デジタルインセンティブとは
デジタルインセンティブ(電子景品)とは販促活動で利用されるギフト券やアンケート謝礼・社内ポイントなど、デジタルコードによるインセンティブ付与を行うサービスを指します。
始まりは10年前頃に、待ち受け画面や着信メロディを無料でプレゼントすることからといわれています。現在ではオンラインショップのギフト券やポイント、LINEのスタンプなどでもノベルティとしても利用されるようになってきています。
デジタルインセンティブの4つの種類
ご紹介したようにインターネットやスマホが普及する前は、待ち受け画面や着信メロディーなど携帯でしか使えないような限定的なものでした。
しかし、現在デジタルインセンティブの種類は大幅に拡大しております。たとえば、Amazonのギフト券プレゼントなどよく見るかもしれませんが、代表的なギフトの種類は下記4つです。
- 電子マネー・ギフトコード
- 現金・ギフト券
- ポイント交換
- 景品・商品引換
現在テクノロジーが発展したことにより、紙のギフト券を配らなくてもシリアル番号を配布するだけで良くなりました。その結果、ECサイトでの商品引換ができるものから現金など幅広い種類のインセンティブが登場しました。
デジタルインセンティブの3つの活用方法・場面
インセンティブにコストをかけず、簡単に引き渡せるようになった結果、マーケティングの幅広い領域で利用されています。代表的な活用事例として下記のものがあります。
- 来店・アンケートの謝礼
- 福利厚生・社内インセンティブ
- 販促キャンペーンでの活用
来客促進、販促キャンペーンはもちろん、マーケティング戦略検討用のアンケート参加への謝礼や社内スタッフのモチベーションアップのための社内インセンティブなど活用方法は多岐にわたります。
デジタルインセンティブ・ギフトが注目される理由
ではなぜデジタルインセンティブが注目されているでしょうか。次は市場規模に触れながら注目の背景をご紹介したいと思います。
9,600億市場へ、拡大するギフト市場
ギフト市場全体は毎年伸長しており、2023年に9600億円市場になると予想されています。
リアルな商品券市場が縮小傾向の中で、法人利用などデジタルインセンティブ、デジタルギフトの利用が拡大していることの影響と考えられます。今後利用の簡便さなどからさらに拡大していくでしょう。
クーポンよりもユーザー人気の高い金券・ギフト券
キャンペーンのプレゼントというと、従来は商品のイメージがある方も多いかと思います。
しかし、調査を行ったところ現在ユーザーが求めているのは、デジタルギフト券や商品券などの金券と答える人が98%でした。
このようにユーザーは自分の自由に使える特典を求めた結果、より柔軟なデジタルインセンティブへの需要が高まったと考えられます。
デジタルインセンティブの5つのメリット
デジタルインセンティブは、消費者側だけでなく企業側にとっても大きなメリットがあります。ここでデジタルインセンティブの5つのメリットをご紹介します。
ユーザーニーズに合わせたキャンペーンができる
現在キャッシュレス決済の普及に伴い、ポイントカードや商品券を持ち歩く生活からスマホでの電子マネーやアプリでのポイント管理へと消費者のライフスタイルが大きく変化しています。
このようなライフスタイルに合わせたキャンペーンが可能です。
個人情報の取り扱いリスクを軽減
商品を景品とする場合、郵送のために氏名・住所・電話番号など多くの個人情報が必要であり、個人情報に関するリスクがありました。
しかし、デジタルインセンティブの場合はメールアドレスなど最低限の情報で運用できます。
タイムラグがなくすぐに利用できる
また通常商品発送の場合は、景品到着まで時間がかかっていました。デジタルインセンティブの場合は当選から景品獲得までタイムラグがなく、景品を獲得するその場でユーザーが利用できます。
配送コストの削減・キャンペーンノベルティ運用を効率化
景品の配送費用や応募ハガキの管理、情報処理などキャンペーン運用にかかるコストを効率化することで、景品のクオリティーアップやスケールアップが可能に。
BtoBのリード獲得にも効果的な手法
インバウンドマーケティングで、Webサイトに訪問数は増えたが見込み顧客が獲得できないという問題がよくあります。
このような場合にも効果的なのが、デジタルインセンティブです。BtoCとは違い、BtoBの場合はギフト券ではなく、ホワイトペーパーやセミナー動画などナレッジの共有が有効です。
このように個人情報を入力したいと思わせる情報を提供することでリード獲得にもつながります。
無料おすすめデジタルインセンティブサービス初期/月額/手数料比較15選
サービス名 | イメージ | 初期費用 | 月額費用 | 手数料 | 最低発行額/枚数 | 交換先 | 抽選/レシート機能 |
デジコ | 0円 ※無料 | 0円 ※無料 | 金額×10% | 1円~ | 6,000以上 | ◯ | |
SB Gift | 0円 ※無料 | 0円 ※無料 | お問合せ | 1,000枚~ | お問合せ | ◯ | |
楽天ポイントギフト | 0円※無料 | 0円※無料 | お問合せ | 10ポイント~ 最低発注額 10万ポイント | 500万以上 | ◯ | |
Visaギフト vanilla | 0円 ※無料 | 0円 ※無料 | 金額×5% | 500円~ ※1円単位で金額指定 | 8,000万以上 (Visa加盟店) | ー | |
選べるe-GIFT | 0円 ※無料 | 0円 ※無料 | お問合せ | 1円~/1枚~発行可 | 30以上 | ー | |
mafin | 0円 ※無料 | 0円 ※無料 | お問合せ | 100円~ | 800以上 | ◯ | |
dgift | 0円 ※無料 | 0円 ※無料 | お問合せ | 100円~ | 6,000以上 | ◯ | |
クオカードペイ | 0円 ※無料 | 0円 ※無料 | 金額×6% | 1,000円~ | QUOカード | ◯ |
デジコ
- Amazonギフトカードを中心に交換可能なギフトは6,000種類以上
- 東京都など自治体や金融機関、人材・教育など大手企業での導入実績あり
- 資料請求CVR3倍、CVR1.5倍の事例
- API連携機能を無料で提供、デジタルギフトを自動送付
- 管理画面から2時間以内ですぐに発券、急ぎの施策でも対応可能
初期費用 | 月額費用 | 内容 |
---|---|---|
0円 ※無料 | 0円 ※無料 | ・API連携 0円 ※無料 ・最低発行額 1円~ ・交換先 Amazonギフト/iTunes/Google Play ANA・JALマイル/楽天Edy/WAON ・支払い方法 前払い ※「後払い」のご相談も個別に受けております(要審査) |
ポチっとギフト
- 初期/月額0円/セブン-イレブンやケンタッキーなど有名チェーン店の商品が使える
- 全国の店舗ですぐに交換可能/店舗でバーコードを提示するだけ
- 100円~の商品もあるためSNSキャンペーン施策のスモールスタートが可能
- LINE/Twitter/シリアルIDなどインスタントウィン/即時抽選キャンペーンも可能
- 保険見積・成約謝礼/アンケート謝礼/ポイント交換商品等におすすめ
初期費用 | 月額費用 | 内容 |
---|---|---|
0円 ※無料 | 0円 ※無料 | ■交換先 セブンイレブン/モスバーガー ケンタッキーフライドチキン サーティワン アイスクリーム など ■支払い方法 後払い |
Squareギフト
- 初期/月額0円/販売手数料0円で簡単に電子ギフト・クーポン作成
- 美容室/小売/飲食店/ショップの新規&リピーター獲得キャンペーンおすすめ
- クーポンコードでInstagram&Twitterの効果測定/利用履歴/ポイントの管理
- 電子ギフト/プラスチック/オリジナルギフトカードをテンプレートから簡単作成
- POSレジ/ネットショップから簡単ギフトカード送付
初期費用 | 月額費用 | 手数料 |
---|---|---|
0円 | 0円 | 手数料:3.25%~ デジタルeギフト:無料 |
Visa eギフト vanila
- Visa加盟店で使えるVisaのプリペイド
- 購入可能金額:500円~100,000円
- アプリ、個人情報、審査不要
Visa eギフト vanilaは世界中のVisa加盟店で使えるサービスです。クレジットカードと同じように使えるので、お店でもネットでも使うことができます。法人の場合は表彰やインセンティブ、またキャンペーン利用も多くされています。
Gift Pad(ギフトパッド)
- 300社・9万点以上の商品から選べる
- 誰もが知ってる有名メーカー・ブランド多数
- 法人企業の販促・謝礼にもおすすめ
Gift Pad(ギフトパッド)はメールやSNSでメッセージや動画をつけて、簡単に送付ができるギフトサービスです。誰もがしっている有名ブランドを取り扱っており、出産やお祝いの場面や法人企業の販促にもおすすめです。
QUOPay(クオカードペイ)
- 契約手続き・アプリ不要で使える
- EC・法人企業の販促におすすめ
- 大手企業も利用するデジタルギフト
QUOPay(クオカードペイ) は専用アプリをインストールしなくても、URLを発行したらSNSやメッセージルールで送付が可能なギフトサービスです。現金との併用利用も可能なため、他の電子マネーのように使えない端数の金額が残ることはありません。ノベルティグッズや社内インセンティブ・イベント景品などさまざまな利用が可能です。
詳細はこちら:https://www.quocard.com/pay/
ギフティ
- 500種類の商品から選択可能
- 5000件以上の実績
- ドコモや三井住友銀行など大手企業が利用
ギフティはデジタルギフトのパイオニアとして、大手企業を始54000件以上の実績を突破。金券だけでなく、100円のコーヒーなど500種類以上の商品ラインアップを取りそろえています。Twitterキャンペーンから販促キャンペーンなど幅広いマーケティング施策に活用できるサービスです。
詳細はこちらhttps://giftee.biz
ネットマイル デジタルギフトサービス
- 金券からお肉まで200種類以上の交換可能な商品ラインアップ
- キャンペーンに活用できるロゴの提供
- 1コードから柔軟に対応
ネットマイルは、ネットマイルで200種類以上の商品に交換可能なサービスです。企業側はネットマイルを提供するだけで、ユーザーが自由に商品を選択できるため商品選択の悩みもありません。また、多種のサービスとコラボしているため、キャンペーンにロゴなどの利用も可能です。
詳細はこちら:https://biz.netmile.co.jp/service/point_digitalgift.html
EJOICAセレクトギフト
- 17種類の電子マネーに交換可能
- オリジナルギフトが送れる
- 余計な管理コストが省ける
流通系からネット系まであらゆる電子マネーに対応しているのがEJOICAです。また、ユーザーに合わせてオリジナルカードやギフトも選択できるなど自社のイメージに合わせて設定もできます。発注や管理なども一括して管理してくれるため、余計な負担がかかりません。
詳細はこちら:https://atgift.jp
Giflet(ギフレット)
- 景品選択の手間削減
- 配送費用削減
- 情報管理が簡単
ギフレットは、ジャックストータルサービスが提供するサービスです。企業側はギフレットを送るだけで、ユーザーが商品を選択するため商品選択のためもかかりません。また、商品関わらず、1種類のデータファイルで管理されるため情報管理も簡単です。
TOPPAN GIFT CARD
- デジタルギフトカード発行
- ソーシャルギフトサービスと連携
TOPPAN GIFT CARDは凸版印刷が提供するサービスです。プリペイドカードの提供しているため、リアルとデジタルの連動したギフトサービスが提供できます。また、SNSを活用したソーシャルギフトサービスも提供しています。
詳細はこちら:https://about.giftcard.ne.jp
SB Gift
- デジタルギフトから配送ギフトなどさまざまなサービスを提供
- 店舗で商品を交換できるモバイルギフトも提供
- ユニークバーコードで不正利用防止
SB Giftはソフトバンクが提供するデジタルギフトサービスです。リアル店舗で交換できるモバイルギフトからユーザーが選べるギフトなど多様なサービスを提供。また、CSV納品だけで運用できるなど情報管理も簡単です。
dgift
- 6,000種類以上のラインナップ
- 当選確率の設定が可能
- 質の高いコスト管理が可能
dgiftは商品のラインナップが6,000種類以上もあるデジタルギフトです。ギフトの当選確率を調整することも可能であることから、コスト調整で予算的な部分を完全に管理できます。
費用対効果の分析もしやすく予算計画や販促計画もたてやすいサービスです。
詳細はこちら:https://www.dgift.jp
デジタルインセンティブのノベルティ活用・キャンペーン事例
最後にデジタルインセンティブのキャンペーン事例を紹介します。
サーティワン・スターバックス事例:新規顧客の接点作り
まずご紹介するのはサーティワン・スターバックスの事例です。サーティワン・スターバックスともに、デジタルインセンティブをギフトとして提供することで新規顧客開拓に成功しています。また、ユーザー同士のプレゼントもできるためユーザーのロイヤルティーアップにもつながっています。
全日空空輸(ANA):4.3万フォロワーを獲得
ANAはフォロワー数アップ、認知度アップを目的したキャンペーンでデジタルインセンティブを活用しました。キャンペーンはTwitterで展開され、フォローして、リツィートするだけという簡単なプロセスもあり、最終的に4.3万のフォロワーを獲得しました。
SBIホールディングス:ギフト活用による変化への対応
SBIホールディングスでは従来インセンティブを活用していたが、業界内のルールで金券が使用できなく、新たにデジタルインセンティブを導入しました。金券からケンタッキーチキンへの交換でインセンティブが変わることで数値が落ち込むと思われました。しかし、全国展開の店舗で交換できる点や気軽に使える点などデジタルインセンティブならではのメリットで、逆に予想以上の数値が伸びました。その結果、キャンペーンは2年以上継続しています。
まとめ
デジタルインセンティブは、BtoC、BtoBどちらの業態においても新規顧客開拓など多くのマーケティング施策に活用できる手法です。企業側のコスト削減のメリットだけでなく、ユーザー側も使いやすいといったメリットがあります。現在プレゼントキャンペーンを検討されている皆様も一度検討してみてはいかがでしょうか。