フランチャイズとは
フランチャイズとは、チェーン展開などをしている企業本部と契約を結び加盟することで、ブランド名が利用できたり、本部の経営ノウハウを教わったりする対価として加盟店がロイヤリティ(Royalty)、を支払う仕組みです。
フランチャイズで起業する5つのステップ
フランチャイズで起業する際は大きく5つのステップにわかれます。
- 検索や比較サイトから気になるFC募集を探す
- 資料請求・お問い合わせ
- 迷う場合は複数社に資料請求・比較を行う
- 説明会や個別相談会に参加する
- 自分にあったフランチャイジーの契約
フランチャイズでの企業を検討し始めたら、まずは検索や比較サイトを経由で気になるフランチャイズを探し、気になったフランチャイズを見つけたら資料請求やお問い合わせをしましょう。もし迷っている場合は、複数社に問い合わせをしてみましょう。資料を確認して候補が絞れたら、説明会に参加してみて、契約条件などの詳細を聞いてみましょう。契約条件を確認できたらフランチャイズの契約を結び、開業準備に取り掛かります。
フランチャイズ活用で起業するために必要なポイント
フランチャイズに加盟した上で起業する場合に重要なポイントが5つあります。起業を検討している方はぜひ確認してみてください。
これまでのスキルや志向を書き出してみる
1つ目は、自身のスキル、過去の経験、なぜ起業をしたいのかなどを書き出してみましょう。フランチャイズの場合、本部で店舗運営などはマニュアル化されており開業がし易い一方、オーナーの自由度が少ない面があります。起業の理由を洗い出す中で、もし経営のノウハウを学びたい場合などにはフランチャイズは適しています。
集客がすぐにできるか・10年後も安定した集客が期待できるか
2つ目は、中長期的な視点で集客ができるのかを検討しましょう。もちろん起業をした直後のタイミングで集客ができることも重要ですが、トレンドは常に変わります。10年後も変わらず安定した集客が期待できるのかなども検討確認しておきましょう。
必要な開業資金を調達する
3つ目は、必要な開業資金を調達することです。調達方法は、自己資金はもちろんですが、銀行や日本政策公庫などの金融機関からの融資や、助成金・補助金を活用するという手段もあります。それぞれ条件などが異なるため、自身に最も適した方法を検討して資金の調達を行いましょう。
経営者としての心構え・課題解決意識を持つ
4つ目は経営者としての心構えを持つということです。フランチャイズの場合でも、オーナーになるということは経営者になることです。なにか問題が起きたら、経営者として自分の責任のもとで解決するように取り組む姿勢が必要です。ここで学べることは人生の大きな財産となり、会社員だけではできなかった成長ができます。
消費者のトレンド・どんな商品が売れるかを見抜く
5つ目はトレンドの把握やどんな商品が売れ筋なのかを見抜く力です。近年消費者の関心は多様化し、トレンドの移り変わりも早くなってきています。人気な商品が出てもすぐに類似商品が出てきてしまうかもしまい、人気が無くなる可能性があるかもしれません。このようなトレンドをすぐに見抜き、経営に活用する力も常に磨いていきましょう。
フランチャイズ起業5つのメリット
つづいてフランチャイズで起業する場合のメリットをご紹介します。
ブランド力を活用した知名度
自分自身で起業をした場合、お店の名前を知ってもらうことから始まるため集客もそんなに簡単ではありません。しかし、フランチャイズの場合はすでに知名度がありブランド力を活用することが出来ます。お客様も全く知らないお店と比較しても知っているお店のほうが入りやすいでしょう。その結果、集客にもつながります。
ノウハウがなくても1からスタートできる
フランチャイズ本部では複数店舗の経営や長年の経験からビジネス運営をマニュアル化しています。そのため、フランチャイズに加盟をすれば、今まで起業経験がなく、ノウハウがなかったとしても容易にスタートすることが可能です。また何か問題が起きたとしてもフランチャイズ本部がサポートをしてくれるなど様々な支援、メリットがあります。
初期コスト・開業資金を抑えて起業できる
個人で起業する場合には物件取得費用や改装費用、人件費なども含めて様々なコストが必要となります。しかし、フランチャイズの場合は物件取得費用のサポートや改装、設備の手配などもしてくれる可能性もあります。その結果、初期コストや開業資金を抑えて起業出来ます。
成功しているビジネスモデルの真似ができる
通常の起業ではビジネスモデルは0から検討する必要性があり、トライアンドエラーを繰り返しながら実施していくことになります。しかし、フランチャイズの場合は、本部がすでに成功しているビジネスモデルを真似するだけで良いため、成功の近道につながります。
本部が行うため宣伝費用はかけなくてよい
個人での起業する場合は、0から店名を知ってもらい、集客するためにもSNSの運用やWEB広告など運営以外にも宣伝活動をしなければいけません。しかし、フランチャイズの場合、宣伝は本部がかわりに行ってくれ、その効果で集客も繋がります。そのため、集客のコストや労力を低減できます。
フランチャイズ起業4つのデメリット
一方、フランチャイズ起業のデメリットもあります。デメリットも把握した上で起業の検討をしましょう。
売上予測が下回るケースがある
フランチャイズ本部は、店舗の場所や広さなどから同じような条件の中から売上予測を実施してくれますが、この売上予測を下回るケースもあります。客層や場所の条件など予測はどうしてもはずれる可能性もあります。そのため、本部からの予測に振り回されるのではなく自分の視点を常に持っておくように心掛けましょう。
ロイヤリティ(Royalty)費用が高い
フランチャイズに加盟すると、その対価としてロイヤリティを支払う必要があります。ロイヤリティの算定方法は、本部により異なります。売上の数%の場合や定額など様々なケースがありますが、それが大きな負担になる場合があります。加盟契約を実施する場合にロイヤリティ等の条件をしっかり確認しておきましょう。
近隣に同じチェーン店が出店し競合する可能性
フランチャイズには、一定領域の商圏保護する契約条項があるのが通常です。しかし、場合によっては保護されておらず、近隣にチェーン店が出店する可能性があります。近隣にチェーンが出店すると同じようなサービスを提供する店があるとお客様の取り合い担ってしまう場合があります。
中途解約ができず違約金が発生する場合もある
フランチャイズ加盟する場合、複数年契約の場合が多いです。なかなか経営がうまく行かずに中途契約をしたいと思っている方もいるかもしれません。しかし、中途契約は違約金が発生してしまう場合があり、余計な負担になることを把握しておきましょう。
フランチャイズ起業時の注意点・選び方
最後にフランチャイズの起業時の注意点・選び方をご紹介します。
ネームバリューだけで決めず比較検討を行う
フランチャイズを選ぶときに、どうしても知っているブランドということで選んでしまう可能性があるかもしれません。しかし、ロイヤリティ等の条件が良くないなどの可能性があるかもしれません。そのため、知っているブランド名だというだけでなくしっかりと同業種内で比較検討を行いましょう。
説明会では良い部分だけを鵜呑みにしない
フランチャイズに問い合わせをしたあと、説明会が実施される場合があります。説明会では残念ながら良い部分にフォーカスされた説明書が中心となることが多いです。例えば、売上予測なども含めて、とても良い数字や予測しか見せられないかもしれません。しかし、そのまま情報を鵜呑みにするのではなく、しっかりと自分のポイントで比較検討するようにしましょう。
ロイヤリティの仕組みや費用を確認する
最後はロイヤルティの仕組みや費用を確認することです。ロイヤルティの仕組みや費用は、フランチャイズにより大きく異なります。自身の売上予測も含めてロイヤリティがどの程度負担になるのかも含めてしっかりと確認をしましょう。