飲食店オーナー様、実はその判断が大きな売上機会の損失につながっているかもしれません。

今回、20〜60代の男女500名を対象に実施した「飲食店での支払い方法に関する調査」で、驚くべき実態が明らかになりました。

現金 vs キャッシュレスの実態

調査結果は、多くの飲食店オーナー様の想像を覆すものでした。飲食店でよく使う支払い方法について尋ねたところ、キャッシュレス決済を選ぶ方が64%、現金を選ぶ方が36%という結果になったのです。

つまり、飲食店利用者の3人に2人がキャッシュレス決済を希望しており、現金派はもはや少数派になっているのが現実です。

飲食店でよく使う支払い方法の割合を示す円グラフ。キャッシュレス決済64%、現金36%

各キャッシュレス決済の割合

飲食店でよく使うキャッシュレス決済の種類別利用率を示す横棒グラフ。スマホ決済29.6%、クレジットカード28.6%、電子マネー3.2%、デビットカード1.6%、交通系ICカード1.4%

キャッシュレス決済の内訳を詳しく見ると、スマホ決済が29.6%で最も多く、クレジットカードが28.6%でほぼ同率となっています。この2つの決済方法だけで全体の約6割を占めており、電子マネー(3.2%)、交通系ICカード(1.4%)、デビットカード(1.6%)はそれぞれ少数派という結果でした。

全年代でキャッシュレス派が過半数!年代別利用データ

「高齢のお客様は現金派が多いはず」という思い込みも、データによって完全に覆されました。年代別にキャッシュレス利用率を見ると、20代で62.1%、30代で62.8%、40代で63.3%、50代で60.5%、そして60代では76.2%という結果になったのです。

特に注目すべきは、全ての年代でキャッシュレス派が6割を超えており、60代では7割を超える方がキャッシュレス決済を利用されていることです。「若い世代はキャッシュレス、高齢世代は現金」という従来の認識は、もはや通用しない時代になっています。

年代別キャッシュレス決済利用率を示す積み上げ棒グラフ。20代62.1%、30代62.8%、40代63.3%、50代60.5%、60代76.2%

キャッシュレス決済とお客様のお店選びに大きな影響あり

64%の売上チャンスを逃しているかも

キャッシュレス決済に対応していない飲食店は、単純計算で64%の潜在顧客を逃している可能性があります。しかし、これは理論上の話ではありません。実際のお客様の行動パターンを調査したところ、キャッシュレス決済の有無が店舗選択に大きく影響していることが判明したのです。

56.6%が来店前にキャッシュレス対応かを確認

「飲食店を選ぶときに、キャッシュレス決済が使えるか事前に確認しますか?」という質問では、「よく確認する」と答えた方が26.4%、「たまに確認する」が30.2%となり、合計で56.6%の方が来店前に確認行動を取っていることが分かりました。

一方で「あまり確認しない」「全く確認しない」と答えた方は合わせて43.4%でした。つまり、半数以上のお客様にとって、キャッシュレス決済への対応が来店意思決定に影響を与えているのです。

飲食店選択時にキャッシュレス決済を使えるか確認する行動を示す円グラフ。確認する56.6%、確認しない43.4%

36.4%がキャッシュレス非対応店舗を回避する

さらに深刻なのは、実際の回避行動です。「キャッシュレス決済が使えない飲食店を避けることはありますか?」という質問では、「必ず避ける」が5.0%、「できれば避ける」が31.4%となり、約3人に1人(36.4%)が意識的に避けているという結果が出ました。

残りの63.6%は「あまり気にしない」「全く気にしない」と回答していますが、それでも3分の1を超える方が非対応店舗を回避していることは、飲食店経営において看過できない数字と言えるでしょう。

キャッシュレス非対応店舗の回避行動を示す円グラフ。避ける36.4%、気にしない63.6%

導入すべきキャッシュレス決済と年代別アプローチ

年代別に飲食店でよく使うキャッシュレス決済のマトリックス図

この表から分かるように、どの年代においてもスマホ決済とクレジットカードが上位を占めています。50代と60代ではクレジットカードの利用率がやや高くなっていますが、20代から40代まではスマホ決済が若干優勢となっています。

導入を検討される際は、まずスマホ決済とクレジットカード決済の2つに対応することで、キャッシュレス利用者の大部分をカバーできることが分かります。電子マネーや交通系ICカードについては、立地や客層に応じて段階的に検討されることをお勧めします。

キャッシュレスを「やらない」選択肢はない時代に

今回の調査結果が示すのは、キャッシュレス決済への対応が、もはや「あればいいもの」ではなく「なければ困るもの」になっているという現実です。

飲食店利用者の64%がキャッシュレス派である現状に加え、56.6%の方が事前確認を行い、36.4%の方が非対応店舗を回避するという行動パターンは、キャッシュレス決済の有無が集客に直結することを示しています。これは単なる利便性の問題を超えて、経営戦略上の重要な要素となっているのです。

特に注目すべきは、全年代でキャッシュレス派が過半数を占めているという事実です。従来の「若い世代向け」という認識を改め、幅広い年代のお客様のニーズに応える必要があります。

キャッシュレス決済への対応は、もはや「導入を検討する」段階ではなく「いつ導入するか」「どの決済手段から始めるか」を決める段階に入っています。競合他社に先駆けて対応することで、この64%の顧客層を確実に取り込むチャンスでもあります。

お客様のニーズに応え、売上機会を最大化するために、キャッシュレス決済の導入を真剣にご検討されることをお勧めいたします。もはや「やるかやらないか」ではなく「いつやるか」の問題となった、飲食店経営の基本要件と言えるでしょう。

調査概要

調査名:飲食店の支払い方法についてのアンケート! 
調査対象:厚生労働省『国民健康・栄養調査』(令和元年)の週1回以上の外食頻度データをもとに年代別に割り当てた、20〜69歳の男女500人
調査地域:全国
有効回答数:500人
調査方法:インターネット調査(アンケートモニターを対象に実施)
調査:QiQUMO
調査期間:2025年7月

調査結果の利用条件

①情報の出典元として「https://orend.jp」のリンクをつけて「OREND(オレンド)」の名前を明記をお願いします。

②ウェブサイトで使用する場合は、出典元として、下記リンクを設置をお願いします。

URL:飲食店のお客様の6割がキャッシュレス派!年代別の支払い方法も調査【OREND独自調査レポート】(URL:https://orend.jp/mag/a0685

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キャッシュレス決済端末やPOSシステム、予約システム、ネットショップ、ECコンサルサービスなど、お店の運営に欠かせないツールやサービスの選び方を、わかりやすく解説しています。

これまでに、飲食店や美容室・サロン、整体・接骨・鍼灸院、アパレル、小売店などの店舗ビジネスを運営している方や、EC業界・個人事業主の方々にご利用いただいてきました。

「どのシステムを選べばいいかわからない」「導入したらどんなメリットがあるの?」といった疑問に答えながら、実際の導入事例や最新のトレンドも交えて、お店づくりをサポートしています。

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設立:2018年12月10日
所在地:東京都目黒区東山2-10-13 カームハウス東山303
URL:https://step-around.com/

この記事の著者

OREND運営事務局|店舗DXの専門家集団

OREND運営事務局|店舗DXの専門家集団

「OREND」は飲食店や小売業界・ネットショップに関する業界トレンドを図解・解説しながらツール紹介を行う専門メディアです。 キャッシュレス決済や予約管理システム・ネットショップ作成ソフトなど、店舗の効率化やECサイトの立ち上げに必要なツールの仕組みや機能・トレンド背景を解説します。

この記事の監修者

中島 崚|店舗DX・IT化の専門家

中島 崚|店舗DX・IT化の専門家

慶応義塾大学商学部卒業後、フロンティア・マネジメント株式会社で経営計画の策定に従事。その後、スマートキャンプ株式会社で事業企画、2022年にステップ・アラウンド株式会社にて店舗ビジネス向けメディア「OREND」を監修。

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