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Amazonセラーセントラルとは?登録方法・使い方・特典まとめ

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目次
Amazonセラーセントラルとは?基本概要
Amazonで商品を販売する出品者専用管理画面
どんな人が使うのか
セラーは販売者、ベンダーは卸売業者(役割の違い)
Amazonセラーセントラルでできること一覧
出品管理:商品登録・商品情報の編集
在庫管理:在庫数・SKU・補充
価格管理:自動価格設定・価格競争対応
注文管理:発送・返金・返品処理
広告管理:スポンサープロダクト・ブランド広告
ストア作成:Amazonストアページの構築
FBA登録・管理:倉庫預かり・配送代行
レポート分析:売上・転換率・流入分析
ストアパフォーマンス管理:評価・アカウント正常性
Amazonテクニカルサポートへの問い合わせ
出品プラン(大口・小口)について
小口出品の特徴・費用
大口出品の特徴・費用
Amazonセラーセントラルの手数料について
販売手数料
成約料(小口出品のみ)
FBA利用料
在庫保管料と長期保管
返送・廃棄に関する費用
Amazonセラーセントラルの登録手順
法人の場合の登録手順
個人事業主(または個人)の登録手順
審査通過の注意点(法人・個人 共通)
Amazonセラーセントラルのログイン方法
PCからログインする場合
スマホアプリからログインする場合
ログイン時に求められる二段階認証について
Amazonセラーセントラルにログインできない場合の対処法
アカウントが停止している場合
アカウントが乗っ取られた可能性がある場合
二段階認証のトラブル
Amazonセラーが活用したい新規出品者向け特典
ブランド登録者向けの特典
FBA(フルフィルメント by Amazon)特典
広告・クーポン特典
特典の確認方法・付与タイミング
Amazonセラーセントラルの解約方法
出品を一時停止したい場合
出品用アカウントを解約する前に行う手順
アカウントの実際の解約手順
アカウントを解約するとどうなるか
非常に重要な注意点
よくある質問(FAQ)
スマホだけで操作できますか?
税務処理はどうすればいい?
サポートへ直接問い合わせするには?
まとめ|Amazonセラーセントラルを正しく理解して活用しよう
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Amazonセラーセントラルとは?基本概要

Amazonセラーセントラルとは、個人または法人がAmazon上で商品を直接お客様に販売するための管理画面です。
出品・在庫・価格・発送・売上管理などを行える中枢的な機能を提供しており、Amazonでビジネスを展開する際に欠かせないツールです。
ここで重要なのが、Amazonでの商品販売には大きく2つの方式があることです。
セラー(Seller)=自分が販売者として売るという方式と、ベンダー(Vendor)=Amazonに商品を卸し、販売者はAmazonになるという方式です。
あなたが自分の名前で商品を販売する場合は100%セラーセントラルを使用します。
さらに、FBA(フルフィルメントbyAmazon)を活用することで、倉庫保管・梱包・発送・顧客対応までAmazonに任せられるため、初心者でもスムーズに販売を開始できる大きな利点があります。

Amazonで商品を販売する出品者専用管理画面

Amazonセラーセントラルは、自分が販売者として商品を売る場合の専用管理画面です。
ここでは以下の操作ができます。

  • 商品登録や商品ページの編集
  • 在庫管理(数量・補充管理)
  • 価格設定・価格変更
  • 注文処理・発送対応
  • 顧客対応・レビュー確認
  • 広告の作成・運用
  • 売上レポートの閲覧 ここで理解しておきたいのは、セラーは自分が販売者になるのに対して、ベンダーはAmazonに卸し、販売者はAmazonになるという違いです。 あなたがせどり、OEM販売、ブランド販売、副業EC、自社商品販売などを行う場合は、100%セラーセントラルを使うことになります。

どんな人が使うのか

Amazonセラーセントラルは以下のような人に利用されています。

  • 副業で商品を売りたい個人
  • 小規模・中規模のネットショップ運営者
  • メーカーやブランド事業者
  • 輸入ビジネス・物販事業者
  • 法人のEC担当
  • 卸売・OEM・ODM業者 特に、一般的な出品者はほぼ全員セラー方式で販売し、セラーセントラルを使うことになります。 一方で、メーカーなどがAmazonに商品を卸し、販売者がAmazonになるケースでは、ベンダーセントラルを使用し、セラーセントラルは使いません。

セラーは販売者、ベンダーは卸売業者(役割の違い)

Amazonでの商品取引には2つの立場があります。
まず、セラー(Seller)とは自分が販売者としてAmazon上でお客様に直接商品を販売する方式です。
商品ページには自分のストア名が表示され、価格設定・在庫管理・顧客対応も自分で行います。
一方、ベンダー(Vendor)とはメーカーや卸業者がAmazonに商品を納品し、販売者はAmazonになる方式です。
この場合、商品ページの販売者欄にはAmazon.co.jpと表示されます。

販売方式説明
セラー販売自分が販売者。Amazon上で顧客に直接販売。価格設定や在庫管理も自分で行う。
ベンダー卸売Amazonに商品を卸す。販売者はAmazon。Amazonが価格設定や販売管理を行う。

さらに特徴を整理した表👇

項目セラーベンダー
立場販売者卸売業者
使用ツールセラーセントラルベンダーセントラル
商品ページの販売者名自分のストア名Amazon.co.jp
主な利用者個人・中小ビジネスメーカー・大手ブランド
価格設定自分Amazon
顧客対応自分Amazon

一般的な出品者、副業ビジネス、中小企業の場合、ほぼ例外なくセラーです。
メーカー・大規模ブランド・正規代理店の場合、ベンダーになる可能性があります。

Amazonセラーセントラルでできること一覧

Amazonセラーセントラルでは、Amazon上で販売するための必要な作業をすべて一元管理できます。
商品登録から在庫管理、価格調整、注文処理までを効率的に行うことができ、自分のAmazon店舗をコントロールする司令塔として機能します。

出品管理:商品登録・商品情報の編集

出品管理では、新規の商品の登録や、既存の商品ページの編集ができます。
商品タイトル、説明文、画像、カテゴリー、サイズやカラーなどのバリエーション設定を編集し、商品ページの質を高めることができます。

在庫管理:在庫数・SKU・補充

在庫管理では、在庫数の確認や補充計画ができます。
ここで重要になるのがSKU(Stock Keeping Unit)=在庫管理のための内部商品コードです。
SKUは出品者が自由に設定でき、自社の管理のために使います。
例えば、仕入れ時期やサイズ別で以下のように管理できます。

  • tshirt01-M-2024
  • tshirt01-M-卸仕入れ
  • tshirt01-M-rakuten仕入れ SKUが整理されているほど在庫追跡が簡単になり、売上管理もスムーズになります。 在庫切れは販売機会を失う大きな損失となるため、この管理は非常に重要です。

価格管理:自動価格設定・価格競争対応

価格管理では、商品の価格を手動で設定できるほか、自動価格設定のルールを使用することができます。
これは競合出品者の価格などに応じて自動で価格を調整する仕組みで、ショッピングカート(=カートボックス)を獲得するために重要な機能です。
カートを獲得できると、その商品ページで最初に表示される販売者となり、売上に大きく影響します。

注文管理:発送・返金・返品処理

注文管理では、注文内容の確認、発送処理、返金対応、返品処理までを行えます。
購入者対応の質が改善することで、評価(レビュー)やストア信頼性の向上につながる重要な機能です。

広告管理:スポンサープロダクト・ブランド広告

広告管理では、商品検索結果や商品ページ上に広告を表示するスポンサープロダクト広告や、複数の商品をまとめて宣伝できるスポンサーブランド広告を利用できます。
広告運用により商品の露出を増やし、売上アップにつなげることができます。

ストア作成:Amazonストアページの構築

この機能はAmazonブランド登録を行っている出品者のみが利用可能です。
自社商品のブランドページを作成し、ブランドイメージを強化しながら複数の商品をまとめて表示する導線を作ることができます。

FBA登録・管理:倉庫預かり・配送代行

FBAとはFulfillment by Amazonの略で、Amazonの倉庫に商品を預けることで、保管・梱包・発送・返品対応・顧客対応までAmazonが代行してくれるサービスです。
特に副業者や小規模事業者にとっては、発送作業の負担が大幅に軽減されるため非常に便利です。

レポート分析:売上・転換率・流入分析

セラーセントラルでは売上データやアクセス数などの分析ができます。
ここで確認できる転換率(=購入率)は、アクセスした人のうち何人が実際に購入したかを示します。
これらのレポートを分析することで、売れる商品の傾向や改善ポイントを発見できます。

ストアパフォーマンス管理:評価・アカウント正常性

ストアパフォーマンスでは注文不良率や出荷遅延率、キャンセル率などを確認できます。
ここで問題が見つかると、事前警告が届き、それを放置するとアカウント停止につながる可能性があるため、注意が必要です。

Amazonテクニカルサポートへの問い合わせ

困ったことがあれば、Amazonのサポートに直接質問できます。
日本語で対応してもらえるため安心して利用できる点も魅力です。

出品プラン(大口・小口)について

Amazonで販売を始める際には、大口出品と小口出品の2種類のプランから選択します。
以下は「固定費」「販売時費用」「使える機能」を明確に分けた比較表です。

項目小口出品大口出品
月額固定費0円4,900円
販売手数料商品カテゴリごとの%商品カテゴリごとの%
成約料(販売1件ごと)1商品につき100円かかる0円
出品数の向き月49点以下月50点以上
使える機能基本機能のみ一括登録・広告・ストア作成・ブランド登録など

小口出品の特徴・費用

小口出品は、販売手数料(%)+1件の販売ごとに100円の成約料がかかる方式です。
月額固定費は0円であるため、最初に大きなリスクなく始められます。
以下のような人に向いています。

  • 出品数が月49点以下
  • 副業レベルで少量販売する
  • まず試しにAmazonで出品してみたい
  • 固定費はかけたくない ただし機能制限があり、一括出品登録や広告設定はできません。

大口出品の特徴・費用

大口出品は、月額4,900円を支払う代わりに1件ごとの100円の成約料は不要です。
そのため販売件数が多いほどコスト効率がよくなります。
以下の人に向いています。

  • 出品数が月50点以上
  • 卸・まとめ仕入れ・多商品展開
  • SEO・広告運用に注力したい
  • Amazonブランド登録を利用したい

大口プランにすると以下の機能が解放されます。

  • 一括商品登録
  • 自動価格設定
  • セール設定
  • Amazon広告の利用
  • Amazonストアの作成
  • Amazonブランド登録

大口は費用はかかりますが、販売者としての操作自由度が大幅に向上するのが魅力です。

Amazonセラーセントラルの手数料について

Amazonで商品を販売する際には、プランにかかわらず発生する販売手数料(販売価格に対する一定割合)のほか、利用サービスに応じた手数料があります。
販売手数料は商品カテゴリごとに異なり、Amazon側で設定された料率に基づいて計算されます。

販売手数料

商品が購入されたタイミングで、販売価格に対して所定の手数料が発生します。
この手数料率はカテゴリごとに異なり、商品によっては個別の料率が設定されています。
そのため、出品予定の商品が属するカテゴリの手数料率を事前に確認することが重要です。
手数料率はAmazon公式セラーセントラル内で参照できます。

成約料(小口出品のみ)

小口出品の場合は、販売が発生するごとに1件につき100円の成約料がかかります。
大口出品の場合は、この成約料は発生しません。

FBA利用料

FBA(Fulfillment by Amazon)を利用する場合は、保管料や配送代行に関する費用がかかります。
これらは商品のサイズ、重量、配送先などに応じて決定されます。

在庫保管料と長期保管

FBA倉庫に預けている商品のサイズや保管期間によって保管料が発生します。
一定期間売れ残っている商品には長期保管手数料が追加でかかる場合があります。

返送・廃棄に関する費用

在庫を倉庫から返送する場合や廃棄処分する場合にも費用が発生します。
在庫が回転せず長期間滞留するほど費用が増える傾向があります。

Amazonセラーセントラルの登録手順

Amazonの出品用アカウントは、法人と個人で必要な情報が異なります。
それぞれの登録方法を整理して説明します。

法人の場合の登録手順

法人で登録する場合は、企業としての情報と担当者の本人確認情報が必要になります。
以下の流れで登録を進めていきます。

  • 所在地と業種を選択(法人を選択)
  • 企業情報(法人番号・法人名・住所・代表者情報)を入力
  • 出品者(担当者)情報の入力
  • マーケットプレイスの選択(日本のみ推奨)
  • クレジットカード情報の入力
  • ストア情報の設定(表示されるストア名)
  • 本人確認書類(担当者の免許証・パスポート)をアップロード
  • 必要に応じてビデオ認証

法人の場合は、法人情報と担当者の本人情報が一致していることが特に重要です。

個人事業主(または個人)の登録手順

個人で登録する場合は、企業情報の登録が不要で、手続きは比較的シンプルです。
以下の流れで登録します。

  • 所在地と業種を選択(個人を選択)
  • 氏名をローマ字で入力
  • 出品者情報の入力(本人情報)
  • マーケットプレイスの選択(日本のみ推奨)
  • クレジットカード登録
  • ストア情報の設定
  • 本人確認書類のアップロード
  • 必要な場合はビデオ認証

個人の場合も、入力した氏名・住所が本人確認書類と一致していることが重要です。

審査通過の注意点(法人・個人 共通)

Amazonの審査は入力情報の正確性を厳しくチェックします。
審査落ちの原因となりやすい点は以下です。

  • 氏名が本人確認書類と完全一致していない
  • ローマ字の全角・半角混在
  • 住所を省略して記載している
  • 本人確認書類の写真が暗い・反射・ピンぼけ
  • 住所・氏名・生年月日の不一致

登録する際は、本人確認書類の内容と入力項目を一字一句照合し、正確に入力することが重要です。
このチェックだけで審査落ち率が大幅に下がります。

Amazonセラーセントラルのログイン方法

Amazonセラーアカウントを作成した後は、セラーセントラルにログインして販売管理を行います。
ログイン方法はシンプルですが、初回は認証が必要な場合があります。

PCからログインする場合

パソコンからログインする場合は、Amazonセラーセントラル専用のログインページにアクセスします。
以下の手順でログインできます。

  • セラーセントラルログインページへアクセス(https://sellercentral.amazon.co.jp/→右上のログインボタンをクリック)
  • 登録したメールアドレスまたは電話番号を入力
  • パスワードを入力
  • 必要に応じて二段階認証コードを入力

ログインすると、在庫・商品・売上・広告・レポートなどの管理画面へ進むことができます。

スマホアプリからログインする場合

スマートフォンの場合は、公式アプリ「Amazon Seller」を利用できます。
アプリをダウンロードしてログインすると、外出先でも出品や売上確認ができます。
以下がログイン手順です。

  • Amazon Sellerアプリをインストール
  • メールアドレスまたは電話番号を入力
  • パスワードを入力
  • 二段階認証が求められた場合はコードを入力

通知機能があるため、新しい注文やレビューの通知をリアルタイムで受け取ることができます。

ログイン時に求められる二段階認証について

Amazonではセキュリティ保護のため二段階認証の設定が必須です。
ログイン時には以下のような確認が発生することがあります。

  • SMS認証(スマホに届く数字コード)
  • 認証アプリ(Google Authenticatorなど)
  • メール認証

セキュリティ強化により、アカウント乗っ取りなどのリスクを防止できます。

Amazonセラーセントラルにログインできない場合の対処法

セラーセントラルにログインできない場合、原因によって対処方法が異なります。
よくあるトラブル別に整理して解説します。

アカウントが停止している場合

Amazonでは規約違反やストアパフォーマンス問題が発生した場合、一時的にアカウント停止が行われることがあります。
この場合は、Amazonから届いたメールの指示に従って対応します。

  • 警告メールの内容を確認
  • 指摘事項への改善報告
  • 必要書類の提出

 メールの内容を正確に理解し、丁寧に返答することが重要です。

アカウントが乗っ取られた可能性がある場合

他人による不正アクセスが疑われる場合は、すぐにAmazonに連絡し対応を依頼します。
以下の対応が推奨されます。

  • 速やかにパスワード変更
  • 二段階認証の再設定
  • Amazonサポートへ問い合わせ

不正アクセスを放置すると、勝手に商品が出品されるなどのリスクがあります。

二段階認証のトラブル

二段階認証コードが受け取れない、認証アプリが使えないなどの場合があります。
この場合は以下の方法が有効です。

  • SMSが届かない場合はWi-Fiや機内モードを確認
  • 認証アプリの時間同期設定を確認
  • バックアップコードがあれば利用
  • 登録電話番号が古い場合はサポートへ修正依頼

二段階認証はセキュリティの要であり、安易に解除することはできません。

Amazonセラーが活用したい新規出品者向け特典

Amazonでは、大口出品の新規セラーを対象に、ブランド登録・FBA・広告に関する特典が提供されています。
2024年3月1日以降に「初めて購入可能なASINを出品した出品者」が対象となります。

ブランド登録者向けの特典

新規出品者として初めて商品を出品してから6ヶ月以内にブランド登録を完了し、Amazon Brand Registryで「ブランド代表者」として認定された場合に適用されます。
内容は以下です。

  • 対象ブランドの売上に対して最初の750万円まで10%のボーナス
  • さらに1億4,250万円までの売上に対して5%のボーナス
  • Amazon Vineのクレジット30,000円(信頼性の高いレビュー獲得に利用) Amazon Vineクレジットは、ブランド特典の利用資格取得から90日以内にAmazon Vineに登録したASINに適用できます。未使用の場合は1年後に失効します。 ボーナスは販売手数料のクレジットとして翌月に適用されます。

FBA(フルフィルメント by Amazon)特典

商品を初めて出品してから90日以内に、初めてのFBA納品がAmazon倉庫で受領された場合に適用されます。
内容は以下です。

  • FBAパートナーキャリアサービス利用時:配送料クレジットとして15,000円
  • Amazon Global Logistics利用時:FBA手数料クレジットとして30,000円
  • FBA新商品特典プログラムへの自動登録
  • 初回FBA受領から365日間、在庫保管追加手数料が免除
  • 同期間、低在庫レベル手数料が免除 ただし、最初の納品時には配送料が必ず請求される点に注意が必要です。 クレジットは後から付与され、今後の必要手数料の免除として利用できます。

広告・クーポン特典

新規出品者として購入可能な商品を出品してから90日以内に初めて広告やクーポンを利用した場合に適用されます。
内容は以下です。

  • スポンサープロダクト広告利用時:最大150,000円の広告クレジット
  • クーポン利用時:7,500円のクーポン設定クレジット クーポンクレジットはクーポン作成時の手数料に適用されますが、2025年6月2日以降は一部の手数料に適用されない場合があり、補てんや調整が毎月自動で行われます。

特典の確認方法・付与タイミング

獲得したクレジットやボーナスは、新規出品者特典プログラムのダッシュボードで確認できます。
特典は以下のタイミングで付与されます。

  • ブランドボーナスは毎月の売上に応じて付与
  • Vineのクレジットは条件達成後に付与(失効期限あり)
  • FBA関連のクレジットは最初の納品受領後に付与
  • 広告・クーポンのクレジットはそれぞれの利用資格確定後に付与

Amazonセラーセントラルの解約方法

Amazonでの出品を完全に終了する場合、セラーアカウントの解約が可能です。
ただし、解約には厳密な条件と手順があり、直ちに進められるわけではありません。
まず、一時停止か解約かを正しく選択する必要があります。

出品を一時停止したい場合

販売は一時的に止めたいが、アカウント自体は残しておきたい場合は、以下の方法があります。

  • 休暇設定で一時停止
  • すべての出品を取り下げて出品停止
  • 大口から小口にダウングレード(月額4,900円不要)

アカウントを維持したまま費用を抑えたい場合は、この方法が推奨されます。

出品用アカウントを解約する前に行う手順

アカウントを閉じる前に必ず以下を完了する必要があります。

  • 未出荷の注文をすべて発送
  • Amazonマーケットプレイス保証申請の期間(最終販売日から90日間)終了まで待機
  • アカウント残高が0になっていることを確認
  • 返金処理や購入者対応をすべて完了
  • 正確な銀行口座情報を登録して売上の最終支払いを受ける
  • パフォーマンス通知をすべて確認し、問題が解決済みであることを確認
  • FBA在庫(Amazon倉庫にある在庫)がある場合は必ず返送または廃棄を依頼

この条件を満たさない場合、Amazonはアカウント解約申請を認めません。

アカウントの実際の解約手順

解約はセラーセントラルから行います。

  • セラーセントラルへログイン
  • 設定を開く
  • 出品用アカウント情報をクリック
  • 「アカウントの管理」から「アカウントを閉じる」を選択
  • 必須項目を入力し送信

申請後、Amazon側で確認が行われます。

  • 解約完了メール、または、解約できない理由と必要な追加対応の通知 のいずれかが届きます。

アカウントを解約するとどうなるか

解約後の状態は以下です。

  • セラーセントラルにログインできなくなる
  • 注文履歴や売上データが閲覧できなくなる
  • 返品・返金・購入者対応ができなくなる
  • Amazonマーケットプレイス保証申請への回答不可

非常に重要な注意点

一度解約したアカウントは再開できません。
再びAmazonで出品する場合は、新規アカウントとして再登録が必要です。

よくある質問(FAQ)

スマホだけで操作できますか?

スマホだけでも操作可能です。
公式アプリAmazon Sellerを使えば以下の操作ができます。

  • 注文確認
  • 発送通知
  • 出品内容の確認
  • 在庫確認
  • 売上確認 ただし、PCの方が操作性が良く、商品大量登録・レポート分析・広告設定はPC推奨です。

税務処理はどうすればいい?

Amazonで発生した売上は課税対象の収入であり、個人は確定申告、法人は決算処理で計上します。

Amazonは出品者が登録した住所・税務番号・出荷元住所などをもとに、Amazon手数料や一部の取引税(消費税・VAT等)を計算しますが、売上に対する所得税・法人税・消費税の申告は出品者側の責任です。

売上が年間1,000万円以上となる場合、日本の制度では消費税の課税事業者となり、消費税を申告・納税する必要があります。
副業であっても、年間利益が20万円を超える場合は確定申告が必要です。

インボイス制度に関連して、課税事業者はインボイス発行可能ですが、免税事業者(売上1,000万円以下)はインボイス発行ができません。

一言で言えば、
Amazon側は手数料に関する税の計算支援まで
売上に対する税申告は出品者の責任です。

サポートへ直接問い合わせするには?

セラーセントラル内のサポートページから問い合わせケースを作成できます。
問い合わせ方法は以下です。

  • メール対応
  • チャット対応
  • 電話サポート(対応時間あり) 特に重要なのは、日本語で対応可能という点です。 不明点やトラブルがある場合も安心して問い合わせできます。

まとめ|Amazonセラーセントラルを正しく理解して活用しよう

Amazonセラーセントラルは、出品・在庫・注文・価格・広告などを一括管理できる販売者向けツールです。販売規模に応じたプラン選択と、費用・税務・アカウント管理を理解したうえで、適切に設定し運用することがビジネス成功への重要なポイントとなります。

もし設定や運用が難しい場合は、専門家に相談するのもおすすめです。

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この記事の著者

OREND運営事務局|店舗DXの専門家集団

OREND運営事務局|店舗DXの専門家集団

「OREND」は飲食店や小売業界・ネットショップに関する業界トレンドを図解・解説しながらツール紹介を行う専門メディアです。 キャッシュレス決済や予約管理システム・ネットショップ作成ソフトなど、店舗の効率化やECサイトの立ち上げに必要なツールの仕組みや機能・トレンド背景を解説します。

この記事の監修者

中島 崚|店舗DX・IT化の専門家

中島 崚|店舗DX・IT化の専門家

慶応義塾大学商学部卒業後、フロンティア・マネジメント株式会社で経営計画の策定に従事。その後、スマートキャンプ株式会社で事業企画、2022年にステップ・アラウンド株式会社にて店舗ビジネス向けメディア「OREND」を監修。

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