Web決済(オンライン決済)とは?
Web決済(オンライン決済)は、インターネットを介して金銭の支払いや送金をする方法です。現金を使った支払い方法と比べ、ユーザー側と事業者側の両方に多くのメリットがあります。
Web決済を利用するユーザー側のメリット
Web決済はユーザーにとって「手軽に支払いができる」「ポイントが付く」などのメリットがあります。
手元に現金がなくても利用できる
ユーザーがWeb決済を利用する1つ目のメリットは、「手元に現金がなくても利用できる」ことです。
Web決済なら現金を持ち歩かなくても、スマホやカードを使って簡単に支払いができます。現金や財布を持ち歩かなくて済むので荷物が少なくなり、紛失や盗難のリスクも抑えられるでしょう。
ECサイトやWeb系のサービスでも、オンラインで銀行口座やクレジットカード情報を登録するだけで支払いが完了します。もちろん、月額制・定期課金のサービスにも利用できます。
また、クレジットカードや後払い式の電子マネーなどは、「今はお金がない」「来月なら買えるのに」という状況でも利用可能。期間限定の商品や今すぐ必要な物があるときなどにも役立ちます。
ポイントがつく決済方法も多い
ユーザーがWeb決済を利用する2つ目のメリットは、「ポイントがつく決済方法も多い」ことです。
多くのWeb決済サービスでは、利用額に応じてポイントがもらえるようになっています。ユーザーは支払いをするだけでなく、ポイントを貯めることで割引や特典を受けることができます。
貯まったポイントをそのまま現金の代わりに使えるサービスも多く、「ポイ活」の一環として支払い方法を固定している消費者も少なくありません。
支払いの手間が少ない
ユーザーがWeb決済を利用する3つ目のメリットは、「支払いの手間が少ない」ことです。
Web決済を利用することで、煩わしい手続きや待ち時間を省くことができます。クリックやタップを数回すれば支払いが完了するのはスムーズです。
実店舗では「鞄から財布を出し、財布からお金を出して支払い、お釣りを受け取り…」という一連の動作がなくなります。ECサイトやWebサービスでは支払い情報を端末に記憶させることで、次回からの購買(カード情報などの入力)を省けます。
事業者がWeb決済を導入するメリット
Web決済を導入することは、事業者にとって売上アップとコスト削減などの効果があります。その理由を、Web決済を導入する3つのメリットと併せて解説します。
集客・客単価アップにつながる
事業者がWeb決済を導入する1つ目のメリットは、「集客・客単価アップにつながる」ことです。
先述の通り、Web決済には「ポイントが貯まる」「現金がなくても利用できる」などユーザーにとってのメリットが多いです。ポイントを貯めるために支払い方法を固定している消費者も少なくなく、Web決済を導入しないことは、このような層の取りこぼしにつながります。
また、人間には将来の支出を過小評価する心理傾向があります。クレジットカードや後払い式の電子マネーなどでの支払いを受け付けることで、セット購入も促しやすくなるでしょう。
人的ミスや業務負荷を少なくできる
事業者がWeb決済を導入する2つ目のメリットは、「人的ミスや業務負荷を少なくできる」ことです。
Web決済は従来の現金や手動の支払い方法と異なり、自動化されたシステムを利用します。実店舗ではレジの入力ミスやお釣りの渡し間違いなどによる現金過不足を防ぎやすくなります。金銭授受がなくなった分、レジの回転率も高くなるでしょう。
ECサイトやWeb系サービスなどでは料金の回収業務や入金管理が楽になるでしょう。詳しくは後述しますが、これらのメリットは「決済代行サービス」の活用でさらに大きくなります。
未回収リスクを軽減できる
事業者がWeb決済を導入する3つ目のメリットは、「未回収リスクを軽減できる」ことです。
Web決済の多くは即時決済です。クレジットカードや電子マネーなら支払い手続きさえ済めば、仮にユーザーが料金を支払わなくても未回収になることはありません。これらの決済機関が自社に料金を支払ってくれるからです。
これにより未回収のリスクを軽減し、資金の運用効率を高められるでしょう。当然、督促や代金回収などの業務も少なくなります。
7種類のWeb決済
主なWeb決済を7種類紹介します。
決済手段 | 内容 |
クレジットカード | 現金以外では最も普及している決済手段。 最低でもクレジットカード決済は導入しておきたい。 |
デビットカード | 利用した金額を、紐付けられた銀行口座から即座に引き落とすカード。 |
インターネットバンキング | インターネットバンキングの口座から振込やデビット払いをする方法。 |
キャリア決済 | 携帯キャリアのID・パスワードと連携した決済手段。 利用金額は翌月の携帯料金と合算請求される。 |
ID決済 | クレジットカードや電子マネーと連携した決済手段。 ID決済に対応した電子マネーは多く、 複数の決済手段を導入するのと近い効果がある。 |
電子マネー | プリペイド(前払い式)と後払い式がある。 スマホひとつで支払いができる、 ポイントがつくものも多いなど利用者にとってのメリットも多い |
コンビニ決済 | 商品の購入・受け取り後にコンビニで代金を支払う。 払込票を使う方法とオンライン発行の支払い番号を使う方法がある。 |
Web決済を導入する2つの方法
Web決済を導入するには決済機関と直接契約する方法と決済代行サービスを活用する方法の2つがあります。
決済機関との直接契約
クレジット会社やインターネットバンキングなどの決済機関と直接契約する方法です。事業者は各機関と個別に契約し、自社のWebサイトやアプリ上で決済機能を提供します。
この方法は手数料をはじめとする費用を抑えられるメリットがありますが、入金やシステムの管理、契約手続きなどに膨大な工数がかかるデメリットもあります。
決済代行サービスの活用
決済代行サービスとは、決済機関との契約手続きや各機関の入金管理などを代行するサービスです。これを提供する会社を「決済代行会社」といいます。
費用面のデメリットがあり、決済機関に支払うものに加え決済代行サービスにも利用料や決済手数料を支払わなければなりませんが、業務の効率化や負荷軽減などのメリットも大きいです。
決済代行サービスを使えば各決済機関との契約を一本化できます。決済機関ごとにバラバラだった入金サイクルや管理システムも統一でき、契約~運用の業務負荷を大きく軽減できるでしょう。
代金の未回収保証や回収代行、決済機関との手数料交渉など、付帯サービスのあるサービスも多いです。
決済代行サービスの選び方
自社に合った決済代行サービスを選ぶ5つのポイントを紹介します。
対応した決済方法
自社のターゲット層に合った決済方法に対応した決済代行サービスを選びましょう。
クレジットカードや電子マネー、Web決済以外にも銀行振込など、ユーザーが求める決済手段はさまざまです。ターゲット層に合った決済方法を導入できないと、大きな集客効果は得られません。
対応した課金方式
自社のビジネスモデルに合った課金方式を提供しているかも重要なポイントです。都度払いはもちろん、ビジネスモデルによっては定期課金や従量課金などの方式にも対応しなくてはなりません。
業務やサポートの範囲
決済代行サービスが提供する業務やサポートの範囲もチェックしましょう。決済機関との交渉や代金回収などの代行、未回収保証など、自社に必要なサポートがそろったサービスを選びます。
セキュリティ
Web決済ではクレジットカード情報やユーザー(配送先)の住所など、機密情報を扱うことになります。たとえ代行会社側の責任であっても、情報漏えいが起これば自社の信用に関わります。セキュリティ対策は万全でなくてはなりません。
PCI DSS (Payment Card Industry Data Security Standard) などのセキュリティ規格への準拠や暗号化技術の利用など、どんな対策を取っているのか確認しましょう。
費用や手数料
最後に、決済代行サービスの費用や手数料を比較しましょう。サービスの中には初期費用や月額料金がかからないものもあります。
導入費・固定費・手数料率などの費用と提供される業務やサポートが釣り合っているか、他サービスと比べてお得なのかなど、総合的な判断が必要です。そのうえで、自社の予算や利益に合わせた選択をしましょう。
Web決済の導入には代行サービスがおすすめ!手数料やサポート内容などを俯瞰してサービスを選ぼう
Web決済の導入には決済代行サービスがおすすめです。代行サービスを利用することで、Web決済の導入や管理にかかる負荷が少なくなり、セキュリティやサポート面でも安心して運用できます。
こちらの記事ではおすすめの決済代行サービスをタイプ別に紹介しています。選び方も解説しているので、自社に合ったサービスを導入し、コスト削減・業務負荷の軽減などのメリットを最大化できるでしょう。
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