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AmazonのASINとは?意味・調べ方・取得手順を解説

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目次
ASINとは?Amazon独自の商品識別コードの役割と重要性
ASINが必要とされる理由
JANコードやSKUと比較した特徴
EC運営にASINが欠かせない理由
ASINの構造と種類を理解する(親ASIN・子ASIN)
親ASINとは?(バリエーション全体をまとめる識別番号)
子ASINとは?(実際に販売される商品に付与されるASIN)
親ASINと子ASINが必要な理由(バリエーション管理の効率化)
ASINの調べ方|初心者でも迷わない確認手順
商品ページから調べる方法
URLを使った確認方法
セラーセントラルでASINを一覧確認する方法
一括取得に便利なツールの活用
ASINが活躍する場面と実務での使い方
ASINで目的の商品ページに素早くアクセスする
ASINで適切なカタログに相乗り出品する
ASINで狙った商品に広告を表示させる
ASINの作り方|新規商品でASINが付与される流れ
商品情報の登録でASINが自動発行
バリエーション設定で親ASINと子ASINが自動発行
出品制限のルールでASIN作成数を把握する
ASINが見つからない・表示されない時のチェックポイント
親ASINの特性で検索結果に表示されないことを理解する
出品情報の不足でASINが検索に反映されないことを確認する
発売日前の状態で検索に出てこないことを確認する
カタログ未作成のためASINが発行されていない可能性を確認する
ASINに関するFAQ(編集・削除・トラブル対応)
ASINは出品者側で変更できる?
ASINが重複する可能性はある?どう対処する?
親ASINを削除するとどうなる?
ASINが削除されたら復元できる?
Amazon運営を効率化するためのサポート活用のすすめ
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この記事で分かること
  • ASINとは何か?親ASIN・子ASINの基本
  • ASINの調べ方と商品ページやURLでの確認方法
  • ASINの作り方・取得手順と相乗り出品の活用法

ASINとは?Amazon独自の商品識別コードの役割と重要性

ASINとはAmazon Standard Identification Number(アマゾン標準商品識別番号)の略で、Amazonが商品を識別するために付与する10桁の英数字コードです。Amazon内の商品管理・検索・広告運用のすべての基盤となる情報で、出品者にとって最も重要なデータのひとつです。

ASINはAmazon上のあらゆる商品ページに割り当てられ、同じ商品は世界中のAmazonサイトで同じASINが使われます。購入者からは見えにくい存在ですが、出品・管理・相乗り判断・広告設定などAmazon運営の中心にある仕組みです。

ASINが必要とされる理由

ASINが存在することで、Amazonは膨大な商品データを正確に管理し、検索やレコメンド精度を高めることができます。出品者にとっても、ASINがあれば商品を特定して編集・分析する作業が大幅に簡略化されます。

JANコードやSKUと比較した特徴

ASINはAmazon専用の識別番号です。
よく比較されるコードと役割の違いは次のとおりです。

コード名役割・特徴
ASINAmazonが商品ページに付与する識別コード。Amazon内で商品管理・検索・広告の基盤となる。
JANコードメーカーが付ける流通向け標準コード。Amazon以外の小売全般で利用される。
SKU出品者が自社管理のためにつける在庫管理コード。モールごとに仕様が異なる。

つまりASINは、Amazonのカタログ構造そのものを支える専用コードという位置づけです。

EC運営にASINが欠かせない理由

ASINを理解すると、商品登録や相乗り出品、広告設定などの精度が大幅に向上します。
逆にASINを把握していないと、誤った商品ページに出品したり、広告ターゲティングがズレるなどの機会損失が起こりやすくなります。

Amazonで成果を出したい出品者にとって、ASIN理解は必須の基礎知識です。

ASINの構造と種類を理解する(親ASIN・子ASIN)

ASINには「親ASIN」と「子ASIN」という2つの種類があり、バリエーション商品を正しく管理するための基盤となっています。この仕組みを理解しておくと、商品登録や相乗り出品で迷うことが減り、運営が格段にスムーズになります。

親ASINとは?(バリエーション全体をまとめる識別番号)

親ASINとは、サイズやカラーなど複数のバリエーション商品をまとめるためのASINです。
ただし親ASINそのものは販売されず、あくまで「バリエーションを束ねるフォルダ」のような役割を持ちます。

親ASINが適切に設定されていると、購入者は1つのページ内でバリエーションを選べるため、商品ページが見やすくなり、購入率の改善にもつながります。

一方で親ASINの設定が誤っていると、バリエーションが分断されて検索順位が下がるなど、販売に不利な状況が生まれることがあります。

子ASINとは?(実際に販売される商品に付与されるASIN)

子ASINは、実際に販売される各バリエーションに付与されるASINです。
たとえばTシャツなら、

  • Mサイズ
  • Lサイズ
  • ブラック
  • ホワイト

といった組み合わせごとに、すべて異なる子ASINが発行されます。

子ASINはAmazon運営で最も重要な識別番号で、次のような場面で使われます。

  • 在庫・価格の管理
  • 広告のターゲティング設定
  • レビュー・販売履歴の確認
  • 相乗り出品の判断

つまり、実務上もっとも多く触るASINは子ASINです。

親ASINと子ASINが必要な理由(バリエーション管理の効率化)

Amazonは膨大な商品数を扱うため、バリエーションを1ページにまとめる仕組みが必要です。
親ASINと子ASINの構造があることで、

  • 子ASINが乱立せず、検索結果が見やすい
  • 購入者が同じページでバリエーションを比較できる
  • 出品者も子ASINごとのデータを管理しやすい

といったメリットが生まれます。

特に出品者側では、親ASIN=グループ管理、子ASIN=詳細管理として活用することで、カタログ運営の効率が大きく向上します。

ASINの調べ方|初心者でも迷わない確認手順

ASINは商品ページ・URL・セラーセントラル・外部ツールなど複数の場所から確認できます。出品登録・相乗り出品・広告設定を行う前に、正しいASINを把握することがAmazon運営の前提です。

商品ページから調べる方法

最も確実で初心者向きなのが商品ページ内の「登録情報」欄で確認する方法です。
ページ下部の「ASIN」の行に、10桁の英数字コードがはっきり記載されています。

Amazon

商品内容を確認しながらASINも把握できるため、最初に覚えておきたい方法です。

URLを使った確認方法

ASINは商品ページURL内にも含まれます。
「/dp/」または「/gp/product/」の後に続く10桁の英数字がASINです。

例:
https://www.amazon.co.jp/dp/XXXXXXXXXX

複数の商品を続けて調べたい時に特に便利で、検索スピードが大きく向上します。

セラーセントラルでASINを一覧確認する方法

自社が出品している商品のASINを効率よく確認したい場合は、セラーセントラルの「在庫管理」が最適です。

手順:

  1. セラーセントラルへログイン
  2. 「在庫」→「在庫管理」
  3. 商品一覧に表示されるASIN列を確認

一覧形式で商品をまとめてチェックできるため、誤認を防ぎながらスムーズに管理できます。

一括取得に便利なツールの活用

大量の商品ASINをまとめて調べたい場合は、次の2つの方法が役立ちます。

大口出品者向けレポートでの一括取得(有料プラン)

大口出品者(有料プラン)アカウントでは、セラーセントラルの「在庫レポート」や「出品レポート」から、ASINを含むデータをCSVで一括ダウンロードできます。

多くの商品を扱う販売者にとっては、作業時間を大幅に短縮できる非常に強力な方法です。

外部ツールを使ったASIN収集方法(例:ASIN Pick)

外部ツールを使うことで、競合調査や大量商品のASIN抽出を効率化できます。
代表例のASIN Pickでは、商品URLの一覧を読み込むだけでASINを自動抽出でき、リサーチ作業が大幅に楽になります。

ASINが活躍する場面と実務での使い方

ASINは商品検索、相乗り出品、広告運用などAmazon運営の多くの作業の起点になります。ASINを理解して使いこなすことで、誤出品の防止、適切な広告表示、正しいカタログ操作が可能になります。

ASINで目的の商品ページに素早くアクセスする

ASINを使えば、商品名で検索した際に似た商品が多数表示されてしまう問題を避けられます。
ASINを検索窓に直接入力すれば、目的の商品ページ1件にダイレクトで移動できるため、作業時間が短縮され、誤ったページを開くリスクもありません。

特に次のような場面で役立ちます。

  • 商品名が似ていて見つけづらい商品を確認したいとき
  • 広告設定や商品編集で該当ページにすぐアクセスしたいとき
  • 相乗り出品前に正しいカタログか判断したいとき

ASIN検索はAmazon運営における「正確で最速の検索方法」です。

ASINで適切なカタログに相乗り出品する

相乗り出品では、商品がどのASIN(カタログ)に紐づくべきかが非常に重要です。
ASINを基準に出品すれば、正しいカタログに出品でき、次のようなメリットがあります。

  • 誤った商品ページに出品してしまうトラブルを防げる
  • 商品仕様が一致した正しいページに出品できる
  • 既存のレビューや販売実績を引き継げる

逆にASINを誤ると、誤出品によるアカウントエラーやカタログ不一致の警告につながるため、相乗り出品前は必ずASINのチェックが必要です。

ASINで狙った商品に広告を表示させる

スポンサープロダクト広告などのAmazon広告では、ASINを指定して競合商品や関連商品に広告を出すことができます。

ASINを使うと、

  • 特定の商品ページに広告を表示できる
  • 競合商品の購入検討者に直接リーチできる
  • 自社商品の露出を高められる

といった具体的なメリットがあります。

また、ASINごとに売上・転換率・レビュー状況を確認することで、広告費の調整や在庫補充の判断がしやすくなります。

ASINは広告ターゲティングと商品戦略の核となるデータです。

ASINの作り方|新規商品でASINが付与される流れ

ASINは出品者が自分で発行するのではなく、商品情報を登録したタイミングでAmazonが自動的に付与する識別番号です。新規カタログを作成する流れや、親ASIN・子ASINがどのように生成されるのかを理解しておくことで、誤ったカタログ作成を防げます。

商品情報の登録でASINが自動発行

新しい商品をAmazonで販売する際は、まず新規カタログとして商品情報を登録します。
商品名、ブランド名、JANコード、商品説明、画像などの必要項目を入力すると、その商品ページに対してASINが自動発行されます。

ポイントは次のとおりです。

  • JANコードが既存カタログと一致 → 既存ASINに相乗り
  • JANコードが未登録 → 新規ASINが自動生成
  • 一部カテゴリではJANコードの必須入力が指定されている

つまり、出品者が正確な商品情報を登録することで、結果として新規ASINが付与される仕組みです。

バリエーション設定で親ASINと子ASINが自動発行

サイズ・カラーなどのバリエーションがある商品は、登録時にバリエーション設定を行うことで、親子構造のASINが自動で生成されます。

  • 親ASIN:バリエーション全体をまとめる識別番号(販売には使われない)
  • 子ASIN:各バリエーションに割り当てられる販売用ASIN

登録画面で「サイズ」「カラー」などの軸を選び、各バリエーションの情報を入力すると、親ASIN1つと複数の子ASINが自動で作成されます。

バリエーション設定を誤ると、

  • 親子の紐づけが崩れる
  • 別商品として表示されてしまう

などの不備が起きるため、登録時は特に注意が必要です。

出品制限のルールでASIN作成数を把握する

Amazonでは、誤ったカタログ乱立を防ぐため、1週間に作成できる新規ASIN数が制限される場合があります。
この制限はアカウントの販売実績によって段階的に変動します。

  • 販売実績が少ない時期:作成できるASIN数が少ない
  • 実績が積み上がる:新規ASIN作成枠が拡大

そのため、新商品を多数出品したい場合は、アカウントのASIN作成枠を事前に把握して計画的に登録を進めることが重要です。

ASINが見つからない・表示されない時のチェックポイント

ASINが検索や商品ページに表示されない場合は、親ASINの仕様・出品状況・発売日・カタログ未作成など複数の理由が考えられます。原因を把握すると、正しい対処ができ、誤解や無駄な作業を防げます。

親ASINの特性で検索結果に表示されないことを理解する

Amazonでは、親ASINは「バリエーションをまとめるための識別番号」であり、検索結果には表示されません。
親ASINは販売ページではなく構造をつくるためのIDのため、検索しても「ヒットしない」のが正しい仕様です。

そのため、検索で見つからない場合は、
「親ASINを探していないか?」をまず確認することが重要です。

子ASINを確認することで、正しい商品ページにたどり着けます。

出品情報の不足でASINが検索に反映されないことを確認する

ASINは存在していても、商品情報が不足している場合は検索結果に反映されません。

以下のようなケースが該当します。

  • 商品名・ブランド名が未設定
  • 画像が設定されていない
  • 必須項目が未入力
  • カタログが作られたばかり
  • 在庫切れ・非公開状態

Amazonの検索は、情報が揃っていないASINを積極的に表示しないため、
まず商品ページが正常に登録されているかを確認する必要があります。

発売日前の状態で検索に出てこないことを確認する

発売日前の商品は、Amazonの検索結果に意図的に出てこない仕様になっています。
ASIN自体は既に存在していても、公開タイミングが到来するまで検索に表示されません。

具体例:

  • 書籍の発売前
  • 新製品の予約開始前
  • メーカー承認待ちの商品

この場合は、発売日(公開日)が過ぎると検索に表示されます。

カタログ未作成のためASINが発行されていない可能性を確認する

そもそもASINがない場合は、
その商品のカタログがまだ存在していない(=誰も出品していない)
という可能性があります。

ASINが発行されるのは、
商品情報が登録され、Amazonがカタログを作成したタイミングです。

JANコードを入れて検索してもASINが見つからない場合は、
まだ誰もその商品のカタログを作っていない可能性が高いと判断できます。

ASINに関するFAQ(編集・削除・トラブル対応)

ASINはAmazonが管理する識別番号のため、出品者が任意で編集・変更・削除できるものではありません。 しかし、運営上よく起きる疑問には明確なルールがあります。ここでは特に問い合わせの多いポイントを整理して回答します。

ASINは出品者側で変更できる?

ASINはAmazonが管理するカタログ識別番号であり、出品者が変更することはできません。
仕様上、ASINの変更はシステム側のみが行います。

ただし、次のようなケースではAmazonに申請して修正が可能な場合があります。

  • 明らかに誤ったカタログに割り当てられている
  • ブランド名やJANコードの登録ミスで別商品と混在している
  • カタログ統合が必要な状態

その場合は、カタログの内容修正(ブランド名・JANコードなど)をサポートへ申請することで、ASINの統合や差し替えが行われることがあります。

ASINが重複する可能性はある?どう対処する?

本来、同じ商品に複数のASINが存在することはあってはなりませんが、誤登録や重複カタログ作成によってASINが複数存在するケースは実際に起こります。

例:

  • JANコードが同一なのに別のASINが作られた
  • 出品者が誤って重複カタログを作ってしまった
  • 商品バリエーションが正しく設定されず別ページ化している

この場合は、「カタログの統合申請」を行うことで、Amazonが正しいASINへ統合してくれます。
必要に応じて、正しいデータ(パッケージ写真、JANコード証明、メーカーURLなど)の提出が求められます。

親ASINを削除するとどうなる?

親ASINはページ構造をまとめるための識別番号であり、親ASIN単独で販売されることはありません。
したがって、親ASINの削除=商品ページが消える、というわけではありません。

実際の挙動は次のとおりです。

  • 親ASINを削除しても、子ASIN(販売ASIN)は残る
  • 子ASIN同士が独立し、別個のページとして表示される
  • バリエーションが解除され、検索性や購入体験が悪化する

つまり、親ASINを削除すると「バリエーション崩れ」が起き、商品ページがバラバラになります。

復旧には、バリエーション再設定やカタログ復元申請が必要になるため、
親ASIN削除は慎重に行うべき作業です。

ASINが削除されたら復元できる?

Amazon運営側がカタログを削除した場合でも、適切な資料を提出すれば復元されるケースがあります。

必要になる資料の例:

  • JANコードが印字されたパッケージ写真
  • メーカー公式サイトの商品ページURL
  • 仕様が一致するエビデンス資料

正しい商品であることが証明できれば、カタログ復元→ASIN復活の対応が行われることがあります。

Amazon運営を効率化するためのサポート活用のすすめ

ASINの正しい理解はAmazon運営の基盤ですが、実際の運営では商品登録、カタログ修正、広告運用、在庫管理など多くの業務が発生します。特に出品数が増えるほど、「ASIN管理のミス=売上ロスやアカウント障害」につながるリスクも高まります。こうした負担を減らし、安定的に売上を伸ばしたい場合は、専門サポートを活用するのも選択肢のひとつです。

専門家や運営代行サービスを利用することで、次のようなメリットがあります。

  • 正しいカタログ構造(親ASIN・子ASIN)の維持
  • 誤出品やカタログ崩れの防止
  • 広告運用(ASINターゲティング)の最適化
  • 在庫・価格管理の安定化
  • アカウントヘルス対策の強化

特にAmazonは仕様変更やアルゴリズム調整が多いため、正確な情報を把握し続けることが難しい側面があります。
そこで、外部プロに任せることで運営の「品質」を保ちながら、出品者自身は商品開発や改善に時間を集中することができます。

Amazon運営の規模が大きくなり始めたタイミングや、カタログトラブルが増えたと感じたタイミングは、サポートを依頼する最適なタイミングともいえます。

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この記事の著者

OREND運営事務局|店舗DXの専門家集団

OREND運営事務局|店舗DXの専門家集団

「OREND」は飲食店や小売業界・ネットショップに関する業界トレンドを図解・解説しながらツール紹介を行う専門メディアです。 キャッシュレス決済や予約管理システム・ネットショップ作成ソフトなど、店舗の効率化やECサイトの立ち上げに必要なツールの仕組みや機能・トレンド背景を解説します。

この記事の監修者

中島 崚|店舗DX・IT化の専門家

中島 崚|店舗DX・IT化の専門家

慶応義塾大学商学部卒業後、フロンティア・マネジメント株式会社で経営計画の策定に従事。その後、スマートキャンプ株式会社で事業企画、2022年にステップ・アラウンド株式会社にて店舗ビジネス向けメディア「OREND」を監修。

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