越境ECとは|市場規模の拡大理由・始め方・構築システム&モール比較10選・成功事例とメリット

最終更新日:
2020/01/26

越境ECとは?意味

越境ECとは国内だけではなく海外向けに販売を行うネットショップのことを指し、国外での取引を行う観点からクロスボーダートレード(CBT)とも呼ばれます。

近年日本だけではなく海外に向けた商品を販売している企業も多くあり、海外に向けた商品を開発して販売をすれば事業の発展にもつながり、売上を伸ばすことができます。

越境ECの市場規模

ここでは越境ECの市場規模について紹介をします。越境ECの市場規模は年々拡大しており、今後も拡大すると予想されています。その理由として、スマホが普及したことによって、ECサイトが便利になり、利用者が増加したことが挙げられます。

109兆円の成長予測、世界の越境EC市場規模

越境ECの市場規模は2020年には109兆円の成長予測がされており、2018年では74兆円と拡大しています。アメリカや中国など主要国が中心に拡大する理由として、PCよりもスマホの利用者が増加したことが挙げられます。

例えばECサイトというのは「Amazon」や「楽天市場」といったECモールがあります。モール利用ユーザーの大半はスマホを利用しており、手軽に購入することができるため、利用しているユーザーが多いです。だからこそ、2020年以降も越境ECの市場規模は拡大すると予測されます。

中国・日本・アメリカEC主要国の越境EC市場規模

日本を含め、中国・アメリカはEC主要国です。日本国内から越境ECを利用してアメリカと中国から2,765億円の商品を購入しています。アメリカは日本から8,238億円、中国から5,683億円で計1兆3,921億円の商品を購入しています。中国は日本から1兆5,345億円を購入しており、アメリカから1兆7,278億円の計3兆2,623億円を購入しています。

上記で紹介をしたように、日本はアメリカと中国と比較をしても越境ECの購入が圧倒的に少ないのが現状です。一方でアメリカと中国から日本製品を購入している金額が多く2兆3,582億円となっています。

今後の国内からの越境EC事業への参入は十分にチャンスがあることでしょう。

越境ECが拡大している3つの理由

越境EC市場が拡大し、注目を集める理由は消費者行動の変化とインバウンド需要にあります。3つの観点から注目の理由を解説していきます。

世界でも広がるスマホ普及

皆さんもほとんどの方がスマホを持っているように世界中でスマホ普及が起きています。2011年以降iPhoneの登場をきっかけに急激にスマホ普及し、越境ECを利用するユーザーが増加しています。

スマホではどこでも手軽に購入することが可能で、来年の春には5Gがリリースされるとされています。5Gを活用した新事業も増加すると予想されます。

人口減少の国内外へ商圏拡大が可能

日本は今後人口が減少すると予想されています。消費も下がることが予想されるため、国外ユーザーへの販路拡大を検討することは当然といえます。

日本の商品を購入したい海外のユーザーも簡単に購入することができるようになるため、商圏を拡大化することが可能です。またネットショップの場合は現地法人を持たずとも日本から販売することが可能な点も理由の1つです。

リピート購入したい中国インバウンド顧客を獲得

2018年の統計データでは中国からの訪日観光客は838万人と2015年以降から急激に増加しています。上記のデータと越境ECの伸びは大きく関係があります。

越境ECを使って日本商品を購入したい理由で、気に入った商品をリピート購入したいという声も増えています。中国からの訪日外国人が増え、自国では販売されていない本物の商品や日本特有の顧客を大切にするサポート体制もリピートの理由です。

中国の越境ECが流行っている理由はこうした、消費者の購買行動も影響しています。

越境ECのメリット・注意点

売上拡大が見込める越境ECの3つのメリット

  • 商圏を拡大し新規顧客の獲得による売上アップが見込める
  • 実店舗を海外に持つよりもECの方がハードルが低い
  • 多言語対応で多くの国で取引ができる

越境ECのメリットは上記に記載のように3つあります。近年では越境ECに参入する企業も増加しており、簡単に事業を開始することができるシステムを提供している企業も多数存在しています。また日本の商品は品質が高いため、ユーザーが増加しやすい傾向にあります。

また日本でネットショップを展開して海外に向けて販売をすることができるため、コストを最小限からスタートすることができて、多言語に対応をしているため、さまざまな国のユーザーが購入することができるのがメリットです。

始める前に注意?越境ECのデメリット

  • 手数料・配送料が国内よりも高い
  • 販売先の国によって法律が異なる
  • 国際輸送の規制が厳しい場合がある

越境ECのデメリットも同様に3つあります。国内に配送をするわけではないため、国内よりも配送料や手数料が高く、輸送コストが増加します。

また一番のデメリットは法律が国によって異なる点です。法律が違うことで、問題が発生した場合にも対応をすることができずに代金未回収になるケースもあります。さらに越境ECの構築をする際に「セキュリティ」も大切ですが、国内よりもハッキングのリスクが高いため、注意しなければいけません。

越境ECの始め方・2つの構築方法

では越境ECの始め方について紹介をします。越境ECには主に2つの構築方法があります。企業のビジネス規模や、販売する商品によって、構築方法を変えたほうが良いため、その点も含めて参考にしてください。

自社構築型の越境ECサイト

1つ目の構築方法は「自社構築型」です。自社構築型は、ゼロから構築をすることで好きなデザインや機能を取り入れることが可能です。加えて、商品の在庫を国内か国外に置くかを決めたりする必要があります。自社構築型は自社ブランドのある「化粧品」や「美容品」など他の製品と差別化ができている商品がおすすめです。

出店型の越境ECモールサイト

2つ目の構築方法は「出店型」です。国内では「Amazon」や「楽天市場」などがあります。中国やアメリカなど主要となる国に販売をする場合でも、拠点がなければ販売をすることが不可能な場合もあります。また、購入できる商品が限られてしまったりすることもあるため、事業を始める前に確認をしなければいけません。

おすすめ越境ECモール比較5選

ここではおすすめの越境ECモールを5選で特徴などを比較しながら紹介をします。

中国以外のアメリカ、韓国など各国のおすすめ越境ECサイト・海外通販サイトの売上ランキング詳細はこちら。

中国:Tmall (天猫)

●特徴

  • 中国内でNo.1のシェア率
  • 日本製品売上1位
  • コスメ・ファッションにおすすめ

中国の越境ECモール「Tmall (天猫)」は中国内でNo.1のシェア率を誇っています。日本の製品を購入するユーザーも多く、売上1位も獲得しています。またTmallはコスメ・ファッションの事業におすすめのECモールです。

詳細はこちら:https://www.tmall.com/

中国:JD.com(京東)

●特徴

  • 家電製品の売上50%以上
  • 家電製品に強い越境ECモール
  • シェア率31.3%

JD.comの特徴は家電製品に強い越境ECモールだということです。シェア率も高く、全体の売上の50%が家電製品で、家電製品を開発している企業に向いています。またシェア率も31.3%と高いため、日本の製品を中国に売り出したいと思っている企業はぜひ利用をしてみてください。

詳細はこちら:https://www.jd.com/

アメリカ:Amazon

●特徴

  • アメリカEC市場シェア率No.1
  • 出店が非常に簡単
  • アメリカへ越境ECを展開する企業におすすめ

皆さんもご存知のように世界ECモールの中でNo.1の売上を誇っている「Amazon」がおすすめです。出店が非常に簡単で、アメリカの越境ECを展開しようと考えている企業におすすめです。またアメリカEC市場のシェア率No.1で日本の製品が多く購入されている傾向にあります。

詳細はこちら:https://www.amazon.com/

アメリカ:eBay

●特徴

  • 世界最大のインターネットオークションサイト
  • 世界30ヵ国に拠点を持っている
  • 低価格で購入したユーザーを対象にしたい企業におすすめ

eBayは世界最大のインターネットオークションサイトで、世界30ヵ国に拠点を持っているため、アメリカだけではなくさまざまな国に販売を行うことができます。またeBayは他ECモールよりも、低価格で販売を行うことができるため、安価で販売できる商品があればユーザーを集めやすいです。

詳細はこちら:https://www.ebay.com/

韓国:G-Market

●特徴

  • 月間訪問者 約2,200万人
  • さまざまなジャンルの商材を取り扱っている
  • 日本企業にとってはハードルが高い

韓国ECサイトG-Marketの特徴は月間訪問者が約2,200万人です。またさまざまなジャンルの商材を取り扱っており、総合通販で商品を販売したい企業に向いています。しかし、日本企業にとってはハードルが高く、対応している言語が中国語、英語、韓国語の3種類しかありません。

詳細はこちら:http://www.gmarket.co.kr/

おすすめ越境EC構築パッケージ・ASPカートシステム比較5選

次は自社立上げができる越境EC構築パッケージ・ASPカートシステムを紹介します。

Live Commerce(ライブコマース)

●特徴

  • 多言語対応のショッピングカートサービス
  • COOL JAPAN商品の販売や海外進出・越境ECが可能
  • 30日間無料試用可能

Live Commerceの特徴は多言語対応のショッピングカートサービスで、さまざまなジャンルに合わせて販売を行うことができます。また消費者とのコミュニケーションが取りやすく、販売する商品をアピールしやすいというのが特徴としてあります。これらを30日間無料で試用することが可能です。

対応言語対応決済方法スマホ対応
中国語、英語、韓国語PayPal、代金引換、銀行振込、郵便振替
クレジットカード決済、コンビニ決済、中国決済
有り

詳細はこちら:https://www.live-commerce.com/

Multilingualcart(マルチリンガルカート)

●特徴

  • 16種類の通貨に対応
  • SSL標準装備
  • 14日間の無料試用可能

Multilingualcartの特徴はビジネス規模が小企業でも簡単に導入することができます。言語も10種類に対応しており、16種類の通貨に対応しています。またSSL標準装備で追加で費用がかかることがありません。日本語で管理をすることもできるため、海外に販売を行いたい企業はぜひ利用してみてください。

対応言語対応決済方法スマホ対応
日本語、英語、中国語、韓国語
スペイン語、ポルトガル語、フランス語
ロシア語、イタリア語、ドイツ語
PayPal、支払宝、各種クレジットカード有り

詳細はこちら:http://www.multilingualcart.com/

FutureShop2 (フューチャーショップ2)

●特徴

  • 国内2,500店舗の実績
  • クレジットカード多通貨決済サービス
  • ため替レート リアルタイム反映

FutureShop2の特徴は国内2,500店舗の実績を持っており、さまざまな国に販売を行おうと考えている企業に向いています。クレジットカードも国に合わせた決済サービスを展開しており、ため替レートがリアルタイムで反映するため、ユーザーにとってもわかりやすい仕様になっています。

対応言語対応決済方法スマホ対応
日本語、ドイツ語、イタリア語、フランス語、中国語PayPal有り

詳細はこちら:https://overseas.future-shop.jp/

Ecwid

●特徴

  • どこでも販売することが可能
  • 40種類以上の決済方法
  • 50言語対応サポ-ト

Ecwidの特徴は、ECサイトだけではなくFacebookやTwitterなど各種SNSでも販売をすることが可能なシステムを展開しています。また40種類以上の決済方法を持っており、ユーザーにとって一番決済しやすい方法を利用することができます。さらに50言語に対応するサポートがあるのが特徴です。

対応言語対応決済方法スマホ対応
日本語、英語、中国語銀行振込、代金引換、郵便振込
クレジットカード(F-REGI)、PayPal
NP後払い、オリコWebクレジット
有り

詳細はこちら:https://www.ecwid.com/jp

LaunchCart

●特徴

  • 越境ECカート実績No.1
  • 多彩な機能
  • 160種類の通貨に対応

LaunchCartの特徴は越境ECカートの実績がNo.1です。また越境ECに必要な機能が全て含まれており、単品通販だけではなく総合通販にも対応することが可能です。さらに日本だけではなくその国でのECさいととして利用をすることも可能です。

対応言語対応決済方法スマホ対応
日本語、英語、中国語、韓国語、スペイン語
※さまざまな国の言語に対応
お問い合わせ有り

詳細はこちら:https://launchcart.jp/

越境ECの成功事例3選

北海道お土産探検隊

北海道お土産探検隊は北海道のお土産を販売しており、外国人がお土産を購入するすることで売上を伸ばし、成功をしています。北海道お土産探検隊は楽天市場に出店をして、越境ECを始めたことによって、月間の売上が20万円以上伸びました。現在では、英語だけではなく中国語にも対応をしており、日本以外の売上が3分の1までビジネス規模が大きくなっています。

Tokyo Otaku Mode(トウキョウオタクモード)

Tokyo Otaku Modeでは日本の漫画やアニメなどのグッズを主に販売しています。プレミア価値のあるグッズなどは日本でしか購入することができませんが、海外にも人気なグッズを2013年あら開設し、販売を行っています。Tokyo Otaku Modeの利用者の99%が外国人の売上となっており、予約も行うことが可能で、人気の越境ECです。

A-JANAIKA JAPAN(ええじゃないかJAPAN)

A-JANAIKA JAPANは2016年に開設した越境ECサイトです。対応している言語は英語、中国語、フランス語などに対応をしており、対応通貨も複数あります。A-JANAIKA JAPANでは主に伝統工芸品を販売しており、海外のユーザーから人気を得ています。またプロモーションや販売を行っているページでは紹介していない物をブログで紹介しています。

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