LINE公式アカウントを作成するメリット
最近では、飲食店や美容サロンなどがLINE公式アカウントを開設することが多くなりました。
LINEは、他のSNSに比べ、リテンション率の高さが特徴です。LINE株式会社が2023年6月に実施した調査によると、LINEの月間利用者数9,500万人のうち、1日に1回以上利用するユーザーは86%にのぼると発表されました。
引用:https://campus.line.biz/line-ads/courses/user/lessons/oada-1-2-2
また、ITスタートアップ企業を中心に、ビジネスのやりとりに使う企業も多く、1日に1回も開かないということがほとんどないツールといえます。
企業としては、顧客が毎日開くLINEで、顧客との接点を持つことができた場合、新商品の宣伝や販促をいち早くダイレクトにできるため、マーケティングがしやすくなるのです。
LINEクーポン配信はユーザーメリットが大きい
ユーザーのリテンション率が高いLINEで友だち登録が増えた場合、企業からの発信も目にとまりやすくなります。しかし、顧客にメリットのない発信をし続けた場合、ブロックされてしまうこともあります。
そこで重要なのは、LINE公式アカウントの発信は、”顧客にとって有益な情報であるかどうか”という視点です。
好きなブランドや商品・サービスであっても、企業が伝えたいことを一方的に送ってしまうと、嫌われることもあります。
そこで、有効なのが「クーポン配信」です。LINE公式アカウントではクーポンを配信することができます。クーポンは、知っての通り、商品やサービスを定価よりも安く利用できるようにするためのものです。LINEクーポンはLINEの画面を店頭で見せるだけで利用でき、紙のクーポンを忘れて使えない、といったことも起きず、便利です。そのため、クーポンを配信するアカウントは、ブロックがされにくい傾向にあります。
では、LINE公式アカウントでどのようにクーポン配信をするのでしょうか。配信方法を解説します。
LINEクーポン4つの配信方法
LINE公式アカウントのクーポン配信方法は4つあります。送るタイミングや、効果などが違います。詳しく解説します。
1.あいさつメッセージ
「あいさつメッセージ」とは、友だち追加したユーザーに対して自動的に送られる1通目のメッセージです。その際、メッセージとともにクーポンを送ることで、ユーザーはその場で割引やプレゼントの特典を受け取ることができます。初回のメッセージであることから、見てもらいやすい傾向にあります。
2.メッセージ配信
最も王道なのは、「メッセージ配信」でクーポンを配信する方法です。LINEメッセージで配信すると、トーク画面にクーポン名、設定した画像、有効期限が表示されます。
顧客は、「今すぐ確認」をタップすることでクーポンの詳細を確認できます。
一度のメッセージで3通まで送信できるため、クーポン本体に加えて、画像やクーポンの内容を説明するメッセージなどをつけることができます。詳細な説明を加えられるので、タップする意欲を高めることもできるでしょう。
3.リッチメッセージ
リッチメッセージは、トーク画面に送るメッセージという点では、メッセージ配信と代わりはありませんが、テキストと画像を組み合わせて、よりリッチな見た目で訴求できるのが「リッチメッセージ」の良さです。クーポンの利用を促す画像の使用や、クーポン特典の詳細を説明するページリンクをセットで送るなど、工夫することによってより効果が見込めます。
4.リッチメニュー
リッチメッセージは、トーク画面の下部のキーボードエリアに固定できるメニューのことを指します。その固定エリアには、独自のコンテンツを配置することができます。リッチメッセージは、通常のメッセージよりも目立つ位置にあり、画像とテキストを組み合わせることでよりクリックしてもらいやすくなります。有効期限が近づいているクーポンを大きく表示させたり、利用促進するビジュアルを並べるなどの使い方ができます。
LINEクーポンを使ってもらいやすくする施策
クーポンを発行するだけでも、売上はアップするかもしれません。しかし、LINE公式アカウントが多いのも現状。競合他社も同じようにクーポン発行しているかもしれません。
LINEクーポンを使ってもらうためには、少し工夫が必要です。
使ってもらいやすくするための配信方法について解説します。
購入直前にLINE公式アカウントに誘導する
ECサイトを運営している場合、効果的なLINEクーポンの使用方法があります。
それは、購入前の誘導ポップアップです。
ECサイトで購入する際にカートをクリックする際に、「今、LINEで友だち登録するとクーポンが使えます」と表示させます。そうすると、LINE友だちになるつもりはなかったユーザーも、今から購入する商品がすぐに割り引かれると思うと、登録したくなります。
この表示するタイミングが非常に重要で、次回の購入から使えるクーポンでは、次回購入するかわからないという心理になり、登録にはつながりにくくなるため、購入直前という点を抑えておきましょう。
特に反応の良い層限定のクーポンを発行する
LINE公式アカウントの機能には「データ分析ができる」機能があります。LINE公式アカウントの分析機能では次のような項目が確認でき、これらのデータを上手く利用することで売上アップが見込めます。
【LINE公式アカウントで確認できる項目】
- 友だち追加数、ターゲットリーチ数、ブロック数
- 7日~397日の期間を指定できる
- ターゲットリーチの性別・年齢・地域
- 友だち追加経路
- ブロックの経路
この中でもリーチしたユーザーの性別や年齢などの属性を知ることで、反応の良い層に対して効率的にアプローチできるようになります。
クーポン配信のターゲットを絞ることだけでなく、新規メニューの開発に役立てたり、クーポン自体の内容の改善をしたりも可能になります。
また、友だち追加の経路を知ることで、どの経路が効果的なのかがわかります。
有効な経路に友だち追加の導線をわかりやすく設置するなどの工夫をしましょう。
月曜日や雨の日など特定の日に使えるクーポンを発行する
美容室などでは、客足の遠ざかる月曜日や雨の日限定のクーポンを配信するのが効果的です。
土日に繁盛する店であれば、土日にクーポンを使われるのはあまり嬉しくないでしょう。反対に、売上が下がる曜日や天気の日が特定できているのであれば、その日限定にすると売上の凹みをなくすのに役立ちます。
店舗に限らず、ECサイトにおいてもこの考え方は有効です。
ECサイトは実店舗よりも、曜日や時間帯がデータとして見えるので、いつ限定にすると良いか考えやすいでしょう。
店舗やECサイト運営者はクーポンを配信して売上UPを
LINEはアクティブユーザー数の多さから、アカウントを開設する企業が増えています。
しかし、アカウントを作るだけでは顧客の囲い込みはできません。
新規顧客獲得の施策としては、広告などの施策も効果的ですが、継続的な顧客を獲得するには顧客の囲い込みは重要です。LINEクーポン配信をして、顧客のリテンションを高めることをしていきましょう。特に店舗やECサイトとの相性は抜群です。
自社商品やサービスがある場合は、LINE公式アカウントを作成したら、クーポン発行にチャレンジしてみてください。
この記事にはタグがありません。