法人デビットカードを使うと、経費の支払いがもっとシンプルになります。使った瞬間に口座から引き落とされるので、後からの精算処理も必要ありません。年会費無料のカードも多く、無駄なコストを削減できるのも魅力です。さらに、ポイント還元やキャッシュバックの特典もあるので、使うだけでお得になります。この記事では、ビジネスの経費管理をスムーズにする「法人デビットカードおすすめ7選」を詳しく比較しました。どのカードが自社に合うのか、ぜひ参考にしてください。
法人デビットカードとは?クレジットカードとの違い
法人デビットカードは、企業の経費管理や日々の決済をスムーズに行うための便利なツールです。特にクレジットカードとは異なり、即時決済が特徴的です。しかし、多くの方が「法人デビットカードとクレジットカードの違いは何か?」と疑問に思うでしょう。ここでは、法人デビットカードの基本的な仕組みや、クレジットカードとの違い、ビジネスシーンでの役割について詳しく解説していきます。
法人デビットカードの仕組み|口座から即時引き落としの仕組み
法人デビットカードは、利用した金額が即時に銀行口座から引き落とされる仕組みです。クレジットカードの場合、月末にまとめて請求されるのに対し、デビットカードは決済した瞬間に口座残高から差し引かれるため、支払いの遅れや未払いが発生しません。
例えば、経費精算のために法人デビットカードで交通費を支払った場合、その瞬間に会社の口座から引き落とされ、銀行明細にも即座に記録されます。これにより、リアルタイムで残高確認ができ、資金管理がスムーズになります。また、利用明細もデジタルで管理できるので、経理処理の手間も大幅に削減されます。
さらに、法人デビットカードは即時決済のため、使いすぎの心配がないという大きなメリットもあります。口座に残高がなければ決済は完了しないため、無駄な支出を抑えられるのです。特に創業間もない企業や個人事業主にとっては、資金管理の負担を軽減できる大きなメリットです。
法人クレジットカードとの違い|後払いと即時払いの違い
法人デビットカードと法人クレジットカードの最大の違いは、支払いのタイミングです。
- 法人デビットカード:利用と同時に銀行口座から即時引き落とし
- 法人クレジットカード:利用後、翌月や翌々月に請求がまとめて来る
この違いによって、管理のしやすさが大きく異なります。デビットカードの場合、即時に支出が反映されるため、資金繰りの管理が非常に容易です。無駄な出費を抑え、残高不足のリスクも防げます。一方で、クレジットカードは一時的な資金繰りができるメリットがあるため、まとまった支払いが必要な場合には適しています。
例えば、急な備品の購入で10万円が必要になったとしましょう。
- デビットカードの場合:口座に10万円以上の残高がないと決済できない
- クレジットカードの場合:翌月の支払いになるため、今は口座残高が少なくても購入可能
どちらを使うべきかは、今の資金状況と翌月の支払い予定によって選び分けることが重要です。
項目 | 法人デビットカード | 法人クレジットカード |
支払タイミング | 即時引き落とし | 翌月 or 翌々月一括払い |
審査の有無 | 原則なし | あり(信用審査) |
利用限度額 | 口座残高まで | 与信枠まで |
資金繰り | 口座内で完結 | 支払い猶予あり |
向いている用途 | 日常経費 | 設備投資など大口決済 |
法人デビットカードのメリットとデメリット
法人デビットカードには多くのメリットがありますが、もちろんデメリットも存在します。導入する前に、それぞれの特性を理解しておくことが大切です。ここでは、法人デビットカードの主なメリットとデメリットを詳しく解説し、自社にとって最適な選択ができるようサポートします。
法人デビットカードのメリット
法人デビットカードは、ビジネスシーンにおいて多くのメリットをもたらします。特に、経費管理の効率化、即時決済による無駄の排除、年会費無料のカードが多い点が魅力です。
① 経費管理がシンプルになる
法人デビットカードの最大の魅力は、決済した瞬間に口座から引き落とされる即時決済です。これにより、使った金額がリアルタイムで銀行口座に反映され、経費管理が非常にシンプルになります。デジタル明細をリアルタイムで確認できるため、経理部門の手間も大幅に減少します。無駄な領収書の管理や月末の煩雑な経費精算作業が必要なくなり、業務効率が高まるのです。
② 資金繰りの安定化
法人クレジットカードだと、毎月の締め日後に一括請求されるため、手元の現金残高と請求額の管理が複雑になりがちです。一方、デビットカードは支出のたびに自動で明細が更新され、どの支出がどのタイミングで行われたのかがすぐに把握できます。毎月の出費が見える化されることで、経費の無駄遣いを防げます。
③年会費無料・低コストで利用可能
法人デビットカードは、多くの銀行が年会費無料で発行しています。特に「GMOあおぞらネット銀行」や「住信SBIネット銀行」、「PayPay銀行」などは、年会費無料でありながら高い利便性を提供しています。
年会費がかからないことで、固定費の負担を抑えられ、特に創業間もない企業や個人事業主にとっては大きなメリットです。また、クレジットカードのようなリボ払いの手数料も存在しないため、毎月のランニングコストが明確で、資金計画が立てやすくなります。
また、海外利用の際の為替手数料も比較的安価であることが多く、海外出張や海外取引の多い企業にも適しています
④ 審査不要で個人事業主や創業間もない企業も発行しやすい
法人デビットカードは、通常の法人クレジットカードとは異なり、審査が不要です。利用した瞬間に口座から引き落とされるため、クレジットリスクが発生しないことが理由です。そのため、創業間もない企業や個人事業主でも簡単に発行できます。
例えば、創業1年未満の企業や個人事業主の場合、法人クレジットカードの審査が厳しく、発行が難しいケースがあります。しかし、デビットカードなら口座を持っていれば即日発行が可能な場合も多く、事業のスタートアップにも最適です。
また、経費精算のスピードも早いため、キャッシュフローの管理がしやすく、無駄な支出を防ぐことができます。
⑤ 海外利用も安心|Visa、Mastercard、JCBなど国際ブランド対応
法人デビットカードはVisa、Mastercard、JCBなどの国際ブランドに対応しているものが多く、海外利用も安心です。例えば、GMOあおぞらネット銀行のビジネスデビットカードはVisaに対応しており、世界中のVisa加盟店で利用できます。
さらに、海外ATMでも現地通貨の引き出しが可能です。出張先での支払いもスムーズに行えるため、経理処理も簡素化されます。また、為替手数料が明確に表示されるため、コスト管理も容易です。
特に、ビジネスのグローバル化が進む中で、海外取引が多い企業にとって、法人デビットカードの即時引き落としと明細確認は非常に便利です。
法人デビットカードのデメリット
①現金不足時の引き落とし不可と利用限度額の制限
例えば、急な経費支払いが発生した場合、銀行口座の残高が不足していると、取引がキャンセルされてしまいます。この点では、キャッシュフローの管理が重要になります。
法人デビットカードのデメリットの一つは、現金不足時の引き落としができないことです。クレジットカードとは異なり、利用した分は即座に銀行口座から引き落とされるため、口座に十分な残高がないと決済が完了しません。
また、利用限度額も設定されている場合が多く、大きな金額の取引には向かない場合があります。事前に限度額を確認し、適切なカード選びが求められます。
②クレジットカードよりもポイント還元や特典が少ない
法人デビットカードは、クレジットカードに比べてポイント還元率や特典が少ない場合があります。クレジットカードでは、利用額に応じたマイルやポイントが貯まり、特典交換ができることが一般的です。しかし、デビットカードではポイント還元が少なく、特典も限定的な場合が多いです。
特に、海外旅行保険やビジネスラウンジの無料利用といった付帯サービスは、クレジットカードの方が充実しています。デビットカードでも一部提供される場合がありますが、充実度はクレジットカードに劣ることが多いです。
③ETCカードや分割払いなど一部の機能に非対応
法人デビットカードは、ETCカードの発行や分割払いには対応していない場合がほとんどです。法人クレジットカードならETCカードを複数発行して経費精算が簡単になりますが、デビットカードでは別途契約が必要です。
また、分割払いができないため、大きな支払いが発生する場合には注意が必要です。例えば、オフィス機器の購入や設備投資など、一括での支払いが求められる場面では資金繰りが難しくなる可能性があります。
法人デビットカードの選び方|ポイントと注意点
法人デビットカードを選ぶ際には、単に「年会費無料だから良い」ではなく、いくつかの重要なポイントを確認する必要があります。経費管理の効率化や海外利用の利便性、さらにセキュリティ面の強化など、選び方一つでビジネスの運用が大きく変わることもあります。ここでは、法人デビットカードを選ぶ際の具体的なチェックポイントを解説します。
選び方のポイント①|年会費・発行手数料の有無
法人デビットカードを選ぶ際、まず確認したいのが年会費と発行手数料です。年会費が無料であれば、固定費の削減に大きく貢献します。特に、GMOあおぞらネット銀行や住信SBIネット銀行、PayPay銀行の法人デビットカードは年会費が無料で、管理コストを抑えることができます。
発行手数料もチェックポイントです。初回の発行に手数料がかかるカードも存在するため、初期費用が発生するかどうかも確認しましょう。
また、追加カードの発行に費用が発生する場合もあります。複数の従業員が利用する場合、発行枚数ごとに手数料が発生するカードもあるため、総コストを把握しておくことが重要です。
選び方のポイント②|ポイント還元率・キャッシュバックの比較
法人デビットカードの多くは、ポイント還元やキャッシュバックの特典があります。例えば、楽天銀行ビジネスデビットカード(JCB)は1%のポイント還元があり、JCB加盟店での利用がさらにお得になります。
また、その他のビジネスデビットカードも0.2%〜最大1%のキャッシュバックやポイント還元があり、現金での戻りが発生するため、経費削減につながります。
特に、海外出張やネットショッピングでの利用頻度が高い場合、還元率の高いカードを選ぶことで、毎月の経費が効率的に管理できます。ポイントの使い道も考慮し、ビジネスに活用しやすい形で利用できるか確認するのも重要です。
選び方のポイント③|発行可能枚数と従業員カードの管理
法人デビットカードをビジネスで活用する場合、発行可能枚数も重要なポイントです。従業員が多い場合、1枚だけでは足りません。住信SBIネット銀行以外のデビットカードは複数枚の発行が可能で、GMOあおぞらネット銀行、楽天銀行、りそな銀行のデビットカードは9,999枚ものカード発行が可能で従業員数が多い企業でも個別のカードを持たせることができます。
また、管理機能も確認が必要です。どの従業員がどのような支出をしたか、リアルタイムで確認できる管理画面が提供されているかも確認しましょう。経理担当者がスムーズに確認できると、月次の経費精算も効率化されます。
選び方のポイント④|海外利用の対応と手数料の確認
法人デビットカードを海外で利用する場合、国際ブランドの対応と海外手数料を確認することが重要です。例えば、Visa,、MstercardやJCB対応のデビットカードであれば、世界中の加盟店で支払いが可能です。
特に、「住信SBIネット銀行 法人デビットカード(Mastercard®)」は、海外ATMでの引き出しも対応しています。また、GMOあおぞらネット銀行のカードもVisa対応で、海外出張でも安心です。
手数料も大切なポイントです。海外利用の場合、為替手数料が発生しますが、カードによって料率が異なるため、事前に確認しておきましょう。
選び方のポイント⑤|利用限度額と口座残高の管理方法
法人デビットカードは、利用限度額が設定されている場合があります。限度額を超える支払いはできないため、事前に確認しておくことが重要です。特に、急な支払いが発生した場合に、限度額が原因で決済ができないケースもあります。
例えば、GMOあおぞらネット銀行のビジネスデビットカードは、ネットバンキングから限度額の設定が自由に変更できます。また、住信SBIネット銀行もリアルタイムでの残高確認が可能で、必要な時に即座に把握できます。
これにより、資金繰りの計画が立てやすくなり、無駄な支出を防げます。
選び方のポイント⑥|補償内容|盗難・紛失・不正利用への対応
法人デビットカードを利用する上で、盗難や紛失、不正利用への補償も確認しておくべきです。特に、海外出張や多くの従業員が利用する場合、セキュリティ面の安心感が重要になります。
リアルタイムでの使用履歴確認は可能なカードがほとんどですし、万一のトラブルに対しては不正利用に対する補償がしっかりついているかは選択の重要なポイントになります。
また、盗難や紛失時には、即時にカードの利用停止ができる機能が備わっているカードも多いため、セキュリティ面での安心感も大きいです。
選び方のポイント⑦|口座開設の条件と必要な書類
法人デビットカードを発行するためには、口座開設が必要です。基本的には、銀行口座の開設が前提でとなります。法人口座開設には、法人登記簿謄本の情報での事業申告が必要ですし、個人事業主では開業届などを提出することが求められることもありますので準備をして手続きをすることでスムーズに解説できます。
また、GMOあおぞらネット銀行や住信SBIネット銀行の場合、オンラインでの申込が完結するため、手間をかけずに口座開設が行えます。
申請後、最短で即日発行が可能な銀行も存在するため、急な支払いが必要な場合でも対応できます。特に、創業間もない企業にとって、迅速な発行手続きは大きな魅力です。
法人デビットカードおすすめ比較【2025年版】
法人デビットカードは、経費管理を効率化し、無駄な支出を抑えるための強力なツールです。ですが、数多くの選択肢がある中で「どのカードを選べばいいのか」迷ってしまうことも多いでしょう。そこで、このセクションでは2025年最新版の法人デビットカードのおすすめ比較を一覧表でまとめ、さらに各カードの特徴やメリット・デメリットを詳しく解説していきます。
カード名 | 対応ブランド | 年会費 | 利用限度額(1日) | ポイント/キャッシュバック還元率 | 発行可能枚数 | 海外利用手数料 | 不正利用補償 | 会計ソフト連携 | 後払オプション |
GMOあおぞらネット銀行 ビジネスデビットカード | ![]() ![]() | 無料 | Mastercard:1,000万円/枚 Visa:500万円/枚 | 最大1.0% | 10,018枚 (20枚 +デビットのみ9,998枚) | 3.08% | 最大1,000万円 | ○ freee会計 弥生会計オンライン マネーフォワードクラウド会計 など | 最大1,000万円「あんしんワイド」 融資枠ローン契約必要(審査あり) |
住信SBIネット銀行 法人デビットカード | ![]() ![]() | 無料 | (法人) 最大1,000万円/日 最大3億円/月 (個人事業主) 200万円/日 1,000万円/月 | Mastercard:最大1.0% Visa:0.6% | 1枚 | 2.50% | (法人) 年間1,000万円 (個人事業主)年間100万円 | △ CSV | なし |
PayPay銀行 Visaデビットカード | ![]() | 無料 | 500万円/日 | 0.5% (※翌月払いのみ) | 5枚 (メインカード1枚 +デビット限定4枚) | 3.08% | (法人) 年間5,000万円 | △ CSV | 翌月一括払い(審査あり) |
楽天銀行ビジネスデビットカード(JCB) | ![]() | 1,100円(税込)/年 | 口座残高の範囲内 (キャッシュカード機能なし) | 1.0% | 9,999枚 | 3.024% | 盗難補償なし | △ CSV | なし |
三菱UFJ-VISAビジネスデビット | ![]() | 無料 | 最大200万円/日 1,000万円/月 | 0.2% | 10枚 | 3.05% | (法人・個人事業主) 年間100万円/枚 | △ CSV | なし |
りそなビジネスデビットカード | ![]() | 初年度無料 2年目以降1,100円(税込)/年 ※年1回利用で次年度無料 | 1,000万円/回・日 3億円/月 | 0.3% | 9,999枚 (メインカード1枚 +サブカード9,998枚) | 4.40% | (法人・個人事業主) 年間1,000万円 | △ CSV | なし |
みずほビジネスデビット | ![]() | 無料 | 口座残高の範囲内 | 最大1.0% 新規契約者限定最大10,000円 | 10枚 | 3.00% | 300万円/枚 年間300万円 | △ CSV | なし |
比較表のポイント
- 年会費無料:楽天銀行ビジネスデビットカード(JCB)以外の全てのカードが実質年会費無料(一部年会費がかかるカードがありますが、年1回の利用で翌年の年会費が無料)で利用可能です。初期コストがかからず、導入しやすいのが魅力です。
- 追加カードの発行枚数:GMOあおぞらネット銀行ビジネスデビットカード、楽天銀行ビジネスデビットカード(J C B)、りそなビジネスデビットカードは最大9,999枚で、従業員の多い法人でも安心です。
- 追加カード発行手数料:GMOあおぞらネット銀行ビジネスデビットカードは追加カードの発行に1,100円/枚かかります。楽天銀行ビジネスデビットカード(J C B)は年会費が1,100円/枚、りそなビジネスデビットカードは年会費が550円かかります。管理コストを抑えるためには、追加カードの要否とそこにかかる費用も見極めることが重要です。
- 海外利用:全カードがVisaやMastercardに対応しているため、海外出張でも問題なく使えます。
- 海外利用手数料:住信SBIネット銀行 法人デビットカードが2.50%と安く、その他は3-4%台です。
- ポイント/キャッシュバック還元率:全てのカードでポイントかキャッシュバックなどの還元があります。0.2-1.0%です。
活用シーンの提案
利用シーン | おすすめカード |
海外での利用 | ほとんどのカードが国際ブランドのVisaやMastercardに対応しています。 楽天銀行のみJCBですが、JCBも国際ブランドです。しかし、Visaと比較すると加盟店は半分以下ですので注意が必要です。 |
多人数での利用が必要 | GMOあおぞらネット銀行ビジネスデビットカード 楽天銀行ビジネスデビットカード(JCB) りそなビジネスデビットカード |
コスト削減したい(還元率の大きいカード) | GMOあおぞらネット銀行ビジネスデビットカード 住信SBIネット銀行 法人デビットカード楽天銀行ビジネスデビットカード(JCB)みずほビジネスデビット |
ここからは上記の7つのデビットカードの特徴を詳しくみていきましょう。
GMOあおぞらネット銀行 ビジネスデビットカード|高額決済&大量発行に対応
券面 | ![]() | ||
対応ブランド | ![]() ![]() | ||
申込方法 | オンラインで法人口座開設申込と同時(事業内容申告・本人確認) 法人口座保有者はインターネットバンキングで手続き 口座開設完了から3営業日後に発送 | ||
年会費 | 無料 | ||
発行手数料 | 無料 | ||
支払方法 | 決済口座から即時引き落とし | ||
決済可能通貨 | 最大10通貨 | ||
タッチ決済 | ○ | ||
利用限度額 | Mastercard:1,000万円/枚(回・日) Visa:500万円/ 枚(回・日) | ||
後払い | 最大1,000万円 「あんしんワイド」融資枠ビジネスローン契約必要 審査あり | ||
ポイント還元 | X | ||
キャッシュバック | 最大1% | ||
不正利用の補償 | 最大1,000万円/年間 | ||
その他特典 | ー | ||
複数カードの発行 | ○ | ||
発行可能枚数 | 発行手数料 | 年会費 | |
デビット付きキャッシュカード | 20枚 (追加口座開設要 1口座1枚) | 1,100円/枚 (振込料金とくとく会員は無料) | 無料 (とくとく会員は月額利用料500 円必要) |
デビット払い限定カード | 9,998枚 | カードタイプ1,100円/枚 カードレス:0円/枚 | 無料 |
利用限度額変更・利用停止 | カードごとに利用限度額の変更可能 利用停止・解除設定可能 | ||
会計ソフト連携 | クラウド会計ソフト freee会計、弥生会計オンライン、 マネーフォワードクラウド会計 など | ||
海外利用 | ○ | ||
海外利用手数料 | 3.08% |
おすすめポイント
- 多店舗展開している企業や、複数の部署・拠点がある法人での利用に最適です。たとえば、支店や営業所ごとに経費用カードを発行し、それぞれの限度額を調整することでリアルタイムな経費コントロールが可能になります。
- 発行上限が実質9,998枚と多く、カードレス発行も可能なため、アルバイト・パートを含めた少額経費精算の効率化にも有効です。
- クラウド会計との連携により、仕訳や経費登録の自動化もスムーズに行えます。
- 後払いが1,000万円まで利用できます。「あんしんワイド」融資枠ビジネスローン契約(審査あり)を行えば、後払いもできます。
注意するべきポイント
- 追加カードの発行枚数は非常に多く、多くの従業員に持たせるには適していますが、発行手数料が1,100円/枚かかります。カードレスであれば発行手数料は0円です。
住信SBIネット銀行 法人デビットカード|高限度額×還元率のバランス型
券面 | ![]() | ||
対応ブランド | ![]() ![]() | ||
申込方法 | 住信SBIネット銀行のWebサイト、アプリから 法人口座開設(運転免許証、スマホで本人確認) カード受領まで4〜5営業日 | ||
年会費 | 無料 | ||
発行手数料 | 無料 | ||
支払方法 | 決済口座から即時引き落とし | ||
決済可能通貨 | 円・米ドル | ||
タッチ決済 | ○ Apple Pay、Google Pay利用可 | ||
利用限度額 | (法人)1,000万円/日、3億円/月 (個人事業主)200万円/日、1,000万円/月 | ||
後払い | ー | ||
ポイント還元 | Mstercard:0.8% Visa:0.6% 1.0%(Mstercardプラチナ/年会費11,000円) | ||
キャッシュバック | ー | ||
不正利用の補償 | 最大1,000万円/年間 | ||
その他特典 | Mastercard® T&E Savings、Mastercard® Business Assist Visaビジネスオファー | ||
追加カード発行 | ― | ||
発行可能枚数 | 発行手数料 | 年会費 | |
デビット付きキャッシュカード | ー | ー | ー |
デビット払い限定カード | ー | ー | ー |
利用限度額変更・利用停止 | 利用限度額の変更可能 利用停止・解除設定可能 | ||
会計ソフト連携 | なし/PDF CSVダウンロード可能 | ||
海外利用 | ○ | ||
海外利用手数料 | 2.50% |
おすすめポイント
- 高額取引が頻繁にある法人、特に仕入れ額が大きい業種(例:輸入業・卸業)に向いています。1日最大1,000万円という高い利用限度額があり、大口取引でも即時決済で対応可能。
- 海外との取引がある企業には、米ドル建て決済への対応や低めの手数料(2.5%)が強み。海外サービスのサブスク払いにも適しています。
- また、還元率0.6〜0.8%という水準は法人カードとしては高めで、ポイント還元を損せずにキャッシュレス経費管理をしたい方に最適です。
注意するべきポイント
- カード発行枚数は1枚に限定されますので、複数カードを考えられている場合は対象外となります。
PayPay銀行 Visaデビットカード|手軽でスマートな経費管理
券面 | ![]() | ||
対応ブランド | ![]() | ||
申込方法 | 申込フォームで事業内容等申告・必要書類をアップロードか郵送 カード受領まで最短3日〜10日 | ||
年会費 | 無料 | ||
発行手数料 | 無料 | ||
支払方法 | 決済口座から即時引き落とし | ||
決済可能通貨 | 円 | ||
タッチ決済 | ○ Google Pay対応 | ||
利用限度額 | (法人・個人事業主)500万円/日 | ||
後払い | 翌月一括払い(入会審査あり) | ||
ポイント還元 | 利用額500円につきPayPayポイント1円分 | ||
キャッシュバック | (*翌月一括払いの場合のみ:0.5%) | ||
不正利用の補償 | (法人)年間5,000万円 不正利用通知日から30日前まで分 | ||
その他特典 | 優待サービス(Visaビジネスオファー) | ||
追加カード発行 | ○ | ||
発行可能枚数 | 発行手数料 | 年会費 | |
デビット付きキャッシュカード | ー | ー | ー |
デビット払い限定カード | 4枚(カードレスVisaデビット) | 無料 | 無料 |
利用限度額変更・利用停止 | 利用限度額の変更可能 カードレスVisaデビットは発行・変更・削除いつでも、使わない時は停止も可能 | ||
会計ソフト連携 | なし/PDF CSVダウンロード可能 | ||
海外利用 | ○ | ||
海外利用手数料 | 3.08% |
おすすめポイント
- 1〜3人のスモールビジネス経営者やフリーランスに特にフィットします。最大4枚までの発行制限がありますが、「最低限の経費管理を確実にしたい」層にとっては十分な枚数。
- Google Pay対応、オンライン管理画面もシンプルで、デジタルリテラシーの高くない方でも扱いやすいのが特徴です。
- PayPayポイントが自動で付与されるので、小規模ビジネスでも還元メリットを得やすくなっています。
- 翌月一括払い(審査あり)が利用できます。
- 2025年6月まで実施中の「翌月払いキャンペーン(最大10,000円)」は初めて法人カードを導入する企業への後押しにもなります。
注意するべきポイント
- 利用限度額が1日、500万円までと他のカードに比べると低い設定になっています。
楽天銀行ビジネスデビットカード(JCB)|ポイント重視派に最適
券面 | ![]() | ||
対応ブランド | ![]() | ||
申込方法 | 法人ビジネス口座開設(通常1週間)後にログインして申込 | ||
年会費 | 1,100円(税込) | ||
発行手数料 | 無料 | ||
支払方法 | 決済口座から即時引き落とし | ||
決済可能通貨 | 円 | ||
タッチ決済 | ー | ||
利用限度額 | 口座残高の範囲内 (キャッシュカード機能なし) | ||
後払い | ― | ||
ポイント還元 | ー | ||
キャッシュバック | 1.00% | ||
不正利用の補償 | 盗難補償なし | ||
その他特典 | ー | ||
追加カード発行 | ○ | ||
発行可能枚数 | 発行手数料 | 年会費 | |
デビット付きキャッシュカード | ー | ー | ー |
デビット払い限定カード | 9,999枚 | 無料 | 1,100円/枚 |
利用限度額変更・利用停止 | 利用限度額の変更可能 利用停止・解除設定可能 | ||
会計ソフト連携 | なし/CSVダウンロード可能 | ||
海外利用 | ○ | ||
海外利用手数料 | 3.024% |
おすすめポイント
- 楽天市場での仕入れや楽天経済圏での支出が多い企業には非常におすすめ。1.0%のキャッシュバックがあり、支払額が大きくなるほど差が出ます。
- 発行枚数の上限が非常に高く(最大9,999枚)、中〜大規模の法人でも従業員別にカードを割り当てる運用が可能。
注意するべきポイント
- 年会費1,100円/枚が、メインのカードにも追加のカードにもかかります。この点を考慮して、他のカードと比較しましょう。
- 対応ブランドがICBであり、他のカードは全てがVisa、一部がMastercard対応となっています。JCBも国際ブランドとして海外でも利用できるところは多いのですが、VisaやMastercardの利用可能店舗は圧倒的に多いので、どのブランドが必要かを見極めて選択する必要があります。
三菱UFJ-VISAビジネスデビット|総合バランスと信頼性が強み
券面 | ![]() | ||
対応ブランド | ![]() | ||
申込方法 | 申込書ダウンロードして記入の上郵送で申込 店頭での申込も可能 | ||
年会費 | 無料 | ||
発行手数料 | 無料 | ||
支払方法 | 決済口座から即時引き落とし | ||
決済可能通貨 | 円 | ||
タッチ決済 | ○ | ||
利用限度額 | 最大200万円/日 1,000万円/月 | ||
後払い | ー | ||
ポイント還元 | ー | ||
キャッシュバック | 0.20% | ||
不正利用の補償 | 年間100万円 | ||
その他特典 | ショッピング保険100万円/枚 優待サービス(Visaビジネスオファー) | ||
追加カード発行 | ○ | ||
発行可能枚数 | 発行手数料 | 年会費 | |
デビット付きキャッシュカード | 非代表カード9枚 (代表カードと合わせて10枚) | 無料 | 無料 |
デビット払い限定カード | ― | ― | ― |
利用限度額変更・利用停止 | 利用限度額の変更可能 利用停止・解除設定可能 | ||
会計ソフト連携 | なし/ダウンロード可能 | ||
海外利用 | ○ | ||
海外利用手数料 | 3.05% |
おすすめポイント
- 都市銀行との取引を重視したい企業や、金融機関との信用関係を築きたい経営者に適しています。三菱UFJ銀行は信頼性が高く、取引先との関係性でも安心感があります。
- カード発行枚数が10枚ですが、発行手数料も年会費も無料ですので、小規模のビジネスであれば十分でしょう。
- 特典としてショッピング保険もあり、初めての法人デビット導入に適しています。
注意するべきポイント
- 利用限度額が200万円、不正利用時の補償が100万円と他社に比べると低い設定になっていますので、この範囲で十分かどうかの検討をしましょう。
りそなビジネスデビットカード|海外旅行保険付きで付加価値も高い
券面 | ![]() | ||
対応ブランド | ![]() | ||
申込方法 | Webまたは店頭で法人口座開設/デビットカードは自動申込となる 口座開設まで1〜2週間程度 | ||
年会費 | 初年度無料 2年目以降1,100円(税込)/年 *ただし年1回利用すれば次年度年会費無料 | ||
発行手数料 | 無料 | ||
支払方法 | 決済口座から即時引き落とし | ||
決済可能通貨 | 円 | ||
タッチ決済 | ○ Google Pay対応 | ||
利用限度額 | 1,000万円/回・日 3億円/月 | ||
後払い | ー | ||
ポイント還元 | ー | ||
キャッシュバック | 0.30% | ||
不正利用の補償 | 年間1,000万円 | ||
その他特典 | 海外旅行傷害保険・死亡、後遺障害で最大3,000万円 優待サービス(Visaビジネスオファー) | ||
追加カード発行 | ○ | ||
発行可能枚数 | 発行手数料 | 年会費 | |
デビット付きキャッシュカード | 一般カード (9,998枚*下との合計) | 無料 | 550円/枚 (年1回利用で翌年度会費無料) |
デビット払い限定カード | バーチャルカード (9,998枚*上との合計) | 無料 | 550円/枚 (年1回利用で翌年度会費無料) |
利用限度額変更・利用停止 | 利用限度額の変更可能 利用停止・解除設定可能 | ||
会計ソフト連携 | なし/PDF CSVダウンロード可能 | ||
海外利用 | ○ | ||
海外利用手数料 | 4.40% |
おすすめポイント
- 利用限度額が月に3億円と大きく、ビジネス規模の大きい企業に適しています。
- 海外出張が多い中小企業や、旅行業界・グローバル業務を行う法人に向いています。最大3,000万円の海外旅行傷害保険が付帯し、安心感が大きいです。
- バーチャルカードの発行もでき、オンライン経費(広告費・SaaSなど)の担当者ごとにカードを分けて管理したい場合にも便利。
- 「年1回使えば年会費無料」なので、実質無料で多機能カードを持てる点も大きな魅力です。
注意するべきポイント
- 海外利用に向いていますが、手数料は4.4%と他社の2%。3%台に比べると高くなっていますので、注意しましょう。
みずほビジネスデビット|付帯保険が豊富で安心
券面 | ![]() | ||
対応ブランド | ![]() | ||
申込方法 | カード発行まで約2週間 | ||
年会費 | 無料 | ||
発行手数料 | 無料 | ||
支払方法 | 決済口座から即時引き落とし | ||
決済可能通貨 | 円 | ||
タッチ決済 | ○ | ||
利用限度額 | 口座残高の範囲 | ||
後払い | ー | ||
ポイント還元 | ー | ||
キャッシュバック | 最大1.0% | ||
不正利用の補償 | ・盗難保険300万円(自動付帯) カード枚に300万円 年間300万円 | ||
その他特典 | 新規契約者限定利用特典最大10,000円 海外旅行傷害保険1,000万円(利用付帯) | ||
追加カード発行 | ○ | ||
発行可能枚数 | 発行手数料 | 年会費 | |
デビット付きキャッシュカード | 9枚(メインと合わせ10枚) | 無料 | 無料 |
デビット払い限定カード | ー | ー | ー |
利用限度額変更・利用停止 | 利用限度額の変更可能 利用停止・解除設定可能 | ||
会計ソフト連携 | なし/PDF CSVダウンロード可能 | ||
海外利用 | ○ | ||
海外利用手数料 | 3.00% |
おすすめポイント
- セキュリティ重視の企業や、補償面に強い安心感を求める事業者におすすめです。
- 不正利用・盗難・海外旅行傷害保険までカバーされており、社員が社用で海外に行く機会がある法人に向いています。
- 発行枚数も10枚まで対応しているため、小規模の法人での部署ごとの支出管理にも対応可能です。
注意すべきポイント
- 不正利用の補償が300万円と低めの設定になっています。
法人デビットカードの申し込み手順と発行までの流れ
法人デビットカードの申し込み手順は非常にシンプルです。特にオンラインで完結する銀行も多く、店舗に出向く手間もありません。ここでは、法人デビットカードを発行するために必要な手続きや、発行までの流れを詳しく解説していきます。
必要な書類一覧|法人登記簿、身分証明書、口座開設書類
法人デビットカードを発行するためには、法人口座の開設が必要です。法人口座があればデビットカードの発行審査はありませんが、法人口座開設には法人や個人事業主の事業などの申告が必要です。
- 法人登記簿謄本/個人事業主の開業届
- 法人の実態を証明する書類になります。この内容を参照しながら申込書類やフォームに記載する必要がありますので、手元に書類を用意しておく必要があります。Webで申し込みが完結する場合もあり、法人登記簿を提出しなくて良いケースが増えてきているようです。
- 個人事業主の場合は、Webでの申し込みでは書類のアップロードが、都市銀行系では店舗での手続きが必要なケースもあり、その場合は書類の持参が必要です。
- 代表者の身分証明書
- 運転免許証やパスポート、マイナンバーカードが一般的です。本人確認のために必要です。
- 口座開設書類
- 口座がまだ開設されていない場合、同時に手続きを行います。銀行によってはオンライン申請で完結できるところもあります。
発行手数料・年会費の支払い方法
法人デビットカードは多くの場合、年会費が無料ですが、発行手数料がかかる場合もあります。無料のケースが多いですが、一部の銀行では追加カード発行時に手数料が発生することもあります。
支払い方法は、基本的に法人口座からの自動引き落としです。初期手数料が発生する場合は、口座開設後に即座に引き落とされます。
申し込みから発行までの期間|最短で数日
法人デビットカードの発行までの期間は、銀行によって異なりますが、短いケースでは数日で発行が可能です。
- GMOあおぞらネット銀行:口座開設から、3営業日
- 住信SBIネット銀行:法人口座開設から4〜5営業日
- 他の各社:1週間〜2週間程度
オンライン手続きが主流になっているため、郵送手続きが必要な場合でもスムーズに進みます。
発行後のカード利用開始までの手続き
カードが発行された後は、利用開始のためのアクティベーションが必要です。多くの場合、専用の管理画面またはスマートフォンアプリから簡単に手続きが可能です。
- 登録手続き
- 暗証番号の設定
- オンラインバンキングの紐付け
これらを完了すれば、すぐに利用を開始できます。
追加カードの申し込みと管理方法
従業員用の追加カードも簡単に発行可能で、オンライン上で簡単に手続きができます。
- 発行手数料:各社異なりますのでよく調べましょう
- 枚数制限:最大で9.999枚もあれば、最大4枚〜10枚までのところも
- 管理方法:オンライン管理画面で利用履歴や支出の確認が可能
法人デビットカードの活用術|経費管理と効率化のポイント
法人デビットカードは、ただの決済手段ではなく、経費管理を効率化する強力なツールです。即時決済によるリアルタイムの引き落としや、仕訳処理の簡素化、支払いの自動振り分けなど、従来の手間を大幅に削減します。ここでは、法人デビットカードを最大限に活用し、ビジネスのコスト管理をスムーズに行うポイントについて詳しく解説していきます。
経費管理の手間を省く方法|リアルタイムでの引き落とし管理
法人デビットカードの最大の特徴は、即時決済によるリアルタイムの引き落としです。クレジットカードのように翌月まとめての請求ではなく、利用した瞬間に法人口座から引き落としが行われるため、資金繰りの状況を正確に把握できます。
活用ポイント
- リアルタイム確認:専用の管理画面で、利用履歴や残高が即時に反映されるため、無駄な支出を防げます。
- 自動仕訳処理:多くの銀行は、利用明細を自動でカテゴリ分けする機能を持っているため、経理業務の負担が軽減されます。
- 残高不足アラート:残高が少なくなると自動でアラートが表示される機能もあり、決済エラーを防ぎます。
利用シーンの例
- 毎月のサブスクリプション料金の自動引き落とし
- 出張時の宿泊費や交通費の即時決済
- オンライン広告費のリアルタイム管理
仕訳処理の簡素化|連携機能と自動明細取り込み
従来の経費処理では、領収書の収集、仕訳の手動入力、会計ソフトへの転記など、多くの手間が発生していました。法人デビットカードを利用することで、これらの手順の効率化が期待されます。
活用ポイント
- 会計ソフトとの連携:GMOあおぞらネット銀行 ビジネスデビットカードはfreeeやマネーフォワードといった会計ソフトと連携できるので、利用明細が自動で取り込まれます。
- その他のカードはCSVファイルでダウンロードできますので、ファイルを会計ソフトに取り込むことができます。
活用シーン
- 月末の経費精算業務の簡素化
- 領収書の紛失リスクの軽減
- 税務監査時のデータ提出の簡素化
(注)本記事で紹介している法人デビットカードの中で、支出を支払先ごとに自動でカテゴリ分類する機能については、公式に明示されていないケースがほとんどです。ただし、GMOあおぞらネット銀行のビジネスデビットカードでは、「freee」「マネーフォワード」「弥生会計」などのクラウド会計ソフトとの連携により、会計ソフト側での自動仕訳(カテゴリ分け)を実現できる場合があります。各カードの公式情報や利用環境に応じて、対応状況をご確認ください。
紛失・盗難時の補償内容と不正利用の対応
法人デビットカードを利用する上で気になるのが紛失や盗難時のリスクです。しかし、近年のデビットカードはセキュリティが強化されており、万が一の不正利用にも即座に対応が可能です。
活用ポイント
- 不正利用時の即時通知:カードが利用されると即時でアラートが送られるため、すぐに対応が可能です。
- 利用制限の設定:海外利用や大口の決済に制限をかけられるため、被害を最小限に抑えられます。
- 紛失時の即時停止:専用アプリからリアルタイムでカードを停止でき、再発行も迅速です。
- 不正利用があった場合の補償内容を事前によく調べておきましょう。不正利用の速やかな発見と報告が求められますので、日頃の管理をしっかりしましょう。
よくある質問
法人デビットカードの導入を検討する際、多くの方が抱える疑問があります。ここでは、法人デビットカードに関するよくある質問をピックアップし、分かりやすく解説していきます。初めて導入する方や、利用方法に不安がある方は、このセクションで疑問を解消してください。
法人デビットカードは個人事業主でも作れる?
答え:はい、作れます。
法人デビットカードは、株式会社や合同会社だけでなく、個人事業主でも発行可能です。特に、審査不要で年会費が無料のカードも多く存在するため、創業間もない事業者にとっても導入が容易です。
おすすめのカード
- GMOあおぞらネット銀行 ビジネスデビットカード:個人事業主でもオンラインで簡単に申し込めます。
- PayPay銀行 Visaデビットカード:口座開設もスムーズで、即時発行が可能です。
- 楽天銀行ビジネスデビットカード(JCB):楽天市場での利用が多い個人事業主には特におすすめです。
年会費無料でも追加手数料は発生する?
答え:基本的には発生しませんが、特定の条件下では発生する場合があります。
年会費無料の法人デビットカードは多いですが、海外ATMの利用手数料や為替手数料、追加カードの発行手数料が発生することがあります。また、一部の銀行では、他行振込時に手数料がかかる場合もあるため注意が必要です。
発生する可能性のある手数料の例
項目 | 手数料の有無 | 備考 |
国内利用手数料 | 無料 | |
海外ATM手数料 | 数百円程度 | ATM設置会社ごとに異なる |
海外利用手数料 | 2.50%〜4.4% | 各銀行ごとに異なる |
追加カード発行手数料、年会費 | 無料〜1,100円/枚 | |
他行振込手数料 | 300円前後 |
海外ATMでの利用は可能か?手数料は?
答え:はい、可能です。手数料は各銀行ごとに異なります。
多くの法人デビットカードは、VisaやMastercardの国際ブランドに対応しているため、海外ATMで現地通貨の引き出しが可能です。ただし、引き出し時には手数料がかかります。
主要カードの海外利用手数料
海外でのショッピングやATM利用に係る手数料です。海外のATM利用ではATM設置会社の定める手数料が別途必要になります。
カード名 | 海外利用手数料 |
GMOあおぞらネット銀行 ビジネスデビットカード | 3.08% |
住信SBIネット銀行 法人デビットカード | 2.50% |
PayPay銀行 Visaデビットカード | 3.08% |
楽天銀行ビジネスデビットカード(JCB) | 3.024% |
三菱UFJ-VISAビジネスデビット | 3.05% |
りそなビジネスデビットカード | 4.40% |
みずほビジネスデビット | 3.00% |
おすすめポイント
- 出張先で現地通貨を簡単に調達できる
- 現金両替よりも手数料が安く済む場合が多い
発行可能な枚数に制限はある?
答え:はい、銀行によって制限があります。
法人デビットカードは発行できる枚数が、金融機関ごとに異なります。多くの場合、10枚〜20枚が一般的ですが、希望があれば追加発行が可能な場合もあります。
主要カードの発行枚数制限
カード名 | 最大発行枚数 | 追加カード手数料 |
GMOあおぞらネット銀行 ビジネスデビットカード | 10,018枚 | 発行手数料1,100円/枚 |
住信SBIネット銀行 法人デビットカード | 1枚 | ― |
PayPay銀行 Visaデビットカード | 4枚 | 無料 |
楽天銀行ビジネスデビットカード(JCB) | 9,999枚 | 年会費1,100円/枚 |
三菱UFJ-VISAビジネスデビット | 10枚 | 無料 |
りそなビジネスデビットカード | 9,998枚 | 年会費550円/枚 |
みずほビジネスデビット | 10枚 | 無料 |
法人口座がない場合でも発行できる?
答え:いいえ、基本的には法人口座が必要です。
法人デビットカードは、法人名義の銀行口座と連携することで利用できます。そのため、法人口座がない場合は発行できません。まず、銀行口座の開設を行った後に申し込みが必要です。
開設手順
- 公式サイトにアクセス
- 必要情報を入力(会社情報、代表者情報)
- 必要書類の提出(登記簿謄本、身分証明書)
- 開設後にデビットカードの申し込み
まとめ|法人デビットカードで経費管理を効率化しよう
法人デビットカードは、経費管理の効率化を目指す企業にとって非常に有効なツールです。即時引き落としによるリアルタイムの資金管理により、常に最新の残高を把握でき、不正利用の際にも即時対応が可能なセキュリティ機能が備わっています。選ぶ際には、年会費無料で固定費のかからないカードを選ぶことで中小企業や個人事業主にとって大きなメリットがあり、海外出張が多い場合はVisaやMastercardなど国際ブランドに対応したカードがおすすめです。さらに、キャッシュバックやポイント還元率が高いカードを選べば、日々の経費に対しても実質的なコスト削減が期待できます。また、クレジットカードとの違いを理解して、日常の経費にはデビットカード、大きな設備投資や資金繰りにはクレジットカードと使い分けることで、より効率的な財務管理が可能になります。法人デビットカードをうまく活用することで、無駄な支出の抑制、経費の透明化、業務の効率化を実現し、ビジネス全体のコスト削減に貢献することができます。