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代金回収とは?回収の5つの方法と、代金回収サービスのメリット・デメリットを解説

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代金回収とは?

代金回収とは商品やサービスの提供前後に、その分の代金を回収することです。たとえばECサイトで注文を受けた後、コンビニ払いや口座振込で代金回収をした後に商品を発送したり、電気料金を使用量が確定した後に回収したりがこれにあたります。

収納代行との違い

収納代行とは、コンビニエンスストアや一部のスーパー・ドラッグストアなどで、商品の購入代金やサービスの利用料金を支払う方法です。電気やガスなどの公共料金を払込票で支払う、ECサイトでの購入代金をオンライン支払い番号で支払うなどがこれにあたります。

収納”代行”とあるように、専門業者が代金回収を代行するのがこのサービスです。代金回収にも代行サービスはありますが、自社で行うこともできます。

また、収納代行での代金回収は先述の通り、払込票やオンライン支払い番号を使います。一方、代金回収には口座振込・振替やクレジットカードなどさまざまな方法があります。

現金払いでは代金回収は不要

代金回収はECサイトや後払い式のサービス、企業間取引などで主に必要になります。たとえば実店舗での現金払いなど、その場で代金の受け渡しが行われるケースでは、代金回収は必要ありません。

代金回収の方法

代金回収の主な方法は4つ、「払込票」「口座振込」「口座振替」「クレジットカード」です。また、代金回収を代行してくれるサービスもあります。これらの方法について詳しく解説します。

払込票

代金回収の1つ目の方法は「払込票」です。支払い用のバーコードが印刷された圧着ハガキをユーザーに郵送し、コンビニエンスストアや一部のスーパー・ドラッグストアなどで支払ってもらいます。先述の通り、収納代行で主に使われる代金回収方法です。

払込票の発行・郵送には時間がかかり、使用期限を過ぎたら使えなくなることもあります。この場合、再発行・再発送が行われます。そのため、代金確定から代金回収までに時間がかかり、前払いには向いていません。

一方、「クレジットカードを持っていなくても利用できる」「銀行口座の登録や手続きが不要」などのメリットがあり、誰でも手軽に利用できる方法といえます。

主に後払い式のサービスで利用される代金回収方法で、特に電気やガスなどの公共料金、インターネット回線費の支払いなどに利用されています。

口座振込

代金回収の2つ目の方法は「口座振込」です。ユーザーは事業者が指定した銀行口座に、指定された金額を振り込みます。最近ではインターネットバンキングを使い、窓口やATMに行くことなく支払いを済ませることもできます。

銀行口座はクレジットカードと異なり、いわゆるブラックリスト状態の人や未成年など、ほとんどすべての人が持つことができます。銀行口座を作れないのは口座売買などの犯罪行為を行った場合くらいです。

銀行を介するため信頼感があり、クレジットカードやWebでの決済に不安を感じる高齢者などでも使いやすいでしょう。ほとんど誰もが利用できる支払い方法であり、ターゲット層を広げたいときに有効です。

主に前払いでの代金回収、払込票の使用期限が過ぎたときの代替手段などに利用されています。

口座振替

代金回収の3つ目の方法は「口座振替」です。ユーザーが指定した銀行口座から代金を自動的に引き落とす方法で、特に継続課金制のサービスでよく利用されています。

先述の通り、銀行口座はほとんど誰でも持つことができ、支払い方法としての信頼感も厚いです。指定した金額を指定した日に自動で引き落とすため、ユーザーには支払いにいく手間がな、事業者には支払い忘れによる未回収を防ぎやすいメリットがあります。

指定した口座の残高が不足している場合は引き落としがかかりませんが、この場合も後日2~3回の再引き落としがかけられます。

払込票と並び、電気やガスなどの公共料金の代金回収に古くから使われてきた方法です。

ただし、口座振替の登録には数週間~2ヵ月ほどの時間がかかります。

クレジットカード

代金回収の4つ目の方法は「クレジットカード」です。代金をクレジット会社に立替払いしてもらう方法で、ユーザーは一定期間内の利用金額を、後日まとめてクレジット会社に返済します。

ユーザーにとってのメリットが多い代金回収方法で、具体的には「ポイントが付く」「手元に現金がなくても利用できる」「分割払いができる」などが挙げられます。

そのため、代金回収方法にクレジットカードを導入することは集客強化に有効です。分割払いで支払い負担を分散できるユーザーにとってのメリットは、事業者にとっての高額商品を販売しやすくなるメリットにつながります。

口座振替と比べて手続きに時間や手間がかからないのも大きなメリットです。

代金回収サービス

代金回収サービスとは、本来事業者が行うはずの代金回収業務を代行するサービスです。払込票の発行や郵送、クレジット会社や銀行などの金融機関との手続き・管理などを代行してもらえます。

金融機関との契約を一本化したり、回収業務を代行してもらったりと、業務負荷や未回収リスクを軽減するメリットがあります。これらのメリットについては、次から詳しく解説します。

代金回収サービスを活用するメリット

代金回収サービスを活用することで事業者にどんな恩恵があるのか、3つのメリットを紹介します。

業務負荷や人的コストの削減

代金回収サービスを活用する1つ目のメリットは、「業務負荷や人的コストの削減」です。

代金回収サービスを利用することで、払込票の発行・郵送や口座振替の登録手続きなどの業務を外部委託できます。自社で行う業務が少なくなり、その分の人件費を削減したり、従業員をほかの重要業務に集中させたりできるでしょう。

契約や管理システムを一本化できるのも大きなメリットです。

複数の銀行やクレジット会社と自社で直接契約を結ぶとなると、契約や審査などの手続きを各社個別に行わなければなりません。管理システムも各社異なり、たとえば10社と契約するなら、10の管理システムの使い方を覚えなくてはなりません。

代金回収サービスを使えば金融機関との契約を代行会社に委託でき、契約を一本化できます。複数の金融機関をまとめて管理できる自社専用のシステムも提供され、従業員は1つのシステムの使い方を覚えるだけで済むようになります。

未回収リスクの軽減

代金回収サービスを活用する2つ目のメリットは、「未回収リスクの軽減」です。

代金回収サービスの中には未回収保証付きのサービスもあります。このようなサービスを利用すれば、未回収リスクを限りなくゼロにできるでしょう。

未回収保証がなかったとしても、請求や督促などの業務は代行会社に任せられます。代金回収の遅れや未回収により業務負荷が増えることはありません。

入金サイクルがわかりやすくなる

代金回収サービスを活用する3つ目のメリットは、「入金サイクルがわかりやすくなる」ことです。

複数の方法、複数の金融機関で代金回収を行う場合、方法・金融機関ごとに入金サイクルはバラバラになってしまいます。従業員はサイクルがバラバラの入金日を把握し、確認・管理をしなければなりません。

代金回収サービスを活用することで、バラバラの入金日を一定のサイクルにできます。代行会社が回収した代金は、その会社の入金サイクルに合わせて自社に入金されるからです。

代金回収サービスを活用するデメリット

代金回収サービスを活用するデメリットは、「費用・手数料がかかる」ことです。

代金回収サービスの導入時には初期費用や専用システムの構築・設定料などがかかることがあります。また、運用中にはシステム利用料をはじめとする月額料金、決済のたびに発生する手数料などがかかります。

ただ、代金回収サービスを利用することは業務効率化につながり、ひいては人件費削減にもつながります。

サービスの利用コストと導入による経費削減効果を天秤にかけ、よりお得な方を選びましょう。

代金回収サービスの選び方は?コスト削減とリスクヘッジの両面をチェック

代金回収サービスを活用することで業務の効率化や負荷軽減が実現できるでしょう。未回収リスクも軽減できます。サービスの導入にはコストがかかりますが、未回収による損害と人件費の両方を削減でき、トータルで見れば経費削減になることも多いです。

そのためには、自社に合ったサービスを選ぶことが大切です。代金回収サービスは、次のような観点から選びましょう。

  • どんな決済方法に対応しているか
  • サービス・サポートの範囲
  • 料金の額と形態
  • 上場企業や同業種での導入実績
  • システムや管理画面の使いやすさ
  • セキュリティ など

各選定ポイントについて、詳しくはこちらの記事で解説しています。業種ごとのおすすめサービスも紹介しているので、代金回収にリソースやコストがかかっている企業はぜひ参考にしてください。

代金回収代行サービスとは|比較33選・メリット・手数料・売掛金&債権業者の選び方・金融機関の違い

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この記事の監修
中島 崚
中島 崚
慶応義塾大学商学部卒業。新卒でフロンティア・マネジメント株式会社に入社し、メーカーの中期経営計画や百貨店の再生計画策定に従事。その後、スマートキャンプ株式会社に入社し、事業企画として業務を担う。また、兼務でグループ会社であるマネーフォワードベンチャーパートナーズ株式会社に出向し、アントレプレナーファンド「HIRAC FUND」でキャピタリスト業務に携わる。2022年7月よりこれまで副業で経営していたステップ・アラウンド株式会社を独立させる。
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