出張買取フランチャイズは、顧客の自宅や事業所を訪問し、家具、家電、ブランド品、貴金属などを査定して買い取る事業です。無店舗型であれば、物件の取得費や内装費を抑えて開業できます。
ただし、店舗を持たないからといって、少ない資金で成功できるとは限りません。利益を大きく左右するのは、案件供給、査定支援、販売先、ロイヤリティを含めた総コストです。加盟金だけで本部を選ぶと、集客費や在庫処分に想定以上の資金がかかる場合があります。
本記事では、出張買取フランチャイズ5社の費用や支援内容を比較します。収益モデル、本部の選び方、失敗を防ぐ注意点、開業までの流れも解説します。
出張買取フランチャイズおすすめ本部を比較
出張買取フランチャイズを選ぶ際は、無店舗で開業できるか、本部から案件の紹介を受けられるか、買い取った商品の販売先が確保されているかを確認してください。
料金は原則として税別です。募集地域や加盟条件は変更される場合があるため、契約前に最新の資料を確認してください。
| フランチャイズ本部 | 公開されている開業費用 | ロイヤリティなど | 集客支援 | 査定、販売支援 | 事業形態 |
| 買取マクサス | 合計300万円 | 月額15万円から | 本部送客、広告支援 | LINE査定、販売支援 | 無店舗型 |
| 買いクル | 145~300万円 | 月額1万円から15万円 | Web集客を本部が支援 | 研修、査定支援、海外販路 | 無店舗型 |
| 出張買取MAX | 保証金20万円、研修費40万円、加盟金50万円ほか | ロイヤリティ0円、紹介料1件2,200円、LINE利用料月3,300円 | 本部が問い合わせを受付 | 研修、販路開拓、古物商許可取得支援 | 出張型 |
| エコパートナーズ | 100万円、200万円、500万円 | 月額7万円、15万円、店舗ごとの変動 | Webを使った集客支援 | 鑑定支援、販売先の提供 | 無店舗型 |
| こやし屋 | 加盟金500万円 | ロイヤリティ0円 | 集客支援 | オンライン真贋支援、本部一括買取 | 店舗型が基本 |
買取マクサス

買取マクサスの開業費用は合計300万円です。内訳は加盟金150万円、研修費60万円、システム構築費50万円、LP制作費20万円、ポータルサイト構築費20万円となっています。
月額費用は、ロイヤリティ10万円にコンサルプランの料金が加わります。経験者向けプランは月額5万円、未経験者向けプランは月額10万円です。毎月支払う本部関連費用は、利用する支援内容まで含めて確認してください。
買いクル
買いクルは、無店舗で開業できる出張買取フランチャイズです。本部によるWeb集客に加え、開業前の研修や査定支援も用意されています。買い取った商品の販売先として、海外を含む販路を持っている点も特徴です。
料金プランは、営業地域の世帯数や稼働方法によって3つに分かれています。
| プラン | 初期費用 | 月額ロイヤリティ | 対象となる規模 |
| 市区限定プラン | 145万円 | 月額1万円から9万9,000円 | 1万から9万9,000世帯 |
| サイドプラン | 180万円 | 月額10万円 | 10万世帯 |
| スタンダードプラン | 300万円 | 月額15万円 | 20万世帯 |
月額ロイヤリティのほかに、Web広告費、車両費、商品の保管場所にかかる費用も必要です。プランを比較する際は、初期費用だけでなく、広告費を含めた年間の総コストを確認してください。
出張買取MAX

出張買取MAXでは、本部が顧客からの問い合わせを受け付け、対応可能な加盟店へ案件を紹介します。加盟店は顧客と訪問日時を調整し、現地で査定と買取を行います。買い取った商品の販売方法は加盟店が選択でき、本部から販路開拓の支援も受けられます。
公式ページの初期費用欄には、保証金20万円、研修費40万円、加盟金50万円と記載されています。このほか、店舗詳細ページ制作費用、ビジネスプロフィール制作費用、店舗看板費用がそれぞれ3万3,000円、LINE初期登録料が1万1,000円です。
開業後は案件紹介料が1件2,200円、LINE利用料が月3,300円かかります。ロイヤリティは0円です。
ただし、保証金については20万円と0円の両方が掲載されています。0円の案内には2026年6月末までと記載され、よくある質問にも異なる金額が残っています。現在適用される保証金、加盟金、研修費、紹介料は、見積書で確認してください。
エコパートナーズ

エコパートナーズには、事業規模に応じた3つのプランがあります。
スタートアッププランは加盟金100万円、ロイヤリティ月7万円です。1人で週1回から2回稼働する事業モデルとして案内されています。
スタンダードプランは加盟金200万円、ロイヤリティ月15万円で、1人から3人で運営するモデルです。
複数エリアで展開するハイグレードプランは加盟金500万円となり、ロイヤリティは店舗ごとに変わります。いずれの加盟金にも、研修費、開業諸経費、ホームページ制作費が含まれています。
こやし屋

こやし屋は、加盟金500万円、ロイヤリティ0円の買取フランチャイズです。加盟金には、研修費、物件調査費、ホームページへの店舗情報掲載、屋号使用権、在庫管理システムの使用権などが含まれます。
本部によるオンライン真贋支援があり、加盟店が買い取った商品は本部が一括で買い取ります。加盟店自身が販売する必要がなく、買取業務に集中できる仕組みです。
ただし、こやし屋は店舗型が基本です。加盟店が無店舗で出張査定を行うフランチャイズとは、事業の仕組みが異なります。
出張買取フランチャイズの開業費用と運営費用
出張買取フランチャイズの開業資金は、加盟金だけでは判断できません。車両費、保管費、買取資金、集客費まで含めて計算してください。店舗型と比べて物件関連費は抑えられますが、営業を始めるには一定の運転資金が必要です。
主な費用は以下のとおりです。
| 費用 | 主な内容 | 確認するポイント |
| 加盟金 | ブランド、ノウハウ、営業権の利用料 | 研修費やシステム費が含まれているか |
| 研修費 | 査定、接客、法令、販売方法の研修 | 追加受講や同行研修が有料か |
| 車両費 | 訪問と商品の運搬に使う車両 | 大型家具を扱う場合の車種と維持費 |
| 保管費 | 買取商品を保管する倉庫や事務所 | 大型商品を扱う場合の必要面積 |
| 買取資金 | 顧客へ支払う仕入資金 | 高額商品の買取に対応できる金額か |
| 集客費 | Web広告、チラシ、紹介料 | 本部負担と加盟店負担の範囲 |
| 月額費用 | ロイヤリティ、システム料、広告分担金 | 売上がない月にも発生するか |
| 運転資金 | 燃料費、人件費、通信費、販売手数料 | 最低3カ月から6カ月分を確保できるか |
今回紹介した本部では、初期費用145万円から500万円のプランが公開されています。ただし、加盟金が低い本部でも、案件紹介料や広告費が毎月発生する場合があります。反対に、加盟金が高くても、ロイヤリティを設けていない本部もあります。
比較する際は、加盟金ではなく、開業から1年間に支払う総コストを計算してください。初期費用300万円、月額費用15万円の場合、初年度の本部関連費用は480万円です。さらに車両費、広告費、仕入資金が加わります。
買取資金の確保も欠かせません。顧客への支払いは買取時に発生しますが、商品の販売代金が入るまでには時間がかかります。本部買取を利用する場合も、買取価格の決まり方と入金日を確認してください。帳簿上で利益が出ていても、手元の現金が不足すれば事業は継続できません。
出張買取フランチャイズの収益モデルと利益
出張買取の利益は、商品の販売額から買取代金と各種経費を差し引いて計算します。売上額だけを見ても、実際に手元へ残る金額は分かりません。
基本的な計算式は以下です。
営業利益=買取商品の販売額-買取代金-販売手数料-本部費用-その他の運営費
収益性を判断する際は、1件あたりの粗利益と月間成約件数を確認してください。査定依頼が多くても、対象外の商品が多い、移動距離が長い、成約率が低い状態では利益が残りません。
以下は、1人で運営する場合の簡易的な収支シミュレーションです。実際の収益は、地域、買取品目、案件数、販売価格によって変わります。
| 項目 | 月間の試算 |
| 問い合わせ件数 | 50件 |
| 成約率 | 70% |
| 成約件数 | 35件 |
| 1件あたりの粗利益 | 2万円 |
| 月間粗利益 | 70万円 |
| ロイヤリティ、紹介料 | 10万円 |
| 車両、燃料、駐車場 | 8万円 |
| 広告、通信、販売関連費 | 17万円 |
| 営業利益 | 35万円 |
この試算では、月35万円の営業利益が残ります。ただし、問い合わせ件数が20件まで減れば、利益も大きく下がります。ブランド品や貴金属など、粗利益の大きい案件が増えれば収益は伸びます。
本部が提示する収益モデルでは、売上、粗利益、営業利益を区別してください。売上300万円でも、買取代金が200万円、経費が80万円なら、営業利益は20万円です。
収支モデルにオーナー自身の人件費が含まれていない場合もあります。1人で長時間働いて得た利益と、従業員を雇った後の利益は同じではありません。月間の稼働時間も含めて判断してください。
出張買取フランチャイズ本部の選び方
出張買取フランチャイズ本部は、加盟金の安さだけで選んではいけません。集客、査定、販売、商圏、契約条件の順に確認してください。開業後に案件を確保し、買い取った商品を現金化できなければ、事業は続きません。
確認すべき項目は以下の5つです。
- 集客支援と案件供給の実績を確認する
- 査定支援と研修内容を確認する
- 買取商品の販売先を確認する
- 対応エリアと商圏保護を確認する
- 契約期間と解約条件を確認する
集客支援と案件供給を確認する
出張買取は、訪問案件を確保できなければ売上が発生しません。本部が集客を支援していても、加盟店へ一定数の案件が配分されるとは限りません。
資料請求後は、加盟予定地域の月間問い合わせ件数、加盟店への配分方法、1件あたりの紹介料を確認してください。複数の加盟店へ同じ問い合わせを送る仕組みでは、対応の早さによって案件を獲得できない場合があります。
広告費を誰が負担するのかも重要です。本部が広告を運用していても、費用の一部を加盟店が支払う場合があります。本部が集客するという説明だけで判断せず、費用と案件数を具体的な数字で確認してください。
査定支援と研修内容を確認する
買取価格を誤ると、高値で仕入れて赤字になるか、低い金額を提示して顧客の信頼を失います。未経験者には、開業前研修だけでなく、営業開始後の査定支援も必要です。
画像やビデオ通話による査定に対応しているか、営業時間外にも相談できるか、真贋判定を本部が保証するかを確認してください。
本部が提示した査定額どおりに買い取った場合でも、損失を加盟店が負担する契約があります。査定ミスが発生した場合の責任範囲は、契約書で確認してください。
買取商品の販売先を確認する
買取事業の利益は、買い取った商品をどこで、いくらで、いつ販売できるかで決まります。商品を仕入れただけでは利益になりません。
主な販売方法には、本部買取、業者間オークション、自社EC、海外販売があります。本部が商品を買い取る場合は、買取価格の算定方法と入金日を確認してください。
自由販売を認める本部では、高い利益を狙える一方、出品、梱包、発送、返品対応まで加盟店が担当します。利益率だけでなく、販売にかかる作業時間も計算してください。
対応エリアと商圏保護を確認する
出張買取の案件数は、営業地域の人口、住宅構成、競合数によって変わります。高齢世帯が多い地域、引っ越しが多い都市部、戸建て住宅が多い郊外では、依頼される商品も異なります。
本部には、担当区域の広さだけでなく、近隣加盟店との境界、本部直営店との競合、エリア外の案件を受けられるかまで確認してください。
商圏が広すぎると、移動時間と燃料費が増えます。反対に、人口の少ない地域を狭く割り当てられると、案件不足につながります。人口だけで判断せず、過去の問い合わせ件数を確認してください。
契約期間と解約条件を確認する
フランチャイズ契約は、売上が想定を下回ったからといって、自由に解約できるとは限りません。契約期間、更新料、中途解約金、競業避止義務を確認してください。
競業避止義務がある契約では、解約後も一定期間、同じ地域で買取事業を行えない場合があります。顧客情報、Webサイト、電話番号を引き継げるかどうかも、本部によって異なります。
契約内容は口頭説明だけで判断せず、契約書と法定開示書面を読んでください。収益が計画を下回った場合の撤退費用まで計算しておく必要があります。
出張買取フランチャイズの仕組みと一日の流れ
出張買取フランチャイズでは、本部または加盟店が顧客を集め、顧客宅で査定と契約を行います。買い取った商品は、本部、業者市場、ECサイトなどで販売します。
一般的な業務の流れは以下のとおりです。
- 電話やWebから査定依頼を受け付ける
- 商品、訪問場所、希望日時を確認する
- 顧客宅を訪問して商品を査定する
- 金額合意後に本人確認と契約手続きを行う
- 商品を保管し、本部や市場で販売する
本部が案件を紹介する場合は、問い合わせ内容を確認した後、加盟店へ連絡します。加盟店は顧客と訪問日時を調整し、現地で査定と買取を行います。
一人でも開業できますが、仕事は訪問査定だけではありません。査定、顧客対応、商品管理、販売、経理まで自分で行います。大型家具や家電を扱う場合は、搬出作業を行う人員も必要です。
開業前に、1日あたりの訪問上限を決めてください。移動時間を考えると、無理なく対応できる件数には限りがあります。遠方の低単価案件を増やすより、対応地域と買取品目を絞ったほうが利益は残ります。
出張買取フランチャイズのメリットとデメリット
出張買取フランチャイズの大きな利点は、店舗取得費や内装費を抑えられることです。一方で、移動時間や搬出作業が発生するため、1日に対応できる件数は限られます。
出張型と店舗型の違いは以下のとおりです。
| 比較項目 | 出張買取フランチャイズ | 店舗型買取フランチャイズ |
| 物件費 | 自宅や小規模事務所で抑えられる | 店舗取得費と内装費が必要 |
| 固定費 | 家賃と光熱費を抑えられる | 家賃、人件費、設備費が発生 |
| 集客 | Web広告と本部送客への依存が大きい | 看板や通行客からの来店も見込める |
| 営業範囲 | 複数地域へ訪問できる | 店舗周辺の商圏が中心 |
| 顧客対応 | 顧客宅で信頼を得る必要がある | 店舗の外観が信頼材料になる |
| 商品運搬 | 車両と搬出作業が必要 | 顧客が商品を持ち込む |
| 1日の件数 | 移動時間によって制限される | 同時間帯に複数客へ対応できる |
出張買取フランチャイズの最大のメリットは、高額な店舗投資を避けられることです。固定費が低いため、開業直後に売上が少なくても、資金の減少を抑えられます。
顧客宅で複数の商品を確認できる点も利点です。当初依頼された商品だけでなく、家具、家電、ブランド品などをまとめて査定できるため、1件あたりの買取点数が増える場合があります。
一方、訪問には移動時間と搬出作業が伴います。現地まで出向いても契約に至らなければ、売上がないまま燃料費と人件費だけがかかります。
訪問購入には厳格な法規制もあります。顧客から依頼されていない商品を強引に勧誘する行為は認められません。無店舗で開業できる事業だからこそ、接客品質と法令対応を本部任せにせず、自ら管理してください。
出張買取フランチャイズで失敗しないための注意点
出張買取フランチャイズで失敗を防ぐには、案件数、追加費用、商圏、解約条件、法令対応を契約前に確認する必要があります。本部が示す収益例だけで加盟を決めてはいけません。
確認すべき項目は以下の5つです。
- 本部が提示する案件数の根拠
- 加盟後に発生する追加費用
- 地域制限と近隣加盟店の状況
- 解約条件と競業避止義務
- 古物営業法と特定商取引法への対応
説明会では、成功例が中心に紹介されます。しかし、成功店舗と加盟予定地域では、人口、競合、広告費、買取品目が異なります。平均値だけで事業計画を作らないでください。
想定する案件数の根拠を確認する
本部から月間50件の案件を提供できると説明された場合は、その数字を算出した地域と集計期間を確認してください。
全国平均や都市部の実績を、人口の少ない地域へそのまま当てはめることはできません。既存加盟店の最高実績ではなく、中央値と開業直後の実績を確認する必要があります。
成約率も、問い合わせから訪問に至った割合なのか、訪問から契約に至った割合なのかで意味が変わります。案件数、訪問数、成約数を分けて確認してください。
加盟後に発生する追加費用を確認する
加盟後は、加盟金以外にも広告分担金、システム料、紹介料、更新料、追加研修費が発生する場合があります。
特に注意すべきなのは、売上がない月にも支払いが必要な固定費です。ロイヤリティが0円でも、案件紹介料や広告費が高ければ、総コストは下がりません。
本部には、初年度と2年目以降の費用を分けて提示してもらってください。契約更新時の費用や、Webサイトの改修費も確認が必要です。
地域制限と競合状況を確認する
同じブランドの加盟店が近隣に増えると、案件が分散します。商圏保護が設定されていても、本部直営店や別ブランドの系列店は対象外となる場合があります。
加盟前に、予定地域の既存店舗数と今後の出店計画を確認してください。営業地域を地図で示してもらい、人口と過去の問い合わせ件数を照合します。
対応地域を広げても、案件が増えるとは限りません。移動時間が長くなれば、1日に対応できる件数は減ります。遠距離案件の受注条件と交通費の負担も確認してください。
解約条件と競業避止義務を確認する
中途解約金がなくても、保証金が返還されない、残契約期間分のロイヤリティを請求される、設備の撤去費用がかかる場合があります。
解約後に同業種で営業できない期間と地域も確認してください。競業避止義務の範囲が広い場合、フランチャイズを離れた後も買取事業を続けられません。
顧客データや電話番号が本部に帰属する契約では、解約と同時に既存顧客へ連絡できなくなる可能性があります。撤退後に何が残るのかまで確認してから契約してください。
古物商許可と訪問購入のルールを確認する
中古品を買い取って販売するには、古物商許可が必要です。申請先は、主たる営業所の所在地を管轄する警察署です。東京都では、申請手数料が1万9,000円と案内されています。
古物を買い受ける際は、取引相手の住所、氏名、職業、年齢を確認しなければなりません。インターネットで販売する場合は、公安委員会名、許可証番号、氏名または名称の表示も必要です。
訪問購入で守るべき主なルールは以下のとおりです。
- 顧客から依頼されていない飛び込み勧誘を行わない
- 査定だけを依頼した顧客に契約を勧めない
- 契約内容や物品、価格を記載した書面を交付する
- クーリングオフ期間中は商品の引き渡しを拒否できることを説明する
- 書面受領日から8日間のクーリングオフに対応する
訪問購入では、勧誘を依頼していない顧客への飛び込み勧誘が禁止されています。査定だけを依頼された場合も、査定の範囲を超えて売却を迫ることはできません。
契約時は、物品名、購入価格、支払方法、引渡時期、事業者情報、契約解除に関する事項などを記載した書面を交付します。クーリングオフ期間中に商品を受け取る場合は、顧客が引き渡しを拒否できることも伝えなければなりません。
法令対応に不備があると、行政処分だけでなく、ブランド全体の信用低下にもつながります。契約書や説明書面を本部が用意する場合でも、現場で正しく運用できる状態にしてください。
出張買取フランチャイズ開業までの手順
出張買取フランチャイズは、本部の比較、収支確認、契約、許可申請、研修の順に準備を進めます。費用だけで本部を決めず、商圏と支援内容を確認してから契約してください。
開業までの流れは以下のとおりです。
- 複数本部から資料を取り寄せて費用と支援内容を比較する
- 個別説明会へ参加して商圏と収支モデルを確認する
- 契約書と法定開示書面を確認して加盟契約を結ぶ
- 古物商許可の申請と車両、保管場所の準備を進める
- 研修を受けて集客と出張買取を開始する
資料請求は1社だけで終えず、最低でも3社を比較してください。同じ無店舗型でも、初期費用、月額費用、案件供給、商品の販売方法は異なります。
説明会では、加盟予定地域の問い合わせ実績、既存加盟店の収支、赤字店舗の割合を確認します。成功例だけでなく、計画どおりに進まなかった事例も質問してください。
契約後は古物商許可を申請します。許可取得までの期間を考慮し、営業開始日から逆算して手続きを進めてください。古物商許可を取得する前に、中古品の買取営業を始めてはいけません。
出張買取フランチャイズは店舗費用を抑えて参入できますが、案件供給と査定支援が弱い本部では収益が安定しません。加盟先は、初期費用の安さではなく、1年間の総コスト、地域の案件数、販売先、撤退条件まで比較して決めてください。



