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塾・習い事の口座引き落とし導入を解説!手順・費用・口座振替業者選びまで

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目次
塾・習い事の口座引き落としを導入する2つの方法
方法1:金融機関に直接口座振替を申し込む
方法2:口座振替代行サービスを利用する
どちらの方法を選ぶべき?
塾・習い事での口座引き落としメリット・デメリット
【塾・習い事教室】側のメリット
【塾・習い事教室】側のデメリット
【保護者(利用者)】側のメリット
塾・習い事の口座引き落とし導入スケジュール
導入前準備期間(導入3か月前)
契約・システム設定期間(導入2か月前)
金融機関登録・運用開始期間(導入1ヶ月前~導入)
塾・習い事向け口座引き落とし・口座振替業者の費用相場を比較
塾・習い事での実際のコストシミュレーション
月間請求件数別のおすすめ業者
塾・習い事向けの口座振替サービスの選び方|6つの比較ポイントと判断基準
1. コスト構造をどう比較すべきか
2. 入金サイクルと資金繰りへの影響
3. 対応力と利便性をどう評価するか
4. 機能とシステムの必要性を見極める
5. サポート体制の重要性と選択基準
6. 導入と運用の手軽さを重視するべきか
実践的な業者選定の進め方
塾・習い事での口座引き落とし導入失敗事例と対策
失敗事例1:保護者からの苦情があった
失敗事例2:想定外のコスト発生で収益圧迫
失敗事例3:業者選定ミスによる管理複雑化
塾・習い事の口座引き落としよくある質問
Q1. 塾・習い事での引き落とし日はいつがベストですか?
Q2. 残高不足で引き落としできなかった場合はどうなりますか?
Q3. 塾・習い事の保護者はどの金融機関を利用していますか?
Q4. 口座引き落とし手数料は塾と保護者のどちらが負担しますか?
Q5. 口座引き落とし導入を嫌がる保護者にはどう対応すればよいですか?
塾・習い事の口座引き落とし導入の次のステップ
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塾や習い事の経営で、月謝の集金業務にお困りではありませんか?現金での集金は紛失リスクがあり、銀行振込は保護者の手間がかかります。また、未納者への催促も気が重い作業です。

こうした集金業務の悩みは、口座引き落としの導入で全て解決できます。多くの塾や習い事教室が口座引き落とし導入により「集金業務の大幅な時間短縮」「未納率の改善」を実感しています。

この記事では、塾や習い事での口座引き落とし導入を検討している事業者の方に向けて、具体的な手順から業者選び、費用比較まで、実践的な情報をお伝えします。

塾・習い事の口座引き落としを導入する2つの方法

塾や習い事での口座引き落とし導入には、大きく分けて2つのアプローチがあります。

塾・習い事の口座引き落としを導入する2つの方法(金融機関に直接口座振替を申し込む、口座振替代行サービスを利用)

方法1:金融機関に直接口座振替を申し込む

銀行に直接申し込む方法です。手数料が最も安く(約110円程度/1件)、月額基本料も1,800円程度と低額です。地域密着型の教室では、普段から取引のある金融機関との関係性を活かせるメリットもあります。

ただし、申し込んだ金融機関でしか口座引き落としができないため、保護者が他の銀行を利用している場合は口座振替を利用できません。複数金融機関との契約が必要になると管理が煩雑になり、システム機能も基本的な引き落としのみに限定されます。

方法2:口座振替代行サービスを利用する

Veritrans4GやRobotPaymentなどの決済代行業者が間に入り、全国の金融機関との手続きを一括処理する方法です。全国1,200-1,400の金融機関で利用でき、ほぼ全ての保護者が口座引き落としを使えます。

顧客管理機能、自動メール配信、レポート機能など運営に役立つ機能が充実し、季節講習費や教材費の追加請求も同じシステムで処理できます。手数料はかつては高かったですが、現在は1件85円からできるサービスや金額に対して3.0-3.5%と料率型のサービスもでできています。

どちらの方法を選ぶべき?

ほとんどの塾・習い事教室には口座振替代行サービスをおすすめします。

金融機関直接は手数料が安いものの、申し込んだ金融機関以外は使えないため一部保護者が利用できず、結果的に口座引き落とし・現金・振込が混在する複雑な管理になってしまいます。残高不足時の催促や追加費用請求も全て自社対応が必要で、事務負担が増加するリスクがあります。

代行サービスなら、小規模教室でもコスト差は月3,000円程度(30件×100円差)に過ぎません。この金額で全国対応、自動再引き落とし、Web登録機能などが利用でき、業務効率化と保護者満足度向上を考えれば十分にペイする投資です。

金融機関直接を検討すべきなのは、生徒数20名未満で保護者全員が同一金融機関を利用し、今後も拡大予定がない非常に限定的なケースのみです。

塾・習い事での口座引き落としメリット・デメリット

【塾・習い事教室】側のメリット

回収率の大幅向上が最大のメリットです。現金集金では支払い忘れや持参忘れが発生しますが、口座引き落としでは自動で回収されるため、未納率が大幅に改善されます。

事務作業の大幅削減も大きな効果です。毎月の現金確認、お釣りの準備、銀行への入金作業などがすべて不要になります。また、「払った・払わない」といった保護者とのトラブルも回避できます。

キャッシュフローの安定化により、塾や習い事の経営がより安定します。毎月決まった日に入金されるため、資金計画が立てやすくなります。

【塾・習い事教室】側のデメリット

手数料負担は避けられないコストです。1件あたり85-150円または3.0-3.5%の手数料を事業者が負担するのが一般的で、月50件なら約4,500-8,500円の費用がかかります。

導入期間の確保も考慮が必要です。準備から運用開始まで2-3ヶ月必要なため、新年度や繁忙期を避けてスケジュールを組む必要があります。

残高不足への対応策準備も課題の一つです。一定確率で残高不足による引き落とし失敗が発生するため、再引き落としや請求書発行などの対応策を準備しておく必要があります。口座振替代行システムによっては催促まで対応するサービスもあります。

【保護者(利用者)】側のメリット

支払い忘れの完全防止は保護者にとって大きなメリットです。忙しい中で毎月の支払いを忘れる心配がなくなり、精神的な負担も軽減されます。

現金を子供に持たせるリスク回避も重要です。月謝袋の紛失や盗難の心配がなくなり、安心して塾や習い事に通わせることができます。

振込手数料の節約も地味ながら重要な効果です。毎月数百円の振込手数料が不要になるため、年間では数千円の節約になります。

塾・習い事の口座引き落とし導入スケジュール

口座引き落としの導入は、準備から運用開始まで約3ヶ月の期間が必要です。以下のスケジュールを参考に、余裕を持って進めてください。

塾・習い事の口座引き落としを導入する2つの方法

導入前準備期間(導入3か月前)

1-2週目:業者選定と相談フェーズ まず3社程度に相談し、見積もりを取得しましょう。料金だけでなく、対応可能な金融機関数やサポート体制も比較検討してください。契約に必要な書類(登記簿謄本、印鑑証明書など)も準備しておきます。

3-4週目:保護者への事前案内フェーズ 口座引き落とし導入の予告を保護者に配布します。できれば説明会を開催し、メリットや手続き方法を丁寧に説明することで、保護者の理解と協力を得やすくなります。

契約・システム設定期間(導入2か月前)

5週目:正式契約とシステム設定 選定した業者と正式契約を結び、システムの初期設定を行います。この段階で引き落とし日や請求データの送信方法なども決定します。

6-8週目:口座振替依頼書の配布と回収 保護者に口座振替依頼書を配布し、記入・押印してもらいます。記入漏れや押印忘れがないよう、提出前にチェックリストを使って確認することが重要です。

金融機関登録・運用開始期間(導入1ヶ月前~導入)

9-12週目:金融機関での口座登録処理 回収した依頼書を基に、各金融機関で口座登録の処理が行われます。この期間は業者や金融機関に依存するため、事業者側でできることは限定的です。

13週目以降:本格運用開始 初回の引き落としテストを経て、本格的な運用が始まります。最初の数ヶ月は引き落とし状況を注意深く確認し、問題があれば早期に対処しましょう。

塾・習い事向け口座引き落とし・口座振替業者の費用相場を比較

口座引き落とし業者を選ぶ際は、初期費用、月額基本料、1件あたりの手数料を総合的に比較することが重要です。

ソフト/システム初期費用月額費用決済手数料
VeriTrans4G(ベリトランス4G)お問合せお問合せ業界最安水準
1~3%台
ROBOT PAYMENT口座振替0円 ※無料お問合せ85円~
月額パンダ0円 ※無料0円 ※無料3.50%
アプラス集金代行Web口座振替お問合せお問合せ ※プランで変動お問合せ※1件~でも可能
会費ペイ0円 ※無料0円 ※無料3.50%
Paid0円 ※無料0円 ※無料0.5~3.1%
RP掛け払い0円~ ※無料0円~ ※無料0.5~2.9%
請求まるなげロボお問合せお問合せ ※請求数で変動1.0%~
GMO掛け払い0円※無料0~1.4万円0.5~3.4%
口座振替サービスの初期月額費用・手数料比較

塾・習い事での実際のコストシミュレーション

月50件の請求がある中規模塾・習い事教室の場合の概算コストは以下の通りです:

  • 月額パンダ:12,000円/月(基本料0円+(授業料8,000円×手数料3%)×50件)

月額費用や手数料を公開しているサービスは少ないため、問い合わせをしてシミュレーションフォームで計算してみましょう。手数料を計算した上で、サポート体制や対応金融機関数なども考慮して選択しましょう。

🧮 塾・習い事 口座引き落としコストシミュレーター
料率型
固定手数料型

料率型

授業料の○○%の料率で1件当たりの手数料を計算

%
💰 コストシミュレーション結果
月額コスト
0円
年額コスト
0円

月間請求件数別のおすすめ業者

月間の請求件数によって最適な選択肢が変わります。以下のガイドを参考に、自社に合った業者タイプを判定してください。

月間請求件数が50件未満の塾・習い事教室:月額パンダや会費ペイなどのサービスがおすすめです。手数料が安く(1件請求額の3%程度)、生徒を管理するシステムも導入しやすい。小規模な個人塾や習い事教室に最適です。また、信用金庫なども手数料が安いですが、対応できる決済サービスが少ない点が要注意です。

月間請求件数が50-200件の塾・習い事教室:Vertirans4GやRobot Payment、Paidなどの専門代行会社が適しています。初期費用0円で、利用しなかった月は基本料金も発生しないため、無駄がありません。中規模の学習塾や習い事教室に最適です。

月間請求件数が200件以上の塾・習い事教室:Vertirans4GやRobot Payment、アプラスなどの決済代行系がおすすめです。高度な顧客管理機能や追加請求機能など、大規模運営に必要な機能が充実しています。大型の学習塾チェーンや複数教室運営に最適です。

塾・習い事向けの口座振替サービスの選び方|6つの比較ポイントと判断基準

口座引き落とし業者選定では、以下の6つのポイントを総合的に判断することが重要です。

1. コスト構造をどう比較すべきか

初期費用(0-50,000円)、月額基本料(0-5,500円)、決済手数料(85-165円/件または3.0-3.5%)の3つを確認しましょう。想定の金額をシミュレーターを使って、シミュレーションしてみましょう。

また、季節変動が大きい教室は基本料0円の従量課金制を選択することで無駄なコストを避けられます。

2. 入金サイクルと資金繰りへの影響

信用金庫は引き落とし後3-5営業日、専門代行会社は2-4営業日、大手金融系は1-3営業日で入金されます。資金繰りを重視するなら大手金融系、安定経営なら入金サイクルよりコストを優先しましょう。

3. 対応力と利便性をどう評価するか

大手金融系なら全国99%の金融機関(約1,400行)で利用でき、専門代行会社は95%(約1,200行)、地域金融機関は地域内80%程度で利用できます。都市部ではネット銀行を使う保護者も多いため全国対応の業者が必須、地方では地域金融機関で十分です。引き落とし日も27日など保護者の利便性を考慮しましょう。

4. 機能とシステムの必要性を見極める

生徒数50名未満は基本機能で十分、50-200名は顧客管理機能付き、200名以上は統合管理システムが効率的です。既存システムがある場合はAPI連携ができる業者を選択することで、データの二重入力を避けられます。

5. サポート体制の重要性と選択基準

初回導入なら専任担当者制、ITリテラシーが高ければセルフサービス型でコスト削減できます。夜間・週末営業の教室は対応時間の長い業者、複数教室展開では専任担当者制で統一運用を実現しましょう。

6. 導入と運用の手軽さを重視するべきか

Web完結型なら1-2ヶ月、書類郵送型は2-3ヶ月で運用開始できます。急いで導入したいならWeb完結型、確実性重視なら書類郵送型を選択しましょう。ITが苦手な場合は操作が簡単な業者またはサポート充実業者がおすすめです。

実践的な業者選定の進め方

まず月間請求件数、年間売上規模、資金繰り状況を確認し、6つの比較ポイントから重要度順に優先順位を決めます。最重要ポイントを満たす業者をリストアップし、2-3番目のポイントで絞り込めば、最終候補3社程度に絞れます。各社から見積もりを取得し、契約条件を比較して最終決定しましょう。

塾・習い事での口座引き落とし導入失敗事例と対策

失敗事例1:保護者からの苦情があった

ある学習塾では、突然「来月から口座引き落としに変更します」と一方的に通知したところ、保護者から「説明が不十分」「勝手に決められた」といった苦情がきたという事例がありました。

対策:2ヶ月前から段階的に説明することが重要です。まずプリントを配布するやメールなど書面で説明して、その上で説明会の開催をするという2段階のプロセスを踏むことで、理解と協力を得やすくなります。

失敗事例2:想定外のコスト発生で収益圧迫

月謝の安いピアノ教室で、手数料165円の業者を選んだところ、月謝3,000円に対して手数料が高すぎて収益を圧迫してしまうという事例がありました。

対策:見積もり段階で全ての費用を確認することが大切です。手数料だけでなく、初期費用、月額基本料、システム利用料など、すべてのコストを把握して業者を選択しましょう。

失敗事例3:業者選定ミスによる管理複雑化

「とにかく安く」という理由で手数料だけを見て業者を選んだところ、対応金融機関が少なく、保護者の半数が利用できない金融機関だったため、結局併用することになり、かえって管理が複雑になったという事例がありました。

対策:料金だけでなく、サポート体制や対応金融機関数も総合的に判断することが重要です。保護者がよく利用する金融機関を事前にアンケートで調査しておくとよいでしょう。

塾・習い事の口座引き落としよくある質問

Q1. 塾・習い事での引き落とし日はいつがベストですか?

A. 27日が最も成功率が高く、おすすめです。給与日の翌日にあたるため、口座残高が最も潤沢な時期だからです。多くの塾や習い事教室で27日が採用されています。

Q2. 残高不足で引き落としできなかった場合はどうなりますか?

A. 多くの業者では自動再引き落とし機能があり、翌月4日などに再度引き落としを試行します。それでも失敗した場合は請求書を発行し、保護者に個別連絡を取る流れが一般的です。

Q3. 塾・習い事の保護者はどの金融機関を利用していますか?

A. 主要業者なら都市銀行、地方銀行、信用金庫、ゆうちょ銀行の99%に対応しています。ただし、一部のネット銀行や信用組合は対応していない場合があるため、事前に確認が必要です。

Q4. 口座引き落とし手数料は塾と保護者のどちらが負担しますか?

A. 塾・習い事教室が負担するケースが90%以上です。保護者に負担してもらうと退会リスクが高まるため、多くの事業者が手数料を負担しています。

Q5. 口座引き落とし導入を嫌がる保護者にはどう対応すればよいですか?

A. メリットを具体的に説明することが効果的です。「現金紛失のリスクがなくなる」「支払い忘れを防げる」「振込手数料が不要になる」といった保護者側のメリットを強調しましょう。また、「口座情報は厳重に管理する」ことも併せて伝えると安心してもらえます。

塾・習い事の口座引き落とし導入の次のステップ

口座引き落とし導入を検討されている塾や習い事教室の方は、以下の順序で進めることをおすすめします:

  1. 月間請求件数の正確な把握 – 現在の生徒数と将来の計画を含めて算出
  2. 業者タイプの判定 – 件数に応じた最適業者タイプの選択
  3. 候補業者3社への相談 – 見積もりとサービス内容の比較
  4. 保護者への事前案内準備 – 説明資料の作成と段階的説明プランの立案

口座引き落としの導入により、塾や習い事の集金業務の負担が大幅に軽減され、本来の教育事業に集中できるようになります。適切な準備と業者選択により、スムーズな導入を実現してください。

この記事の著者

OREND運営事務局|店舗DXの専門家集団

OREND運営事務局|店舗DXの専門家集団

「OREND」は飲食店や小売業界・ネットショップに関する業界トレンドを図解・解説しながらツール紹介を行う専門メディアです。 キャッシュレス決済や予約管理システム・ネットショップ作成ソフトなど、店舗の効率化やECサイトの立ち上げに必要なツールの仕組みや機能・トレンド背景を解説します。

この記事の監修者

藤田 豪人(株式会社ROBOT PAYMENT 執行役員)

藤田 豪人(株式会社ROBOT PAYMENT 執行役員)

2019年当社に入社、執行役員に就任。当社に入社以前は株式会社カオナビにてコーポレート本部長、複数の情報IT企業にてCMOなどを歴任。現在は、当社のフィナンシャルクラウド事業及びマーケティング全般を統括。

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