ワークマンでは、個人向けのフランチャイズ経営者を募集しています。公式サイトではフランチャイズ契約店舗の平均年商を1億2,000万円、平均年収を約1,200万円としていますが、すべての加盟店に同じ収入が保証されているわけではありません。
また、加盟には年齢や専従者、居住地域などの条件があり、必要資金は基本的な加盟費用とその他準備費用を合わせて約300万円です。
本記事では、ワークマンのフランチャイズの加盟条件、費用、年収・収益構造、メリット・デメリット、開業までの流れについて解説します。
ワークマンのフランチャイズとは
ワークマンの個人フランチャイズは、本部が経営者を募集している店舗に応募し、加盟店として店舗を運営する仕組みです。加盟希望者が自由に出店場所を決める制度ではなく、出店場所は本部が決定します。
個人FCの契約期間は3年間で、契約終了後は本部と加盟店の双方が合意すれば再契約できます。販売経験は必須ではなく、公式によると加盟者の6割以上が販売未経験です。
なお、法人向けにはWorkman Colorsを対象とした企業フランチャイズ制度もあります。個人FCとは加盟条件や契約内容が異なります。
ワークマンのフランチャイズ加盟条件
ワークマンの個人フランチャイズでは、主に以下の条件が設定されています。
- ともに55歳未満の夫婦で店舗を運営できる
- 独身の場合は3親等以内の専従者と運営できる
- 個人契約である
- 契約者本人が店舗経営に専念できる
- 副業・兼業ではない
- 募集店舗まで高速道路を使わず60分圏内に住んでいる
- 人と接する仕事の経験がある
独身者でも加盟できますが、一人だけで経営する制度ではありません。3親等以内の専従者が必要で、友人や知人は対象外です。婚約者は対象として認められています。
また、法人契約や副業としての加盟はできません。現在または過去に個人事業や会社経営の経験がある人についても、ワークマンは「適していない」と案内しています。
ワークマンのフランチャイズ加盟に必要な費用
Aタイプフランチャイズ契約の基本的な加盟費用は、税込223.75万円です。
| 項目 | 金額(税込) |
| 加盟金 | 41.25万円 |
| 開店手数料 | 55万円 |
| 研修費 | 27.5万円 |
| 保証金 | 100万円 |
| 合計 | 223.75万円 |
ただし、これだけで加盟準備が完了するわけではありません。公式サイトでは、研修への旅費やつり銭などとして約75万円が別途必要とされており、合計の必要資金は約298.75万円と案内されています。
保証金100万円は預り金で、契約満了による解約時に返還されます。また、3年間の契約終了後に再契約する場合は、税込96.25万円の再契約料が必要です。
ワークマンのフランチャイズの年収・収入はいくら?
ワークマン公式では、フランチャイズ契約について平均年商1億2,000万円、平均年収約1,200万円と案内しています。
ただし、「年収1,200万円=オーナー個人の最終的な手取り」とは限りません。
加盟店収入は荒利益額の40%
Aタイプ契約では、店舗の月間荒利益額の40%が加盟店収入、60%が本部への配分となります。さらに4種類の褒賞金があり、公式では平均80万円/年の別途収入としています。
一方、加盟店は収入からパート・アルバイトの人件費や商品代の返済などを負担します。人件費の目安は売上の4%とされています。
そのため、ワークマンのフランチャイズが儲かるかを判断する際は、平均年収だけでなく、店舗の売上や荒利益、人件費、商品代などを含めて収支を確認する必要があります。
ワークマンのフランチャイズのメリット
営業中店舗なら売上と固定客を引き継げる
営業中の募集店舗へ加盟する場合、既存の売上や固定客を引き継いで店舗運営を開始できます。新規店舗とはスタート時の条件が異なるため、応募する店舗が営業中か新店かも確認しておきましょう。
販売未経験でも加盟を目指せる
ワークマンでは販売経験を必須としておらず、加盟者の6割以上が販売未経験です。契約前には9日間の研修があり、店舗運営やレジ操作などを学びます。
開業後も本部の支援を受けられる
開業後はスーパーバイザーから、顧客対応、販売計画、品揃え、商品陳列などについてアドバイスを受けられます。店舗訪問時以外にも相談できる体制があります。
一部の営業経費を本部が負担する
Aタイプ契約では、地代家賃、広告宣伝費、物流費などが本部側の営業経費として設定されています。ただし、加盟店側にも光熱費や販促費、人件費などの負担があります。
ワークマンのフランチャイズのデメリット・注意点
副業・兼業では加盟できない
契約者本人が専任で店舗を運営する必要があり、副業や兼業としてワークマンを経営することはできません。
会社員を続けながら店舗経営をしたい人には適さない制度です。
出店場所を自由に選べない
加盟希望者が好きな地域への出店を依頼することはできません。本部が経営者を募集している店舗の中から応募する必要があります。
さらに、地元在住で募集店舗まで高速道路を使わず60分圏内という条件もあります。
加盟店側にも経費負担がある
地代家賃などの一部費用は本部負担ですが、加盟店が雇用するパート・アルバイトの人件費や商品代の返済などは加盟店側の負担です。
平均年収だけで加盟を決めず、最終的に残る所得を試算することが重要です。
3年ごとに再契約が必要
個人FCの契約期間は3年間です。契約終了後は双方の合意によって再契約できますが、再契約料として税込96.25万円が必要です。
ワークマンのフランチャイズはきつい?
ワークマンの加盟店では、接客だけでなく、発注や品出しなどの日常的な店舗運営業務を担当します。
また、個人FCは副業不可で、契約者本人が店舗経営に専念することが条件です。そのため、店舗運営への拘束時間や人材管理を含め、自分が継続して経営できるかを事前に確認する必要があります。
「きついかどうか」は公開情報だけでは一律に判断できません。仕事内容や契約条件、希望店舗の収支を確認したうえで判断するのが適切です。
ワークマンのフランチャイズに向いている人
ワークマンの個人FCは、会社員から初めて独立し、夫婦などで店舗経営に専念したい人と制度上の親和性があります。公式でも、サラリーマンから「初めての独立」を希望する人を応援するとしています。
一方、次のような場合は現行の個人FCとは条件が合いません。
- 副業として経営したい
- 法人名義で契約したい
- 一人だけで店舗を運営したい
- 自由に出店場所を決めたい
- 店舗経営に専念できない
加盟を考える場合は、収益性より先に、自身が加盟条件を満たしているかを確認しましょう。
ワークマンのフランチャイズ加盟から開業までの流れ
ワークマンでは、次の流れで加盟審査や契約を進めます。
- オンライン加盟店契約説明会
- 履歴書の審査
- 担当者による面接
- 契約事前説明
- 最終面接
- 仮契約
- 9日間の事前研修
- 店舗運営開始
説明会は個別のオンライン形式で実施されます。加盟条件を満たしていても必ず加盟できるわけではなく、履歴書審査や適性検査、複数回の面接などがあります。
ワークマンの企業フランチャイズとは
法人向けには、個人FCとは別に「Workman Colors」の大中型モール店を対象とした企業フランチャイズ制度があります。2025年7月に専用ページが公開され、2026年も加盟募集に関する情報が掲載されています。
応募には、アパレル販売を中心とする他社小売業での加盟店運営実績や、複数店舗を運営できる組織力などが必要です。
必要資金は以下のとおりです。
| 項目 | 金額(税込) |
| 加盟金 | 82.5万円 |
| 保証金 | 100万円 |
| 合計 | 182.5万円 |
契約期間は6年間、または商業施設の賃貸借契約年数に合わせる仕組みです。個人FCとは対象店舗や応募資格が異なるため、法人で加盟を検討する場合は企業FCの条件を確認しましょう。
ワークマンのフランチャイズに関するよくある質問
ワークマンのフランチャイズは一人でも加盟できますか?
原則として一人だけでは加盟できません。夫婦での運営、または独身者の場合は3親等以内の専従者と店舗経営できることが条件です。
ワークマンのフランチャイズは副業でもできますか?
できません。個人FCでは契約者本人が専任で店舗を運営する必要があり、副業・兼業は認められていません。
ワークマンのフランチャイズに必要な資金はいくらですか?
加盟金、開店手数料、研修費、保証金で税込223.75万円です。さらに研修への旅費やつり銭など約75万円が必要となり、公式では合計約298.75万円と案内しています。
ワークマンのフランチャイズの平均年収はいくらですか?
ワークマン公式では、フランチャイズ契約店舗の平均年収を約1,200万円としています。ただし、店舗ごとの収入を保証する数字ではなく、人件費や商品代など加盟店側が負担する費用もあります。
販売経験がなくても加盟できますか?
販売経験は必須ではありません。公式では加盟者の6割以上が販売未経験とされ、加盟前には9日間の研修も用意されています。
ワークマンのフランチャイズは条件と収支を確認して判断しよう
ワークマンの個人フランチャイズは、約300万円から加盟を検討でき、販売未経験者向けの研修や本部による運営支援も用意されています。公式では平均年収約1,200万円とされていますが、店舗ごとの売上や経費によって実際の所得は異なります。
また、55歳未満、個人契約、専業、通勤60分圏内など、明確な加盟条件があります。まずは現在募集されている店舗と自身の加盟条件を確認し、説明会で具体的な収支や契約内容を確認したうえで判断することが重要です。


