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在庫管理システム・アプリ比較8選|飲食・美容サロン向けシステムの特徴・選び方・費用

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在庫管理システム・アプリとは

在庫管理システム・アプリとは、店舗や倉庫にある在庫を管理するシステムです。入出庫時の入力により、在庫状況をリアルタイムで確認できます。小売やECサイトの倉庫だけでなく、飲食店や美容院の在庫・備品管理にも活用できる便利さが魅力です。

今回は飲食店や美容サロン経営者に向けて、在庫管理の重要性やシステムの機能、導入のメリット・デメリット、おすすめシステムを紹介します。

在庫管理の重要性

飲食店の食材や美容サロンの材料・備品はすべて経費であり、店舗運営の大事な資産です。常に適正在庫を保てていれば、余計な物を仕入れる必要はありません。管理が雑で常に在庫過多だと、資金繰りに悪影響が生じます。

たとえば、毎月必要な在庫が50万円分だとします。それに対し、倉庫に80万円分の物品が保管されていると、30万円分の資金が宙に浮いた状態です。サロンの場合は品物が売れるか、材料を使い切るまで30万円分の資金を動かせません。その30万円があれば、店舗運営をもっと楽にできる可能性もあるでしょう。

スムーズな店舗運営のためには、「在庫はお金」という認識が重要です。

在庫管理システム/アプリの主な機能

在庫管理システムの主な機能は次の通りです。

機能概要
在庫管理一覧商品ごとの在庫状況の管理/帳票の出力
入出庫管理入荷・出荷の管理/伝票の作成
検品管理バーコードによる検品
返品管理煩雑な返品操作の簡略化
セット品管理単体ではなくセット単位で管理
在庫分析売れ筋商品の把握/仕入れ数の予測
棚卸在庫データと実数の照合による簡略化
マスター管理商品・顧客・仕入れ先など各種情報のマスター登録
在庫管理システム/アプリの主な機能

これらの機能は後述する在庫管理業務に役立ちます。

在庫管理システムの導入方法/費用相場

在庫管理システムの主な種類は、クラウド型・オンプレミス型・パッケージ型の3つです。

<クラウド型>

ソフトをインストールせず、インターネットを介して在庫管理システムを使用するタイプです。各種データはクラウド上に保管されるため、店舗以外の場所からもアクセス可能です。自社サーバーが不要な分、初期費用を抑えられます。

<オンプレミス型>

「オンプレ型」とも呼ばれ、自社サーバー上で在庫管理システムを使用するタイプです。サーバーの構築が必要なため初期費用は数百万円と高価ですが、強固なセキュリティ環境を構築できます。

<パッケージ型>

購入したソフトウェアをPCにインストールして使用するタイプです。インターネット環境がなくても使用できますが、システムを操作できるのはソフトをインストールしたPCのみです。

種類特徴メリットデメリット費用セキュリティ
クラウド型自社サーバーが不要導入スピードが速い/どこからでもアクセス可能オフラインでは利用できない/カスタマイズ性に欠けるものもある安価クラウドセキュリティが求められる
オンプレミス型自社サーバーが必要カスタマイズ性に優れているサーバーの構築費が高い高価強固なセキュリティ環境を構築できる
パッケージ型購入したソフトをインストールするインターネット環境なしでも利用できる操作できるのはソフトをインストールしたPCのみ安価インターネットにつながないためリスクは低い
在庫管理システムの導入方法/費用相場

この他に自作する方法もありますが、これらに比べ大きな手間と費用がかかります。

在庫管理の主な業務内容

在庫管理は幅広い業種で行われていますが、業務内容は共通しています。在庫管理システムの活用にも深く関わる、在庫管理の業務内容を見ていきましょう。

ロケーション管理

ロケーションは在庫を保管する場所です。在庫を置く棚に番号を割り振り、バーコードで管理します。ロケーション管理には棚の番号と置く物を固定する「固定ロケーション」と、空いている棚に物を置いていく「フリーロケーション」の2種類があります。

<固定ロケーション>

棚の番号と商品が固定されているため、棚に在庫がなくてもシステム上で把握できます。常に同じ位置に同じ在庫があることで、スタッフのピッキングミスを防ぎやすくなるでしょう。

しかし、棚が空いていても他の商品を置けない、置く商品を変更する場合はシステム上の設定変更が必要など、手間がかかるな面もあります。

<フリーロケーション>

商品を置く位置が決まっておらず、空きスペースを有効活用できる保管方法です。商品数が多いとどこに何があるのか目視で確認するのは難しいですが、在庫管理システムによりこれを解決できます。

入庫管理

入庫管理は、納品された商品の受け取りから在庫登録までを行う業務です。在庫管理システムを使う場合は入荷リストを出力した後、ハンディターミナルまたはスマホで商品のバーコードをスキャンし、検品作業を進めます。

出庫管理

出庫管理では商品を出庫する際に、検品から出庫処理までを行います。出庫する商品名や数、在庫数などを管理し、データと実際の在庫数の乖離を防ぐ重要な業務です。

返品管理

顧客や取引先から返品を受けた際の対応をする業務です。在庫管理に加え、売上管理やクレーム対応を担う場合もあります。在庫管理システムを使うと返品のフローが統一され、管理ミスを防げます。

棚卸

データ上の数字と実際の在庫数が一致しているか確認する作業です。数の確認と同時に、商品の品質チェックを行うこともあります。

適正在庫の割り出し

在庫管理で重要な業務が、適正在庫の割り出しです。欠品にも在庫過多にもならない適切な在庫数を見極めることで、資金繰りや在庫管理をスムーズにします。

在庫管理システムを導入する4つのメリット

在庫管理システムの導入は、在庫の適正化・機会損失の回避・作業の効率化・ミスの低減が期待できます。具体的にどんなメリットがあるのか紹介します。

1. 在庫の適正化 – 過剰在庫を削減できる

在庫管理システムを導入する1つ目のメリットは「在庫の適正化」です。システム導入により、自店舗や他店舗の在庫状況を一目で把握できるようになります。無駄な発注がなくなると過剰在庫が解消され、在庫の適正化につながります。

過剰在庫は資金の放置と同じです。在庫が適正化されることで、資金繰りが安定するでしょう。

2. 機会損失の回避 – 欠品を防げる

在庫管理システムを導入する2つ目のメリットは「機会損失の回避」です。過剰在庫を恐れ在庫数を抑えすぎると、欠品のリスクが生じます。

「せっかくお店に来たのに、お目当てのメニューがなかった」ということが続けば、顧客の来店頻度は下がってしまうでしょう。在庫管理システムを活用することで適正在庫がわかり、欠品が起こりづらくなれば、機会損失や顧客離れを防げます。

3. 作業の効率化 – 管理/棚卸にかかる負担を軽減できる

在庫管理システムを導入する3つ目のメリットは「作業の効率化」です。商品数が多い店舗で検品や入出庫管理、棚卸業務を手作業で行うと、膨大な時間がかかります。

在庫管理システムを使えば、バーコードをスキャンするだけで業務が終わります。作業効率が向上することで、管理・棚卸業務にかかる負担を大幅に軽減できるでしょう。必要な人手が減るため、人件費も削減できます。

4. ミスの低減 – ヒューマンエラーの防止につながる

在庫管理システムを導入する4つ目のメリットは「ミスの低減」です。手作業だと確認漏れやカウント・入力間違いなどのミスが起こりやすいです。システムを導入すると在庫数が自動でカウントされるようになり、ヒューマンエラーを軽減できます。

在庫管理システム導入前に知っておきたい2つのデメリット

ここまで見てきたように、在庫管理システム・アプリは便利な機能が多く、その導入メリットは大きいです。しかし、「コストがかかる」と「研修に時間がかかる」などのデメリットもあります。

1.コストがかかる – 導入/月額費用が発生する

在庫管理システムを導入すると、初期費用や月額費用がかかります。費用はサービスによって異なりますが、初期費用が無料のものもあります。自社にとってお得なシステム・プランを探しましょう。

もちろん、費用だけに目が向き、使いづらいシステムを選んでしまっては元も子もありません。あくまで機能ベースで導入候補を選び、費用をはじめとするその他の要素(サポート体制や評判など)で比較しましょう。

2. 研修時間 – スタッフが操作に慣れるまで時間を要す

システムは店長の他に在庫管理業務を担当するスタッフも操作するため、事前研修が必要です。研修時間を確保しなければなりません。

機会操作が苦手なスタッフへのフォロー、新人への操作方法の説明なども必要です。操作手順をマニュアルにまとめ、いつでも確認できるようにしておきましょう。

在庫管理システムを選ぶ際のコツ/ポイント

自社にとって使いやすいシステムを選ぶことで、在庫管理のさらなる効率化ができます。在庫管理システム・アプリを選ぶ4つのポイントを紹介します。

システム/アプリは業種に適しているか

在庫管理の対象物や方法は業種により異なります。たとえばネットショップを運営している場合、ECサイト連携機能があると便利です。ほかにも商品の種類、倉庫と店舗の両方に対応しているのかなども確認しましょう。

必要な機能がそろっているか

在庫管理システムを何のために導入するのか、導入前に課題を洗い出すことも大切です。課題を洗い出すことで、どんな機能が必要なのかも見えてくるでしょう。たとえばセット商品の管理をスムーズにしたいなら「セット品管理」、在庫状況をマーケティングに活かしたいなら「在庫分析」など、自社に必要な機能がそろっているか確認します。

他のシステムと連携できるか

在庫管理システムは単体使用ではなく、次のような他システムと連携させるケースが多いです。

<よく連携されるシステム>

  • 生産管理システム
  • 販売管理システム
  • POSシステム
  • 会計システム など

これらのシステムと在庫管理システムを連携するさせることで、全社的な効率化が期待できるでしょう。

サポート体制は万全か

「操作が上手くいかない」「システムエラーが起こった」など、システム導入後にトラブルが起こることもあります。どんな時も安心して使えるよう、サポート体制もチェックしましょう。電話やメールなどの問い合わせ方法、訪問での対応は可能か、料金はかかるかなど、サポートについて細かく確認しておきましょう。

全職種向け│おすすめ在庫管理システム・アプリ3選

オールマイティなシステム・アプリは、在庫管理に必要な基本機能が揃っているため、使い勝手が良いでしょう。まずは、全職種に対応している在庫管理システム・アプリを3つ紹介します。

1. @wms

※画像出典元:「@wms」公式HP

【特徴】

  • 10年以上継続利用の実績あり
  • マルチデバイスへの対応が可能
  • ハンディ・スマホによるバーコードチェックで正確な検品を実現
  • 複数拠点・複数荷主を1システムで管理可能
  • システム導入のプロが二人三脚でサポート
種類クラウド型
料金要問い合わせ
提供企業株式会社アトムエンジニアリング
ホームページhttps://www.zaikokanri.com/
@wms特徴

2. スマートマットクラウド

【特徴】

  • 契約件数1,200件以上、累計出荷台数30,000台以上
  • 重量の計測により在庫数を管理
  • 在庫とデータのズレ解消により棚卸が不要
  • 用途に合わせたタイミングで自動発注が可能
  • 冷凍庫・冷蔵庫でも利用可能
種類クラウド型
料金要問い合わせ
提供企業(株)スマートショッピング
ホームページhttps://www.smartmat.io/
スマートマットクラウド特徴

3. ZAICO

※画像出典元:「ZAICO」公式HP

【特徴】

  • スマホでデータを管理・共有可能
  • 物品とデータの紐付けをバーコード・QRコードで自動化
  • 会計ソフト「freee」や他システムとの連携
  • 導入費用は0円
  • 運用に合わせた選べる4つのプラン
種類クラウド型
料金・無料:0円/月・エントリー:980円/月・スタンダード:2,980円/月・ビジネス:9,800円/月
提供企業株式会社ZAICO
ホームページhttps://www.zaico.co.jp/
ZAICO特徴

美容サロン向け│おすすめ在庫管理システム・アプリ2選

美容サロン向けの在庫管理システム・アプリは、ロット別管理や不良品管理など、日々の業務に役立つ機能が標準装備されています。今回は2つのシステムをピックアップしました。

1. アラジンオフィス

【特徴】

  • 導入実績5,000社以上
  • 理美容品業界向けの向け販売・購買・在庫管理システム
  • ロット別在庫管理・得意先口座管理など、理美容品業界に必要な標準機能
  • ECサイト・倉庫システム・各種EDIなどのデータ連携も可能
  • 会計システム・オンライン請求書など各種システムとの連携
種類クラウド型/パッケージ型
料金要問い合わせ
提供企業株式会社 アイル
ホームページhttps://aladdin-office.com/ex/beauty_products/
アラジンオフィス特徴

2. Salon de Net POS Zaiko

【特徴】

  • 美容室・美容院に特化した在庫管理システム
  • サロンで扱う物品をすべてデータ化
  • 不足分のみ発注可
  • POSシステムとの連携
種類要問い合わせ
料金要問い合わせ
提供企業株式会社ハイパーソフト
ホームページhttps://www.hypersoft.co.jp/
Salon de Net POS Zaiko特徴

飲食店向け│おすすめ在庫管理システム・アプリ3選

飲食店は扱う食材が多いため、適切な在庫管理と廃棄管理が重要です。ここでは飲食店に特化した在庫管理システム・アプリを3つ紹介します。

1. Fooding Journal

※画像出典元:「Fooding Journal」公式HP

【特徴】

  • 飲食店に特化した業務システム
  • 廃棄・店舗間移動の管理機能
  • スマホ・タブレット対応
  • 24時間365日のサポート体制
種類クラウド型
料金要問い合わせ
提供企業株式会社プロス
ホームページhttps://foodingjournal.com/
Fooding Journal特徴

2. Canly

※画像出典元:「Canly」公式HP

【特徴】

  • 大手飲食チェーンが利用
  • 国内外40,000店舗以上の導入実績
  • 全店舗のデータを一括分析
  • 専任スタッフによる手厚いサポート
種類クラウド型
料金要問い合わせ
提供企業株式会社カンリー
ホームページhttps://jp.can-ly.com/
Canly特徴

3. MAIDO SYSTEM

※画像出典元:「MAIDO SYSTEM」公式HP

【特徴】

  • 現場目線から生まれた飲食店向けシステム
  • 自動計算の棚卸管理機能
  • 最短5分で利用開始
  • 最大2ヵ月の無料期間あり
種類クラウド型
料金初期費用:0円月額料金:1,980円/1店舗
提供企業まいどソリューションズ株式会社
ホームページhttps://www.maido-system.net/
MAIDO SYSTEM特徴

在庫管理システム/アプリで業務の効率化を

在庫管理システムは、在庫の適正化や作業効率の向上につながる便利なツールです。在庫過多による資金繰りの悪化や、欠品による機会損失に頭を抱えている店舗こそ、導入後に効果を感じられるでしょう。この機会に、自店舗の課題解決に役立つ在庫管理システムを探してみてはいかがでしょうか。

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この記事の監修
中島 崚
中島 崚
慶応義塾大学商学部卒業。新卒でフロンティア・マネジメント株式会社に入社し、メーカーの中期経営計画や百貨店の再生計画策定に従事。その後、スマートキャンプ株式会社に入社し、事業企画として業務を担う。また、兼務でグループ会社であるマネーフォワードベンチャーパートナーズ株式会社に出向し、アントレプレナーファンド「HIRAC FUND」でキャピタリスト業務に携わる。2022年7月よりこれまで副業で経営していたステップ・アラウンド株式会社を独立させる。
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