初心者が知っておきたいカードローンの基本知識や特徴
カードローンは、原則として担保や保証人なしでお金を借りることができる個人向けの融資サービスです。
利用可能枠(限度額)の範囲内であれば、何度でも借り入れと返済を繰り返すことができ、借りたお金の使い道も自由なのが大きな特徴です。
カードローンの仕組み
カードローンは、金融機関が個人に対して提供する無担保の融資サービスです。申し込み後の審査に通過すれば、決められた限度額の範囲内で自由にお金を借りることができます。
カードを使わずスマートフォンのアプリだけで借り入れや返済ができる商品も多く、借りたお金には利息が発生し、毎月決められた日に元金と利息を合わせた金額を返済していく仕組みです。年率15.0%で10万円を1年間借りた場合、およそ15,000円程度の利息を支払うことになります。
カードローンは限度額内で繰り返し借り入れ可能
契約時に設定された利用可能枠(限度額)の範囲内であれば、完済する必要なく何度でも借り入れができるのがカードローンの最大の特徴です。
例えば、限度額が50万円の場合、20万円を借り入れても残りの30万円分はいつでも追加で借りることができます。
住宅ローンや自動車ローンなどの目的別ローンは追加借り入れに再審査が必要ですが、カードローンなら審査は最初の1回だけです。
申し込みには必ず審査が必要
どの金融機関でも必ず審査に通過する必要があります。
「審査なし」を謳うカードローンは存在せず、そのような広告は違法業者の可能性が高いため注意が必要です。
審査では、年収や勤務先、勤続年数などの属性情報と過去のクレジットカードやローンの利用履歴、返済状況などの信用情報を総合的に判断します。
審査基準は各金融機関によって異なるため、A社で通らなくてもB社では通る可能性があります。
クレジットカードのキャッシングとの違い

最も大きな違いは金利です。クレジットカードのキャッシングは年率15.0~18.0%程度の高い金利に対し、カードローンは年率1.5~15.0%程度と上限金利が低く設定されています。
借入可能額も、キャッシングは数十万円程度に対し、カードローンは数百万円から1,000万円程度の高額な借り入れも可能です。
現在クレジットカードのキャッシングを利用している方は、カードローンに借り換えることで金利負担を軽減できる可能性があります。
カードローンの種類
カードローンは提供する金融機関によって「消費者金融カードローン」「銀行系カードローン」「クレジット・信販系カードローン」の3つに分けられ、それぞれに金利や審査スピード、適用される法律などに違いがあるため、自分のニーズに合った種類を選ぶことが重要です。
項目 | 消費者金融 | 銀行系 | クレジット・信販系 |
金利 | 3.0~18.0% | 1.5~15.0% | 1.5~15.0% |
審査スピード | 最短25分 | 数日~1週間 | 最短即日~数日 |
即日融資 | ○ | × | △ |
総量規制 | 対象 | 対象外 | 対象 |
無利息期間 | 30日程度 | なし | 商品による |
適している人 | 急ぎの方・パート可 | 正社員・公務員 | クレカ利用者 |
消費者金融カードローン
プロミスやアコム、レイクなどの消費者金融会社が提供するカードローンです。貸金業法に基づいて運営されており、年収の3分の1を超える借り入れを禁止する総量規制の対象となります※1。
最大の特徴は融資スピードの速さで、最短25分から60分程度で審査が完了し、申し込みのタイミングによっては即日融資も可能なサービスもあります。
金利は年率3.0~18.0%程度で、初回利用者向けに30日間無利息サービスを提供している会社も多くあります。
安定した収入があればアルバイトやパート、派遣社員でも申し込み可能な場合が多いです。
銀行系カードローン
三菱UFJ銀行や三井住友銀行、みずほ銀行などが提供するカードローンです。銀行法に基づいて運営され、総量規制の対象外となります。
最大の特徴は金利の低さで、年率1.5~15.0%程度と消費者金融より低く設定されています。ただし、審査は慎重で時間がかかり、即日融資は基本的に対応していません。申し込みから融資まで数日から1週間程度が一般的で、正社員や公務員など安定した職業の方に適していると言えるでしょう。
クレジット・信販系カードローン
JCBやオリコ、ジャックスなどのクレジットカード会社や信販会社が提供するカードローンです。消費者金融と同様に貸金業法の対象で総量規制が適用されます。
金利は消費者金融と銀行系の中間で年率1.5~15.0%程度、審査スピードも最短即日から数日程度と中間的な位置にあります。既存のクレジットカード利用者には審査で優遇される可能性もあり、ポイントサービスや各種優待サービスが付帯している場合もあります。
カードローンを利用する4つのメリット

カードローンには他の金融商品にはない独自のメリットがあり、特に急な出費への対応力や利便性の高さが多くの利用者に支持されています。
1. 最短即日で借り入れ可能
融資スピードの速さがカードローンの最大のメリットです。多くの消費者金融では申し込みから最短25分程度で審査が完了し、当日中に借り入れができます。(申し込みした方や申し込みのタイミングにより異なります。)急な医療費や冠婚葬祭費、家電の故障など予期せぬ出費にも迅速に対応でき、住宅ローンなどで審査に1週間以上かかる目的別ローンとは大きく異なります。
2. コンビニ・銀行ATMで24時間利用可能
全国のコンビニや銀行のATMから24時間いつでも借り入れや返済ができます。セブン-イレブン、ファミリーマート、ローソンなどの大手コンビニチェーンはほぼすべてのカードローンで利用可能で、出張先や旅行先でも簡単に現金を引き出せるため安心です。スマートフォンアプリだけでATMから借り入れできる「スマホATM」サービスも普及しています。
3. 資金使途が原則自由
基本的にどのような目的でも使用できます。生活費、医療費、教育費、旅行費、冠婚葬祭費、趣味やレジャー費など幅広い用途に対応しており、日本貸金業協会の調査では「趣味・娯楽」が34.3%と最も多く、次いで「食費」が19.4%となっています※2。借り入れ時に使用目的を詳細に申告する必要もありません。
4. 無担保・保証人なしでスムーズに契約
原則として担保や保証人を必要とせずに契約でき、家族や友人に迷惑をかけるリスクがなく、不動産などの資産がなくても借り入れが可能です。申し込みに必要なのは本人確認書類と収入証明書類のみで、WEB完結で申し込みから契約まで完了できる金融機関がほとんどです。
初心者が知っておくべき3つのデメリット・注意点

カードローンには多くのメリットがある一方で、利用前に理解しておくべきデメリットや注意点もあります。これらを正しく理解することが後悔しないカードローン選びの第一歩です。
1. 利息負担が発生する
借りたお金に対して利息が発生し、借入期間が長くなるほど支払総額が増加します。年率15.0%で10万円を借りた場合の利息負担は以下のとおりです。
借入期間 | 利息額 | 返済総額 |
30日 | 1,233円 | 101,233円 |
90日 | 3,699円 | 103,699円 |
180日 | 7,397円 | 107,397円 |
毎月の返済額が少ないと、元金がなかなか減らずに利息ばかりを支払い続けることになりかねません。最低返済額だけを支払っていると完済まで数年かかることもあるため、できるだけ早期返済やボーナス時の繰り上げ返済が重要です。借り入れ前には必ず返済シミュレーションで総返済額を把握しましょう。
2. 借りすぎのリスクがある
限度額の範囲内で繰り返し借り入れができるため、計画性なく利用すると借りすぎてしまうリスクがあります。特に利用実績により限度額が増額されることで、ついつい借り入れ額が増えてしまう傾向があります。
最も危険なのは返済のために他社から借り入れを行う「自転車操業」の状態で、複数社から借り入れを行うと毎月の返済負担が重くなり、返済困難な状況に陥る可能性があります。借り入れ前に本当に必要な支出かを冷静に判断し、返済計画を立てることが重要です。
3. 審査通過が必要
必ず審査に通過する必要があり、申し込めば誰でも利用できるわけではありません。収入の安定性、他社借入状況、過去の返済履歴が総合的に判断されます。
過去にクレジットカードやローンの返済を延滞した場合、いわゆる「ブラックリスト」状態では審査通過は非常に困難になります。信用情報機関に事故情報が登録されると一定期間(通常5年間)はカードローンの審査に大きく影響し、既に他社から年収の3分の1近い借り入れがある場合も総量規制により新たな借り入れができない可能性があります※1。
審査落ちの理由は教えてもらえず、審査落ちの履歴も信用情報に残るため、短期間の複数社申し込みは避けるべきです。
カードローンの選び方|初心者向けの5つの比較ポイント

カードローンは種類によって金利や特徴が大きく異なるため、自分の状況やニーズに合った商品を選ぶことが重要です。以下の5つのポイントを比較して、最適なカードローンを選びましょう。
1. 金利の低さ
カードローンの金利によって支払総額が大きく変わるため、金利の比較は最も重要なポイントです。多くのカードローンでは「3.0%~18.0%」のように金利の幅が設定されていますが、初回利用時は上限金利が適用されることがほとんどです。
下限金利は高額な借り入れ時に適用されるため、初心者の方は上限金利を比較することをおすすめします。銀行系カードローンは年率14.0~15.0%程度、消費者金融は年率18.0%程度が一般的で、数%の違いでも長期間借りると利息負担に大きな差が生まれます。
2. 審査・融資スピード
急にお金が必要になった場合は、審査や融資にかかる時間も重要な判断材料です。消費者金融では最短25分程度で審査が完了し、即日融資に対応している会社も多くあります。
一方、銀行系カードローンは金利が低い分、審査に数日から1週間程度かかることが一般的で、即日融資は基本的に対応していません。スピードを重視するか、金利の低さを重視するかで選ぶべきカードローンの種類が変わります。
3. 申し込みのしやすさ
現在多くのカードローンでは、24時間365日WEBから申し込みが可能です。スマートフォンから簡単に申し込みができ、必要書類もアプリで撮影して提出できるため、自宅にいながら手続きが完了します。
一部の金融機関では自動契約機や店頭での申し込みも可能ですが、WEB完結型であれば郵送物がなく、家族に知られるリスクも軽減できます。申し込みフォームの分かりやすさや、必要書類の少なさも比較ポイントです。
4. 借り入れ・返済方法の利便性
日常的に利用しやすい借り入れ・返済方法が用意されているかも重要です。全国のコンビニATMが利用できるか、スマホATMサービスに対応しているか、口座振替での返済が可能かなどを確認しましょう。
ATM利用時の手数料についても確認が必要です。月数回まで手数料無料のサービスや、自社ATMなら手数料無料の金融機関もあります。頻繁に利用する場合は、手数料負担も考慮して選びましょう。
5. 家族や会社へのバレにくさ
カードローンの利用を周囲に知られたくない方も多いでしょう。カードレスタイプやWEB完結型のカードローンであれば、郵送物が自宅に届かないため、家族に知られるリスクを軽減できます。
在籍確認についても、電話での確認を行わない金融機関や、個人名で電話をかけるなどプライバシーに配慮した方法を採用している会社があります。不安な場合は事前に確認しておくと安心です。
カードローンの審査について
カードローンの審査は、申込者に返済能力があるかを確認するために行われます。審査基準は各金融機関によって異なりますが、一般的に確認される項目や基準について理解しておきましょう。
審査で確認される主な項目
審査では主に属性情報と信用情報の2つが確認されます。属性情報には、年齢、職業、勤務先、勤続年数、年収、家族構成、住居状況などが含まれます。これらの情報から、安定した収入があるか、返済能力があるかが判断されます。
信用情報では、過去のクレジットカードやローンの利用履歴、返済状況、他社からの借入状況などが確認されます。信用情報機関に登録された情報は、契約期間中および契約終了後5年以内保管されるため、過去の延滞や債務整理の記録は審査に大きく影響します。
年収に対して借りられる金額の範囲内か
消費者金融やクレジット・信販系カードローンでは、貸金業法の総量規制により年収の3分の1を超える借り入れは禁止されています※1。例えば、年収300万円の方であれば、最大100万円までの借り入れが可能です。
ただし、これは他社からの借り入れも含めた総額での規制です。既に他社から借り入れがある場合は、その分を差し引いた金額が借入可能額となります。銀行系カードローンは総量規制の対象外ですが、独自の基準で年収の3分の1程度を上限とすることが多いです。
在籍確認は会社にバレないようになっていることがほとんど
多くの金融機関では、申込者が申告した勤務先に本当に在籍しているかを確認するため、在籍確認を行います。従来は勤務先への電話が一般的でしたが、最近では書類での確認や、電話の場合も個人名でかけるなど、プライバシーに配慮した方法が採用されています。
電話での在籍確認が行われる場合でも、「○○と申しますが、△△さんはいらっしゃいますか?」といった自然な形で行われ、カードローンの件であることは一切伝えられません。本人が不在でも「席を外しております」「本日は休みです」といった回答で在籍が確認できるため、同僚に知られる心配はほとんどありません。
カードローンの申し込み方法と必要書類
カードローンの申し込みは、現在ではWEBからの手続きが主流となっています。24時間いつでも申し込み可能で、最短即日で借り入れできるため、急な資金需要にも対応できます。
申し込みに必要な主な書類
カードローンの申し込みには、本人確認書類が必須です。現住所と書類の住所が異なる場合は、住民票や公共料金の領収書などの補完書類が必要になることもあります。
本人確認書類(いずれか1点)
- 運転免許証
- マイナンバーカード
- 健康保険証
- パスポート
- 住民票(発行日から6ヶ月以内)
- 在留カード・特別永住者証明書
収入証明書類(50万円超または他社合計100万円超の場合)
- 源泉徴収票
- 給与明細書・賞与明細書
- 確定申告書
- 課税証明書・特別徴収税額の決定通知書
借入希望額が50万円を超える場合や、他社借入と合わせて100万円を超える場合は、収入証明書類の提出も必要です。給与所得者は源泉徴収票や給与明細書、自営業者は確定申告書や課税証明書を準備しましょう。
申し込みから借入までの流れ
カードローンの申し込みは、現在ではWEBからの手続きが主流で、最短即日で借り入れまで完了できます。
STEP1:WEBから申し込み
公式サイトの申し込みフォームに必要事項を入力します。
STEP2:必要書類の提出
スマートフォンのカメラで撮影した書類をアップロードします。
STEP3:審査
提出された情報をもとに審査が行われます。場合によっては在籍確認も実施されます。
STEP4:契約手続き
審査通過後、契約内容を確認し、同意手続きを行います。
STEP5:借り入れ開始
契約完了後、ATMやアプリから借り入れが可能になります。
カードローンの借入方法と限度額
カードローンの借り入れ方法は多様化しており、利用者の都合に合わせて選択できます。また、限度額は審査によって個別に決定されるため、申込時の希望額がそのまま適用されるとは限りません。
借入方法の種類
最も一般的なのはATMからの借り入れです。全国のコンビニや銀行のATMでローンカードを使って現金を引き出せます。
最近ではスマホATMサービスも普及しており、カードを持参せずにアプリの操作だけで借り入れできるため便利です。
振り込みサービスでは、指定した口座に借入金を振り込んでもらえます。多くの金融機関では24時間365日対応しており、最短数十秒で振り込みが完了するサービスもあります。口座振替の引き落とし日前や、急に現金が必要になった際に活用できます。
借入の限度額の目安
限度額は審査によって決定され、年収、勤続年数、信用情報、他社借入状況などを総合的に判断して設定されます。初回契約時は10万円~50万円程度に設定されることが多く、利用実績を積むことで増額も可能です。
消費者金融の場合は総量規制により年収の3分の1が上限となりますが、実際にはより低い金額で設定されることが一般的です。銀行系カードローンでも同様に、年収の3分の1程度を目安とする場合が多いでしょう。
カードローンの返済方法と完済までの期間
カードローンの返済は毎月一定額を返済する方式が一般的で、複数の返済方法から選択できます。完済までの期間は借入額と毎月の返済額によって決まるため、事前のシミュレーションが重要です。
返済方法の種類
口座振替は最も確実な返済方法で、指定した口座から毎月自動的に引き落とされます。返済を忘れる心配がなく、手数料もかからないため、多くの利用者に選ばれています。
ATM返済では、コンビニや銀行のATMから返済できます。都合の良いタイミングで返済でき、追加返済も簡単に行えますが、ATM利用手数料がかかる場合があります。インターネットバンキングを利用した振り込み返済も、24時間対応で便利です。
完済にかかる期間の目安
完済期間は借入額と毎月の返済額によって決まります。例えば、年率15.0%で10万円を借り入れ、毎月4,000円を返済する場合、完済まで約2年8ヶ月、総返済額は約12万6,000円となります。
毎月の返済額を増やすことで完済期間を短縮でき、支払利息も軽減できます。毎月6,000円返済であれば約1年9ヶ月、総返済額は約12万1,000円となり、5,000円程度の利息軽減効果があります。
初めての借入前に無理のない返済計画を立てましょう
カードローンを利用する前に、必ず返済計画を立てることが重要です。計画的な利用により、利息負担を最小限に抑え、安心して借り入れできます。
無理のない返済計画の立て方
まず、月々の収支を把握し、無理なく返済できる金額を算出しましょう。家計簿をつけている方は、毎月の余剰資金を確認し、その範囲内で返済額を設定します。一般的には手取り収入の20~25%以内に収めることが推奨されています。
各金融機関のWEBサイトでは返済シミュレーションが提供されているため、借入希望額と返済額を入力して、完済までの期間と総返済額を確認しましょう。複数のパターンでシミュレーションを行い、最適な借入額と返済プランを検討することが大切です。
繰り上げ返済で利息を軽減する方法
ボーナスや臨時収入があった際の繰り上げ返済は、利息軽減に大きな効果があります。カードローンの利息は日割り計算のため、元金を早期に減らすことで支払利息を大幅に削減できます。
多くのカードローンでは繰り上げ返済手数料が無料で、ATMやインターネットから簡単に手続きできます。ただし、繰り上げ返済を行っても翌月の定期返済は通常通り必要なため、生活費に影響しない範囲で実施することが重要です。
参考文献
※1 日本貸金業協会「貸金業法について」
※2 日本貸金業協会「2023年度 資金需要者等の借入意識や借入行動等に関する調査 報告書」