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シェアレストランとは|仕組み・間借り開業マッチングサイト9選・事例・手数料

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シェアレストランとは
吉野家が支援、空き店舗・時間活用 – シェアレストランの仕組み
シェアレストランの手数料・料金プラン
シェアレストランとキッチンの違い・ゴーストレストランの種類
シェアレストラン注目の背景・成長するデリバリー市場
(1)コロナ禍で上昇するオフィスの空室率
(2)1年以内の廃業率は約30%、初期投資が必要な飲食店開業
(3)拡大するデリバリー市場・高まるゴーストレストランへの注目度
店舗オーナー・開業希望者のシェアレストラン活用のメリット
店舗オーナー側:空き時間・スペース活用で副収入
開業者側(1):低コストで飲食店の独立開業
開業者側(2)人件費・家賃など固定費の大幅削減
開業者側(3)デリバリー需要による販売チャネルの拡大
シェアレストラン開業のデメリット・注意点・成功ポイント
(1)利益圧迫のコスト構造・大手デリバリーサイトの手数料一覧
(2)東京や首都圏など限定的な開業エリア

(3)プラットフォームで競合負けしない差別化・メニュー企画
シェアレストランでゴーストレストラン独立開業の事例4選
間借りで開業の無店舗型カレー店 6curry
TVでも話題沸騰 – 究極のブロッコリーと鶏むね肉
5坪の厨房に7業態、シェアレストランで500万円/月 – ゴーストキッチンズ
中目黒で話題の人気間借りバー – calma(カルマ)
シェアレストランで安く開業 – 間借りマッチングサイト比較5選
吉野家が運営の間借りマッチングサービス – シェアレストラン
SPACE MARKET(スペースマーケット)
軒先シェアレストラン – magari
時間貸しも可能 – 飲食マッチ.COM
食に関するマッチングサイト – 食べ活
ゴーストレストラン開業におすすめのクラウドキッチンサービス比較4選
最短1ヶ月で開業 – Kitchen BASE
クラウド型キッチン Add Kitchen
独立型シェア・クラウドキッチン – DELICIOS FACTORY
フードデリバリー特化のシェアキッチン – BeChef
空き店舗シェアリング×デリバリーで独立開業

シェアレストランとは

シェアレストランとは開業希望者と空き時間・スペースのある店舗オーナーの物件をつなぐ間借りマッチングプラットフォームです。店舗の空き時間を間借りすることで有効活用し、独立開業の希望者は低コストで出店が可能です。

近年は実店舗を持たずデリバリーサービスのみで売上をあげる、無店舗型のゴーストレストランが注目されています。

今回は飲食店業界の市場トレンドやシェアレストラン開業のメリット・注意点を解説し、最後におすすめのゴーストレストラン開業サービスを紹介します。

吉野家が支援、空き店舗・時間活用 – シェアレストランの仕組み

間借りマッチングサービス – シェアレストラン

間借り利用を行う場合は知人の紹介や、自身での物件検索など手間もかかります。また開業資金も多く発生するため、独創的なアイディアや世界観があっても融資が受けらずスタートできないことも多いのが現状です。

そうした課題をシェアリングエコノミーの普及促進で、店舗オーナーと出店希望者のマッチングを行うプラットフォームがシェアレストランです。

シェアレストランの手数料・料金プラン

吉野家ホールディングス – 間借りマッチング「シェアレストラン」

上記は吉野家ホールディングスが運営する「シェアレストラン」の概要図です。

金額はマッチング時の一例ですが、開業希望者は敷金や礼金・内装費用といった初期費用をおさえ低コストで出店ができます。

費用項目料金目安
敷金・礼金無料
仲介手数料・保証金無料
内装・工事費用無料
店舗レンタル手数料20%
月額家賃(物件により変動)5~30万円/月
利用期間1ヶ月~

月々の利用料金や間借り期間は店舗オーナー次第ですが、1カ月からレンタルが可能な物件もあり、スモールにテスト開業ができるのも特徴です。

シェアレストランとキッチンの違い・ゴーストレストランの種類

「ゴーストレストラン・クラウドキッチン・シェアレストラン」など類似の言葉が頻出しており、何をさしているかわからない方もいるかもしれません。

それぞれ言い回しは異なるものの、基本的には無人店舗型のゴーストレストランの開業に関わる言葉です。

ゴーストレストランとシェアレストランの違い

まずシェアキッチン(クラウドキッチン)との違いですが、今回解説しているシェアレストランは間借りに特化したマッチングプラットフォームです。

シェアキッチンは複数人の店舗オーナーが場所を共同利用し、デリバリー販売ができる環境を提供するサービスです。

キーワードサービス詳細・特徴
ゴーストレストラン・バーチャルレストラン無店舗型でデリバリー販売を行う店舗形態の総称
シェアキッチン・クラウドキッチン調理環境を複数人で利用するシェアリング型の店舗運営サービス
オンラインレストラン食材を自宅にデリバリーし、シェフと一緒に料理・食事を楽しむオンライン食事会
シェアレストラン間借り開業希望者・店舗オーナーをつなぐマッチングプラットフォーム

過去に解説した記事をもとにそれぞれの特徴をまとめていますので、詳細は比較表のリンクからご確認いただけます。

シェアレストラン注目の背景・成長するデリバリー市場

シェアレストランが注目される理由は空室利用によるシェアリングエコノミー・フードデリバリー市場の拡大の2つがあります。

(1)コロナ禍で上昇するオフィスの空室率

コロナ対策による三密回避の機運も高まり、テレワーク推進や本社移転をする企業もあるため空室率は増加傾向にあります。

(2)1年以内の廃業率は約30%、初期投資が必要な飲食店開業

次のグラフは飲食店.COMが3,500件以上のデータから作成した飲食店の営業年数です。

レストランや飲食店を開業するには家賃・内装・インフラ・厨房設備など、初期投資で1,000万円を超えるといわれています。

多くの資金が必要な一方で、飲食店の開業後の営業年数は一般的に短く約30%が1年未満で廃業・3年後には70%が閉店します。

(3)拡大するデリバリー市場・高まるゴーストレストランへの注目度

そんな飲食業界の課題解決につながるトレンドとして、デリバリー市場は大きな影響を与えています。

次のグラフは矢野経済研究所が作成した食品宅配に関する市場調査レポートです。

矢野経済研究所 – 食品宅配市場に関する調査

飲食店業界でもEC化・オンラインシフトが進み、宅配市場は2023年には2.4兆円市場に成長すると予測されています。

コロナ対策による外出自粛の影響もあり、すごもり需要をターゲットとしたフードデリバリー市場はさらに拡大が見込まれます。

オンライン型店舗、店舗無店舗型レストランについての月間検索数推移のグラフ

上記はゴーストレストラン・デリバリーに関する検索回数をグラフ化したものです。

無店舗型でも開業できるデリバリーサービスを皮切りに、実店舗を持たないゴーストレストラン関連の注目度も増加しているのがうかがえます。

店舗オーナー・開業希望者のシェアレストラン活用のメリット

店舗オーナー側:空き時間・スペース活用で副収入

店舗運営を行うオーナーの中にはバーや居酒屋など、夜間のみ営業している場合もあり、利用しない空白時間があったとしても賃料は月額で発生します。

空き時間を他の開業希望者に貸し出すことで、オーナー側としては副収入を得られるため有効活用につながります。

開業者側(1):低コストで飲食店の独立開業

さきほど紹介したようにレストラン開業の初期費用は1,000万円を超えるといわれています。

しかし店舗を間借りするシェアレストランサービスを利用すれば、仲介手数料・敷金・礼金といった初期費用は0円で開業できます。物件次第ではありますが調理設備やネット環境も整っていることもあるでしょう。

開業者側(2)人件費・家賃など固定費の大幅削減

実店舗を構える場合はアルバイトスタッフの時給や月額家賃など固定費が必要ですが、デリバリー活用・スモール開業ならこうした費用は発生しません。加えて水道・光熱費なども利用料に含まれているためランニングコストを小さくできます。

飲食業界は一般的に離職率が高いといわれており、見えないコストとして採用・研修といった人材育成の費用も発生します。

シェアレストランを活用した無店舗型のゴーストレストランで開業する場合は、デリバリー専業で行うため大幅なコストカットにつながります。

開業者側(3)デリバリー需要による販売チャネルの拡大

消費者行動の変化に合わせたサービス提供も、ビジネスでは重要なポイントです。

紹介したようににデリバリー・宅配に関する市場は拡大が予測され、これまで顧客化できていなかった中食需要もターゲットにできます。

無店舗型レストランで開業する飲食店だけでなく、実店舗を構える企業でも新たな販売チャネルの1つになるでしょう。

シェアレストラン開業のデメリット・注意点・成功ポイント

開業コストが抑えられる一方でデメリットや注意点もあるため、デメリットを踏まえたうえで効率的な店舗運営を行いましょう。

(1)利益圧迫のコスト構造・大手デリバリーサイトの手数料一覧

ゴーストレストランのコスト構造と料金体系の図

間借りによるシェアレストラン活用で初期費用を大きく抑えて独立開業が可能なのが、ゴーストキッチンの特徴です。

しかし販売を行う場合はフードデリバリーサイトに掲載を行うため、売上×手数料が発生します。

大手飲食チェーンが掲載する場合はボリュームディスカウントなど、手数料が下がるケースも考えられますが小規模店舗には難しい交渉でしょう。

サービス名初期費用手数料
Uber Eats5万円(現在無料)売上×35%
出前館2万円(現在無料)サービス利用料:商品代金×10%
配達サービス料:商品代金×30%
menu無料売上×34%
LINEデリマ4.8万円売上×40%

初期費用は無料のデリバリーサービスが多いものの、手数料は約30%前後となっています。デリバリープラットフォーム上では大手とは戦わない、独自のメニュー戦略やターゲティングも成長のポイントです。

(2)東京や首都圏など限定的な開業エリア

またシェアレストランのような調理スペースの間借りマッチングサービスは、現時点では東京を中心とした首都圏での物件が多い状況です。

マッチングプラットフォームへの掲載物件数が増えていくまでは、地方でのゴーストキッチン開業は物件・仲間探しから始める必要があるかもしれません。


(3)プラットフォームで競合負けしない差別化・メニュー企画

またEC型モールと同様に集客はプラットフォームに依存してしまうため、他の出店企業に埋もれることも今後は考えられます。

そのため独自性のあるメニューの企画やコアファンをつくうSNS・webマーケティング戦略は差別化していくうえで重要となるでしょう。

シェアレストランでゴーストレストラン独立開業の事例4選

間借りで開業の無店舗型カレー店 6curry

  • 運営会社:株式会社シックスカレー
  • 所在地:東京都渋谷区恵比寿3-42-13 シャトレヨシムラ1F

日本国内ではじめてゴーストレストランとして開業したといわれいるのが、6curryです。独自のキッチンを持たずにレストランの一部を間借りして出店スタートをしています。

デリバリーの大手UberEatsの専門店として東京でスタートし、メニューは野菜がとれるように工夫され女性から支持をえています。

TVでも話題沸騰 – 究極のブロッコリーと鶏むね肉

  • 運営会社:株式会社DORAYAKI
  • 店舗所在地:渋谷・五反田・恵比寿など

TVにも運営者が出演し有名になったのが、ブロッコリーと鶏むね肉のみのメニューを提供するQBTです。

「ストイックな低糖質食を誰もが継続して食べられるように」をコンセプトとして、メニューは1つながら味・栄養素が追求されています。

こちらも自店舗をもたずに運営しており、軒先物件を紹介しているNOKISAKIを活用してレストラン開業を目指すオーナーの募集もおこなっています。

5坪の厨房に7業態、シェアレストランで500万円/月 – ゴーストキッチンズ

  • 運営会社:株式会社ゴーストレストラン研究所

シェアレストランサービスを提供している「ゴーストキッチンズ」では、5坪の雑居ビルで7つの業態が飲食店を営業し、500万円/月の売上をあげています。

7業態すべてで一貫した”地域の台所”をコンセプトとして、コンビニをベンチマークとしながらも、コンビニには出せない無添加・無化調理を意識し手作りのおいしさを追求しています。

参考:https://food-stadium.com/feature/27782/

中目黒で話題の人気間借りバー – calma(カルマ)

  • 利用サービス:シェアレストラン(運営:吉野家ホールディングス)

詳細はこちら:https://newscast.jp/news/9394179

シェアレストランで安く開業 – 間借りマッチングサイト比較5選

吉野家が運営の間借りマッチングサービス – シェアレストラン

  • 運営会社:株式会社シェアレストラン(吉野家ホールディングス)

シェアレストランは吉野家ホールディングスが運営している飲食店の間借りマッチングサービスです。東京や神奈川など首都圏を中心に豊富な物件が掲載されています。

小田急ともタイアップし新宿駅西口の小田急エース南館にも、シェアレストランを2020年11月にオープンしています。

詳細はこちら:https://share-restaurant.biz/

SPACE MARKET(スペースマーケット)

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: スペースマーケット_キャプチャ-1024x413.png
  • 運営会社:株式会社スペースマーケット

スペースマーケットは14,000件以上のレンタルスペースの掲載を行っている、シェアキッチン検索サービスです。現在は物件エリアも限られていることが多いですが、東京以外のエリアからも探すことができます。

詳細はこちら:https://www.spacemarket.com/

軒先シェアレストラン – magari

  • 運営会社:軒先株式会社

magariは軒先に特化した軒先ビジネス・軒先パーキングなどマッチングサイトの運営会社がサービス提供しています。東京などの関東圏以外でも徐々に物件掲載が増えています。

詳細はこちら:https://business.nokisaki.com/

時間貸しも可能 – 飲食マッチ.COM

  • 運営会社:飲食マッチドットコム

飲食マッチ.COMは時間貸しが可能な店舗紹介しているマッチングサイトです。掲載するオーナー側はマッチング後に成果報酬で支払うため、リスクをおさえて掲載することができます。

詳細はこちら:https://www.inshoku-match.com/

食に関するマッチングサイト – 食べ活

  • 運営会社・責任者:島田浩史

食べ活は食に関するイベント・シェアレストランなど飲食に特化したマッチングを支援するサービスです。土日だけの開業・週一日の開店などこまかなニーズにも対応した間借り物件を探すことができます。

詳細はこちら:https://tabekatsu.com/

ゴーストレストラン開業におすすめのクラウドキッチンサービス比較4選

最後に複数の料理人・オーナーが共同でキッチンを利用しデリバリー販売を行う、ゴーストレストラン開業におすすめのクラウドキッチンサービスを紹介していきます。

この記事では紹介しきれないサービスはこちらで紹介しています。

最短1ヶ月で開業 – Kitchen BASE

  • 運営会社:株式会社SENTOEN
  • 最短1ヶ月で開業できるクラウドキッチン
  • 低リスクでお店をオープン
  • デリバリーの集まるコミュニティ

Kichen BASEはデリバリーレストランを始めるための設備が整ったクラウドキッチンサービスです。業態に合わせて3つのプランを用意しており、同業者が同じ空間に集うコミュニティもポイントです。

詳細はこちら:https://kitchenbase.jp/

クラウド型キッチン Add Kitchen

  • 運営会社:株式会社アッドバディ
  • 飲食店運営のノウハウでサポート
  • Web・広告事業を通じたシナジー
  • デリバリーに特化したエリア選定

Add Kitchenは出店オーナーと売上・利益の最大化を目指すことをコンセプトにした、クラウド・シェアキッチンサービスです。

もともと自社でも店舗運営をおこなっており、ノウハウを提供しながら出店のサポートをしてくれます。またデリバリー特化のためエリアも選定基準を設けて出店しています。

詳細はこちら:https://addkitchen.jp/

独立型シェア・クラウドキッチン – DELICIOS FACTORY

  • 運営会社:株式会社フードテラス
  • 初期費用50万円からレストラン開業
  • 独立型シェアキッチン
  • 複数業態での出店も可能

DELICIOUS FACTORYは独立型のシェア・クラウドキッチンサービスです。出店の初期コストは50万円からスタートができ、スタッフ1人でも運営ができる収益性の高い店舗運営ができます。

詳細はこちら:https://delicious-factory.com/

フードデリバリー特化のシェアキッチン – BeChef

  • 運営会社:株式会社BeChef
  • 施設内に複数のキッチン完備
  • 販売促進・SNS運用もサポート
  • メニュー・ECサイト構築も支援

BeChefはフードデリバリー事業開始に特化した支援サービスです。シェアキッチンの貸し出しだけでなく、開業後に必要となるマーケティング・メニュー企画・オンラインサイト構築の領域まで支援してくれます。

詳細はこちら:https://bechef.jp/

空き店舗シェアリング×デリバリーで独立開業

コロナウイルスの感染拡大で変化を求められ、飲食業界にもシェアリングエコノミーやオンラインシフトの波がきています。

コストをおさえてデジタルを活用した新しい店舗づくりは、今後の注目トレンドとなるでしょう。

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この記事の監修
中島 崚
中島 崚
慶応義塾大学商学部卒業。新卒でフロンティア・マネジメント株式会社に入社し、メーカーの中期経営計画や百貨店の再生計画策定に従事。その後、スマートキャンプ株式会社に入社し、事業企画として業務を担う。また、兼務でグループ会社であるマネーフォワードベンチャーパートナーズ株式会社に出向し、アントレプレナーファンド「HIRAC FUND」でキャピタリスト業務に携わる。2022年7月よりこれまで副業で経営していたステップ・アラウンド株式会社を独立させる。
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