カフェのフランチャイズは、コメダ珈琲店やドトールコーヒーショップなどの知名度を活用できる一方、ブランドによって開業資金やロイヤリティ、店舗規模は大きく異なります。
そのため、ブランド名だけではなく、開業資金、毎月の本部支払額、店舗規模、出店エリア、サポート内容まで確認して選ぶことが重要です。
この記事では、カフェフランチャイズのおすすめブランドを比較し、開業費用やロイヤリティ、メリット・デメリット、選び方まで解説します。
カフェフランチャイズのおすすめ8ブランド比較
カフェフランチャイズは、店舗型の本格カフェから小スペース型、テイクアウト中心の業態まで選択肢があります。
まずは、公式にフランチャイズ加盟を募集している主要ブランドを比較します。
| ブランド | 開業資金の目安 | 加盟金 | ロイヤリティ | 主な店舗形態 | 特徴 |
| コメダ珈琲店 | 要問い合わせ | 300万円 | 1席月額1,500円 | ロードサイド・ビルイン・SC | 売上非連動の定額ロイヤルティ |
| ドトールコーヒーショップ | 要問い合わせ | 150万円 | 税抜売上高の2% | 駅前・商業施設・オフィスなど | セルフサービス型カフェ |
| カフェ・ベローチェ | 7,900万円 | 300万円 | 純売上高の4% | 駅前・商業施設・オフィス | 都市型セルフサービス |
| 珈琲館 | 5,900万円 | 150万円 | 純売上高の2% | 駅前・商業施設・ロードサイド | フルサービス型 |
| カフェ・ド・クリエ | 5,600万円 | 300万円 | 純売上高の3% | 駅前・商業施設・病院など | 幅広い立地で出店可能 |
| PRONTO | 5,000万円~ | 要問い合わせ | 3% | 駅前・駅構内・繁華街・オフィス街 | 昼カフェ・夜サカバの二面性 |
| KEY’S CAFÉ※ | 3,185万円 | 0円 | 0円 | 駅ナカ・病院・オフィス・SCなど | 加盟金・ロイヤリティ不要のパッケージカフェ |
| MOMI&TOY’S | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 要問い合わせ | テナント・トレーラー | 小スペース・トレーラー型にも対応 |
※開業資金は各社公式サイトで公開されているモデルケースまたは加盟条件をもとに記載しています。カフェ・ベローチェ、珈琲館、カフェ・ド・クリエ、PRONTO、KEY’S CAFÉの掲載額には、物件取得費などが別途必要となる場合があります。店舗面積や物件の状態、工事条件によって実際の開業費用は変動します。
コメダ珈琲店
全国1,000店超。定額ロイヤリティの喫茶店FC
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おすすめポイント
全国規模のブランド力と、売上に連動しない1席月額1,500円の定額ロイヤリティが特徴です。
| 開業費 | 0万円〜 |
| 募集エリア | 全国 |
| 対象 | 個人向け・法人向け |
コメダ珈琲店は、株式会社コメダが展開するフルサービス型の喫茶店チェーンです。1968年の創業以来、「くつろぐ、いちばんいいところ」を掲げ、コメダブレンドをはじめとするドリンクやモーニング、軽食、デザートなどを提供しています。ロードサイドを中心に、駅前・繁華街のビルイン、ショッピングセンター、公園・病院・ホテルなど幅広い立地で出店できます。
加盟金は300万円で、加盟保証金は連帯保証人の人数によって300万~900万円、研修費用は50万円です。店舗施工指導料はロードサイド350万円、ビルイン・SC・居抜き200万円で、これとは別に不動産契約、建築工事、開業準備などの費用が発生します。ロイヤルティは売上に連動せず、1席あたり月額1,500円の定額制です。
ドトールコーヒーショップ
全国1,000店舗超。売上高2%のセルフカフェFC
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おすすめポイント
全国1,000店舗以上を展開し、立地開発、商品、物流、教育など長年蓄積した運営基盤を利用できます。
| 開業費 | 0万円〜 |
| 募集エリア | 全国 |
| 対象 | 個人向け・法人向け |
ドトールコーヒーショップは、株式会社ドトールコーヒーが展開するセルフサービス型カフェチェーンです。1980年に1号店を開業し、全国規模で店舗を展開しています。コーヒーを中心に、ミラノサンドなどのフードやデザート、コーヒー豆なども販売しており、長年培ったフランチャイズ運営ノウハウを活用できます。
加盟時にはチェーン加盟金150万円、出店準備金150万円、加盟保証金150万円、出店保証金150万円が必要です。ロイヤリティは税抜売上高の2%で、別途、店舗総合管理システム使用料が月額36,600円~、店内BGM利用料やユニフォームレンタル費用なども発生します。店舗の取得費や工事費を含めた総開業資金は一律ではなく、出店物件や店舗条件によって異なります。
カフェ・ベローチェ
50坪モデル7,900万円。都市型セルフカフェFC

おすすめポイント
駅前、商業施設、オフィスビルに展開する都市型セルフサービスと、C-Unitedの運営支援が特徴です。
| 開業費 | 0万円〜 |
| 募集エリア | 全国 |
| 対象 | 法人向け |
カフェ・ベローチェは、C-United株式会社が展開するセルフサービス型カフェです。1986年の創業以来、スピーディーな商品提供と気持ちの良いサービスを重視し、コーヒーを中心としたドリンク、フード、スイーツなどを提供しています。全国で加盟を募集しており、駅前、商業施設、オフィスビルを中心に40~70坪程度の店舗を展開します。
公式の50坪モデルでは、総開業費用は7,900万円です。FC加盟金300万円、FC加盟保証金300万円、開店準備金100万円、設計監理料200万円が必要で、ロイヤリティは純売上高の4%です。別途、POS使用料・ネットワーク料月額3.5万円と改修積立金月額3万円が発生します。総開業費用に敷金や仲介手数料などの物件取得費は含まれていません。
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おすすめポイント
本格珈琲と接客を重視するフルサービス型で、ロイヤリティは純売上高の2%です。
| 開業費 | 0万円〜 |
| 募集エリア | 全国 |
| 対象 | 法人向け |
珈琲館は、C-United株式会社が展開するフルサービス型カフェです。1970年の創業以来、「一杯のコーヒーに心をこめて。」を掲げ、注文を受けてから一杯ずつ丁寧に淹れる本格珈琲を提供しています。コーヒーだけでなく軽食やスイーツなども扱い、接客とくつろげる店舗空間を重視した喫茶店型のブランドです。
公式の40坪モデルでは、総開業費用は5,900万円です。FC加盟金150万円、FC加盟保証金150万円、開店準備金100万円、設計監理料200万円が必要で、ロイヤリティは純売上高の2%です。別途、POS使用料・ネットワーク料月額3.5万円と改修積立金月額3万円が発生します。総開業費用に敷金や仲介手数料などの物件取得費は含まれていません。
カフェ・ド・クリエ
40坪モデル5,600万円。幅広い立地のセルフカフェ

おすすめポイント
駅前、商業施設、オフィスビル、病院など幅広い立地に対応するセルフカフェです。
| 開業費 | 0万円〜 |
| 募集エリア | 全国 |
| 対象 | 法人向け |
カフェ・ド・クリエは、C-United株式会社が展開するセルフサービス型カフェです。1994年の創業以来、「一杯のしあわせ」からはじまる「いっぱいのしあわせ」をコンセプトに、コーヒーなどのドリンクからフード、スイーツまで幅広いメニューを提供しています。駅前、商業施設、オフィスビル、病院など幅広い立地で出店できます。
公式の40坪モデルでは、総開業費用は5,600万円です。FC加盟金300万円、FC加盟保証金150万円、内装管理費50万円が必要で、ロイヤリティは純売上高の3%です。さらに販売促進費として純売上高の1.5%、システムレンタル料として月額3.35万円、レジ2台の場合は月額4.1万円が発生します。総開業費用に敷金や仲介手数料などの物件取得費は含まれていません。
KEY'S CAFÉ
加盟金・ロイヤリティ0円。30坪モデル3,185万円

おすすめポイント
加盟金とロイヤリティが不要で、駅ナカ、病院、オフィス、社員食堂など多様な立地に対応します。
| 開業費 | 0万円〜 |
| 募集エリア | 全国 |
| 対象 | 法人向け |
KEY'S CAFÉは、キーコーヒー株式会社が展開するパッケージカフェです。主力商品の「氷温熟成®珈琲」を中心に、エスプレッソ系ドリンク、フード、スイーツなどを提供します。一般的なFCとは異なり、加盟金・ロイヤリティが不要で、店舗デザイン、機器、メニュー、カップなどをパッケージで導入できます。
公式の30坪店舗モデルでは、開業までの必要資金は3,185万円です。内訳には保証金100万円、商標設営監理費30万円、研修費5万円、設計監理費150万円、店舗造作工事費2,100万円、厨房機器購入費700万円、開業前費100万円が含まれます。物件取得保証金は別途必要です。
MOMI&TOY'S
トレーラー型とテナント型のクレープ専門FC
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おすすめポイント
テナント型とトレーラー型を選択でき、小スペースや商業施設など商圏に応じた出店ができます。
| 開業費 | 0万円〜 |
| 対象 | 個人向け・法人向け |
MOMI&TOY'S(モミアンドトイズ)は、「とろけるクレープ」を主力商品とするクレープ専門店のフランチャイズです。アーモンド粉を使用した、ふんわりとした食感のクレープ生地を特徴とし、クレープやドリンクなどを提供しています。
出店形態はテナント型とトレーラー型の2種類で、フードコート、商業施設入口などの小スペース、駅前など、商圏や立地条件に応じて店舗形態を選択できます。公式サイトでは世界100店舗の展開実績を掲げています。
現在の公式FCページでは、加盟金、ロイヤリティ、総開業資金の具体的な金額は公開されていないため、詳細は問い合わせが必要です。開業までの期間は、新規物件を取得する場合、加盟契約後から店舗オープンまで約3~6か月が目安とされています。
目的別に選ぶカフェフランチャイズ
ブランドによって必要資金と運営モデルが大きく異なるため、知名度だけで選ぶのではなく、出店方針から候補を絞る必要があります。
ブランド力と長期運営を重視するならコメダ珈琲店
知名度と店舗運営モデルを重視する場合、コメダ珈琲店が有力候補です。
特徴的なのは、売上歩合ではなく1席あたり月額1,500円の定額ロイヤリティを採用している点です。売上が増えてもロイヤリティ額は席数が変わらない限り増加しません。
一方、ロードサイド店舗では大きな敷地が必要となり、加盟金以外にも加盟保証金、研修費、店舗施工指導料、建築・設備費などが発生します。
一定規模の投資を前提に、中長期で店舗経営を行う場合の候補です。
加盟金とロイヤリティを抑えるならKEY’S CAFÉ
本部へ支払う加盟金とロイヤリティを抑える場合は、KEY’S CAFÉが候補です。
加盟金とロイヤリティは0円で、駅ナカ、病院、オフィスビル、社員食堂、ショッピングセンターなど幅広いロケーションに対応しています。
ただし、加盟金がないから開業資金そのものが安いわけではありません。
公式の30坪モデルでは、店舗造作工事費2,100万円、厨房機器購入費700万円などを含めて3,185万円となっています。
加盟金ではなく総投資額で判断することが重要です。
都市型セルフカフェならドトール・カフェ・ベローチェ
駅前やオフィス街など、都市部でセルフサービス型カフェを展開する場合は、ドトールコーヒーショップやカフェ・ベローチェが候補です。
ドトールは40年以上にわたるフランチャイズ運営実績があり、本部がメニュー開発、店舗設計、教育、物流などを担います。一般的な一層店舗では35坪以上が目安です。
カフェ・ベローチェは40~70坪程度が基本で、公式の50坪モデルでは総開業費用7,900万円です。加盟金300万円、ロイヤリティは純売上高の4%となっています。
どちらも小規模な個人店というより、一定の投資額とスタッフ体制を前提とした店舗経営です。
フルサービス型なら珈琲館
珈琲館は、注文を受けてからコーヒーを提供するフルサービス型のカフェです。
加盟金150万円、ロイヤリティは純売上高の2%で、40坪モデルの総開業費用は5,900万円です。駅前、商店街、商業施設、ロードサイドなど幅広い立地に対応しています。
セルフサービスではなく、接客や滞在時間を重視した喫茶店型の店舗を運営する場合に検討できます。
法人の新規事業ならPRONTO
PRONTOは法人のみ加盟できます。
開業資金は5,000万円以上で、契約期間は5年間、ロイヤリティは3%です。昼はカフェ、夜はサカバとして営業する業態が特徴で、駅前、駅構内、繁華街、オフィス街を中心に展開しています。
昼と夜で異なる需要を取り込める一方、一般的なカフェよりも営業時間や人員配置の管理範囲は広くなります。
既存企業が飲食事業へ参入する場合や、複数店舗展開まで計画する場合の候補です。
小規模・テイクアウト型ならMOMI&TOY’S
大型カフェではなく、小規模店舗やテイクアウトを重視する場合はMOMI&TOY’Sも候補です。
テナント型のほか、トレーラー型店舗も用意されており、商業施設や駅前、小スペースなど複数の出店方法があります。
ただし、クレープを主力とするスイーツ業態であり、一般的なコーヒーチェーンとは収益構造が異なります。
「カフェ」という業態名だけではなく、何を主力商品として売るかまで考えて選ぶ必要があります。
カフェフランチャイズの開業費用はいくら?
カフェフランチャイズの開業費用は、小規模業態でも数千万円、本格的な店舗型では5,000万円を超えるケースがあります。
特に費用が大きくなるのは、物件と内装、厨房設備です。
開業費用の主な内訳
一般的なカフェフランチャイズでは、以下の費用が発生します。
- 加盟金
- 加盟保証金
- 物件取得費
- 内装・店舗工事費
- 厨房設備費
- 家具・什器
- POSレジなどのシステム費
- 研修費
- 開店準備費
- 広告・販促費
- 開業後の運転資金
比較表にある「総開業費用」に物件取得費が含まれていないブランドもあります。
たとえばカフェ・ド・クリエの40坪モデルは5,600万円ですが、敷金や仲介手数料などの物件取得費は別途必要です。
公式サイトの開業資金だけで自己資金を決めるのではなく、物件取得費と運転資金まで含めた総額を確認する必要があります。
自己資金とは別に運転資金を確保する
開業資金をすべて店舗設備へ使うのは危険です。
オープン後は、売上に関係なく以下の支出が続きます。
- 家賃
- 人件費
- 原材料費
- 水道光熱費
- ロイヤリティ
- システム利用料
- 借入返済
売上が計画を下回っても支払いは発生します。
開業時には店舗を完成させる資金だけでなく、売上が計画を下回った期間を乗り切る運転資金を別に確保します。
ロイヤリティはブランドごとに大きく異なる
カフェフランチャイズを比較するときは、開業資金と同じくらいロイヤリティが重要です。
今回比較したブランドだけでも、料金体系は大きく異なります。
| ブランド | ロイヤリティ |
| コメダ珈琲店 | 1席あたり月額1,500円 |
| ドトールコーヒーショップ | 売上高の2% |
| カフェ・ベローチェ | 純売上高の4% |
| 珈琲館 | 純売上高の2% |
| カフェ・ド・クリエ | 純売上高の3% |
| PRONTO | 3% |
| KEY’S CAFÉ | 0円 |
売上歩合型では、売上が増えるとロイヤリティも増えます。
コメダ珈琲店は席数連動の定額制、KEY’S CAFÉはロイヤリティ自体がありません。
ただし、ロイヤリティが低いブランドほど利益が多いとは限りません。
広告分担金、システム利用料、指定仕入れ、改修積立金など、ロイヤリティ以外にも本部関連費用が発生するケースがあるためです。
たとえばカフェ・ド・クリエではロイヤリティ3%に加え、販売促進費1.5%とシステムレンタル料が発生します。カフェ・ベローチェと珈琲館ではPOS・ネットワーク料と改修積立金も必要です。
ブランドを比較する場合は、毎月本部へ支払う総額まで計算します。
カフェフランチャイズの選び方
カフェフランチャイズは、開業資金だけで絞り込むと判断を誤ります。
特に重要なのは、投資額、収益構造、店舗形態、本部支援、立地の5項目です。
開業資金と自己資金から候補を絞る
最初に総投資額を確認します。
開業費用5,000万円のブランドと3,000万円のブランドでは、必要な自己資金や借入額が大きく変わります。
また、同じブランドでも物件の状態や店舗面積によって工事費は変動します。
「借りられる金額」ではなく、借入返済後にも利益を確保できる投資額かで判断します。
毎月の固定費とロイヤリティを確認する
次に確認するのが開業後の支出です。
ロイヤリティだけでなく、以下も確認します。
- 広告分担金
- システム利用料
- POS利用料
- 改修積立金
- 指定仕入れ
- 本部指定の備品・サービス費
売上が下振れした場合でも固定費を支払えるかを試算します。
店舗形態と必要面積を確認する
カフェはブランドごとに必要な店舗面積が異なります。
ドトールの一般的な一層店舗は概ね35坪以上、カフェ・ド・クリエは40~50坪程度、PRONTOは30~50坪、コメダのビルイン・ショッピングセンター型は40坪以上が基本です。
希望エリアに条件を満たす物件がなければ、資金を用意しても出店できません。
そのため、ブランド選定と物件探しは並行して進めます。
本部サポートは開業後まで確認する
フランチャイズの価値はブランド名だけではありません。
確認するべきなのは以下です。
- 立地調査
- 物件紹介
- 店舗設計
- 開業前研修
- スタッフ教育
- メニュー開発
- 販促支援
- 開業後のスーパーバイザー支援
- 売上不振時の改善支援
特に飲食業の経験がない場合は、開業前研修より開業後の支援内容を重視します。
立地とブランドの顧客層を確認する
カフェは立地の影響が大きい業態です。
駅前、オフィス街、住宅地、ロードサイド、商業施設では利用目的が異なります。
たとえば都市型セルフカフェと、長時間滞在を前提とする郊外型喫茶店では、必要な物件条件も客単価も異なります。
ブランドの知名度だけではなく、出店予定地でその業態に需要があるかを確認する必要があります。
フランチャイズでカフェを開くメリット
カフェフランチャイズのメリットは、ブランドだけではなく、すでに作られた経営モデルを利用できることです。
ブランドと商品をゼロから作る必要がない
個人開業では、店名、商品、価格、レシピ、仕入れ先、店舗デザインまで自分で決めます。
フランチャイズでは、これらの多くを本部が用意します。
特に全国展開するブランドでは、開業初日からブランドを認知している顧客へ営業できる点が大きな違いです。
店舗運営のノウハウを利用できる
本部から、店舗設計、スタッフ教育、在庫管理、接客、販促などの支援を受けられます。
ドトールではメニュー開発、店舗設計、従業員教育などをフランチャイズパッケージとして提供しており、コメダでも開業前研修とスーパーバイザーによる開業後支援を行っています。
飲食業の経験がない場合、この運営ノウハウがフランチャイズを選ぶ大きな理由になります。
仕入れと商品開発を本部へ集約できる
カフェでは、コーヒー豆、牛乳、フード、スイーツ、包材など多くの仕入れが発生します。
フランチャイズでは本部の仕入れ網と商品開発を利用できるため、加盟店は店舗運営へ経営資源を集中できます。
一方、指定仕入れの価格は利益率に直結するため、契約前に原価率まで確認する必要があります。
カフェフランチャイズのデメリット
フランチャイズでは本部の仕組みを利用する代わりに、費用と制約を受け入れる必要があります。
加盟金やロイヤリティが発生する
ブランドによって数百万円の加盟金が必要です。
さらに、売上歩合や定額のロイヤリティ、システム利用料などが毎月発生します。
本部へ支払う金額以上の集客効果や運営支援を得られるかが判断基準になります。
メニューや店舗運営を自由に変更できない
ブランド統一のため、メニュー、価格、仕入れ、内装、接客方法などにルールがあります。
独自メニューや店舗独自の企画を自由に展開できるとは限りません。
オリジナルブランドを作ることを優先する場合は、個人開業の方が選択肢は広がります。
本部やブランド全体の影響を受ける
本部による価格改定や商品変更、ブランド戦略の変更は加盟店にも影響します。
また、他店舗で問題が発生した場合、自店舗に問題がなくてもブランド全体の評価が低下する可能性があります。
フランチャイズを選ぶときは、現在の知名度だけでなく、本部の経営実績と加盟店支援も確認します。
撤退時にも費用が発生する
事業撤退ではフランチャイズ契約だけを終了すればよいわけではありません。
- 中途解約違約金
- 店舗の原状回復
- 設備・リース契約
- 物件契約
- 借入残高
- 競業避止義務
などが関係します。
契約前に撤退条件まで確認することが重要です。
個人開業とフランチャイズはどちらを選ぶべき?
個人開業とフランチャイズの違いを整理すると、判断しやすくなります。
| 比較項目 | フランチャイズ | 個人開業 |
| ブランド | 既存ブランドを使用 | 自分で構築 |
| メニュー | 本部の商品が中心 | 自由に設計 |
| 店舗デザイン | 本部ルールあり | 自由 |
| 仕入れ | 本部指定・推奨が中心 | 自分で開拓 |
| 研修・運営支援 | あり | 原則なし |
| 加盟金 | 発生する場合が多い | なし |
| ロイヤリティ | 発生する場合が多い | なし |
| 経営の自由度 | 制限あり | 高い |
飲食業の経験がなく、ブランド、商品、店舗運営の仕組みを利用することを重視する場合はフランチャイズが候補です。
一方、独自のコンセプト、メニュー、空間づくりを最優先する場合は個人開業を検討します。
どちらの方が利益を出せるかは一律には決まりません。フランチャイズは加盟金やロイヤリティが発生しますが、個人開業ではブランド構築、商品開発、集客、運営ノウハウの構築を自ら行う必要があります。
カフェフランチャイズで失敗を防ぐポイント
加盟契約前には、ブランドの説明資料だけで判断せず、実際の収支と店舗運営まで確認します。
売上が20%下がっても経営できるか試算する
本部が提示する収支モデルは、売上を保証するものではありません。
契約前には、標準ケースだけではなく、
- 売上が20%減少
- 人件費が増加
- 原材料費が上昇
- 開業が予定より遅延
したケースも試算します。
売上目標ではなく、損益分岐点と資金残高を見ることが重要です。
既存加盟店を実際に確認する
候補ブランドの既存店舗は、契約前に確認します。
見るべきなのは混雑しているかだけではありません。
- スタッフ人数
- 商品提供時間
- 客単価
- 客層
- 回転率
- 店内の清掃状況
- ピーク時間
- 競合店との違い
を確認します。
可能であれば、本部を通じて既存加盟店オーナーの話も聞きます。
契約書は専門家にも確認してもらう
フランチャイズ契約には、契約期間、中途解約、違約金、指定仕入れ、競業避止義務などが記載されています。
不明点を残したまま契約するべきではありません。
法的条件はフランチャイズ契約に詳しい弁護士、収支や資金調達は税理士や金融機関など、それぞれの専門家へ確認します。
カフェのフランチャイズとは?
カフェのフランチャイズとは、本部と加盟店が契約を結び、本部の商標、商品、店舗運営ノウハウなどを利用して加盟店が店舗を経営する仕組みです。
加盟店は本部の社員ではなく、独立した事業者です。
本部から商品開発や研修、仕入れ、販促などの支援を受けられる一方、店舗の損益と経営責任は加盟店が負います。
そのため、フランチャイズは「本部に店舗運営を任せる仕組み」ではありません。
本部のブランドと経営システムを利用して、自ら店舗を経営する事業です。
まとめ
カフェフランチャイズは、ブランドによって必要な開業資金と収益構造が大きく異なります。
今回比較した中では、KEY’S CAFÉは加盟金・ロイヤリティが0円、ドトールと珈琲館は売上高の2%、コメダ珈琲店は1席あたり月額1,500円の定額ロイヤリティです。
一方、店舗型カフェでは数千万円規模の開業資金が必要となるケースが多く、加盟金だけを見ても必要資金は判断できません。
ブランドを選ぶ際は、以下を確認します。
- 総開業費用
- 自己資金と借入額
- ロイヤリティを含む毎月の本部支払額
- 必要な店舗面積と出店エリア
- 本部の開業後サポート
- 売上が下振れした場合の収支
- 中途解約や撤退条件
カフェフランチャイズは「有名なブランド」ではなく、自分の資金条件と出店計画で利益を確保できるブランドから選ぶことが重要です。

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