ライブコマースとは
ライブコマースとは、視聴者の質問やコメントにリアルタイムに対応しながら、商品を販売する新たなEコマースの方式です。中国ではすでに2時間で3億円売り上げをあげるインフルエンサーもおり、現在日本でもサービスが展開されはじめています。
ライブコマースの3つのメリット・特徴
それでは、まずライブコマースの特徴をご紹介します。
- リアルタイムコミュニケーションによる購買体験向上
- オンライン購買での不安解消
- アプリによる動画閲覧からシームレスな顧客体験
従来のEコマースとの大きな違いは3つあります。1点目は、リアルタイムなコミュニケーションがあることです。例えば、「買います!」「ありがとうございます!」といったリアルの店舗に近いやり取りがあることにより、ECサイトだけで購入するに比べて購買体験が向上します。
2点目は不安の解消です。通常のECサイトなどの場合、画像だけではわからない点があるかと思います。しかし、ライブコマースの場合、例えば着心地やサイズ感などを質問する事ができるため、購入前の不安解消につながります。
3点目は、動画閲覧からシームレスな顧客体験が可能ということです。動画の下に購入ボタンなどがあるため、ストレスなくシームレスな顧客体験が提供できます。
ライブコマースの2つの種類
ライブコマースには2つの種類があります。
- インフルエンサー活用型
- 実店舗主体型
一つはユーチューバーなどのインフルエンサーを活用する形式です。ユーチューバーやインスタグラマーなどのインフルエンサーに商品を紹介してもらい、ECサイトに誘導するものです。
インフルエンサーに紹介されることにより、信頼感などが担保されるメリットがあります。
2つ目は、実店舗主導で従業員などが商品を紹介するという形式です。実店舗型の場合は、豊富な商品例がある場合などによく使われる手法です。
ライブコマースが注目の理由・市場規模・利用実態
次はライブコマースが注目されている理由や市場規模を見ていきたいと思います。
市場規模は約6.4兆円、中国ライブコマース成長推移
ご紹介したように、中国ではすでにライブコマースの市場規模が拡大しており、2019年時点では4,300億元(約6・4兆円)規模にすでに成長しています。
今後2020年には、9,600億元(約13兆円)市場に成長されると予想されています。このように隣国中国ではすでにライブコマースは大きな市場であり、今後日本も拡大が期待されています。
ライブコマースが注目される理由
なぜ、いまライブコマースがココまで注目されているのでしょうか。
- SNSを中心としたリアルタイム配信トレンド
- ライブ配信によるユーザーコミュニケーション
- 動画コンテンツによる成功事例が出ている
まずFacebookやInstagram、TikitokなどおおくのSNSでリアルタイム動画がトレンドになっているということです。
このようなリアルタイム動画・ライブ動画内では、名前を呼ばれたり自分の行動へのリアクションが発生します。ユーザーがリアルタイムのコミュニケーションを楽し見始めているということです。
3点目は、ご紹介し多様に中国などでライブコマースでの大成功例が出てきていることでサービス化が盛んになってきているということです。
男性が多い?衣類が63%でトップ、ライブコマースの利用経験・実態調査
ライブコマースは現在10~20代を中心認知が高いです。また利用経験を見てみると、視聴経験がある人のうち、男性は41%、女性は32%と男性の方が利用率が高いです。
また、購入するものは63%で医療が最も高く、ついでアクセサリーなどが37%と続きます。
日本でのライブコマース浸透の課題
一方、日本ではまだライブコマースの浸透度合は低く、課題があるのも事実です。
インフルエンサーの人数が少ない
日本では販売につながるインフルエンサーの人数が少ないことが挙げられます。インフルエンサーを導入しても売れない人が多数を占めてしまうのが現状です。
これは、スペック説明に終始してしまったり、お客様が欲しい情報を提供できないなどの理由が挙げられます。このように実際の販売につながるインフルエンサーは100人にも満たないという話もあります。
誇大表示に不安の声も、サービス理解につながるコンテンツ設計
2点目は、ライブコマースに対してネガティブなイメージがある点です。ライブコマースを使用したくないと答える人の理由を見てみると、ネガティブ批評がでないか、誇大表示に不安な声があるなど、テレビショッピングと変わらないといったようなサービスの理解がまだ不十分という点があります。
このようなサービスの理解がまだ進んでいない中で、サービス理解につながるコンテンツ設計が求められます。
おすすめライブコマースアプリ・ツール初期・月額費用比較7選
それではここで国内でおすすめのライブコマースサービスを紹介します。
LIVE torutte(ライブトルッテ)- 購入率10%超え、1対1・複数人対応ライブコマース接客※20日間無料
- ライブ配信×チャットの新しいオンライン接客
- システム開発不要・アプリインストール不要のライブ接客ツール
- 配信の企画・集客まで専任スタッフが配信サポート
- 小田急・@cosme東京など大手小売業界でも導入実績
LIVE torutte(ライブトルッテ)はライブ動画の配信でリアルタイムにネットショップ販売ができるライブコマース接客ツールです。
従来のライブコマースサービスは1対複数人への一方的な配信でしたが、リアルタイムでのチャット・会話が可能なため接客領域に特化したライブコマースといえます。
配信告知・自社ECサイトとも連携が可能で、URLを送付するだけでユーザーは参加が可能です。また無料トライアルも受け付けているため、ぜひ試してみましょう。
初期費用 | 月額費用 | 無料トライアル |
スタンダード:0円 月額プラン:10万円 | スタンダード:10万円 月額プラン:40万円 | あり 20日間ライブ配信可能 |
購入率10%超え・20日間ライブ配信無料 – LIVE torutteの詳細・無料利用はこちら
SHOPROOM(ショールーム)
- タレントやモデルによる配信
- 話題性がある商品を提供
- SHOWROOMの派生サービス
SHOPROOMはアーティストなどの動画ストリーミングサービスのSHOWROOMが提供するライブコマースサービスです。
タレントやモデルによる配信が中心であり、ドラマで着用した衣装など話題性がある商品を提供しています。
詳細はこちら:https://www.showroom-live.com/campaign/shoproom_campaign
au Wowma! ライブTV
- ライブ動画一定期間補完
- タレントやインフルエンサーによる配信
- アプリ視聴
au Wowma! ライブTVは、auコマース&ライフとKDDIが提供するau Wowma!のライブコマースサービスです。配信された動画は、一定期間アーカイブされ視聴ができます。また、アプリ経由でしか視聴ができません。
詳細はこちら:https://wowma.jp/event/live-tv/index.html
TAGsAPI
- 伊勢丹やビックカメラなどの大手が導入
- 導入から撮影サポートまでトータルサポート
- 数百万人の配信にも対応
TAGsAPIは、MOFFLYが提供するライブコマースサービスです。伊勢丹やビックカメラなどの大手小売も導入しております。また、導入から撮影サポートまでをトータルサポートしてくれます。
詳細はこちら:https://tagsapi.com/
ONPAMALL(オンパモール) – 出典費用無料のECモール×ライブ配信ストア
- 初期・月額0円でライブ配信
- スマホ1つで簡単配信&過去動画もいつでも閲覧
- 最短7日でライブストアを開設
ONPAMALL(オンパモール)、ONPA JAPANが提供する月額・初期0円で出店が可能なECモール型のライブ配信サービスです。アパレルショップのWEGO・トゥルースリーパーやワンダーコアを提供するショップジャパンなど有名企業から、小規模企業まで幅広い店舗で利用されています。
詳細はこちら:https://cp.onpamall.com/start_live_ec/index.html
LiveKit(ライブキット)
- 自社のECサイトやWEBサイト上でライブ配信可能
- 撮影から配信までワンストップ
- 導入から最短1日でライブ配信可能
LiveKitは、撮影から配信までをワンストップでサポートするライブコマースサービスです。他のアプリやサービスと違い、自社のECサイトやWEBサイト上で配信可能です。また、導入開始から最速で1日でライブ配信が可能です。
詳細はこちら:https://livekit.jp/
ABEMA Shopping(アベマショッピング)
- ABEMA TVと連動
- タレント同士が商品を紹介
タレントやアニメなどとのコラボ商品多数
ABEMA Shoppingとは、ABEMA TV内で展開している「変えるバトルクラブ」という番組名で展開しているライブコマースです。タレント同士が商品を紹介しあい、販売量を競い合います。また、タレントやアニメなどとのコラボ商品が多数なのが特徴です。
詳細はこちら:https://www.abemashopping.jp/
巣ごもり消費を変えるオンライン購買となるか
新型コロナウィルスの影響で、通販などの巣ごもり消費が増えています。しかし、ECでのサービスだけだと今までリアル店舗で提供していたような顧客体験が提供できないことが課題です。
そのような状況を改善出来るかもしれないのがライブコマースです。まだ日本ではサービスとして浸透しきっていないですが、中国ではすでに大きく今後さらに伸長してくるかもしれません。ぜひ一度検討してみてはいかがでしょうか。