デジタルサイネージとは|意味・仕組みと効果やメリット・価格相場・制作会社5選&導入事例

最終更新日:
2019/09/30

デジタルサイネージとは

デジタルサイネージ(Digital Signage)とは直訳すると電子看板で、駅や店頭・交通機関などに液晶ディスプレイを設置し、情報発信を行う販促手法の総称をさします。

一定のスペースさえあれば断続的に違う広告を出し続けることが可能で、都心などを中心に数を増やし続けている広告媒体となります。

デジタルサイネージの利用シーン

さまざまな場所でデジタルサイネージを見たことのある方はいらっしゃると思いますが、主な利用シーンを挙げると次のような場面で活用されてます。

  • 屋外や交通機関
  • 小売・飲食店
  • 複合施設
  • 公共施設・医療機関

最近では歩行者天国である道にも設置されるようになってきており、雨天でも問題なく動いてくれますので需要は高まってきているでしょう。

また駅などの交通機関では設置する場所が柱の一部などと、場所を取らないので多くの駅で採用されています。

デジタルサイネージが注目される理由

なぜデジタルサイネージが注目されているのでしょうか。

店舗での購買行動、市場規模の2点から理由を解説します。

5年後に約2倍の3,186億市場、クラウド型で店舗のデジタル化を促進

出典:デジタルサイネージ市場総調査 2019 – 富士キメラ総研

まず配信ニーズの多様化によりデジタルサイネージ業界は、5年後までに現在(約1800憶)と比べ約2倍の3,186億円ほどの市場になると予測されています。

また画質もよくなってきており、通信速度が格段に速くなる5Gの時代もくるため更に数を伸ばしていくこと期待されます。

加えて高単価で小規模店舗では手を出しづらかったツールのクラウド化が進んでいます。オンプレミスやパッケージ型でよりも、比較的安価な月額料金で利用ができるため、店舗のデジタル化促進につながる点も理由の1つとえます。

約60%は来店しても購入を決めていない

参考:SapientNitro 2nd Annual In-Store Digital Retail

驚くことに顧客の約60%は店舗に入るまで購入するものを決定しておらず、店舗に入ってから様々なものを比較しながら決めています。

しかしデジタルサイネージで商品のデモンストレーション動画を流すことにより、購入までの後押しをすることができ効率的に商品を販売できます。

これは単価の高い商品などにも言えるため、魅力的な動画を配信することができれば高い費用対効果を得られるでしょう。

消費者が知りたいのは『商品の仕様やできること』

参考:SapientNitro 2nd Annual In-Store Digital Retail

商品を購入する上で知りたいことは「仕様とできること」であり、デジタルサイネージで流す内容はこれに沿って決めると効果的となります。

一般的な広告では表しづらい商品説明やメリット、実際に使用しているシーン、など豊富なコンテンツを断続的に配信できるデジタルサイネージは多くの強みを持っているといえます。

デジタルサイネージの種類・仕組み

デジタルサイネージの種類はどのようなものがあるのでしょうか。種類や仕組みと合わせて特徴を見ていきます。

デジタルサイネージの2つの種類

種類
ネットワーク利用コンテンツ配信方法特徴
スタンドアローン型ネットワーク利用なしディスプレイにデータを挿入・導入コストが安い・情報漏洩のリスクが低い
ネットワーク型ネットワーク利用ありダウンロードコンテンツを配信する・遠隔操作が可能・広告の入れ替えが容易

デジタルサイネージの種類は大きくスタンドアローン型・ネットワーク配信型の2つに別れます。

両者の違うはオフラインかオンラインかというところであり、ネットワークへの接続がなされているかが違いとなります。

ネットワークにつながないということは情報漏洩の可能性が低く、データの挿入だけで済みまがす遠隔操作ができないことになります。

そのため、リアルタイムな情報更新をする際は、スタンドアローン型は不向きとなります。

一方でネットワーク型の場合は、遠隔操作が可能なためリアルタイムでの情報発信ができるようになります。

リアルタイムに複数のサイネージコンテンツ管理をできるクラウド型サイネージ配信システム・ソフトの詳細はこちら。

デジタルサイネージの2つの配信手法

種類
コミュニケーションコンテンツ配信方法特徴
ブロードキャスト型一方向広告の表示のみ・複数の配信面を一括更新可能・近隣ユーザーに情報発信
インタラクティブ型双方向タッチパネル操作が可能・ユーザーの反応に合わせた配信

配信方法に大きく2つの手法があり、ブロードキャスト型とインタラクティブ型というものがあります。

ブロードキャスト型は様々な内容で配信を同時にすることができますが、コミュニケーション(タッチパネルなど)は取れないため、一方向的な情報発信となります。

インタラクティブ型はパネルに触れることで、画面の切り替えや案内が可能なため、双方向性のある情報発信となります。

道案内などに使われる場合もありますので、こちらも用途は場所や企業によって異なるでしょう。

デジタルサイネージの価格相場

デジタルサイネージを自社で作って運用しているケースもあるかもしれませんが、多くの企業はレンタルすることにより利用をしています。

デジタルサイネージをレンタルした際の料金や、実際に購入した際の金額を紹介します。

レンタル時の価格

レンタル時の価格ですがサイズや機能によって値段が変わるため平均というのは出しにくいですが、一般的には次のように比較的安価に利用できます。

  • 一方向型のノーマル:8,800円/1日
  • タッチパネル搭載型:17,800円/1日

これからどんどん性能はよくなっていきますので、値段の上下変動はあるかもしれませんが現在では上記のようになっています。

機材購入時の価格

購入する場合は、屋内用か屋外用かで価格が変わります。

  • 屋内用:10~40万円/1台
  • 屋外用:40~80万円/1台

こちらも性能の向上により値段の上下変動があると思われます。

またレンタルも機材購入も基本は本体の価格となるため、レンタルと同様ですが、コンテンツ作成費用や設置は費用は別途発生します。

デジタルサイネージの4つのメリット

デジタルサイネージの種類や価格について、紹介してきましたが具体的なメリットはどのようなものがあるのでしょうか。

映像による視覚的な情報伝達

人は紙の文章よりも動画などのダイナミックな方が脳に入ってきやすいと言われており(視覚的な情報)、効率的な情報伝達が行えます。

また動画や伝わりやすい情報を配信できるデジタルサイネージは、顧客の記憶にも残りやすく、店舗での顧客体験を作る点でも効果的といえます。

また音声なども付けることができると、更に高い効果を望めるでしょう。

時間や場所など属性に合わせた広告表示

通常ポスターや一般的な看板は、内容を変更するためには張替えやデザインの変更などで様々な時間を取られてしまいます。

デジタルサイネージは短い時間で変更することが可能で、「時間、場所、顧客属性」に合わせて柔軟に対応することができます。

リアルタイムな情報更新が可能

通常のPOPや街頭看板の場合は、クリエイティブを作成し張替え作業を業者に依頼するため、瞬時に変更することは難しいものです。

クラウド型のサイネージの場合は、遠隔操作が可能なめ雨天時やキャンペーン特集など、リアルタイムでの情報更新が可能です。

季節性や顧客属性に合わせて、新規の顧客獲得にもつなげることができるでしょう。

印刷費用や配布コストの削減

従来の広告手法であるチラシやポスターは大量枚数印刷、業者貼り付け、季節が変われば破棄作業など手間とコストが発生します。

しかしデジタルサイネージですと初期費用や月のレンタル代はかかってしまいますが、印刷費・人件費共にコストの圧縮が可能です。

デジタルサイネージ制作会社5選

デジタルサイネージのコンテンツ企画〜制作までをトータルで支援している、制作会社をご紹介します。

この記事で紹介しきれなかったおすすめ制作会社の詳細はこちら。

RICHO(リコー)

●特徴

  • 様々な業種への対応
  • カメラなども搭載
  • 大企業が制作

レーザープリンターなどの事務機器を制作している会社の中でも巨人と言われるリコーはデジタルサイネージも制作しています。

多種多様な業種に対応したサイネージを扱っており、企業に合わせたディスプレイの選定・コンテンツ企画・配信や運用管理までをトータルで支援しています。

マルチベンダーとしてさまざまな商材も取り扱っており、ホテルや旅館、大学やスーパーマーケットなど豊富な支援実績があります。

詳細はこちら:https://www.ricoh.co.jp/signage/

DNP(大日本印刷)

●特徴

  • デザイン性が強い
  • 見えやすい画面
  • 臨場感が高い

大日本印刷もデジタルサイネージソリューションを行っています。

高い技術力により場所に合わせたデザインを作りだしており、高輝度ディスプレイをふんだんに使うなどして眩しい環境下でもかなり鮮明に見える特徴があります。

デジタルソリューション支援だけでなく、セールスプロモーションやWeb制作コンテンツや印刷物の管理など店頭課題をトータルで支援しています。

詳細はこちら:http://www.dnp-signage.jp

共同印刷株式会社

●特徴

  • スマホと連動
  • ECシステム
  • 販促システム

TOMOWELとも呼ばれる共同印刷株式会社は、スマホと連動してオムニチャネル戦略などができるようなサイネージを制作しています。

もちろん操作方法も難しくはなく初心者の方でも扱えるような仕様となっていますので、導入する際に操作面で苦労をすることはないでしょう。

また多言語対応ですので外国観光客へのインバウンド対応も支援が可能です。

詳細はこちら:https://www.kyodoprinting.co.jp/products/it-communication/digital-signage/

TOSHIBA(東芝)

●特徴

  • 高画質
  • 大型
  • オフィスなどでの使用

世界で活躍する東芝もデジタルサイネージを制作しており、大型複合施設やテーマパークなど大規模な販促ソリューションに定評があります。

東芝は大型のディスプレイなどを扱っており、あまり使う場面のないサイズのディスプレイでも対応してくれる可能性があります。

詳細はこちら:https://www.toshiba.co.jp/tvs/vs/ds/digital-signage/

Cloudpoint

●特徴

  • 多くの実績
  • 全国8500箇所で活躍
  • 専門会社

クラウドポイントはデジタルサイネージ制作専門の会社です。

導入目的の整理を実施しながら、目指したい課題解決後のゴールを事前にすり合わせをおこないます。

また、デジタルサイネージ以外にもサイネージ管理ツールや店舗向けの動線分析など店頭のデジタル支援をトータルで行っています。

詳細はこちら:https://www.cloudpoint.co.jp/digitalsignage/

デジタルサイネージの導入事例

実際にデジタルサイネージを導入した事例を見てみましょう。

商業施設:京阪百貨店

  • 印刷費の削減
  • タイムリーな情報
  • デジタルサイネージによる注目

京阪百貨店では催事の度に変わる看板などで印刷費や人件費がかかっていましたが、デジタルサイネージの利用により解決することができました。

またデジタルサイネージの利用により、看板などでは難しいとタイムリーな情報を配信するおことができ映像により注目を集めることができたので催事場が活気づいたという効果も出ています。

詳細はこちら:https://www.ricoh.co.jp/case/1705_keihan-dept/

交通機関の広告最適化

  • 収益拡大
  • 道案内
  • 閲覧の向上

交通機関への導入により少ない人件費で広告最適化の最適化をすることができ、収益アップの決め手になっています。

またタッチパネルなどの導入により、道案内なども同時にできますので顧客満足度を高めることにも貢献しています。

詳細はこちら:https://jp.sharp/business/solution/digital-signage/case/traffic-public01.html

小売・飲食店:そごう千葉店

  • 高精度のディスプレイ
  • 特徴的な画面比
  • ファッション性

こちらは少し特殊な事例となりますが、そごう千葉店という店ではファッションフロアを充実させるため、フロア空間の構築を目的にデジタルサイネージが利用されています。

ここでは従来の画面サイズではなく縦長の画面を採用しており、特殊な形とはなりますが雰囲気に絶妙にマッチしておりファッション性を強めております。

詳細はこちら:https://www.kyoceradocumentsolutions.co.jp/solution/digital-signage/case-studies/sogo-seibu/

デジタル活用で変わる店舗販促

これからもデジタルサイネージの利用は増えていき、さまざまな場面での活用が広がることが予想されます。

紙での広告表示では実現できなかった、属性に合わせたターティングやインタラクティブ販促などデジタルマーケティングとしての組み合わせも多様な可能性があります。

また、居合わせた人と体験を共有できるという点では、紙では難しかった動的なコンテンツの強みといえます。顧客体験を意識したキャンペーンを企画してみてはいかがでしょうか。

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