MOSHは、個人や小規模事業者がオンラインでサービスを販売するためのプラットフォームです。予約ページの作成、申込受付、オンライン決済、顧客管理、会員サイト運営までを一つの管理画面で扱えます。オンライン講座、ヨガ、コーチング、サロン予約など、形のないサービスを販売したい事業者にとって有力な選択肢です。
特に確認すべきなのは手数料です。MOSHは無料から始められる一方、決済が発生すると所定の手数料が差し引かれます。
この記事では、MOSHでできること、料金と手数料、他の予約システムとの違い、導入前の注意点まで整理します。自分のサービスをMOSHで売るべきか、費用面まで含めて判断できます。
MOSHとは?何ができるサービスか
MOSHとは、クリエイターや個人事業主が自分のサービスをオンラインで販売するためのサービス販売プラットフォームです。単なる予約フォームではありません。サービスページを作り、申込を受け付け、決済を行い、顧客情報や予約状況を管理するところまで一体で運用できます。

たとえば、SNSからMOSHのサービスページへ誘導し、その場で申し込みと決済を完了させる流れを作れます。Zoom連携や申込完了後の自動メッセージにも対応しているため、オンライン講座や個別セッションの事前案内まで仕組み化できます。
| 項目 | 内容 |
| サービスページ作成 | 予約機能付きの販売ページを作成し、SNSやプロフィールリンクから案内できる |
| 予約管理 | 予約、キャンセル、スケジュール、顧客メモなどを管理できる |
| 決済 | カード決済、銀行振込、サブスク、分割決済に対応する |
| 顧客管理 | 申込者情報、売上、メモ、タグなどを管理できる |
| コンテンツ販売 | 動画、音声、PDF、会員向けコンテンツの販売に使える |
MOSHの料金と手数料はいくらか
MOSHの料金は、月額プランと決済手数料の2つで考える必要があります。月額プランはFREE、STARTER、GROWに分かれており、FREEは月額0円、STARTERは月額1,380円、GROWは月額2,980円〜8,980円です。決済、予約、顧客管理などの基本機能はFREEプランでも利用できますが、LP作成や配信機能、会員サイトなどを本格的に使う場合は、有料プランも検討対象になります。
| プラン | 月額料金 | 主な内容 |
| FREE | 0円 | 決済、予約、顧客管理などの基本機能を利用できる |
| STARTER | 1,380円 | LP作成などを強化したい場合に検討するプラン |
| GROW | 2,980円〜8,980円 | 配信数やページ数など、利用規模を広げたい場合に検討するプラン |
また、月額料金とは別に、決済が発生したときは決済手数料がかかります。MOSHではStripeやfincodeといった決済代行サービスを通じて、クレジットカード決済や銀行振込を処理します。そのため、手数料は「どの決済代行サービスを使うか」と「どの決済方法を使うか」によって変わります。
| 決済方法 | Stripe利用時 | fincode利用時 |
| クレジットカード決済 | 6.5%+99円 | 7.0% |
| 銀行振込 | 3.0%+99円 | 3.0% |
たとえば、Stripeのクレジットカード決済で10,000円の商品が売れた場合、手数料は6.5%の650円に99円を加えた749円です。この場合、手元に残る金額の目安は9,251円です。fincodeのクレジットカード決済では7.0%の手数料がかかるため、10,000円の商品なら700円が差し引かれ、手元に残る金額の目安は9,300円になります。
| 販売額 | カード決済 Stripeの手数料 | 入金目安 | 銀行振込 Stripeの手数料 | 入金目安 |
| 1,000円 | 164円 | 836円 | 129円 | 871円 |
| 5,000円 | 424円 | 4,576円 | 249円 | 4,751円 |
| 10,000円 | 749円 | 9,251円 | 399円 | 9,601円 |
| 30,000円 | 2,049円 | 27,951円 | 999円 | 29,001円 |
| 100,000円 | 6,599円 | 93,401円 | 3,099円 | 96,901円 |
低単価商品の場合は99円の固定手数料が利益率に影響します。1,000円の商品ではカード決済の手数料が164円となり、手数料率は実質16.4%です。高単価の商品ほど固定費部分の影響は小さくなります。
MOSHで販売できるサービス

MOSHは有形商品のECよりも、知識、経験、スキル、時間を販売するサービスと相性が良いサービスです。予約、決済、受講案内、顧客管理がつながるため、1回完結のレッスンから継続課金のスクールまで運営できます。
- オンライン講座やスクール:語学、料理、資格学習、ビジネス講座などを販売できる。
- フィットネス系サービス:ヨガ、ピラティス、パーソナルトレーニングなどの予約と決済に使える。
- 相談型サービス:カウンセリング、占い、キャリア相談、コーチングなどを事前決済で提供できる。
- 美容やサロン予約:個人サロン、整体、施術、レッスンなどの予約受付に活用できる。
- デジタルコンテンツ販売:動画、音声、PDF、会員限定コンテンツの販売にも対応する。
単発予約だけでなく、サブスクや会員サイトを組み合わせると、継続型の収益設計も作れます。すでにSNSやLINEで見込み客と接点がある事業者ほど、MOSHの販売ページを成約地点として活用できます。
MOSHのメリット
MOSHの大きなメリットは、サービス販売に必要な導線をまとめられることです。個人がWordPressやECサイト、予約フォーム、決済サービスを個別に組み合わせると、設定や管理が複雑になります。MOSHなら販売ページから入金管理まで一つの流れで作れます。
- 無料から始められるため、初期投資を抑えて販売を試せる。
- 予約と決済を一元管理できるため、申込確認や未払い対応の手間を減らせる。
- サブスクや分割決済に対応するため、高単価講座や継続型サービスを販売できる。
- Zoom連携や自動メッセージが使えるため、受講案内を仕組み化できる。
- スマホ中心で運用できるため、個人事業者でも日々の管理に負担が少ない。
特に個人名で集客するビジネスでは、見込み客がSNSから申し込みまで進む導線の短さが重要です。MOSHは販売ページの作成と決済までをまとめられるため、SNS集客との組み合わせで効果を出せます。
MOSHと他の予約システムの違い
比較で見るべきは、単純な月額料金だけではありません。MOSHは予約管理システムというより、サービス販売のプラットフォームです。店舗予約の細かな管理を重視するならSquare予約やRESERVA、店舗運営全体との連携を重視するならSTORES予約も候補になります。
サービスページと決済導線まで含めて選ぶならMOSH、店舗運営の一部として予約を管理するなら他サービスも比較候補です。単価が低いサービスでは決済手数料、予約件数が多い店舗では月額プランと管理機能を必ず確認します。
MOSHがおすすめな人
次の条件に当てはまる人は、MOSHがおすすめです!
- オンライン講座やレッスンを販売したい人で、予約と決済を同じ導線で完結させたい。
- SNSやLINEから申し込みにつなげたい人で、自分の販売ページをすぐ用意したい。
- 月謝、サブスク、会員制サービスを作りたい人で、継続課金の仕組みが必要。
- 高単価の講座や個別支援を販売したい人で、分割決済も選択肢に入れたい。
- 制作会社に依頼せず小さく始めたい人で、まずはサービス販売を検証したい。
反対に、複数店舗、スタッフ指名、設備予約、細かい予約ルールを重視する店舗では、予約管理に特化したサービスも比較に入れるべきです。MOSHは万能の予約台帳ではなく、個人のサービス販売に強いプラットフォームと考えると判断がぶれません。
MOSHの始め方
MOSHの始め方は難しくありません。公開までの流れを先に決めておくと、サービスページの作成で迷いません。登録前に販売するサービス名、価格、提供方法、キャンセル条件、申込後の案内文を整理しておくとスムーズです。
- アカウントを登録し、プロフィールを作成する。事業名、肩書き、プロフィール画像、SNS導線を整える。
- 販売するサービスを登録する。サービス名、内容、価格、提供時間、申込条件を入力する。
- 予約枠と決済方法を設定する。開催日時、受付締切、カード決済や銀行振込の利用可否を決める。
- 申込後の案内を用意する。Zoom URL、持ち物、事前課題、キャンセル条件を自動メッセージに入れる。
- ページを公開し、SNSやLINEで案内する。公開後は申込率や問い合わせ内容を見ながら改善する。
MOSHの注意点
導入前に最も確認すべきなのは、手数料が利益に与える影響です。MOSHは無料から使える一方、売れたときの手数料は必ず見込んで価格を決める必要があります。
- 低単価サービスでは99円の固定手数料が重くなるため、価格設定を先に見直す。
- 月額プランの対象機能を確認する必要があり、LP公開や会員サイトの運用では有料プランも候補になる。
- 予約管理の細かいルールが必要な店舗では比較が必要で、設備予約や複数店舗管理は専用システムも確認する。
- 決済プロバイダーによって手数料や審査が変わるため、Stripeとfincodeの違いを確認する。
- キャンセル条件は自社で明記する必要があり、返金範囲や締切を販売ページに書いておく。
手数料を気にしすぎて導入を遅らせる必要はありません。大切なのは、手残りから逆算して価格を設計することです。たとえばカード決済で10,000円の講座を販売すると、Stripeの場合の手数料目安は749円です。これを広告費や教材費と同じ販売コストとして見込みます。











