生体・顔認証決済とは|中国で普及、QRに代わる新キャッシュレス・メリット・仕組み・サービス4選&事例

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最終更新日:
2020/06/14

生体・顔認証決済とは

生体認証とはバイオメトリクス認証ともいわれ、顔や指紋などの生体データをデータとして登録しておくことで、コンピューターが保存されたデータとの照合を行うものです。

セキュリティ性が高いことから、スマートフォンのロック解除や入室管理など決済以外など多くの場面で採用されています。現在、キャッシュレス決済など新たな決済システムやさまざまなサービスへの会員登録する機会などが増えていると思います。

しかし、毎回IDやパスワードの入力が面倒に感じている人いるのではないでしょうか。また、クレジットカードの利用への抵抗感はいまだに存在します。そこで注目されているのが生体認証・顔認証技術です。

生体認証技術の4つの種類・顔認証の違い

顔認証指紋認証静脈認証音声認証
メリット・非接触のためストレスがない
・中距離でも対応可能で簡便
・システムが小型
・認証精度が高い
・セキュリティレベルが高い
・非接触のためストレスがない
・装置が簡便
・中距離でも対応可能で簡便
デメリット・精度が低い場合がある
・眼鏡などにより読み取りエラーの場合がる
・特定条件下での登録
・登録への心理的ストレス
・センサーが複雑なため、大型で高額・経年変化に弱い
・精度が低い場合がある
主な用途・場面・入退室管理
・入出国管理
・入退室管理
・スマホログイン
・銀行ATM
・PCログイン
・テレフォンサービス

スマートフォンや入出国などで顔認証や指紋認証を経験している方もいるでしょう。認証対象となる生体は顔・指紋・静脈・音声などがあります。

例えば、セキュリティレベルが高いことから、静脈認証は銀行ATMで活用されています。また、指紋認証などは小型のため、スマートフォンなどのログインに組み込まれています。

顔認証は中距離で簡便的に対応でき、近年精度が高まってきたことにより決済サービスとしても注目されはじめています。

顔認証決済の仕組み・利用の流れ

顔認証は大きく事前登録・来店・決済の3フェーズでわかれます。

事前登録では、個人情報・顔写真・クレジッドカード番号などの決済情報を登録します。登録が完了したら実際に店舗に来店を行い、買い物や飲食を行います。

レジにてカメラで撮影された顔がシステムで登録されている顔画像と照合され、問題なければ決済が実行されます。このように以前登録を行っておくことで、クレジットカードなどの直接的なやりとりがなく決済可能なのが顔認証決済の仕組みです。

中国で普及、顔認証決済が注目される理由・市場規模と動向

なぜ顔認証決済が現在注目されているのでしょうか。特に現在中国では大きく普及しており、現状をご紹介します。

53億元に成長予測、中国の顔認証システムの市場規模

世界の顔認証システムの希望は大きく伸長しており、世界の市場規模も2017年40億5千万ドル(約4455億円)から2022年には77億6千万ドルに拡大すると予想されています。

特に市場を大きく誘引しているのが中国市場です。中国では、2021年には、53億元(約800億円)の市場に伸長すると予想されています。用途別に見ると出退勤・入出場が42%、以下セキュリティの30%、金融の20%と続きます。

中国では街中に監視カメラが設置されており、その結果上海の交通マナーの工場や逃亡犯確保にもつながっている。AIなどの顔認証技術が進むことで今後より一層の利用が予想されています。

QR決済に変わる?パスワードも不要の”顔パス認証”

顔認証技術は1973年頃に日本で開発され、昔から存在する技術です。現在注目されている理由は、AIによるディープラーニング(深層学習)の技術の進歩にあります。

ディープラーニングとは、人間が自然に行っている行為をコンピューターが学習できる機械学習の手法です。

入出国管理やクレジットカードの使用時など本人確認が求められるシーンが増えています。しかし、免許による確認は免許紛失などのリスクが伴ったり、パスワードなどの知識認証は管理が難しいという問題があります。

顔認証が他の生体認証と比べても優れている点は、他の生体認証にあるデメリットが少ないことです。例えば、面積が広いといったことや常に露出されているということから中距離からでも識別可能です。

また、特別な装置を導入せず、カメラだけの導入で済むなどもあり今後さらに活用シーンが増えていくでしょう。決済シーンでもQRコードの代わりとなる日も近いかもしれません。

顔認証決済のメリット・導入の課題

店舗の人手不足解消で効率化ができる

  • 店舗のレジ・会計業務の効率化
  • パスワード紛失・情報漏洩リスクが少ない
  • 本人確認の認証精度をコントロールできる

顔認証決済の場合、クレジットカードや現金はもちろん、スマートフォンも取り出す必要がありません。

そのため、消費者側はもちろん、店舗側もレジや会計処理が簡素化できるため効率化されます。また、顔認証の場合パスワードなどが必要ないため情報漏えいのリスクも減ります。顔認証のデータの分析で、年齢確認など本人確認のための手間を省くことなどに活用できる可能性もあります。

データ管理とプライバシー保護、顔認証の課題とデメリット

顔認証の課題は、顔認証に使う生体データがどこに保存されるのかというデータ管理のセキュリティの面の不安があります。

また、顔の情報などの情報がどこまで利用者の想定を超えた範囲で活用されるのかという不満もあります。このように利用者のプライバシーがどこまで守られるのかも大きな争点になっています。

顔認証決済システム・AI画像認識メーカー4選

NEC顔認証サービス Bio-IDiom

  • 特定されないプライバシ−
  • 簡単に顔登録可能
  • 専用機器不要

NECが提供する顔認証サービスBio-IDiomは、世界トップの認証精度を誇る顔認証サービスです。専用機器の導入など必要なく、ユーザーも店舗もスマートフォンやタブレットで対応可能です。また、登録された顔画像は数値化されるため漏洩されても第三者は理解出来ないといったセキュリティ対策も万全です。

詳細はこちら:https://jpn.nec.com/fintech/face_settlement/index.html

画像認識プラットフォーム AIZE(アイズ)

  • 性年齢推定が可能
  • 7つの感情がわかる感情分析
  • リピート顧客の分析が出来る

AIZEは画像認識を中心としたプラットフォームです。顔の特徴などから正確な分析をすることにより顧客の導線分析や来店者分析などを行う事が可能です。例えば、混雑時がいつなのか把握してシフトの最適化やキャンペーンの効果測定などが可能です。

詳細はこちら:https://aize.jp/

AI 顔認識エンジンFaceMe®

  • 高精度のAI顔認識エンジン
  • さまざまなシステムインテグレーターと連携
  • IoTデバイスに最適化

FaceMe®はサイバーリンクが提供する画像認識エンジンです。世界レベルな高精度な顔認識技術でマスクやメガネも認識可能です。また、さまざまなシステムインテグレーターと連携しており、柔軟なインターフェースを開発することもできます。

詳細はこちら:https://jp.cyberlink.com/stat/technology/jpn/tech_face.jsp

Panasonic 顔認証

  • 利用・運用を意識した実装デザイン
  • AIを活用した世界水準の顔認証技術
  • 個人情報をを守るセキュリティ

Panasonicの顔認証システムは、利用・運用をともに意識した実装デザインでエンドユーザーも使いやすいユーザービリティーを実現しており、空港の入国管理でも導入しています。また、世界最高基準の顔認証で眼鏡かマスク、経年劣化にも対応しています。

詳細はこちら:https://biz.panasonic.com/jp-ja/solutions/facial-recognition

QRから顔パスへ、令和時代の”新キャッシュレス”が作る顧客体験

最後に、具体的にキャッシュレス体験を提供している事例をご紹介します。

ヤマダ電機が導入、手ぶらショッピングを実現する「ヤマダPay」

ヤマダ電機はAIZEを導入したヤマダPayを導入しました。「ヤマダPay」はYAMADA web.comの5店舗で、ヤマダLABIカード会員の「ケータイdeクレジット」登録者を対象に顔認証サービスをて依拠しました。

また、AIによる分析で商品ラインアップやメニューの充実にも活用すると発表しています。

セブンイレブンなどのコンビニでも実証実験を開始

またセブンイレブンもNECと協力してセブンイレブン社員向けの実証実験を開始しました。

店頭においてある端末で顔画像やクレジットカード情報、確認用コードを登録します。セルフレジ支払い時には顔と確認用コードの2要素認証により、簡単かつセキュリティが高い決済が可能です。

今後実証実験を受けて、一般客向けへの導入を検討していくとのことです。

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