POP広告とは|種類・デザイン作りの7つのポイント・コツ・5つのステップ・参考事例

最終更新日:
2019/10/19

POP広告とは

POP広告とは「Point of purchase advertising」の略称で、店舗やイベントなどで利用される販売促進を目的とした広告媒体です。

POP広告に明確な決まりごとはありませんが、1つの商品に対して宣伝するのが通例であり一般的です。

今回は自由なPOP広告について作り方のポイントやコツを紹介していきましょう。

POP広告の目的・役割

POP広告は、商品を売り込むことだけが目的とされがちですが、別の視点での役割もあります。

販売促進の為にPOPが存在することは間違いありませんが、商品の情報を単に宣伝するだけではなく店舗全体に雰囲気を作る効果もあります。

  • 商品の情報・魅力を訴求

POP広告が持つ顧客への訴求力は、商品の情報や魅力を「いかにして直感的に伝えることができのか」です。

どんな商品かは店員さんに聞けば一発でわかりますが、興味がないとそこまでの行動は起こさないものです。

  • 店内の雰囲気作り

POP広告が設置されている店舗は、入っただけで活気付いていることが感覚としてわかります。

一つの商品に対してPOPを設置していても、特に宣伝していない商品を手に取ってみたりと言った光景は実は珍しいことではありません。POPは店内の雰囲気作りに活躍するため、広告と装飾の両方の役割を果たしています。

  • 安心感を与え顧客との距離を縮める

POP広告の中には、つい足を止めて見てしまうユニークなものもあります。

思わずクスッと笑ってしまうようなPOP広告もあり、店員さんにも聞きやすい雰囲気を作ってくれます。

POPに注目している顧客を見ると、店員さんも商品を紹介しやすいタイミングが増えるのでより販売促進に繋げることが可能です。

POP広告の種類

POP広告にはさまざまな種類がありますが、大きく屋外と店内のPOPに分かれます。

屋外POPは顧客を店舗に引き入れる為の誘引役であり、目にした人がPOP広告によって気になる商品を探しに入ることで集客効果を獲得することが可能です。

一方で店内POPは、商品の情報や魅力をPOPの中で端的に表現し購買意欲を高める効果があります。

  • テーブル・卓上スタンド

テーブルに設置される卓上スタンド型のPOPは、居酒屋や定食屋などの飲食店に多いと言えます。

居酒屋ではまず先にビールなどのお酒が注文され、その後も一通りメニューが注文されますが、ひと段落ついた時に珍しいお酒やスイーツなどのPOPが目に入り注文するケースが少なくありません。

  • 大型パネル

大型パネルは店内の壁に設置されることが多く、誰の目にもインパクトの強いPOP広告です。

大型パネルは卓上POPのようなピンポイントの訴求ではなく「セール」や「キャンペーン」など全体的な購買意欲に働きかけるものも多くあります。

  • プライスカード

プライスカードは、1つの商品に対して値段が記載されているカードで文字装飾やちょっとしたイラストを施しているPOPです。

金額だけでなく、商品の魅力を一言二言で表現したキャッチコピーを記載し顧客の購買意欲をピンポイントに促す効果があります。

  • 吊り・天吊り

POPの中には天井から吊られている広告もあり、つい気になってみてしまうオブジェクト的なものまで存在します。吊り型のPOPは、商品紹介と言うよりは店内に活気を与える効果があり雰囲気を明るくさせる為のツールです。

  • 屋外POP・のぼり

コンビニの駐車場などで見られるのぼりは、車を運転している人からも見えるようなPOPデザインになっていることが多いです。

細かな商品情報ではなく「おでん」や「ラーメン」など顧客側の想像力が必要なPOPになっているので、先ずは店内へ誘引する為のきっかけ的な販促ツールです。

POP広告の作り方・5つのステップ

種類や役割を紹介しました。ここからは具体的な作成の方法やステップを解説します。

(1)ターゲット・目的の明確化

どんなに商品が優れていても、売り方が下手だと全く売れません。

売り方が上手ければどこにでもある商品でも飛ぶように売れるため、商品を売れるようなPOPを作るには、顧客ターゲットと目的を明確化することが重要です。

(2)訴求ポイントを列挙

商品に対する訴求ポイントを整理することも大切です。「この商品が欲しいと思うポイントは?」、「何を言われたら買いたくなるか?」など直感に訴えかけるようなポイントを洗い出すのもPOP広告では必要です。

(3)ターゲットと訴求ポイントの絞り込み

ターゲットを幅広くすることで、販売促進は難しくなっていきます。ターゲットはできるだけ小さく絞って、特定のターゲットにだけ響くような訴求ポイントを見出すことが大切です。

(4)デザイン・キャッチコピーの作成

ターゲットと訴求ポイントが決まれば、あとはデザインとキャッチコピーです。

デザインはターゲットの年齢層を考えた上で、できるだけ色の種類を少なくすることがポイントです。色が多いと注目ポイントが分散してしまい逆効果になります。

キャッチコピーについては、訴求ポイントを基にして語呂が良いものを選ぶと良いでしょう。少し遊び心があった方がPOP広告としては成功しやすくなります。

(5)店頭設置・効果検証でPDCA

POPを設置したら終わりではなく、その効果について検証する必要があります。

宣伝した商品の売れ行きはもちろんですが、店舗全体の売上も分析する方が良いでしょう。

POPの効果は、宣伝した商品に止まらず他の商品に波及する可能性が十分にあるツールです。改善を重ねることで販売効果の向上も期待できます。

POP広告作成の7つのポイント・コツ

絵が苦手であったりデザイン的に自信がない方もいるかもしれませんが、POP作成は必ずしも絵心は必要ではありません。

POP広告作成に関して7つのポイントとコツを紹介していきましょう。

注目させる色を使用する

POP広告に使う色の選択は、商品をイメージさせる為に大切なポイントです。

カレーであれば「黄色」、抹茶であれば「緑」、クリスマスであれば「赤」など直感的に働きかけるような色を選択して、効果的に伝わるようにすることが重要です。

色は2〜3色、手書きで書く

POP作成となると、なるべく多くの色を使って鮮やかなデザインを考えがちですが、注目ポイントが分散するので色はなるべく少ない方が良いでしょう。

完成度の高いPOPを見てみると少ない色で表現しているものが多く、黒のマジックのみで作っているPOPも目立ちます。色はメイン・サブカラー・アクセントカラーの3色程度に留めましょう。

わかりやすく、訴求ポイントの文字は大きく

訴求ポイントは短く分かりやすく、購買意欲をかきて立てるきっかけになるよう心がけましょう。

文字も大きくして、少し離れてもポイントだけが読み取れるようなPOPが効果的に働きかけます。

写真やイラストを効果的に使う

写真やイラストはPOP作成において全体的なデザインを担う部分になり、視覚的な効果を与える武器にもなります。

飲食店のメニューで材料に関する卓上POPであれば、材料の仕入れ先に関する写真やイラストを載せることも顧客に対して十分な訴求ポイントです。

雑貨店などでも、実際に商品を使っている写真をPOPとして扱っている店舗は数多くあります。写真やイラストを上手く使うことで、感覚的な訴求を与えることが可能なため非常に効果的です。

「◯%カット!」など具体的なメッセージや数値を使う

定量的な表現は、商品のジャンルに関わらず効果の高い訴求ポイントになります。「数量限定〇〇台まで」や「○%カット」などの表記は、数字で明確に表現されている為、顧客にとってもわかりやすくイメージしやすいです。

貼りすぎはNG、POPは貼りすぎない

店内を明るくする為に、より多くのPOPを設置したい所ですがやり過ぎてしまうと逆効果になることもあります。POPはピンポイントに設置されていることで、注目を集める販促ツールです。数が多くなるとどれが1番良い商品なのかわからなくなり、注目度が分散してしまいます。商品のターゲットはできるだけ絞って、POPを設置するようにしましょう。

季節・イベントに合わせた情報で作る

1年間の中で季節ごとのイベントや風物詩があるように、POP広告もそれに合わせたデザインやキャッチコピーがあります。季節やイベントに関連する商品であれば、さらに販促ツールとしての効果が高まる可能性が高いです。

参考になるPOP広告・事例

実際に使われているPOP広告は、これから作成しようとする人にとっては非常に参考になるため、事例をみていきましょう。

一般社団法人日本POPサミット協会 – 「バッチリPOP作品集」

日本POPサミット協会のサイトで紹介されている「バッチリPOP作品集」では、ブラックボードを基調としたデザインが多数紹介されています。

ブラックを基調とすることで、白ペンによる手書きデザインが上手くマッチし、印象的なPOPを作ることが可能です。

詳細はこちら:https://www.jpopsa.info/popバーチャルスクール/バッチリpop作品集/

【画像】三省堂書店 – 手書きPOPがおもしろい!

三省堂書店のPOPでは、漫画を紹介する切り口が独特と言うことで話題になっています。

中には黒マジックのみで作っているPOPもあり、印象付けるには色のバリエーションが少なくても効果的である良い例です。

詳細はこちら:https://matome.naver.jp/odai/2133430030556152301

道の駅 – 1枚で売上倍増のPOP事例

「においますか?」のキャッチコピーでお茶の販売実績が倍増した例もあります。この言葉だけ見ても、どんな訴求ポイントがあるのか聞いただけでは分かりませんが、お店の前を通った顧客は足を止めてしまいますね。

道の駅で販売されている「トチナ茶」は薬草から作っている為、何とも言えない良い香りがするお茶です。

全員がお茶の匂いに気づきますが、そのことについて触れる方は多くありません。皆が心の中で「何の匂いだろう?」と疑問に思うに止まります。しかし「においますか?」のPOPを見た瞬間に顧客の興味は一気に「トチナ茶」へ向かいます。「ただよわせている」と言う表現を敢えて使い、さらに興味を誘っていることが分かりますよね。ここまでくれば「一度買ってみようかな」と言う気になることが想像できます。

詳細はこちら:https://hansokuclub.com/archives/12403

手書きPOPでおしゃれな雰囲気を作り、顧客の背中を押そう

手書きPOPは、PCフォントでは表すことのできない「ポップさ」があり、おしゃれな雰囲気を作り出すには最適なツールです。

POPは単なる商品紹介ではなく、直接的に顧客へのアプローチをかけるもので、売上に最も早く効果が出やすい販促ツールです。

作ったことがない人でも、ポイントを押さえることで簡単にコツを掴むことが可能です。是非一度手書きPOPを作ってみてください。

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