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店舗開業までのスケジュールと、準備すべきことを詳しく解説

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店舗開業には、コンセプトやターゲット顧客の明確化、物件の選定や内装工事、メニューの作成や仕入れ、スタッフの採用や教育、必要な資格・届出の取得など、さまざまな準備が必要です。これらの準備をしっかりと行うためのスケジュールの立て方や注意点を解説します。

店舗開業までのスケジュール早見表

店舗開業までのおおまかなスケジュールは次のとおりです。

【開業12ヵ月前】

  • お店のコンセプトを決める
  • 店名を決め商標登録する

【開業11ヵ月前】

  • 事業計画を立てる
  • 事業計画書を作る

【開業8ヵ月前】

  • 出店エリアを決める
  • 内装業者と物件を回る

【開業6ヵ月前】

  • 資金調達

【開業4ヵ月前】

  • メニュー作りや商品選び

【開業3ヵ月前】

  • 内装・設備設計
  • 内装工事
  • 設備の購入

【開業2ヵ月前】

  • 什器や備品の購入
  • 商品の仕入れ
  • スタッフの採用・教育

【開業1ヵ月前】

  • 資格取得・届出
  • 最終確認
  • プレオープン

開業12ヵ月前

開業12ヵ月前は「お店のコンセプト決め」「店名を決め商標登録する」などの準備をしましょう。

お店のコンセプトを決める

店舗を開業するための準備として、まず「お店のコンセプトを決める」必要があります。

コンセプトとは、「どういうお店にしたいのか」という経営者の考え方です。

コンセプトが明確になっていないと、ターゲットも明確にならず、商品やサービスの方向性が定まりません。内装や雰囲気に統一感がないお店になり、マーケティングや宣伝の効果もあまり得られないでしょう。

コンセプトは自分の強みや得意なこと、ターゲット顧客のニーズなどを意識して考えます。そのうえで、出店エリアの地域特性や競合店の状況を踏まえて細部を調整していきます。

例えば、以下のようなコンセプトが考えられます。

  • 「地域の食材を活かした、健康的なカフェ」
  • 「一人でも気軽に立ち寄れる、おしゃれな雑貨屋」
  • 「子供から大人まで楽しめる、アミューズメント施設」

コンセプトが決まったら、それをもとに具体的な事業計画や方針を立てていきます。

店名を決め商標登録する

店名を商標登録すると、その店名を独占的に使用することができます。つまり、他の店舗が同じ店名を使えなくなるため、ブランドの確立や競合対策に役立ちます。店名を決める際には、以下の点に注意しましょう。

  • 覚えやすく、印象に残りやすい
  • ターゲット顧客に響く
  • 他店と差別化できる

また、商標登録をする際には、以下の点に注意しましょう。

  • 類似する店名がないか、商標調査を行う
  • 商標登録の対象となる商品やサービスに注意する

店名を決めたら、まずは商標調査を行い、類似する店名がないか確認しましょう。

商標調査は自分で行うこともできますが、専門家に依頼すると安心です。商標調査で類似する店名がなければ、特許庁のWebサイトから商標登録を申請しましょう。

開業11ヵ月前

開業11ヵ月前は事業計画を立て、事業計画書にまとめましょう。事業計画書は事業の方針を確認するためにも、資金調達を成功するためにも重要な書類です。

事業計画を立てる

事業計画とは、事業の目的、目標、戦略、実行計画などをまとめたものです。

事業計画を立てることで、以下のメリットがあります。

  • 事業の方向性や目標が明確になる
  • 必要な資金や人員が把握できる
  • 経営の進捗状況を把握・管理できる
  • 金融機関や取引先からの信頼を得られる

事業計画は、以下の項目を盛り込むとよいでしょう。

  • 事業の概要
  • 市場分析
  • 競合分析
  • ターゲット顧客
  • 商品・サービスの概要
  • 販売戦略
  • マーケティング戦略
  • 財務計画

事業計画を立てる際には、現実的な目標を設定し、実現可能な計画を立てることが大切です。そのうえで、定期的に計画を見直すことで、より安定して事業を続けていけるでしょう。

事業計画書を作る

店舗を開業する際には、資金調達が必要になる場合が多くあります。

その際には、金融機関や公庫から融資を受ける必要がありますが、融資審査では事業計画書が重要視されます。

事業計画書とは、事業の目的、目標、戦略、実行計画などをまとめたものです。事業の将来性や経営者の能力、返済能力などを判断するための資料として利用されます。

事業計画書を作成するにあたっては、以下の点を押さえましょう。

  • 事業の概要を明確にする
  • 市場分析を行い、需要や競合状況を把握する
  • ターゲット顧客を明確にする
  • 商品やサービスの特徴をアピールする
  • 販売戦略やマーケティング戦略を具体的に示す
  • 必要資金と収支計画を詳細に示す

事業計画書は、金融機関の審査に通過するためにも、店舗の成功のためにも欠かせません。

しっかりとした事業計画書を作成して、資金調達に成功しましょう。

開業8ヵ月前

開業8ヵ月前は出店エリアを決め、物件を探す時期です。

出店エリアを決める

出店エリアを決める際には、以下の点に注意しましょう。

【ターゲット顧客の居住エリア】

ターゲット顧客の居住エリアを把握することで、出店エリアを絞り込むことができます。例えば、若い女性をターゲットとするなら、繁華街や駅前などのエリアが考えられます。一方、ファミリー層をターゲットとするなら、住宅街や郊外のエリアが考えられます。

【競合店の状況】

競合店の状況を把握することで、競合に勝てる戦略を立てることができます。競合店の価格帯やメニュー、営業時間などを調査し、自店舗の強みや弱みを把握しましょう。

【交通アクセス】

交通アクセスの良さは、集客に大きく影響します。駅やバス停などの交通機関が近くにあるエリアは、集客しやすいでしょう。

【物件の条件】

物件の条件は、店舗の規模やコンセプトによって異なります。例えば、大規模な店舗を構えるなら、広い物件が必要です。一方、小規模な店舗を構えるなら、狭くても良いでしょう。

出店エリアを決める際には、これらの点を総合的に検討しましょう。

内装業者と物件を回る

店舗を開業するための準備として、「物件選び」は重要なポイントです。

物件選びの際には、以下の点に注意しましょう。

【立地】

立地は、集客に大きく影響します。駅やバス停などの交通機関が近くにある、ターゲット顧客の居住エリアに近いなど、集客に有利な立地の物件を選びましょう。

【面積】

面積は、店舗の規模やコンセプトによって異なります。大規模な店舗を構えるなら、広い物件が必要です。一方、小規模な店舗を構えるなら、狭くても良いでしょう。

【設備】

設備は、店舗の営業に必要なものが揃っているか確認しましょう。例えば、厨房設備やトイレ、駐車場などです。

【費用】

費用は、物件の賃料や内装工事費など、開業に必要な費用をすべて含めて検討しましょう。

物件選びの際には、内装工事を依頼する業者と一緒に見学することをおすすめします。物件の特徴をより深く理解でき、より正確な見積もりを出してもらったり、トラブルを未然に防いだりできるからです。

開業6ヵ月前

資金調達が必要な場合、開業6ヵ月前を目安に手続きを進めましょう。

資金調達

店舗を開業するためには、物件取得費や内装工事費、仕入れ費など、多額の資金が必要です。

資金調達の方法としては、以下のようなものがあります。

【自己資金】

自己資金とは、個人で用意した資金です。自己資金をできるだけ多く用意しておくことが、資金調達の成功率を高めるポイントです。

【融資】

融資とは、金融機関や公庫から借り入れる資金です。日本政策金融公庫の「新創業融資制度」や、自治体の「創業支援制度」など、創業支援のための融資制度も利用できます。

【クラウドファンディング】

クラウドファンディングとは、インターネットを通じて不特定多数の人から資金を集める方法です。SNSやブログなどで情報発信して、多くの人に応援してもらうことが成功のポイントです。

資金調達の方法は、開業する店舗の規模や事業内容によって異なります。複数の方法を組み合わせて、必要な資金を確保しましょう。

開業4ヵ月前

開業4ヵ月前はメニュー作りや商品選びなど、お店づくりの根幹に関わる準備をする時期です。開業の成否を分ける重要な作業ではありますが、進めていて楽しい作業でもあります。

メニュー作りや商品選び

メニューや商品は、店舗の売上や集客に大きく影響します。

ターゲット顧客のニーズを把握し、競合店の状況を調査して、自店舗ならではのメニューや商品を開発しましょう。

具体的には、以下の点に注意しましょう。

  • ターゲット顧客の年齢や性別、趣味やライフスタイルなどを把握する
  • 競合店のメニューや商品の価格帯や内容を調査する
  • 自店舗の強みや弱みを分析する
  • 自店舗ならではのメニューや商品のアイデアを出す
  • 人件費削減のために作業効率も考える

ターゲット顧客のニーズや競合店の状況などを踏まえて、売れるメニューや商品を選ぶことで、店舗の成功につながります。

開業3ヵ月前

開業3ヵ月前は内装の設計や工事を行います。飲食店の場合、厨房設備の購入もこの時期に済ませておきましょう。

内装・設備設計

店舗を開業する際には、内装や設備の設計も重要なポイントです。

内装や設備は、店舗の雰囲気や快適さに大きく影響します。また、衛生管理や安全性などの観点からも重要です。

そのため、ターゲット顧客のニーズや競合店の状況を踏まえて、自店舗に適した内装や設備を設計することが重要です。

具体的には、以下の点に注意しましょう。

  • ターゲット顧客の年齢や性別、趣味やライフスタイルなどを把握し、ターゲット顧客が求める雰囲気やコンセプトを決める
  • 競合店の内装や設備を調査して、自店舗の差別化を図る
  • 食品衛生法や消防法などの法令や規制を遵守し、安全性や衛生管理を徹底する
  • 予算を決め、施工業者を選ぶ

内装工事

店舗を開業する際には、内装工事が必要です。内装工事の流れは、以下のとおりです。

【1.設計施工業者選定】

内装工事を依頼する業者を選びます。複数の業者に見積もりを出してもらい、実績や保証内容などを比較して、信頼できる業者を選びましょう。

【2.打ち合わせ】

業者と打ち合わせをして、内装のデザインや仕様などを決めます。図面やイメージボードなどを作成して、イメージを共有しましょう。

【3.見積もり】

業者から見積もりを出してもらい、内容を確認します。見積もりに不明な点があれば、業者に質問しましょう。

【4.契約】

見積もりに納得できたら、業者と契約します。契約書の内容をよく確認して、署名や捺印をしましょう。

【5.工事】

業者が内装工事を行います。工事期間や工事内容を確認して、業者とスケジュールを調整しましょう。

【6.竣工・引き渡し】

工事が完了したら、業者から竣工書類を受け取り、店舗を引き渡してもらいます。

内装工事は、店舗の雰囲気や快適さに大きく影響する重要な工程です。しっかりとした計画と準備をしておきましょう。

設備の購入

飲食店を開業する際には、厨房設備の購入が必要です。厨房設備は、料理の提供や調理に欠かせないものです。

提供するメニューや商品に合わせて、必要な設備を決め、予算内で複数の業者に見積もりを取り、保証内容を確認しましょう。

例えば、ラーメン店なら、麺茹で機や中華鍋などの設備が必要です。また、予算オーバーを防ぐためにも、複数の業者に見積もりを取り、保証内容を確認して万が一故障した場合の対応を検討しておきましょう。

厨房設備の購入は、店舗の運営に欠かせない重要な工程です。しっかりとした計画と準備をしておきましょう。

開業2ヵ月前

開業2ヵ月前になったら細かな什器や備品の購入、商品の仕入れを行います。この時期に採用も済ませ、スタッフの教育にも着手しておくといいでしょう。

什器や備品の購入

什器や備品は、店舗の雰囲気や快適さに大きく影響します。また、店舗の運営に欠かせないものです。店舗の規模やコンセプトに合わせて、必要な什器や備品を決め、予算内で複数の業者に見積もりを取り、納期や保証内容を確認しましょう。

例えば、小規模な店舗なら、簡易的な什器や備品で十分かもしれません。また、予算オーバーを防ぐためにも、複数の業者に見積もりを取り、納期や保証内容を確認して、万が一故障した場合の対応を検討しておきましょう。

商品の仕入れ

商品の仕入れは、店舗の売上を左右する重要な要素です。ターゲット顧客のニーズを把握し、競合店の状況を調査した上で、自店舗に合った商品を仕入れましょう。

また、仕入れ先は複数にしておくと、価格や納期の交渉がしやすく、万が一のトラブルにも対応しやすくなります。

スタッフの採用・教育

スタッフの採用にあたっては、店舗のコンセプトに合った人材を採用すること、スキルや経験だけでなく人柄やマインドも重視することを心がけましょう。

店舗のコンセプトに合った人材を採用することで、顧客に良い印象を与え、店舗の雰囲気をより良くすることができます。

スキルや経験は重要ですが、それ以上に人柄やマインドが大切です。スタッフが顧客に親切で丁寧な対応をしてくれるかどうかは、これらに大きく左右されます。

スタッフの教育も重要です。店舗の理念やコンセプトをしっかりと理解させること、店舗のルールや仕組みを伝えることで、ライバル店との差別化を図りやすくなるでしょう。

開業1ヵ月前

開業1ヵ月前になったら業態に応じて必要な資格の取得や届出を済ませ、開店に向けた最終確認を行いましょう。この時期にプレオープンをすることもあります。

資格取得・届出

店舗を開業するために必要な資格・届出は、以下の通りです。

【資格】

  • 食品衛生責任者
  • 防火管理者
  • 調理師免許(調理を主とする飲食店の場合)

【届出】

  • 飲食店営業許可
  • 防火対象設備使用開始届
  • 火を使用する設備などの設置届
  • 深夜酒類提供飲食店営業開始届
  • 個人事業の開業・廃業等届出書
  • 所得税の青色申告承認申請書
  • 労働基準監督署への届出
  • 公共職業安定所への届出
  • 社会保険事務所への届出(法人の場合)

これらの資格・届出は、店舗の業種や規模によって必要なものが異なります。詳しくはこちらの記事で解説しています。

https://wp-franchise.orend.jp/mag/b0045

最終確認

店舗を開業するためには、開店1週間前を目安に最終確認を行います。最終確認では、以下のような点を確認します。

  • 設備や備品の動作確認
  • 食材や資材の準備
  • オペレーションの確認

開店当日にお客さまを集められるように、販促・集客の準備が十分に行われているかを確認します。チラシやポスターの配布、SNSでの告知などを行っていることを確認しましょう。

プレオープン

店舗を開業する前に、プレオープンを行うことがあります。プレオープンは、正式な開店前に、実際に店舗を営業して、オペレーションや接客などの確認を行うことで、店舗の開業準備をより万全なものにするための重要な工程です。正式な開店時と同じ体制で営業できるように、しっかりと準備して、プレオープンを成功させましょう。

店舗の開業準備には1年ほどかかる!スケジュールを決め、余裕を持って進めよう

店舗の開業準備には、1年ほどかかると言われています。コンセプトやターゲット顧客の明確化、物件の選定や内装工事、メニューの作成や仕入れ、スタッフの採用や教育、必要な資格・届出の取得、販促・集客の準備など、さまざまな準備が必要だからです。

これらの準備をしっかりと行うためには、余裕を持ってスケジュールを立てることが大切です。物件の選定は、1年以上前から始めるのが理想です。必要な資格・届出は、早めに取得しておきましょう。プレオープンは、正式な開店前に必ず行い、オペレーションや接客などの確認を行いましょう。

店舗の開業は、人生の大きなチャレンジです。しっかりと準備をして、成功を収めましょう。

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この記事の監修
中島 崚
中島 崚
慶応義塾大学商学部卒業。新卒でフロンティア・マネジメント株式会社に入社し、メーカーの中期経営計画や百貨店の再生計画策定に従事。その後、スマートキャンプ株式会社に入社し、事業企画として業務を担う。また、兼務でグループ会社であるマネーフォワードベンチャーパートナーズ株式会社に出向し、アントレプレナーファンド「HIRAC FUND」でキャピタリスト業務に携わる。2022年7月よりこれまで副業で経営していたステップ・アラウンド株式会社を独立させる。
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