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飲食店開業にともなう5つのリスクと対応策

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飲食店開業には、資金不足や病気・ケガ、食中毒・アレルギー、人手不足などのリスクがともないます。これらのリスクを把握し、事前に対策を練っておくことで、飲食店経営の成功率を高められます。飲食店開業にともなうリスクと対策について解説します。

1.飲食店の開業・運転資金のリスク

飲食店は、他業種と比べて開業費・運営費が高いため、資金繰りが悪化して廃業に至るリスクが高いという特徴があります。

【開業費】

飲食店を開業するには、物件取得費、内装工事費、厨房設備費、食器・備品費、広告宣伝費など、さまざまな初期費用が発生します。これらの費用の総額は、店舗の規模や立地によって異なりますが、一般的に1000万円以上かかるといわれています。

【運転資金】

開業後は、家賃、水道光熱費、食材費、人件費などの運転資金が必要です。これらの費用は、毎月発生するため、開業直後は売上が少ない時期でも支払い続けなければなりません。

【リスクの具体的な内容】

飲食店の開業・運転資金のリスクには、以下のようなものが挙げられます。

  • 資金不足による廃業
  • 想定以上の初期費用や運転資金の発生
  • 融資の返済が困難になる

対応策

飲食店の開業・運転資金のリスクを回避するためには、以下の対策が有効です。

【十分な資金計画を立てる】

飲食店を開業する前に、十分な資金計画を立てることが大切です。開業費・運営費の見積もりを正確に出し、売上目標を立てて、資金繰りをシミュレーションしましょう。

【自己資金を多く用意する】

融資を受ける場合でも、自己資金を多く用意しておくことが重要です。自己資金が多いほど、融資の条件が有利になり、返済の負担も軽くなります。

【融資を受ける場合は、返済計画を慎重に検討する】

融資を受ける場合は、返済計画を慎重に検討しましょう。返済額が売上に見合わない場合は、資金繰りが悪化してしまう可能性があります。

【開業費を抑える】

物件の取得費や内装工事費を抑えるためには、立地や規模を検討し、必要な設備や備品を見直しましょう。

【売上を増やす】

集客を強化して、売上を増やしましょう。SNSやWebサイトを活用したり、イベントやキャンペーンを開催したりして、顧客を獲得しましょう。集客強化の方法はこちらの記事で紹介しています。

飲食店の開業・運転資金のリスクは、十分な対策を講じていれば、回避することができます。開業前にしっかりと準備をしておきましょう。

2.原価高騰で飲食店の利益率が低くなるリスク

飲食店は、他業種と比べて原価率が高く利益を出しにくいという特徴があります。そのため、原材料費や人件費などの原価が上昇すると、利益率が低下して経営が圧迫されるリスクがあります。

【リスクの具体的な内容】

原価高騰で飲食店の利益率が低くなるリスクには、以下のようなものが挙げられます。

  • 利益が減少する
  • 経営が圧迫される
  • 赤字に転落する

【原因】

原価高騰の原因としては、以下のようなものが挙げられます。

  • 天候不順による農産物や水産物の価格高騰
  • 原油価格の高騰による輸送費や燃料費の高騰
  • 労働人口の減少による人件費の高騰

対応策

原価高騰は、飲食店経営において避けられないリスクです。しかし、次のような対策を講じていれば、リスクを最小限に抑えられるでしょう。

  • 仕入れ価格を比較して、より安価な仕入れ先を探す
  • まとめ買いや予約注文を活用して、割引や値引きを受けられるようにする
  • 食材のロスやムダを減らす
  • メニューの見直し、価格の適正化

次のような、原価率を抑えやすい飲食業で開業する選択肢もあります。

  • セルフサービスの飲食店
  • 持ち帰り・デリバリーの飲食店
  • 単価の高い飲食店

3.病気やケガで飲食店の運営ができなくなるリスク

飲食店は、他業種と比べて激務になりやすく、心身の健康を崩しやすいという特徴があります。そのため、病気やケガで運営ができなくなるリスクがあります。

【リスクの具体的な内容】

病気やケガで飲食店の運営ができなくなるリスクには、以下のようなものが挙げられます。

  • 休業や営業時間の短縮を余儀なくされる
  • 売上が減少する
  • 経営が悪化する

【原因】

病気やケガの原因としては、以下のようなものが挙げられます。

  • 長時間労働
  • 過重労働
  • ストレス
  • 感染症

対応策

飲食店経営において、オーナーの病気やケガは、事業継続の大きなリスクとなります。心身の健康を保つために、次のようなことを心がけましょう。

  • 規則正しい生活を送る
  • バランスの良い食事を摂る
  • 適度な運動をする
  • ストレスを溜め込まない

オーナーの健康管理に加えて、スタッフの採用・教育にも力を入れることも大切です。優秀な人材をなるべく多く確保することで、オーナーの負担を軽くできます。具体的には次のようなの点に注意して、スタッフの採用・教育に力を入れましょう。

  • スキルや経験だけでなく、人柄や志向性も重視した採用を行う
  • 入社後も定期的な研修やOJTを実施し、スキルやマネジメント能力を高める
  • スタッフのモチベーションを高め、主体的に働ける環境を整える
  • スマホでいつでも確認できる、わかりやすいデジタルマニュアルを作る

4.食中毒やアレルギーで飲食店が営業停止になるリスク

飲食店は、食中毒やアレルギーの発生リスクが高い業種です。食中毒やアレルギーが発生した場合、営業停止になるだけでなく、顧客からの信頼を失い、経営に大きな打撃を与える可能性があります。

食中毒やアレルギーが発生した場合、次のような事態が想定されます。

  • 顧客の健康被害
  • 行政の指導
  • 営業停止
  • 顧客からのクレーム
  • 経営への影響

【顧客の健康被害】

食中毒やアレルギーは、吐き気や下痢、腹痛などの症状を引き起こし、重症化すると命を落とす可能性もあります。

【行政の指導】

食中毒やアレルギーが発生した場合、行政から指導を受ける可能性があります。指導の内容は、営業停止や再発防止策の策定などさまざまです。

【営業停止】

食中毒やアレルギーが発生した場合、行政の指導により、営業停止になる可能性があります。営業停止期間は、食中毒やアレルギーの原因や、再発防止策の策定状況などによって、異なります。

【顧客からのクレーム】

食中毒やアレルギーが発生した場合、顧客からクレームを受ける可能性があります。クレームの内容は、損害賠償請求や謝罪などさまざまです。

【経営への影響】

食中毒やアレルギーが発生した場合、経営に大きな影響を与える可能性があります。営業停止期間中は売上が減少し、営業再開後もイメージダウンにより顧客離れが起こる可能性があります。

対応策

食中毒やアレルギーが発生した場合、営業停止になるだけでなく、顧客からの信頼を失い、経営に大きな打撃を与える可能性があります。そのため、食中毒やアレルギーの発生を防ぐための対策を徹底することが重要です。

食中毒やアレルギーの発生を防ぐための対策としては、次のようなものが挙げられます。

【食材の衛生管理を徹底する】

食中毒の原因となる細菌やウイルスは、生鮮食品や調理済食品に付着していることがあります。そのため、食材の購入から調理、提供に至るまでのすべての工程で、衛生管理を徹底することが重要です。

具体的には、次の点に注意しましょう。

  • 食材は信頼できる業者から仕入れる
  • 食材は賞味期限内に使用し、適切な温度で保管する
  • 調理器具や食器は清潔に保つ
  • 調理する際は、手洗いやマスク着用など、衛生的な手順を徹底する

【従業員の衛生管理を徹底する】

従業員が食中毒やアレルギーの原因となる菌やウイルスを保有していると、調理や配膳の際に、食品に菌やウイルスが付着する可能性があります。従業員の健康状態に問題がないことを確認すること、従業員の衛生管理を徹底することが重要です。

【アレルギー対策を講じる】

アレルギーの原因となる食品を誤って提供した場合、顧客の健康被害につながる可能性があります。次のようなアレルギー対策を講じることが重要です。

  • アレルギーの有無を事前に確認する
  • アレルギー表示を明確にする
  • アレルギー対応メニューを用意する

食中毒やアレルギーが発生した場合は、速やかに行政の指導に従い、営業停止などの対応をとることが重要です。また、顧客への謝罪や再発防止策の策定なども、迅速に行いましょう。

  • 行政の指示に従って、営業停止などの対応をとる
  • 顧客への謝罪や謝意を表明する
  • 食中毒やアレルギーの原因を調査し、再発防止策を策定する

食中毒やアレルギーの発生は、飲食店経営において避けられないリスクです。しかし、事前の対策と発生した場合の迅速な対応により、リスクを最小限に抑えられます。

5.人手不足で飲食店の運営が難しくなるリスク

飲食店は、他業種と比べて人手不足が慢性的に続いている業種です。そのため、人手不足によるリスクは、飲食店経営において大きな課題となっています。人手不足によるリスクとして、次のようなものが挙げられます。

  • サービス品質の低下
  • 売上減少
  • 経営の悪化

【サービス品質の低下】

人手不足になると従業員一人ひとりの負担が増加し、次のように、サービス品質が低下するリスクがあります。

  • 接客の丁寧さが欠ける
  • 料理の提供が遅れる
  • クレームが増加する

【売上減少】

サービス品質の低下により、顧客離れが起こると、売上が減少するリスクがあります。人手不足により、営業時間の短縮や休業の実施を余儀なくされると、売上がさらに減少する可能性があります。

【経営の悪化】

売上減少により経営が悪化するリスクがあります。人件費の増加や固定費の固定化により、経営がさらに悪化する可能性があり、悪循環に陥らないための対策が必要です。

対応策

人手不足は、飲食店経営において避けられないリスクです。人手不足によるリスクを最小限に抑えるために、労働環境の改善や給与の引き上げなど、従業員の働きやすい環境づくりに努めることが重要です。

また、人材育成にも力を入れ、従業員一人ひとりのスキルや能力を向上させることで、人手不足に備えられるでしょう。

新規採用を増やすことも大切です。求人媒体の多様化、応募書類の選考や面接の回数を減らすなど採用プロセスの効率化を進めましょう。

どうしても人員が足りないときは、単発バイトを活用するのもひとつの手です。

飲食店開業にともなうリスクを把握し、事前に対応策を練ろう

飲食店開業には、資金不足や競合店の多さなど、さまざまなリスクがともないます。これらのリスクを把握し、事前に次のような対策を練っておくことで、開業後の失敗を防げるでしょう。

  • 資金計画を慎重に立て、十分な資金を確保する
  • 競合店を分析し、自店舗の強みを打ち出す
  • ターゲット層を明確にし、顧客ニーズを把握する
  • 衛生管理や食中毒対策を徹底する
  • 人材の採用と教育に力を入れ、人手不足に備える

飲食店開業は、夢と希望を持って臨むべきことです。リスクを把握し、事前の準備を怠らないことで、成功の可能性が高まります。

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この記事の監修
中島 崚
中島 崚
慶応義塾大学商学部卒業。新卒でフロンティア・マネジメント株式会社に入社し、メーカーの中期経営計画や百貨店の再生計画策定に従事。その後、スマートキャンプ株式会社に入社し、事業企画として業務を担う。また、兼務でグループ会社であるマネーフォワードベンチャーパートナーズ株式会社に出向し、アントレプレナーファンド「HIRAC FUND」でキャピタリスト業務に携わる。2022年7月よりこれまで副業で経営していたステップ・アラウンド株式会社を独立させる。
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