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STORESの手数料を徹底解説!料金体系・計算方法・他社比較で総費用が丸わかり

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この記事で分かること
  • STORESネットショップで発生する手数料
  • 決済手数料・振込手数料などの計算方法
  • 他のネットショップサービスとの手数料比較

STORES決済の決済手数料についてはこちらの記事をご覧ください。

STORESネットショップの料金プラン

STORESにはフリープランとベーシックプラン(旧スタンダード)があり、売上規模によって選ぶべきプランが変わります。

フリープランの特徴

結論として、初期費用ゼロで始めるならフリープランですが、決済手数料が最も高く、売上が増えるほど負担が大きくなります。

項目内容
初期費用0円
月額料金0円
決済手数料5.5%〜

無料で使えることが最大のメリットですが、売上が上がるほど損をしやすい構造になっています。

スタンダードプランの特徴

結論として、売上がある程度見込める場合は、ベーシック(旧スタンダード)を選ぶ方が利益を残せます。

項目内容
初期費用0円
月額料金(年払い)2,980円
月額料金(月払い)3,480円
計算手数料3.6%〜

手数料が約2%下がるため、売上が増えるほど利益に影響します。

プランごとの手数料の違い

結論として、フリープランよりベーシックの方が決済手数料が約2%低いため、売上が増えるほど利益差が拡大します。

プラン月額決済手数料利益面の傾向
フリープラン0円5.5%〜売上少→有利、売上多→不利
ベーシック2,980〜3,480円3.6%〜売上多→有利

例えば月商30万円(商品売上 300,000円)ですべて通常のクレジット決済の場合、

  • フリープラン:300,000 × 5.5% = 16,500円の手数料
  • ベーシック:300,000 × 3.6% = 10,800円の手数料

すでに手数料差は 5,700円 あります。

さらにベーシックは年払いの場合、月額費用が2,980円なので、

  • ベーシック合計(手数料 + 月額) 10,800円 + 2,980円 = 13,780円

最終的に、

  • フリープラン:16,500円
  • ベーシック(年払い):13,780円

差額は 2,720円 = ベーシックの方が利益が増える

売上が月商50万円、100万円と伸びていけば、この差はさらに大きくなります。

STORESネットショップで発生する手数料一覧

STORESで実際に必要なのは以下の4種類で、販売金額や振込条件によって金額が決まります。

  1. 決済手数料
  2. 振込手数料
  3. 事務手数料
  4. スピードキャッシュ手数料

決済手数料(フリープラン/スタンダードプラン)

最も大きく影響するのが決済手数料で、商品が売れたときに売上から差し引かれます。

プラン決済手数料
フリープラン5.5%〜
ベーシックプラン3.6%〜

例)商品価格10,000円の場合

  • フリープラン → 550円
  • ベーシックプラン → 360円

売れた回数が増えるほど、この差が積み上がり、月間・年間で大きな利益差になります。

振込手数料

売上金を銀行へ振り込む際に発生する手数料です。
入金額が1万円以上の場合は振込手数料のみになります。

振込条件かかる手数料
入金額が1万円以上振込手数料 275円
入金額が1万円未満振込手数料 275円 + 事務手数料 275円

例)
11,000円の入金 → 275円のみ
9,000円の入金 → 550円(275円 + 275円)

1万円以上まとめて入金申請することで、手数料負担を減らすことができます。

事務手数料

入金額が1万円未満の場合のみ発生する手数料です。
1万円以上の場合は 0円 なので、まとめて申請すれば発生しません。

スピードキャッシュ(早期入金)手数料

最短翌日で売上を受け取りたい場合、通常の決済手数料に加えて追加手数料がかかります。

プランスピードキャッシュ手数料
フリープラン3.5%
ベーシックプラン1.5%

例)売上50,000円で翌日入金を利用する場合

  • フリープラン → 1,750円
  • ベーシックプラン → 750円

「翌月末まで待てるか」「すぐ現金が必要か」で、この費用が変わります。

手数料は送料や税込金額にもかかる?

STORESでは決済手数料が商品価格だけでなく、送料や税込金額を含めた支払い総額に対して課されます。そのため、売上計算時に予想以上の手数料が発生することがあります。

送料への手数料課税

送料も手数料計算の対象です。

例)商品10,000円+送料500円=10,500円
フリープラン(5.5%)→ 577円

つまり、送料を上乗せしても利益は増えない可能性がある点に注意が必要です。

商品価格以外の料金への扱い

ラッピング代・名入れ加工・追加オプションなども、すべて手数料計算の対象になります。

商品+送料+付帯サービス=すべて手数料対象

割引・クーポン適用時の計算処理

割引が適用された場合、割引後の支払金額に対して手数料がかかります。

例)商品10,000円−1,000円割引=9,000円
フリープラン(5.5%)→ 495円

つまり、割引を適用すると手数料も下がるということです。

手数料の計算方法と具体例

STORESの手数料は「支払い総額 × 計算割合」で算出され、売上規模が増えるほど手数料差が利益に直結します。

決済手数料の計算式

計算式は非常にシンプルです。
支払い総額 × 決済手数料率 = 決済手数料

例)商品10,000円
・フリープラン:10,000 × 5.5% = 550円
・ベーシックプラン:10,000 × 3.6% = 360円

同じ商品でも190円の差が発生します。

振込・事務手数料の計算

売上を銀行へ振り込む際に発生する費用です。

  • 1万円以上の振込申請 → 振込手数料275円のみ
  • 1万円未満の振込申請 → 振込手数料275円 + 事務手数料275円

例)売上9,000円
9,000 − 275 − 275 = 8,450円が入金

例)売上11,000円
11,000 − 275 = 10,725円が入金

売上をまとめるほど節約できる仕組みです。

実際の売上計算例

売上規模別にどちらのプランが有利かを確認します。

月商10万円の場合
・フリープラン:5,500円
・ベーシック:3,600円 + 2,980円 = 6,580円
フリープラン有利

月商20万円の場合
・フリープラン:11,000円
・ベーシック:7,200円 + 2,980円 = 10,180円
ベーシック有利(約820円安い)

月商30万円の場合
・フリープラン:16,500円
・ベーシック:10,800円 + 2,980円 = 13,780円
ベーシック有利(約2,720円安い)

結論:売上20万円を超えたあたりからベーシックの方が得になります。

他のネットショップサービスとの手数料比較

他サービスと比較すると、売上規模によって「どのサービスが有利か」がおおよそ決まります。結論は以下の3点です。

  • 低売上〜中規模なら STORES が最もシンプルで手数料負担が少ない
  • BASEスタンダードは一見0円で安く見えるが、実質手数料が高くなりがち(3.6%+40円+サービス利用料3%)
  • 売上が大きく伸びるなら Shopify が手数料面で最も有利

これを踏まえて主要サービスを比較すると、手数料構造の違いがよりわかりやすくなります。

サービス月額費用決済手数料その他手数料補足
STORES フリープラン0円5.5%〜事務・振込手数料あり無料で開始できるが売上が増えるほど負担増
STORES ベーシック(年払い)2,980円3.6%〜事務・振込手数料あり月商20万円以上で有利
BASE スタンダード0円3.6%+40円 + サービス利用料3%振込手数料250円〜実質手数料は高め
BASE グロース16,580円2.9%その他販売手数料なし高売上店舗向け
Shopify Basic3,650円3.55%外部決済利用時に追加手数料自社決済利用で有利
Shopify Grow10,100円3.4%外部決済利用時に追加手数料中規模〜大規模向け
Shopify Advanced44,000円3.25%外部決済利用時に追加手数料月商数百万円規模向け

まとめ

STORESネットショップの手数料は非常にシンプルで、基本的には
決済手数料+振込関連の手数料のみです。
特にフリープランは初期費用・月額費用0円で始められるため、低リスクでネットショップを立ち上げたい人に向いています。

売上が伸びてきたら、
月商20万円を超えたタイミングでベーシックプランに切り替えることで、決済手数料の差による利益改善効果がはっきり現れます。

さらに、BASEやShopifyと比較しても

  • 低〜中規模なら STORES が有利
  • 大規模になるほど Shopify が有利 といった傾向が見えるため、自分の売上規模と運営スタイルに合わせてサービスを選ぶことが大切です。

この記事が、あなたのネットショップ運営に役立てば幸いです。

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この記事の著者

木下 環|キャッシュレス決済端末オタク

木下 環|キャッシュレス決済端末オタク

「OREND」運営に携わるキャッシュレス決済端末と予約システムの専門家。実店舗(飲食店・スパなど)での店舗責任者としての運営経験と決済端末・予約システムなどの店舗ツールの利用経験を活かし、比較・活用法を発信。現場での試行錯誤をもとに、システム未導入の課題や本当に役立つ機能をリアルな視点で解説。

この記事の監修者

中島 崚|店舗DX・IT化の専門家

中島 崚|店舗DX・IT化の専門家

慶応義塾大学商学部卒業後、フロンティア・マネジメント株式会社で経営計画の策定に従事。その後、スマートキャンプ株式会社で事業企画、2022年にステップ・アラウンド株式会社にて店舗ビジネス向けメディア「OREND」を監修。

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