デジタル接客とは – コロナ禍の新たな購買体験
デジタル接客とはこれまで実店舗で行っていた接客サービスをビデオチャット・店舗のサイネージを介したアバター・AIロボットなどで行う非対面型接客の総称を指します。1対1の提案を得意とするオンライン接客ツールや、1対複数人に対してライブ配信形式で販売を行うライブコマースも含まれ、顧客とリアルタイムにコミュニケーションを行うのが特徴です。
新型コロナウィルスの感染対策として消費者は対面接客を避け、同時にリモートワークや在宅勤務など多様な働き方への関心も高まっています。
こうしたコロナトレンドの中で、新しい店舗のあり方・店舗体験として注目されているのがデジタル接客です。
今回はデジタル接客に関する種類や言葉の定義・業界や用途別に接客システムを整理しながら、注目されている理由やメリットを解説。後半ではおすすめのデジタル・遠隔接客システムについて紹介していきます。
店舗・ECでも注目ワード – 日経クロストレンド「コロナで激変”トレンドマップ”」
日経クロストレンドが行っているマーケティングに関するキーワードトレンド調査で、新たな注目ワードとしても取りあげられたデジタル接客。今後の店舗の役割や接客のあり方を見直す観点で、将来性が高いキーワードとなっています。
新型コロナウィルス以前から注目されていたチャットボットだけでなく、バーチャルアバター・AIロボットを活用した新たな非対面接客は経済的なインパクト大きいことが予想されています。
デジタル接客・オンライン接客・Web接客の違い・特徴を比較
現時点では新しい領域のため明確な区分があるわけではありませんが、遠隔接客システムとオンライン接客・WEB接客の主な違いや特徴をみていきます。
遠隔接客システムは主に大規模な商業施設や小売店で利用され、大型モニター・デジタルサイネージを介して有人によるアバター接客・AIロボットによる遠隔サポートができるのが特徴です。
オンライン接客は、店舗向けビデオチャットや有人チャットを通して、顧客とのOne to Oneコミュニケーション向けに活用されています。こちらも画面共有・決済機能がついているため、接客と同時に購入まで行うことができます。
WEB接客は主にECを中心にオンライン上で利用されるツールで、ライブコマースや離脱防止・ポップアップ・チャットボットなどで人を介さずにシステムで自動化し、CVR改善やサポート業務の効率化ができるのが特徴です。
デジタル接客という言葉の範囲&種類と機能・コミュニケーション別の活用手法
デジタル接客には双方向と一方向、1対1・1対Nという2つの軸で整理が出来ます。1対1で双方向のやり取りの種類には、Zoom・チャット接客など消費者の疑問や不満に対してサポート対応が可能です。
消費者一人あたりの満足度が高まりやすいのがメリットではありますが、1人の顧客に対して多くの時間を使ってしまうデメリットがあります。
1対Nで双方向の種類にはInstagramによるライブ配信・ライブコマースやなどがあり、複数人から数千人に向けて同時に接客ができるため、多くの消費者とコミュニケーションを取ることを目的とする場合は効果的といえます。
デジタル接客の4つのトレンド・8つの種類とタイプ – 業界・用途別にマッピング
店舗×デジタルに関する4つのトレンド・デジタル接客ツールの種類
次はデジタル接客ツール・リモート接客システム、それぞれの主要システムの種類や区分・デジタル接客のトレンドについて解説していきます。
店舗のデジタル化(デジタルストア)に関する注目のトピックとしては次の4つに分解できます。
- オンライン・デジタル接客
- ライブコマース接客
- バーチャル・アバター接客
- AI・ロボット接客
上述でも触れたようにオンライン接客は1to1でのコミュニケーションで効果的で、カレンダー予約・決済機能も注いているためその場で販売が可能です。ライブコマースは・Yahoo・17LIVEに代表されるようなライブ配信と販売をかけ合わせ、リアルタイムチャットも可能なプラットフォームといえます。
バーチャル型・AIロボット型の接客システムは実店舗や駅・商業施設のデジタルサイネージや大型モニターを介して、呼びかけや問い合わせ対応・有人スタッフによる販売実演ができるのが特徴です。
遠隔・オンライン接客と呼ばれる領域には上図のように、コミュニケーションタイプによって大きく3つの区分ができます。そして、さらに細かく目的・業界別に区分をすると7つの種類に分類できます。
接客種別 | 接客形式・タイプ | 利用業界・特徴 | 主なツール・システム |
遠隔接客システム | AIロボット型 バーチャルアバター型 有人遠隔接客サポート型 | 商業施設/ショッピングモール コールセンター/大型ECモール サイネージ 大型モニターが設置されている施設での VR接客・問合せ対応を行うサポートセンター | VIRTUA SKY/ RoBoHoN(ロボホン) Time Rep / RURA えんかくさんリアル/ Spacely RICOH Remote Concierge System |
オンライン接客 | 有人チャット型 ビデオチャット型 | コールセンター/中小規模ECサイト 店舗/小売/住宅不動産 動画やチャットを介し有人での オンライン対応を行う | MOBI AGENT OK SKY/LiveCall コネクトさん えんかくさんWEB ROOV / ビデオトーク |
Web接客 | ポップアップ型 チャットボット型 チャットコマース型 ライブコマース型 | ECサイト/自社BtoB Webサイト SNS上などのネット販売 主にWebサイト上での自動接客や離脱防止 SNSやECモールでのライブ販売で利用 | Zeals / Chat Plus / SYNALIO Zendesk / Sprocket / Repro LIVE torutte / HandsUp 17lIVE TAGsAPI / Live kit |
遠隔接客システム・リモートコンシェルジュ – 大型施設・大規模サポートセンター向け
- AIロボット型
- バーチャルアバター型
- 有人遠隔接客サポート型
遠隔接客システムにはAIロボット型・バーチャルアバター型・有人遠隔接客サポート型の3種類があります。
バーチャルアバター・AIロボット型は「AIさくらさん」に代表されるような、バーチャルキャラクター・有人オペレーターがサイネージやモニターを介してテキストや音声でお客様からの質問に答えるAI接客システムです。
主に大規模な商業施設やショッピングモールで利用されており、具体的なサービスとしてはVIRTUA SKY・Time Rep・RoBoHoNなどがあり、東急ハンズ・家電量販店のビックカメラなどで導入実績があります。
有人型遠隔サポートの場合は、大型コールセンター・大規模ECモールなどで利用され、具体的なサービスとしては、RICOHやえんかくさんリアルなどがあります。
有人遠隔接客もサイネージを通しての顧客対応に加えて、有人チャット機能も有しているため大規模なコールセンターなどで導入されています。
オンライン・リモート接客システム – ECサイト問合せ・小売のオンライン販売向け
- 有人チャット型
- ビデオチャット型
オンライン・リモート接客システムには、有人チャットとビデオチャットの2種類があります。有人チャットはコールセンターや中小規模のECサイトで活用され、オンライン上でのチャットを有人で行うシステムです。
サポートセンター向けソリューション提供を行うベルシステムズ24・LINEカスタマーコネクトなどが有名なサービスです。
一方ビデオチャット型はビデオ会議のように動画を経由してお客様対応を行う方法で、不動産販売・店舗やアパレルなどに活用されています。
不動産/住宅業界向けのツールではVR技術を活用したROOV、非対面接客型ではビデオトーク・LIVECallなどが有名サービスです。
Web接客ツール – EC&Webサイト自働化・SNSやプラットフォームでのライブ販売向け
- ポップアップ型
- チャットボット・チャットコーマス型
- ライブコマース型
WEB接客ツールにはポップアップ型・チャットボット型・ライブコマース型の3種類あります。
ポップアップ型はFLIPDESKやKARTELLに代表されるような、Webサイトの閲覧履歴・クッキー情報を元に適切なタイミングでクーポンやセール情報を表示させるツールです。離脱防止やCVR改善を目的として利用されることが多いです。
チャットボット型は・サイトの右下に表示されているチャットボックスで、事前にシナリオ設定を行うことでユーザーの質問に自動回答が可能です。
有名サービスでZeals・Chat Plus・Zendeskどのサービスがあり、チャットを介してCVへ誘導や問い合わせ削減の目的でも利用され、完全自動ではなく有人対応を行うこともできます
ライブコマースとはインスタライブをイメージするとわかりやすいですがSNSやネット上でライブ配信を行い、視聴者の質問やコメントにリアルタイムに対応しながら販売する新たなEC方式です。
近年はライブコマース領域への参入企業も増え、Yahoo・BASEなどのECサービス企業に加えて、CtoCプラットフォームのライブ配信アプリを提供する17LIVEでもHandsUp 17lIVEというサービスを開始しています。
デジタル接客が注目される4つの背景・消費者が求めるネット×リアル融合(OMO)による購買体験・市場規模
(1)コロナ禍で需要増加の新たな店舗体験 – デジタル接客に関する検索トレンド推移
下記の図はGoogleのキーワードプランナーから取得した「オンライン接客・遠隔接客」関連のキーワードを集計し、月次の検索トレンドをグラフ化したものです。
1度目(2020年4月)の緊急事態宣言の発出に伴い大きく検索数が増加しており、多くの企業が新型コロナウィルスをきっかけに新たな接客を探していることがわかります。
また2度目の宣言が出された2021年の1月にも検索数は上昇し、検索キーワード数もこの一年でやく10倍に増加しています。
(2)コロナ禍で消費者が求める”ネット×リアル接客”によるデジタル接客体験の融合
新型コロナウィルスの感染防止対策・緊急事態宣言をきっかけに、消費者も店舗サービスのデジタル化を期待しています。New Innovationsが実施した調査によると消費者の65%はデジタルだけでなく、リアルとデジタルの融合した接客体験を求めています。
また店舗サービスで人によるサービスで良いと思うこ理由としては、「個人に合わせた接客対応・人の温かみを感じる・スタッフとの会話」といった回答が上位にきています。
これは店舗を単純にデジタル化をするのではなく、消費者それぞれを理解し一人ひとりに合わせた接客を望んでいるニーズの現れといえます。
(3)高年齢層も実店舗からECへオンラインシフト・大きく変化する購買行動
次のグラフは三井住友カード株式会社が実施したコロナ禍の消費者行動に関する調査レポートです。
高年齢層の購買はネット環境へのリテラシー対応の課題もあり、これまでは実店舗が中心でした。しかし高年齢層においてもスマートフォンなどの普及・緊急事態宣言の影響もありECモールや通販を利用する増加傾向であることがわかります。
アフターコロナという観点では、超高齢化社会ともいわれる日本において大きなボリュームを占める高年齢層の獲得は今後の店舗接客の大きな焦点となるでしょう。
(4)2026年に80挑円市場へ、右肩上がりのBtoC-EC・オムニチャネルコマース
加えてWEB接客・オンライン接客の市場やBtoBのEC市場は大きく成長すると予測されています。ITRが調査したWEB接客市場に関するレポートでは2016年に17億円から毎年150%近く成長しており、2021年には75億円に近い市場になると予測されています。
また野村総合研究所の調査結果ではBtoBEC市場は2021年に64.6兆円、2026年に80兆円市場へ成長が見込まれ、リアルとネットを横断したマーケティング概念である、オムニチャネル市場も19.5兆円から2026年に約30兆円近くなるといわれています。
このようにオンライン接客の市場は大きく成長すると予測され、上記のコロナトレンドも追い風となりさらに拡大していくことでしょう。
消費者ニーズ・働き方の多様化にも対応 – デジタル接客導入の3つのメリット
(1)来店不要でオンラインカウセリング – 非接触・非対面での接客が実現できる
こうしたオンライン・遠隔接客のメリットはコロナウイルスの感染症対策として注目が高まっている背景があり、接触や対面を避けることが求められてきました。
遠隔・オンライン接客の場合は来店不要でオンライン環境でカウンセリングを行うことが出来るため、非接触・非対面での接客が実現できます。
(2)消費者ニーズに対応した”デジタル×リアル接客”による顧客体験の向上
一般的なECサイトでは顧客との双方向でのコミュニケーションやリアルタイムでのやり取りが出来ないため、直接的な顧客接点を持つことは難しかったといえます。
しかし、上述のアンケート結果でもあったように消費者はリアル・ネットを融合させたOMO型の接客体験を望んでいます。これまでは実店舗で受けられなかった接客を、ネットを通じて体験ができるため時代のトレンド・消費者ニーズも満たした顧客体験の創出が期待できます。
(3)店舗業界でもテレワーク – 多様な働き方の提供・コスト削減
またこうした遠隔接客は多様で新しい働き方の提供にもつながります。遠隔接客であれば場所に囚われずにスタッフとして働くことが可能なため、育児や介護などとの両立をしたい店員など多様な働き方を実現したい在宅勤務の方でも販売員として活躍できます。
また店員が遠隔から複数店舗の対応も可能なため、人員削減や遠隔の店舗への出張費なども抑えられるためコスト削減にも繋がります。
大手小売・アパレルでも実施・デジタル・オンライン接客の活用事例7選
アパレル:アダストリア – SNS×スタッフコーディネートによるインスタライブ販売
アダストリアではコロナウイルスによる感染拡大で商業施設の閉鎖・休業が相次ぐなかで、スタッフがInstagramのlive配信を活用してコーディネートを行っています。
外出自粛のニーズをおさせた利用者増加により、WEBストアの売上高は前年比二桁増で伸びる成功事例となっています。
家電量販店:ビッグカメラが実践するダイソンの遠隔ライブ接客
ビッグカメラでは、2020年7月にモニターで商品についてリアルタイムで説明する実証実験を開始しています。モニター内は別の場所にいる販売員から顧客の要望を聞き、商品説明動画の紹介・リアルタイムで商品説明を書き込むといったことが可能です。
感触が良かったお客様に対しては、リアル店舗にいる販売員が実際の性能を体感してもらうための連携を行い販売につなげることを狙いました。
お客様がいない時間には、リアル店舗とのやり取りで通販番組のようなパフォーマンスを行ったり、休憩時間になると自動で商品デモに切り替わる仕組み等で柔軟に運用されました。
ホテル業界:bnb+ 虎ノ門店でAIロボット”ロボホン”を活用した顔認証+チェックイン
またホテル業界でも活用され、株式会社bnb plusが運営しているホステルbnb+虎ノ門店にて2020年6月よりシャープのモバイル型ロボット「RoBoHoN」を活用した接客を開始しています。
無人のデスクに設置されたRoBoHoNがお客様を検知すると、遠隔にいるスタッフに通知が届きスタッフはスマートフォンやタブレットを操作することでRoBoHONが接客・チェックイン・チェックアウト対応を自働化しています。
旅行業界:JTB – 観光予約をWeb相談・リモートコンシェルジュ事例
JTBでは店舗での相談に代わり、オンライン相談ができるリモートコンシェルジュサービスを導入し、オンラインでスタッフに観光予約や旅行の予約などを相談が可能です。
オンラインで実施しているため、来店時間を短縮し自宅にいながら自身の都合がいい日に相談予約行い、スタッフを選ぶこともできるようになっています。
寝具メーカー:エアウィーヴ – 販売員がリモートで遠隔カウンセリング
寝具メーカーのエアウィーブでも2020年5月よりリモートコンシェルジュを導入しました。店頭に行かなくても、ちょっとした空き時間にスリープカウンセラーからの寝具アドバイスをオンライン映像で受けることが出来ます。
また遠隔カウンセリングだけでなく、テキストチャットで寝具のお手入れ方法なども質問ができるよう顧客満足度の向上に向けても対応が行われています。
エアウィーヴ「“新型コロナ”と共存時代へ 新たな接客環境を」:https://airweave.jp/up/news/a15902b4cb32f08f7d1776dbdd9d76e0480b7889.pdf
不動産・住宅業界:LIXIL – ビデオ・リモートショールーム予約
ショールームを運営しているLIXILでは新たな接客サービスとして、各ショールームでのオンライン接客の取り組みをはじめています。
館内の営業再開はしたものの三密回避のため、1時間の予約制となり人数に制限をかけていました。そうした状況を解決するために全国のショールームで、コーディネーターが自宅でのリモート接客をはじめ顧客の要望にこたえるようにしています。
小売業界:三越伊勢丹 – ビデオ接客で販売までオンライン実現
三越伊勢丹では2020年の11月からテスト導入していたリモートショッピングアプリを利用し、遠隔でのリモート接客サービスを開始しています。
遠隔での接客から決済までを一気通貫で対応することで、300ブランド・全1万5000型のアイテムをオンラインで提供しています。
オンライン接客を専任で行う「デジタルスタイリスト」の導入も視野に入れ、これまでZoomなどでは実施できなかった新しい店舗体験をめざしています。
動画・ビデオチャット型|おすすめデジタル・リモート接客システム&ツール費用比較6選
ツール/システム名 | 初期費用 | 月額費用 | 無料トライアル | チャット | 決済機能 | 予約受付 | ライブ配信 |
InterPlay Elastic Framework | お問合せ | お問合せ | ◯ | ◯ | お問合せ | お問合せ | ✕ |
prrr(ぷるる) | お問合せ | お問合せ | ◯ 1か月 | ◯ | お問合せ | お問合せ | お問合せ |
コネクトさん | 3万円 | 1万円/ID | ◯ 14日無料 | – | ◯ | ◯ | ✕ |
MEETLY | お問合せ | 9,800円~ | ◯ | ◯ | – | – | – |
LIVE torutte | スタンダード:0円 月額プラン:10万円 | スタンダード:10万円 月額プラン:40万円 | ◯ 20日無料 | ◯ | – | – | ◯ |
えんかくさん Web | 0円 | 2.9万円/ID | ◯ 14日無料 | – | ✕ | ◯ | ✕ |
VIRTUAL STORE | 20万円 | 1.5万円/ID | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ✕ |
InterPlay Elastic Framework – AI/リモート接客・受付/多言語対応
- ビデオ通話でオペレーターがリモート接客できる(実写/アバター選択可)
- 多言語自動翻訳で外国語が苦手なスタッフでも接客でき、インバウンド需要に対応
- よくある問い合わせを表示し、タッチパネル操作による自己解決で省人化を実現
- セルフチェックイン機や、夜間・人手が少ない店舗のリモート支援/自動応答が可能
- サイネージの画面は管理者がいつでもクラウド管理画面から変更/修正できる
InterPlay Elastic Frameworkは、AI・アバター・デジタルサイネージ・タッチ操作・多言語対応など、さまざまなコミュニケーション機能を搭載したリモート接客・受付システムです。店舗・受付の省人化から離れた場所にいるスタッフによる接客、インバウンド需要に備えたインタラクティブな案内まで、課題やニーズ、状況に合わせた最適なサービスを提供します。多言語翻訳は英語や中国語(繁体字・簡体字)、ポルトガル語など14カ国語に対応しています。
リモートによる有人接客だけでなく、AIチャットボットによる無人接客、タッチパネルによる自動案内など、状況に合わせたご利用が可能です。カレンダー機能やスケジュール機能を利用することで、たとえば、平日の10時まではサイネージシステム、10時から17時までは受付システム、といったように、複数システムを日時によって自動で切り替えたり、機材一式を移動させて、異なる場所・用途で使用したりすることができます。
導入時はお客様のご要望をヒアリングさせていただき、弊社にて画面の作成等を行いますが、導入後はお客様ご自身で画面のカスタマイズや複数レイアウトの作成が可能です。他社システムでは、画面レイアウト等はお客様ご自身では変更できないものが一般的ですが、弊社製品はマウス操作だけで簡単に操作ができます。端末のログはいつでもダウンロードでき、接客内容の見直し・改善やスタッフの教育、統計分析などに活用できます。
初期費用 | 月額費用 | チャット | 無料トライアル |
お問合せ | お問合せ ※接続端末1台あたり 別途ハードウェア必要 | 〇 | あり |
コネクトさん – 無料利用 ビデオ電話予約システム
- インストール・会員登録不要
- 予約漏れ防止アラート機能・最短20分で利用開始
- クレジット連携機能で決済まで完結
コネクトさんはオンラインでの接客や会議をシンプルにしてくれるテレビ電話予約システムです。クラウド型のため、アカウント発行の当日から利用開始が可能で決済連携も備えたリーズナブルなツールです。
他のシステム導入の場合は月額5万・初期費用10万円など大きなコストが発生しますが、1万円/月から利用ができるため安価にオンライン接客が開始できます。
また期間限定で2週間の無料トライアルを設けているため、使用感を確かめることができます。
詳細はこちら:https://top.connect-u.net/
LiveCall (ライブコール) – TVCM放映中のオンライン接客システム
- ビデオ通話サービスNo.1
- BtoC業界に特化したシステム
- アプリ不要でワンクリック通話開始
ライブコールはBtoCサービスに特化したビデオ通話プラットフォームです。一般的な会議システムはBtoB向けのものが多いですが、利用者にアプリインストールが不要で、ワンクリックで通話を開始できます。
詳細はこちら:https://livecall.jp/
Virtual Selling System(ヴァーチャル・セリングシステム)
- 販売に特化したオンライン接客ツール
- 予約管理機能も搭載
- 見積もり表示・決済も自動化
Virtual Selling Systemは店舗のオンライン販売に特化した接客ツールです。商談の予約機能がついているため、時間に接続が簡単にできます。
また見積もり提示をツール上で実施したあとに、金額合意がとれればその場で決済をすることができるため販売力強化の店舗におすすめです。
えんかくさんWEB – アプリ不要の遠隔接客ツール・無料お試し受付中
- アプリ不要・リンク設定で簡単接客
- 難しい設定は不要で1ボタンでビデオ通話開始
- 初期設定費用0円
えんかくさんWebはアプリインストールが不要で、1ボタンでビデオ通話がスタート出来る遠隔・オンライン接客ツールです。
Webサイトにボタンを設置するだけで、オンライン接客をすぐに開始することができます。
また店舗・商業施設向けの「えんかくさんリアル」では店舗のデジタルサイネージやモニターを通じて接客が可能で、バーチャルカウンセリング・無人店舗販売を実現できます。
初期費用 | 月額費用 | 無料トライアル |
0円 | 29,000円/ID | あり 2週間無料 |
詳細はこちら:https://www.beeats.co.jp/products/solution/clomoni/enkakusan_web/
ビデオトーク – アプリ不要のスマホビデオツール
- 電話番号だけで接続できる
- アプリ・アカウント発行不要
- スマホで簡単接客
ビデオトークはNTTコミュニケーションズが提供しているスマホ型のビデオ接客ツールです。アプリインストールなどは不要で、SMSで会議URLを送信するだけで接続が可能です。
AIロボット・VRアバター型|おすすめデジタル・遠隔接客システム&ツール費用比較5選
VIRTUA SKY(バーチャルスカイ) – バーチャルキャラクター遠隔接客サービス
- バーチャルキャラクター接客
- 人員配置の効率化
- VR空間の開発支援
VIRTUA SKYはバーチャルキャラクターの制作から開発までを支援しているキャラクター型のオンライン接客システムです。商業施設や公共交通機関など多くの人が集まる場面で、デジタルサイネージを設置し新しい店舗体験を実現できます。
Time Rep(タイムレップ) – 遠隔・リモート接客クラウドシステム
- 顧客データの分析・改善でクオリティを高める
- 人的リソースの最適化
- 販売ナレッジの蓄積
TimeRepはデジタルサイネージを設置してオンラインで接客を行うシステムです。アバターを利用した声掛けや音声データの分析も可能で、店舗の販売につながるキーワードを見つけることにもつながります。
詳細はこちら:https://timerep.jp/
RURA(ルーラ) – 時給350円から店舗スタッフ採用・遠隔接客サービス
- RURAワーカーが接客代行
- バーチャルキャラクター接客も可能
- 1人のスタッフで複数店舗をまたいで接客
RURAはシステム提供だけでなく接客代行も支援しているソリューションサービスです。時給350円からスタッフの採用が可能で、1人のスタッフでも複数の店舗接客ができる独自の機能を備えています。
詳細はこちら:https://timeleap-rura.com/
Spacely(スペースリー) – どこでもかんたんVR・360°VRクラウドソフト
- 利用事業者4000社以上
- 360°写真や動画を使って直感的にVRコンテンツ制作
- 反響自動取り込みから接客まで一貫した活用
Spacelyは、360°写真や動画を使うことでかんたんにVRコンテンツを制作できるサービスです。不動産業者を中心に4000社以上で利用されております。VRコンテンツ以外にも独自のオンライン接客システムであったり[OK4] 、AIによる業務効率化が提供可能です。
初期費用 | 月額費用 | オプション | 無料トライアル |
なし | パーソナル:4,980円 ビジネス:24,000円 プレミアム:42,000円 | 一般アカウント追加:8,000円 CG家具消し:15,000円 360℃VR:10,000円 セールスVRアカウント:5,000円 | 7日間 |
詳細はこちら:https://spacely.co.jp/
ロボホン – 法人向けデジタル・AI遠隔接客ソリューション
- ココロを、前向きにしてくれるロボット
- 受付や接客などを柔軟に設定可能
- タブレットと連動したり、プロジェクターなど豊富な利用方法
ロボホンは、受付や接客などを柔軟に対応できるミニロボットです。法人が求める内容に合わせて柔軟に設定できます。また、タブレットに記録していた内容の動きをしたり、プロジェクターなど豊富に利用可能です。
初期費用(本体価格) | 年間費用 | オプション | 無料トライアル |
ロボホンライト:86,900円 ロボホン(Wi-Fi):132,000円 ロボホン(3G・LTE):198,000円 | ビジネス基本:16,500円 ビジネスプレミアム:66,000円 ビジネス無制限:135,300円 | ビジネスケア:43,200円/年〜 | なし |
詳細はこちら:https://robohon.com/co/
有人遠隔相談・サポート型|おすすめデジタル・遠隔接客システム&ツール費用比較5選
えんかくさんリアル – 複数拠点&モニター声かけ可能・無料お試しの遠隔接客システム
- オペレーターからの声掛けが可能
- 2週間で導入可能
- オリジナルデザインなど豊富なサポート
えんかくさんリアルは、遠隔接客のためのシステムです。従来の遠隔接客とは違い、オペレーターからの声がけも可能なので成約率もアップします。全国13箇所拠点あるため、2週間で導入可能です。また、オリジナルPOPなど豊富なサポートがあるため、安心して利用できます。
初期費用 | 月額費用 | オプション | 無料トライアル |
なし | 1ID:39,000円 ※100台以上:29,000円 | お問い合わせ 年間契約で機材費無料 | あり |
詳細はこちら:https://www.beeats.co.jp/products/solution/digital/enkakusan_real/
RICOH Remote Concierge System – リコー提供の遠隔リモートコンシェルジュ
- 担当コンシェルジュが応答できなくても、他店舗に転送可能
- 360°カメラを利用したLIVE中継も可能
- 個人情報など手書きもサブカメラで共有可能
リコーが提供する遠隔リモートコンシェルジュシステムがRICOH Remote Concierge Systemです。RICOH THETAと連携して360°カメラでのライブ中継も可能です。またサブカメラやタブレットと連携することで個人情報などの手書きも共有可能です。
初期費用 | 月額費用 | オプション | 無料トライアル |
お問い合わせ | お問い合わせ | お問い合わせ | お問い合わせ |
OKI 遠隔相談システム 相談上手 – 遠隔窓口サポート導入システム
- 汎用機器を用いて利用可能
- 操作が簡単
- 情報を端末に残さないため不正アクセス防止につながる
OKI遠隔相談システムは、全国の自治体等で導入されている遠隔窓口サポート導入システムです。汎用機器を用いて利用可能であったり、操作が簡単なため、地域のユーザーも簡単に使えます。また、端末に情報を残さないので不正アクセス防止にも繋がります。
初期費用 | 月額費用 | オプション | 無料トライアル |
お問い合わせ | お問い合わせ | お問い合わせ | お問い合わせ |
LoopGate(ループゲート) – 人手不足を非対面で解決・リモート接客ソリューション
- 専用機ならではの安定性やなめらかな画質
- ワンタッチでつながる簡単操作
- 土日も含むフルサポート
LoopGateテレビ会議の安定性や簡単操作を用いたリモート接客ツールです。ボタンひと押しでつながるなど簡単操作で利用できます。また、土日も含むフルサポートがあるため、ITが苦手の方も万が一のトラブルに対応出来ます。
初期費用 | 月額費用 | オプション | 無料トライアル |
お問い合わせ | お問い合わせ | お問い合わせ | お問い合わせ |
GLORY リモートテラーシステム – 専門スタッフが対応する遠隔相談システム
- 人材の有効活用が可能
- 資料共有などが簡単
- 顧客満足度がアップ
GLORYリモートテラーシステムで金融期間などで導入されている遠隔相談システムです。店舗の営業点スタッフとの3者対話やセンターの専門スタッフと対話するなどの形式で運用されます。優秀なスタッフの有効活用などが可能になります。
初期費用 | 月額費用 | オプション | 無料トライアル |
お問い合わせ | お問い合わせ | お問い合わせ | お問い合わせ |
ライブコマース型|おすすめデジタル・遠隔接客システム&ツール初期・月額比較4選
Hands Up – 日本No.1「17LIVE」が提供する初期0円のライブコマース販売アプリ
- アプリダウンロードなしで視聴可能
- ライブ配信からデータ分析など様々な機能
- 初期費用0円でスタート可能
Hands Upはライブ配信アプリ17LIVEが提供するライブコマース販売アプリです。ライブ配信や販促支援、データ分析など様々な機能があります。初期費用0円で利用できるため気軽に利用開始でき、CVR5倍・購入単価は1.5倍の事例もあり、国内No.1のプラットフォームを活用したライブ販売が可能です。
初期費用 | 月額費用 | 販売手数料 | オプション | 無料トライアル |
0円 | 1万円〜 | 物販のみ:10% 物販+有料配信:15% 有料配信:20% | お問い合わせ | なし |
詳細はこちら:https://handsup.17live.com/
ライコマAPI – タグ埋め込みで開始・リアルタイムチャット対応のライブ接客ツール
- HTMLタグを埋め込むだけで利用可能
- キャンペーン告知などの通知可能
- 動画配信面と同じ画面内にカートを挿入可能
ライコマはHTMLタグを埋め込むだけで利用可能なライブコマース型の接客ツールです。ライブ配信だけでなく、リアルタイムチャットなど視聴者との相互コミュニケーションが可能。また分析ができるため、演出など売れる番組作りが可能です。
初期費用 | 月額費用 | 販売手数料 | オプション | 無料トライアル |
0円 | 3万円 | なし | お問い合わせ | なし |
Live kit(ライブキット) – スマホ時代の商品販売・ライブコマースパッケージ
- 独自ドメインで運用可能
- 撮影から配信までワンストップで利用可能
- 導入から最短1日で利用可能
Live kitは、WEBサイトでライブ配信ができるライブコマースパッケージです。独自ドメインで運用が可能なため、自由な運用が可能です。また、導入から最短1日で利用可能であり、すぐに導入する事ができます。ライブ撮影までを対応する豊富なサポート体制も充実しています。
初期費用 | 月額費用 | 販売手数料 | オプション | 無料トライアル |
お問い合わせ | お問い合わせ | お問い合わせ | お問い合わせ | お問い合わせ |
詳細はこちら:https://www.livekit.jp/
TAGsAPI(タグズエーピーアイ) – 簡単開始で導入実績No.1クラウド型ライブコマース
- 伊勢丹、西武グループ、三菱など大手企業での導入実績あり
- 専任コンサルトが配信までサポート
- HTMLに数行コードを書き加えるだけでらくらくスタート
TAGsAPIは、HTMLに数行コードを書き加えられるだけで簡単にスタートできるライブコマースサービスです。伊勢丹、西武グループ、三越などの大手デパートやBeams、リーバイスなどアパレルなど豊富な業務実績を積んでいます。また、専任のコンサルタントが丁寧なサポートで配信までをサポートしてくれます。
初期費用 | 月額費用 | 販売手数料 | オプション | 無料トライアル |
お問い合わせ | 98,000円〜 | お問い合わせ | お問い合わせ | お問い合わせ |
詳細はこちら:https://tagsapi.com/
デジタル接客ツールの選び方・導入検討の4つのポイント
(1)業界や目的・用途に合わせたツールの選定
紹介してきたようにひとくちにリモート接客といっても、利用する業界によってツールやシステムの機能性には違いがあり、用途もことなります。
導入の前後で「要件と違っていた・ツールが浸透せず結果がでない」といったことは、IT製品では往々にしておこります。ユーザーの満足度を高めるのか、販売戦略の位置づけで導入するのかなど目的を整理したうえで導入を進めましょう。
(2)同業界での導入実績・活用事例があるか
また各社のホームページでは利用実績を公開している企業もあります。オンライン・リモート接客ツールは新しい領域のため、同業界・同業種での利用実績があるかどうかも1つの参考指標となります。
そのため活用事例・導入実績は事前に確認をしておきましょう。
(3)データ連携・スタッフ管理・分析機能
大規模な店舗展開を実施ている場合は、スタッフ数も多くなるため実績・指標などKPIに直結するデータが管理できるかも確認しましょう。
デジタルツールの場合は設置ヵ所のタグ計測やアナリティクス連携もできるため、自社の利用しているツールや会員基盤との顧客情報の連携が可能かどうかもチェックポイントです。
(4)自社だけでなく、ユーザーが使いやすい設計であるか
オンラインで接客をする際は、ユーザーストレスが少ないかもポイントです。接客開始までにアカウント発行やアプリダウンロードなど手順の多い場合、ユーザーが離脱することも考えられます。
トライアル利用・デモ依頼ができるサービスも多いため、操作画面も実際にさわってみることで使いやすいさも確認しましょう。
Withコロナ時代のネット×リアル融合・店舗接客本来の価値と新たな顧客体験
店舗業界でもDX推進に関するトレンドが徐々に話題となり、デジタル化を推進している企業も多いのではないでしょうか。
しかし、接客の場合は単なるデジタル化による非対面接客だけでは十分とはいえません。接客において重要なのは「フィッティング課題・コーディネート提案・自分にあった商品の選定やアドバイス」など消費者が購買を行う前の阻害要因をなくすことですが、ECサイトだけで実現するのは難しいといえます。
オンライン接客・デジタル接客と呼ばれる言葉は複数ありますが、Web上で自働化・応対ができることをゴールにしてはいけません。
そこで重要となるのがOMOの発想です。News innovation株式会社が実施した「店舗利用のデジタル化に関するアンケート調査」でも紹介したように、消費者はネット・リアルの融合を期待しています。
オンライン・オフラインでのコミュニケーションを組み合わせ、どのように一元的な店舗の顧客体験を提供するのか、今後は重要になるでしょう。