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法人向けETCカードおすすめ14選徹底比較解説!メリット・年会費・審査・複数枚対応を紹介!

更新日:
目次
法人ETCカードの基礎知識と種類の違い
法人用と個人用ETCカードの違いとは?
法人ETCカードの3つの種類と特徴(法人クレジットカード付帯型/ETCコーポレートカード/協同組合カード)
法人ETCカードのメリット・デメリットとは?
法人割引制度とETCマイレージサービスの仕組み
法人ETCカード目的別比較表【タイプ別おすすめ早見表】
法人ETCカードおすすめ14選【目的別比較表】
クレジット機能なしで申し込める法人ETCカード4選
ETC協同組合の法人ETCカード
高速情報協同組合法人ETCカード
全国商工事業協同組合連合会の法人ETCカード
ETCコーポレートカード(NEXCO発行)
年会費無料・低コスト重視のおすすめ法人ETCカード4選
ライフカードビジネスライトプラス(スタンダード)
三井住友カード ビジネスオーナーズ(一般カード)
セゾンコバルト・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード
JCB Biz ONE(一般)
複数枚発行可能なおすすめ法人ETCカード3選
JCB法人カード 一般カード
アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カード(20枚まで)
UC法人カード(複数ETCカード発行可能)
高還元率・キャッシュバック特化法人ETCカード3選
Airカード(還元率1.5%)
楽天ビジネスカード(還元率1.0%)
JCB法人カード ゴールドカード(特約店最大20倍)
法人ETCカードの選び方|後悔しない比較ポイント6つ
年会費・発行手数料の違いを比較
審査基準・発行スピードを確認
発行可能枚数と使い回しルールを把握
ポイント還元率・キャッシュバック・割引制度に注目
利用限度額の目安と注意点
経費精算・会計ソフトとの連携機能をチェック
法人ETCカードの申込方法と必要書類【種類別ガイド】
クレジット機能付き法人カードの申込方法
協同組合発行のETCカードの申込方法
ETCコーポレートカード(NEXCO発行)の申込方法
法人ETCカード運用における注意点と対策
申込前に確認しておきたいチェックポイント
審査に落ちた場合の対処法
使い回しのリスクとペナルティに注意
カード紛失・盗難時の対処方法と再発行の流れ
よくある質問|法人ETCカードの疑問を解決(FAQ)
法人ETCカードで一番人気はどれ?
個人事業主でも法人ETCカードを作れる?
ETCカード単体の発行はできる?
申込に不安がある時の相談先は?
クレジット機能なしの法人ETCカードとETCコーポレートカードの違いは?
まとめ|法人ETCカードで経費削減と業務効率化を実現しよう
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法人ETCカードの基礎知識と種類の違い

法人ETCカードは、社用車の高速道路料金の精算や交通費管理を効率化できるツールとして、多くの企業や個人事業主に導入されています。ただし、「法人クレジットカード付帯ETCカード」「法人ETCカード」「ETCコーポレートカード」など複数の種類が存在し、違いが分かりにくいと感じる方も多いのではないでしょうか。

ここでは、法人用と個人用の違い、主な3種類の法人ETCカードの特徴、導入によるメリット・デメリット、そして法人割引制度の仕組みについて整理して解説します。正しい知識を押さえることで、自社にとって最適なカード選びや導入判断につながります。

ETC協同組合 法人ETCカード高速情報協同組合 法人ETCカード
新会社にもおすすめ!
・クレジット機能なし
・利用明細の管理が簡単
・必要枚数を申し込み可能!
・新会社でも作れる楽ちんETCカード
会社(中小企業)におすすめ!
走る曜日や時間帯にあわせてお得な割引!
平日朝夕割引・・・
最大50% OFF
休日割引  ・・・最大30% OFF
深夜割引  ・・・最大30% OFF
※マイレージ還元あり

法人用と個人用ETCカードの違いとは?

法人ETCカードは、社用車での高速道路利用を想定したビジネス向けのカードで、請求や明細管理が法人単位で行える点が最大の特徴です。一方、個人用ETCカードはプライベートな車両での利用を想定しており、請求先や責任の所在が個人にあります。

また、法人カードでは複数枚のETCカードを発行して部署や車両ごとに管理できるため、交通費の見える化や経費精算の効率化に役立ちます。

法人ETCカードの3つの種類と特徴(法人クレジットカード付帯型/ETCコーポレートカード/協同組合カード)

法人向けETCカードは、主に以下の3種類に分けられます。

法人ETCカードの3つの種類と特徴(法人クレジットカード付帯型/ETCコーポレートカード/協同組合カード)
  • 法人クレジットカード付帯型:一般的な法人クレジットカードにETCカードを追加発行する形式。審査や発行がスムーズで、ポイント還元などの特典がある。
  • ETCコーポレートカード:NEXCOが直接発行する大口・多頻度割引対応カード。月間の利用距離が長い企業向けで、割引率が高い。
  • 協同組合型ETCカード(法人ETCカード):クレジット機能がなく、組合を経由して発行される形式。審査が比較的緩やかで、中小企業や設立間もない法人に適している。

それぞれ発行元や審査基準、管理方法、割引制度の適用可否などが異なるため、導入目的に合わせて選定することが重要です。

法人ETCカードのメリット・デメリットとは?

法人ETCカードのメリット

法人ETCカードのメリット
  • 高速道路の利用明細を法人単位で一元管理できる
  • 社用車ごとにカードを持たせることで交通費精算が簡素化される
  • 利用状況の可視化により、不正利用の抑止につながる
  • ポイント還元や割引制度を通じてコスト削減が可能

法人ETCカードのデメリット

法人ETCカードのデメリット
  • クレジット機能付きの場合、審査が必要
  • ETCコーポレートカードや協同組合型カードは、車両ごとにカードを登録・発行するため、使える車両が限定される
  • 管理枚数が増えると、運用ルールや管理体制の整備が求められる

法人割引制度とETCマイレージサービスの仕組み

法人向けのETCカードには、高速道路の利用料金をお得にできる2つの割引制度があります。それが「大口・多頻度割引制度(法人割引制度)」と「ETCマイレージサービス」です。仕組みや対象カードが異なるため、導入前に理解しておくことが重要です。

■ 大口・多頻度割引制度(法人割引制度)

この制度は、ETCコーポレートカード(NEXCOが発行する専用カード)を使う法人向けの割引制度です。正式には「大口・多頻度割引制度」といい、毎月の走行距離が多いほど割引率が高くなるのが特徴です。

  • 対象道路:NEXCO東日本・中日本・西日本が管理する高速道路
  • 対象車両:ETCコーポレートカードを搭載した車両ごとに割引が適用
  • 割引率の目安:月間走行額に応じて最大約40%の割引が受けられる
  • 割引の適用単位:車両単位(法人全体の合算ではなく、1台ごとの実績)

※注意点として、ETCカードにクレジット機能がある一般的な法人カードではこの割引は適用されません。この割引を受けたい場合は、ETCコーポレートカードの発行が必要です。

■ ETCマイレージサービス

一方、「ETCマイレージサービス」は、特定のETCカードで登録すると、走行金額に応じてポイントが貯まる制度です。貯まったポイントは、後日高速料金の支払いに充当できる無料通行分として利用できます。

  • 対象カード:ETCマイレージサービス対応のETCカード
  • 対象道路:全国の高速道路のうち、マイレージサービスに対応している区間
  • 還元率の目安:利用金額に応じて10%前後のポイント還元(道路会社によって異なる)
  • ポイントの使用:貯まったポイントは自動で無料通行分に変換され、次回利用時に充当

※このサービスは個人・法人問わず利用可能ですが、ETCカードごとに個別登録が必要です

「大口・多頻度割引制度」は走行距離が多い法人向けに強力な割引を提供するのに対し、「ETCマイレージサービス」は走行頻度が少なくてもポイントでお得になる制度です。それぞれ対応するカードが異なるため、自社の利用実態に合わせて、どちらの制度が使えるカードなのかを確認してから申し込みましょう。

法人ETCカード目的別比較表【タイプ別おすすめ早見表】

分類タイプ特徴費用還元・割引など向いている事業者主な発行元
法人クレジットカード付帯型
(クレジット審査あり)
年会費無料初期・維持コストを抑えられる無料クレジットポイント
ETCマイレージ
コスト重視・事業スタート期の法人三井住友、JCB、セゾンなど
複数枚発行社用車多くとも対応可能クレジットカード年会費クレジットポイント
ETCマイレージ
中~大規模法人、営業車を複数保有する企業JCB、アメックス、UCなど
高還元、キャッシュバック高還元など活かして経費削減クレジットカード年会費クレジットポイント
ETCマイレージ
交通費や仕入れが多い事業者Airカード、JCB、楽天など
クレジット機能なし法人ETCカード
(クレジット審査なし)
協同組合発行クレジット審査なし、スピード発行可能組合加入出資金1万円程度(退会時返金)
発行手数料、年会費 500-880円/枚
走行料金の8%程度の事務手数料(毎月)
組合の割引制度
ETCマイレージ
設立間もない企業など審査が不安な法人、個人事業主、小規模事業者などETC協同組合、高速情報協同組合など
NEXCO高速道路会社発行保証人か預託保証金必要、車両数、走行料の多く、各高速道の利用見込みが出せる方預託保証金10万円〜
発行手数料、年取扱手数料各629円/枚
大口・多頻度割引トラック運送業など車両数多く、走行距離も長い事業者NEXCO高速道路会社3社

法人ETCカードおすすめ14選【目的別比較表】

分類カテゴリカード名(発行元)初期費用年会費(税込)その他費用ETC発行可能枚数ポイント還元/割引ETC割引制度主な特徴
クレジット機能なし法人ETCカード(ETC協同組合)出資金10,000円/社(退会時返金)発行手数料880円/枚年会費880円/枚走行料金に対して8%登録車両1台につき4枚までなし休日割引最大30%
深夜割引最大30%
平日朝夕割引最大50%
ETCマイレージ還元
審査が比較的柔軟・小規模向け
法人ETCカード(高速情報協同組合)出資金10,000円/社(退会時返金)発行手数料550円/枚年会費550円/枚走行料金に対して8%複数枚発行可能(詳しくは問い合わせ)なし休日割引最大30%
深夜割引最大30%
平日朝夕割引最大50%
ETCマイレージ還元
ガソリンカードとの併用可
法人ETCカード(全国商工事業協同組合連合会) 出資金 問い合わせ発行・取扱手数料 無料年保守料500円/枚なし車載器1台につき最大4枚なし休日割引最大30%
深夜割引最大30%
平日朝夕割引最大50%
ETCマイレージ還元
小規模・個人事業主向け実績多
ETCコーポレートカード(NEXCO東日本・中日本・西日本)預託保証金:月見込み利用料の4倍(最低10万円)カード発行時取扱手数料629円/枚年取扱手数料629円/枚なし登録車両に対して1枚、登録車両数分発行可能なし大口・多頻度割引大口・頻繁利用事業者向け
クレジットカード付帯型
年会費無料カードライフカードビジネスライトプラスなし無料なし1枚最大0.5%ETCマイレージ還元審査が比較的通りやすい
三井住友カード ビジネスオーナーズなし無料なし1枚0.5%~最大1.5%ETCマイレージ還元法人・個人事業主両対応
セゾンコバルト・ビジネスアメックスなし無料なし最大5枚0.5%~最大2.0%ETCマイレージ還元スモールビジネス特化型
JCB Biz ONE(一般)なし無料(初年度)なし要問合せ0.5~1.0%ETCマイレージ還元国内対応店舗が多い
複数枚発行可能JCB法人カード(一般)なし初年度無料/年1,375円なし上限なし0.5%~ETCマイレージ還元幅広い事業規模に対応
アメックス・ビジネス・ゴールド年会費年49,500円なし最大119枚1.0〜3.0%(リワードプラス加入の時)ETCマイレージ還元ステータス性・特典重視
UC法人カード年会費年1,375円なし複数枚発行可能(枚数は問い合わせ)最大0.5%ETCマイレージ還元大企業や多店舗展開向け
高還元型Airカード年会費年5,500円なし複数枚発行可能(枚数は問い合わせ)1.5%還元ETCマイレージ還元還元重視の法人カード
楽天ビジネスカード年会費年13,200円(必須のプレミアムカード年会費を含む)なし無制限(2枚目以降有料)1.0%~最大3.0%ETCマイレージ還元EC・楽天経済圏と相性◎
JCB法人カード ゴールドカードなし初年度無料/年11,000円なし複数枚発行可能(枚数は問い合わせ)0.3%~1.0%以上ETCマイレージ還元出張・交通費還元に強み

クレジット機能なしで申し込める法人ETCカード4選

法人ETCカードには「クレジット機能付き」と「クレジット機能なし」の2タイプがあり、社内での運用ルールや経費精算のしやすさによって選び方が異なります。クレジット機能が付いていないカードは、ガソリンスタンドや物販での利用を防げるため、従業員に持たせやすく、不正利用のリスクも低減できます。

ここではクレジット機能なしのカードの中からおすすめ4選をご紹介します。

ETC協同組合の法人ETCカード

クレジット機能なしで複数枚発行にも対応できる、ETC専用の協同組合型カードです。

おすすめポイント

  • クレジット機能なしで発行可能(口座引落)
  • 複数枚発行可、車両ごとの管理に最適
  • 平日朝夕割引・ETCマイレージなどを組合が代行登録
カード名法人ETCカード(ETC協同組合)
ETC券面
初期費用出資金10,000円/社(退会時返還)
発行手数料880円(税込)/枚
ETC年会費年間手数料880円/枚(年1回)
その他費用走行料金に対して毎月8%の手数料発生(請求書作成、信販会社への立替保証など)
発行枚数ETCカード:登録車両1台につき4枚まで
利用車両限定なし
還元率休日割引最大30%
深夜割引最大30%
平日朝夕割引最大50%
ETCマイレージ還元
審査あり
発行日数要問い合わせ
入会資格法人、個人事業主
(カード申請対象車両車検証)
必要書類(コピー可)(法人)
・履歴事項全部証明書(6ヶ月以内のもの)
・車検証
・セットアップ証明書
・代表者の運転免許証もしくは住民票、健康保険証
(個人事業主)
・所得税確定申告書(税務署印のあるもの)(個人事業を始めたばかりの方は開業局、取引先との契約書、領収書など)
・車検証
・セットアップ証明書
・代表者の運転免許証もしくは住民票、健康保険証

高速情報協同組合法人ETCカード

クレジット機能なしで申込と運用が可能なだけでなく、ETCマイレージや時間帯割引の登録・適用を組合が代行してくれる仕組みです。

おすすめポイント

  • クレジット審査なしで発行可能
  • 出資金1万円+発行手数料で導入しやすい
  • 組合によるETC手続きの代行サービスを提供
カード名法人ETCカード(高速情報協同組合)
ETC券面
初期費用出資金:10,000円/1社
発行手数料:550円/1枚(発行時のみ)
ETC年会費取扱手数料:550円/1枚(年1回)
その他費用事務手数料8%(走行料金に対して)
発行枚数複数可(問い合わせ)
利用車両限定なし
還元率休日割引最大30%深夜割引最大30%平日朝夕割引最大50%ETCマイレージ還元
審査あり
発行日数要問い合わせ
入会資格法人、個人事業主
必要書類(コピー可)(法人)・履歴事項全部証明書(6ヶ月以内)・車検証・セットアップ証明書・代表者の運転免許証(個人事業主)・所得税確定申告書(開業届でも可)・車検証 ・セットアップ証明書・代表者の運転免許証

全国商工事業協同組合連合会の法人ETCカード

  • ETCマイレージ登録・割引手続きを組合が全て代行し、車載器台数に応じたETCカード発行にも対応可能な法人向けETCカードです。

おすすめポイント

  • 組合がマイレージ登録・割引を一括代行
  • クレジット機能不要・後払い方式で導入しやすい
  • 車載器1台につき最大4枚までETCカード発行可能

本カード発行の目安

  • NEXCO東/中/西日本の利用が毎月30,000円未満(カード1枚単位)
カード名【法人用】全商連ETCカード
ETC券面
初期費用出資金(問い合わせ)発行・取扱手数料無料
ETC年会費保守料500円/1枚 ※年度途中での加入は1ヶ月40円換算
その他費用なし
利用車両限定なし(申込者の所有あるいは使用の正当な権利の証明書)
発行枚数車載器1台につき最大4枚
還元率休日割引最大30%深夜割引最大30%平日朝夕割引最大50%ETCマイレージ還元
審査あり
発行日数要問い合わせ
おすすめ業種法人、個人事業主
必要書類(法人)・履歴事項全部証明書(個人事業主)・直近年度の確定申告書の控えの写し※開業1年未満の場合は開業届の写しその他必要書類は問い合わせ

ETCコーポレートカード(NEXCO発行)

大口・多頻度割引制度に対応し、クレジット審査なし・保証金・出資金により発行可能なETC専用カードです。

申し込み方法

  • 前述の高速情報協同組合、全国商工事業協同組合連合会やその他事業組合から申し込みができます。NEXCO東日本、中日本、西日本にも窓口がありますので問い合わせしてみましょう。

おすすめポイント

  • 高額利用で最大40%の割引が受けられる
  • 車両ごとのカード管理が明確にできる
  • クレジット審査不要で導入しやすい

本カード発行の目安

  • NEXCO東/中/西日本の利用が毎月30,000円超(カード1枚単位)
カード名ETCコーポレートカード
ETC券面
初期費用預託保証金:月見込み利用料の4倍(最低10万円)カード発行時取扱手数料629円/枚
ETC年会費取扱手数料 629円/枚 
その他費用
発行枚数本カード:車両1台につき1枚追加カード:なし
利用車両カード登録車両のみ利用可能・法人の場合:組合員である法人名義の車両が利用可能・個人事業主の場合:代表者名義の車両が利用可能
還元率大口・多頻度割引
審査あり
発行日数要問い合わせ
入会資格法人、個人事業主
必要書類(法人)・履歴事項全部証明書・印鑑証明・保証人の印鑑証明(預託金でなく保証人を立てる場合)(個人事業主)
・印鑑証明・保証人の印鑑証明(預託金でなく保証人を立てる場合)
(法人・個人事業主共通)・NEXCOの窓口会社が指定する書類(問い合わせ)

 

年会費無料・低コスト重視のおすすめ法人ETCカード4選

法人ETCカードを導入するうえで、ランニングコストをできるだけ抑えたいと考える中小企業や個人事業主にとって、「年会費無料」は重要な選定基準のひとつです。特に車両を複数所有する場合や、社用車の利用頻度が高い業種では、毎年かかる年会費が積み重なることで思わぬコスト負担になってしまいます。

まずは、年会費・ETCカード年会費の両方が無料、もしくは初年度無料など費用を最小限に抑えられる法人ETCカードを厳選して紹介します。固定費を削減しつつ、必要な機能や信頼性を確保したい方はぜひ参考にしてください。

ライフカードビジネスライトプラス(スタンダード)

年会費無料・書類不要・最短3営業日発行で、個人事業主や法人代表者が使いやすい事業用クレジットカードです。

おすすめポイント

  • 年会費・ETCカード年会費ともに完全無料
  • 限度額最大500万円で資金繰りにも対応
  • Web完結申込で、決算書や登記簿謄本も不要
カード名ライフカードビジネスライトプラス(スタンダード)
カード券面
ETC券面
年会費無料
ETC年会費無料(1枚まで)
次年度1,100円(ただし、前年度に1回でもETC利用があれば無料)
発行枚数本カード:1枚
追加カード:最大3枚
ETCカード:1枚(本カードに対してのみ発行可能)
利用車両限定なし
還元率最大0.5%
審査あり
発行日数最短3営業日
入会資格法人代表者または個人事業主

三井住友カード ビジネスオーナーズ(一般カード)

年会費永年無料・書類不要・ETC併用で最大1.5%還元など、コストと実用性を兼ね備えた法人向けカードです。

おすすめポイント

  • 永年無料で維持コストがゼロ(ETC利用状況により年550円)
  • 対象の個人カードと併用でETCなど利用で最大1.5%還元
  • 書類不要、Vpassアプリで明細一元管理も可能
カード名三井住友カード ビジネスオーナーズ(一般カード)
クレジットカード券面
ETC券面
年会費永年無料(一般)
ETC年会費初年度無料
翌年度以降550円(前年ETC利用で免除)
発行枚数本カード:1枚
追加カード:最大18枚(パートナーカード)
ETCカード:1枚のカードに対して1枚発行
利用車両限定なし
還元率0.5%(ETC併用時最大1.5%)
審査あり
発行日数最短3営業日
入会資格満18歳以上の法人代表者、個人事業主の方(高校生は除く)

セゾンコバルト・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード

クラウド系サービス利用でポイント優遇がある、年会費無料・ETCカード無料の法人・個人事業主向けビジネスカードです。

おすすめポイント

  • 年会費・ETC年会費ともに無料で導入しやすい
  • AWSやクラウドワークスなどの優待サービスが充実
  • 登記簿・決算書不要で申し込みやすい
カード名セゾンコバルト・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード
クレジットカード券面
ETC券面
年会費無料
ETC年会費無料(最大5枚まで発行可能)
発行枚数本カード:1枚
追加カード:最大9枚
ETCカード:最大5枚
利用車両限定なし
還元率0.5%(クラウドサービス利用で最大2.0%)
審査あり
発行日数最短3営業日
入会資格個人事業主またはフリーランス、経営者の方(高校生を除く)

JCB Biz ONE(一般)

年会費永年無料で、ポイントが常に2倍になるJCBブランドの個人事業主・法人向けカードです。

おすすめポイント

  • 年会費永年無料、Oki Dokiポイントが常時2倍
  • スマホで最短即時発行(仮カード利用可)
  • 経費精算やクラウド会計との連携もスムーズ
カード名JCB Biz ONE(一般)
クレジットカード券面
ETC券面
年会費永年無料
ETC年会費無料(1枚まで)
利用車両限定なし
発行枚数本カード:1枚
追加カード:なし
ETCカード:1枚
還元率1.0%相当(Oki Dokiポイント常時2倍)
審査あり
発行日数最短即時発行(実カードは約1週間)
おすすめ業種法人代表者または個人事業主(フリーランス・副業を含む)

複数枚発行可能なおすすめ法人ETCカード3選

社用車を複数台運用している企業や、複数の従業員にETCカードを持たせる必要がある事業者にとって、カードの発行枚数は非常に重要な選定ポイントです。1枚のみの発行では管理が難しく、業務の効率化を図るうえでも不便が生じます。複数枚発行に対応しているカードであれば、車両や従業員ごとに利用履歴を分けて管理でき、経費の精算や帳簿処理もスムーズに行えます。

発行可能枚数や管理機能はカードごとに異なり、数枚から数十枚、なかには発行上限が設けられていないものもあります。導入前には、自社の利用台数や運用体制に合わせて、柔軟に対応できるカードを選ぶことが大切です。

ここでは、複数枚発行に対応し、業務効率や経費管理のしやすさにも優れた法人ETCカードを3選ご紹介します。

JCB法人カード 一般カード

ポイント還元率は0.3%~最大1.0%以上、優待店利用やスター会員制度によってさらにアップ可能な法人カードです。

おすすめポイント

  • 初年度年会費無料・追加・ETCカード複数可
  • 優待店利用やスターメンバーズ制度で最大1.0%以上還元
  • 付帯サービスも充実
カード名JCB法人カード 一般カード
クレジットカード券面
ETC券面(ETCスルーカードN)
年会費初年度無料、2年目以降1,375円
ETC年会費無料(複数枚可)
発行枚数本カード:1枚
追加カード:可(年会費1,375円/枚)
ETCカード:複数枚可
還元率0.3%~1.0%以上
審査あり
発行日数約2~3週間
入会資格法人または個人事業主

アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カード(20枚まで)

ビジネスカード向けにETCカードが基本カード会員で最大20枚まで無償発行でき、ポイントをまとめて管理できます。追加カードも99枚まで発行できますので、追加カードにETCカードを発行するとさらに99枚のETCカードが追加発行可能です。

おすすめポイント

  • ETCカードを最大20枚+99枚(119枚)まで発行可能
  • ETC利用も含めすべての経費が一括請求・ポイント一括管理できる
  • 旅行傷害保険など付帯サービスが手厚く、ステータス性も高い
  • 高還元率
カード名アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カード
クレジットカード券面
ETC券面
年会費49,500円
ETC年会費無料
発行枚数基本カード:1枚
追加カード:最大99枚
(付帯特典ありのカード年会費13,200円、付帯特典なしカード年会費無料)
ETCカード:基本カードに対して最大20枚、追加カード1枚に対して1枚発行可能
還元率1.0〜3.0%(リワードプラス加入の時)
審査あり
発行日数約3週間
入会資格法人代表者、個人事業主、専門職、有資格者など

UC法人カード(複数ETCカード発行可能)

法人利用を前提としたクレジットカードで、1枚のカードに対し複数枚のETCカードを無料で追加可能です。

おすすめポイント

  • 調達の多い車両管理にも対応可能な大量発行が可能
  • 永久不滅ポイントでポイント有効期限を気にせず貯められる
  • 年会費も安く、コストパフォーマンスに優れる
カード名UC法人カード
クレジットカード券面
ETCカード券面
年会費1,375円
ETC年会費無料
発行枚数本カード:1枚
追加カード:要問い合わせ
ETCカード:カード1枚に対して複数枚
(発行可能枚数は審査あり)
還元率最大0.5%
審査あり
発行日数約3~4週間
入会資格法人または個人事業主

高還元率・キャッシュバック特化法人ETCカード3選

法人ETCカードを選ぶうえで、「ポイント還元率の高さ」は見逃せない選定ポイントの一つです。とくに毎月まとまったガソリン代や高速料金、事業経費の決済を行う企業にとっては、支払い額に応じてポイントが付与されるカードを選ぶことで、年間で数万円以上の還元を受けることも可能です。還元されたポイントは商品券や電子マネー、航空マイルなどに交換でき、経費削減に直結するメリットがあります。

ここでは、数ある法人ETCカードの中から、とくにポイント還元率の高いカードを3枚厳選してご紹介します。事業用の支払いをお得に活用したい経営者や、法人経費の見直しを進めたい方はぜひ参考にしてください。

Airカード(還元率1.5%)

還元率1.5%と業界トップクラスで、経費支払いにおけるポイント獲得を最大化できる法人・個人事業主向けカードです。経理ソフトとの連携も可能で、経費管理業務を効率化できます。AirカードはJCBブランドのカードとなり、ETCカードはJCBのETCスルーカードNとなります。

おすすめポイント

  • 業界最高水準のポイント還元率1.5%
  • 経費管理ソフトとの連携で経理作業を削減
  • 出張向けの付帯サービスも充実
  • 新規入会キャンペーンで実質初年度年会費が無料となる還元あり
カード名Airカード
クレジットカード券面
ETC券面
年会費本会員(代表者)5,500円
使用者3,300円
ETC年会費無料(複数枚可)
発行枚数本カード:1枚
追加カード:最大3枚
ETCカード:複数枚可(要問い合わせ)
還元率1.5%
審査あり
発行日数約1ヶ月
入会資格法人または個人事業主

楽天ビジネスカード(還元率1.0%)

楽天プレミアムカード(個人)の入会で作ることのできる法人カードです。楽天市場など楽天グループ利用時の還元を最大化しつつ、通常利用でも1%還元とコスパが高い法人カードです。

おすすめポイント

  • 通常利用で1%、楽天市場で最大3%還元
  • 楽天プレミアムカードとの併用で還元率がさらにアップ
  • ETCカード無制限に発行可能(1枚目無料、2枚目以降550円/枚)
カード名楽天ビジネスカード
クレジットカード券面
ETC券面
年会費2,200円
*楽天プレミアムカード(年会費11,000円)への入会が必要
ETC年会費1枚目無料、2枚目以降550円/枚
発行枚数本カード:1枚
追加カード:なし
ETCカード:無制限(2枚目以降有料)
還元率通常1%、楽天市場で最大3%
審査あり
発行日数問い合わせ
入会資格法人または個人事業主

JCB法人カード ゴールドカード(特約店最大20倍)

ステータスが高く、ポイント還元率は0.3%~最大1.0%以上、優待店利用やスター会員制度によってさらにアップ可能な法人カードです。

おすすめポイント

  • 初年度年会費無料・追加・ETCカード複数可
  • 優待店利用やスターメンバーズ制度で最大1.0%以上還元
  • 旅行保険・ショッピング保険など付帯サービスも充実
カード名JCB法人カード ゴールドカード
クレジットカード券面
ETC券面
年会費初年度無料、2年目以降11,000円
ETC年会費無料(複数枚可)
発行枚数本カード:1枚
追加カード:可(年会費3,300円/枚)
ETCカード:複数枚可
還元率0.3%~1.0%以上
審査あり
発行日数約2~3週間
入会資格法人または個人事業主

法人ETCカードの選び方|後悔しない比較ポイント6つ

法人ETCカードの選定は、事業内容や利用台数、経費処理の方法などによって適したものが大きく異なります。見た目のコストや発行しやすさだけで決めてしまうと、後々の運用で手間や不具合が発生することもあります。だからこそ、導入前には複数の観点から比較し、自社に合ったカードを慎重に選ぶことが重要です。

法人ETCカードの選び方|後悔しない比較ポイント6つ

ここでは、法人ETCカードを選ぶ際にチェックすべき6つのポイントを解説します。

年会費・発行手数料の違いを比較

法人ETCカードは、年会費やETCカード1枚ごとの発行手数料がかかる場合があります。たとえば、カード本体が無料でもETCカードに対して年額や都度手数料が発生するケースもあり、発行枚数が多いと想定以上のコストになることも。固定費を抑えたい場合は、年会費無料または低コストで複数枚発行できるカードを選ぶのが基本です。

審査基準・発行スピードを確認

法人カードは、クレジット機能の有無により審査内容が異なります。クレジット機能付きの場合、設立年数や代表者の信用情報がチェックされることが多く、発行に時間がかかることも。一方、協同組合を通じたカードは審査が比較的柔軟で、個人保証や決算書が不要なケースもあります。開業間もない事業者やスピードを重視する場合は、申込条件や発行までの日数を事前に確認しましょう。

発行可能枚数と使い回しルールを把握

複数の車両で利用する場合、ETCカードが何枚発行できるかは重要なポイントです。カードによっては発行枚数に上限があったり、1枚のカードを複数車両で使い回すことが禁止されていることもあります。使い回しは不正利用と見なされるリスクがあるため、台数に応じて正規に発行し、車両ごとに適切に管理できるカードを選ぶべきです。

ポイント還元率・キャッシュバック・割引制度に注目

ETCカードの利用額に応じてポイントが貯まるタイプや、NEXCOの大口・多頻度割引制度に対応したカードなど、金銭的メリットの種類はさまざまです。走行距離が少ない企業はポイント還元型、長距離移動が多い場合は割引制度対応型が向いています。自社の利用傾向に合わせて、最も還元効果が高いカードを選ぶとよいでしょう。

利用限度額の目安と注意点

法人ETCカードのなかには、利用限度額がカード単位で設定されているものもあります。社用車の利用頻度が高い場合、限度額が低すぎると月途中で利用できなくなるリスクも。特に地方への長距離出張が多い業種では、十分な利用枠があるかどうか確認しておくことが欠かせません。

経費精算・会計ソフトとの連携機能をチェック

導入の目的が経理業務の効率化である場合、カード利用明細の取得方法や会計ソフトとの連携機能は必ずチェックすべき項目です。Web明細に対応しているカードや、CSV出力・クラウド会計サービスとの自動連携が可能なカードを選ぶことで、交通費の仕訳や申請作業が大幅に軽減されます。

法人ETCカードの申込方法と必要書類【種類別ガイド】

法人ETCカードは、種類によって申込方法や必要書類が異なります。申込先がクレジットカード会社、協同組合、高速道路会社など複数存在するため、自社に適したカードを選んだ後は、正しい手順で申請を進めることが重要です。

また、申し込み時の不備や確認漏れがあると、審査が遅れたり発行自体ができなかったりするケースもあります。ここでは、クレジット機能付きカード、協同組合が発行するETCカード、NEXCOのETCコーポレートカード、それぞれの申込方法と必要な書類について詳しく解説します。

クレジット機能付き法人カードの申込方法

クレジット機能付きの法人ETCカードは、一般的にクレジットカード会社の公式サイトや窓口から申し込みます。申込フォームに企業情報や代表者情報を入力し、所定の審査を経てカードが発行されます。

必要書類(例)

  • 登記簿謄本(履歴事項全部証明書)
  • 代表者の本人確認書類(運転免許証など)
  • 会社印(法人実印・認印)

法人設立間もない場合や信用情報に不安がある場合、追加書類や代表者個人の収入証明が求められることもあります。

協同組合発行のETCカードの申込方法

協同組合が発行するETCカードは、クレジット機能がなく、組合への加入が前提になります。主に中小企業や個人事業主が対象で、申し込みは各協同組合の公式サイトまたは郵送申請で行われます。

必要書類(例)

  • 組合加入申込書
  • 車検証のコピー(利用する車両分)
  • 口座振替依頼書
  • 代表者の本人確認書類

組合加入にあたって出資金(数千円程度)が必要な場合がありますが、審査は比較的簡易で、発行までの期間も短い傾向があります。

ETCコーポレートカード(NEXCO発行)の申込方法

ETCコーポレートカードは、NEXCO(東日本・中日本・西日本)が発行し貸与されるETCカードですが、その申込はNEXCOの各支社で行うか、本記事で記載の組合(他組合もあり)を通して行う方法があります。組合を通して行う場合は組合が申し込みを代行してくれることになりますが、組合への加入が必要となります。必要書類は申込先により異なることがありますので下記はあくまで参考です。

必要書類(例)

  • 申込書(車両台数・走行距離などの情報を記載)
  • 車検証のコピー
  • 利用予定区間の申告
  • 利用台数に応じた保証金(デポジット*組合経由では不要な場合あり)

申請の前提として、月額走行距離が一定以上あること(カード1枚あたり30,000円以上など)や、利用実績の見込みなどが問われるため、事前に条件を確認しておきましょう。

法人ETCカード運用における注意点と対策

法人ETCカードを導入する際には、申込時や運用時のルールをきちんと理解しておかないと、思わぬトラブルにつながることがあります。代表的なのは、申込条件を満たしておらず審査で落ちてしまったり、カードを不適切に使ったことで利用停止やペナルティを受けたりするケースです。また、カードの紛失や盗難といった物理的なリスクにも備えておく必要があります。

導入後に「こんなはずではなかった」とならないよう、よくある失敗やリスクとその回避方法を事前に確認しておくことが大切です。

法人ETCカードを安心して活用するための注意点と対策を4つのポイントに分けて解説します。

申込前に確認しておきたいチェックポイント

法人ETCカードは種類ごとに申込条件が異なります。たとえば、クレジット機能付きカードでは登記年数や代表者の信用情報が審査対象となるため、法人設立直後では通らないケースもあります。また、協同組合型のカードは組合加入が必須となり、別途出資金が発生することも。申請前には自社の状況や希望条件に応じたカード種別を選び、必要書類や条件を正しく把握しておくことが重要です。

審査に落ちた場合の対処法

審査に通らなかった場合でも、すぐにあきらめる必要はありません。審査基準が比較的厳しいクレジットカード型ではなく、協同組合型や前払い方式のETCカードに切り替えることで、申込可能なケースもあります。また、個人事業主で法人カードの取得が難しい場合は、事業実績を積んだ後に再申請する方法も有効です。不安がある場合は、申請前に事務局やサポート窓口へ事前相談するのが安心です。

使い回しのリスクとペナルティに注意

ETCカードは、登録された車両での使用が前提です。1枚のカードを複数台の車両で使い回すと、契約違反となり利用停止や罰則の対象になる可能性があります。特にETCコーポレートカードや協同組合カードでは、車両登録情報と実際の利用状況が不一致の場合、割引が無効になるリスクも。複数台での運用が必要な場合は、発行上限や管理方法を確認し、正しくカードを割り当てましょう。

カード紛失・盗難時の対処方法と再発行の流れ

カードの紛失や盗難が発覚した場合は、速やかにカード発行元へ連絡し、利用停止の手続きを行う必要があります。その後は再発行手続きに進みますが、再発行には日数や手数料がかかる場合もあるため、早期対応が重要です。また、カード情報を悪用されないよう、従業員への管理ルールを徹底し、保管方法や利用責任の所在を明確にしておくと安心です。

よくある質問|法人ETCカードの疑問を解決(FAQ)

法人ETCカードの導入を検討する際、コスト面や審査、運用ルールなどでさまざまな疑問が生まれるものです。ここでは、特に多く寄せられる代表的な質問とその回答をまとめました。導入前に確認しておくことで、不安やミスを減らし、スムーズな運用につなげましょう。

法人ETCカードで一番人気はどれ?

利用者の多いカードには、コストパフォーマンスが高く、複数枚発行や管理のしやすさに優れたものが多く選ばれています。とくに年会費無料でポイント還元も受けられるタイプは人気があります。ただし、「最適なカード」は業種や使用頻度によって異なるため、自社の条件に合ったものを選ぶことが重要です。

個人事業主でも法人ETCカードを作れる?

作成可能です。カードによっては法人登記のない個人事業主でも申し込めるタイプがあります。クレジット機能付きカードの場合、事業実績や個人の信用情報が審査対象となりますが、協同組合型などでは比較的申し込みやすいケースもあります。申込条件や必要書類を事前に確認しましょう。

ETCカード単体の発行はできる?

可能です。法人クレジットカードに付帯する形で発行されるETCカードもあれば、ETC専用カードとして単体で発行できるものも存在します。とくに協同組合を通じたETCカードは、ETC利用のみに特化した形式で、クレジット機能が付かない分、審査が比較的緩やかな傾向があります。

申込に不安がある時の相談先は?

各カードの発行元や協同組合の公式サイトにある「お問い合わせ窓口」や「サポートデスク」を活用するのが有効です。審査に不安がある場合でも、事前相談が可能なケースも多く、条件や必要書類について直接確認できます。とくに協同組合やNEXCOのカードは、丁寧に案内してもらえるため、気になる点は早めに相談しておくと安心です。

クレジット機能なしの法人ETCカードとETCコーポレートカードの違いは?

法人や個人事業主向けの「クレジット機能なしETCカード」には、大きく分けて次の2つのタイプがあります。

協同組合を通じて発行されるETCカード

NEXCOが発行するETCコーポレートカード

どちらもクレジット機能が付帯しておらず、高速道路の利用料金を後払いで精算するタイプですが、仕組みや割引制度、利用条件に違いがあります。

項目協同組合ETCカードETCコーポレートカード(NEXCO)
発行元各種協同組合NEXCO東日本・中日本・西日本
割引休日割引最大30%
深夜割引最大30%
平日朝夕割引最大50%
ETCマイレージ還元
大口・多頻度割引
登録車両制限原則なし(複数車両で使い回し可能)車両登録制(登録車両でのみ利用可)
対象エリア全国のETC対応道路NEXCO管轄の高速道路のみ
加入条件協同組合への加入が必要(出資金あり)NEXCO東/中/西日本の利用が毎月30,000円超(カード1枚単位)が見込まれること
審査比較的柔軟(決算書不要もあり)NEXCOによる所定の審査あり
請求・支払い協同組合を通じた月額請求月額請求書による後払い
  • 協同組合ETCカードは、審査が柔軟で申し込みやすく、車両の使い回しも可能なため、初めて法人ETCカードを導入する事業者や小規模事業者に適しています。
  • 一方、ETCコーポレートカードは、月の利用頻度が高い企業にとっては割引率が大きく、コスト削減効果が非常に高いのが特長です。ただし、登録車両でしか使えないなど、運用には一定の制限があります。

どちらを選ぶべきかは、「走行距離・利用頻度・車両の数や使い方」によって異なります。柔軟性を重視するなら協同組合カード、走行距離が長く割引効果を重視するならコーポレートカードを検討しましょう。

まとめ|法人ETCカードで経費削減と業務効率化を実現しよう

法人ETCカードは、社用車での移動が多い中小企業や個人事業主にとって、支払業務を効率化できる便利なツールです。ETCゲートの通過時に自動で料金が決済され、都度現金精算する手間がかかりません。特に走行距離が多い業種では、ETCの深夜割引やマイレージ制度を活用することで、大きな金額の経費削減につながります。

本記事では、年会費無料・ポイント還元・クレジット機能の有無・複数枚発行など、利用目的に応じて選べるカードを比較しました。もちろん、紹介したカード以外にも、用途や条件に応じて検討するべき選択肢は存在します。

また、2025年現在の制度や発行条件は変更される可能性もあるため、運営元に問い合わせることもおすすめです。審査や発行に不安がある場合は、簡単に比較できる比較サイトや相談窓口の利用も有効でしょう。

法人ETCカードの導入によって、日々の移動や業務上の出張をサポートし、会社のコスト削減と業務効率化の両立が目指せます。上手に制度を活用し、これからのビジネス成長に向けた強い味方としてお役立てください。

この記事の著者

OREND FINANCE編集部|中小企業と個人事業主のお金の悩みに答える

OREND FINANCE編集部|中小企業と個人事業主のお金の悩みに答える

「法人・個人事業主のお金」に関する情報を専門に扱う金融情報メディアです。中小企業支援策・金融機関の公式情報・最新の制度改正など、公的ソースに基づいた正確なリサーチをもとに、読者の判断に役立つ信頼性の高い記事を発信しています。実務で役立つ視点と一次情報の丁寧な整理を通じて、ビジネスの意思決定を支援します。

この記事の監修者

大槻 明子

大槻 明子

1級FP技能士・CFP®・宅建士の資格を持ち、シンクタンクや会計事務所での豊富な実務経験とユーキャンでの講師経験を活かし、当サイトのクレジットカード・法人向け金融サービス情報を専門的な視点で監修。

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