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古着屋って開業しやすくて儲かりそうだけど、実際どうなの?メリット・デメリットやお店を開く方法、役立つスキルを紹介

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近年、ファッション業界において「サステナビリティ」への意識が高まり、古着市場は年々拡大しています。個性的なファッションを楽しめるだけでなく、環境にも優しい古着は、幅広い世代から支持を得ています。

「古着屋って開業しやすくて儲かりそう」と考える方も多いのではないでしょうか? しかし、実際には多くの課題も存在します。

そこで今回は、古着屋の開業について、メリット・デメリット、開店方法、役立つスキルなどを詳しく解説します。さらに、コストやリスクを抑えて開業したい方におすすめのフランチャイズ5選も紹介します。

結局、古着屋は儲かるのか?

古着屋は、近年ますます注目を集めている業種です。しかし、「儲かる」かどうかは、一概に言えません。儲かる古着屋と儲からない古着屋には、いくつかの違いがあります。

まず、儲かる古着屋は立地が良く、ターゲット層がアクセスしやすい場所に店舗を構えています。商品構成が優れているのも儲かる古着屋の特徴です。そのために、顧客のニーズに合った質の高い古着を取り揃えるための仕入れルートを確立しているのです。価格設定も適切であり、競合店と比較して妥当な価格設定をしています。

さらに、積極的にマーケティング活動を行い、SNSや広告などを活用したアプローチに余念がありません。顧客サービスも行き届いており、リピーター獲得やポジティブな口コミの拡散など、顧客が顧客を連れてくる好循環をつくっています。

古着屋で開業するメリット

近年、ファッション業界における「サステナビリティ」への意識が高まり、古着市場は年々拡大しています。個性的なファッションを楽しめるだけでなく、環境にも優しい古着は、幅広い世代から支持を得ています。

市場に追い風が吹いていることに加え、次のように、開業を目指す人にとってのメリットも多いです。

  • 比較的少ない初期費用で開業できる
  • 独自の世界観を表現できる
  • リピーター獲得しやすい

古着屋はほかの小売店と比較して、店舗面積を小さく抑えられるため、初期費用を抑えて開業できます。特別な設備も必要ありません。たとえば飲食店と比較すると、厨房設備や食材ロスなどがなく、コストを抑えて開業できます。

古着は一点物が多く、商品セレクトや店舗の雰囲気作りを通して、自分らしさを表現できるのも魅力です。一般的なアパレルと異なり、既存の型にはまらず、自由な発想で個性的な店舗を作ることができます。お店のファンを増やす工夫もしやすく、リピーターを獲得しやすくもあります。

古着屋で開業するデメリット

次のように、古着屋には一般的なアパレルにはないデメリットがあります。デメリットを理解したうえで開業すること、対策を取ることが大切です。

  • 利益率が低い
  • 商品の仕入れに時間と労力が必要
  • トレンドの変化に敏感に対応する必要がある

古着は仕入れ値が商品の販売価格に大きく影響するため、利益率が低くなる傾向があります。新品のアパレル販売と比較すると、仕入れ値が販売価格に占める割合が大きくなり、利益率が低くなります。

質の高い古着を安定的に仕入れるためには、多くの時間と労力が必要です。古着市場は日々変化しており、常に最新情報を把握し、効率的な仕入れ方法を確立する必要があります。

古着はトレンドの影響を受けやすいため、常に最新情報を把握し、商品構成を見直す必要があります。流行に敏感な顧客層に対応するためには、迅速な商品入れ替えや、的確な商品セレクトが求められます。

古着屋を開業する3つの方法

古着屋を開業する3つの方法

ここからは古着屋を開業する3つの方法として、実店舗・ネットショップ・フランチャイズを紹介します。

実店舗

古着屋を開業する方法はいくつかありますが、代表的な方法の一つは、自力で実店舗を開くことです。

お客さまと直接コミュニケーションを取れる実店舗は信頼関係を築きやすく、リピーター獲得に強いです。実際に商品を手に取って見たり試着したりできるため、お客さまは安心して商品を購入できるでしょう。

店舗の雰囲気やインテリア、音楽などにこだわりお店づくりができるのも魅力です。五感を刺激する空間作りを行うことで、顧客満足度を高められるでしょう。

ただ、初期費用がかかる、立地選びが成否を左右するなどのデメリットもあります。

お客さまとのコミュニケーションを大切にする人や空間づくりにこだわりたい人、資金力がありリスクを許容できる人におすすめの方法です。

ネットショップ

近年、EC市場の拡大に伴い、ネットショップで古着を販売するケースも増えています。インターネットを介して場所を選ばずに販売できるため、全国はもちろん、世界中に向けて販売することも可能です。

スタッフを配置せずに24時間営業が可能で、時間帯を気にせずに販売できます。店舗が必要ないため、実店舗と比べて初期費用を抑えられるのも魅力です。

ただ、直接コミュニケーションを取ることができないため、顧客との信頼関係を築きにくいという側面もあります。商品の状態や質感などを実際に見ることができないため、お客さまが購入を躊躇してしまうかもしれません。

初期費用を抑えたい人や時間や場所に縛られずに働きたい人、ネット販売に精通している方におすすめの方法です。

フランチャイズ

フランチャイズに加盟することで、知識や経験の不足を補って開業できるでしょう。

フランチャイズ本部から運営ノウハウやブランド力を提供してもらえるため、独立開業よりもリスクを抑えられます。店舗運営に関する研修やサポートを受けられるため、未経験者でも安心して開業できるでしょう。

ただし、本部からの指示に従って運営する必要があり、独自のアイデアを取り入れにくい、自分らしいお店づくりができないかもしれないなどのデメリットもあります。本部へロイヤリティを支払う必要もあります。

独立開業したいがリスクを抑えたい方、ノウハウや経験が少ない人におすすめの方法です。

古着屋の開業に必要な費用

古着屋を開業するには、初期費用と運転資金を準備する必要があります。

初期費用は、店舗開設や商品仕入など、開業時に必要な費用です。運転資金は、家賃や人件費など、開業後の日常的な運営に必要な費用です。

初期費用は店舗の規模や形態によって異なりますが、300万~600万円ほどが目安です。これには次のような費用が含まれます。

  • 店舗取得費用(賃借料、礼金、保証金など)
  • 内装工事費用
  • 什器・備品購入費用
  • 開業準備費用(広告宣伝費、許認可取得費用など)

運転資金は開業後の家賃、人件費、仕入代、光熱費などの経費を支払うために必要です。事業がすぐに軌道に乗るとは限らないため、最低でも6ヵ月分の運転資金を用意しておきましょう。

古着屋の開業に役立つスキル・知識

古着屋の開業に必要な資格、必須ではないが身につけておくと役に立つスキルや知識を紹介します。

古物商許可

古着屋を開業するには、古物営業法に基づく「古物商許可」が必要です。これは、古物の売買や交換、委託販売を行う際に必要となる許可証です。

古着はもちろん、骨董品や中古家電、古本なども古物に含まれます。古物営業を行うすべての場所に必要で、ネットショップで古着を販売する場合も許可が必要です。許可なく古物を売買すると、3年以下の懲役または100万円以下の罰金に処せられる可能性があります。

古物商許可は、都道府県公安委員会に申請することで取得できます。申請には、申請書、住民票、身分証明書、略歴書、誓約書、営業所案内図、古物台帳などが必要です。申請手数料は19,000円です。

許可を受けるには、次の要件を満たす必要があります。

  • 暴力団員でないこと
  • 古物営業に関する知識及び経験があること
  • 古物営業を行うための施設及び設備があること

申請から許可までの期間は、1~2ヵ月ほどです。

古着に関する知識

古着屋を開業するには、服に関する幅広い知識が必要です。

【ブランド】

古着には、ヴィンテージブランド、デザイナーズブランド、ストリートブランドなど、さまざまなブランドがあります。それぞれのブランドの特徴や歴史を知っておくことで、商品価値を正しく判断できます。

【状態】

古着は新品と異なり、ダメージや汚れがある場合があります。商品の状態を正確に判断し、適切な価格設定をすることが重要です。

【年代】

古着は年代によって流行やデザインが大きく変化します。年代ごとの特徴を把握することで、顧客のニーズに合った商品を仕入れられるでしょう。

【素材】

古着はさまざまな素材で作られています。中には商品タグがない、印字が薄れているなど、素材の判別が難しい古着もあるでしょう。素材を見分ける目を身につけること、素材の特徴や取り扱い方法を知っておくことで、商品を長く良い状態で保てます。お客さまに商品をおすすめする際も、素材に関する知識は役立ちます。

これら知識は古着屋でアルバイトしたり、古着に関する書籍を読んだり、古着イベントに参加したりすることで習得できるでしょう。

フリマアプリやリサイクルショップに関する知識

古着屋を開業する上で、フリマアプリやリサイクルショップは重要な仕入先の一つです。これらの知識を身につけることで、より良い商品を適切な価格で仕入れられるでしょう。

フリマアプリは、個人間で古着を売買できるプラットフォームです。豊富な商品の中から、掘り出し物を見つけるチャンスがあります。商品説明や写真の状態をよく確認する、偽物のリスクを理解することが大切です。これらのポイントを押さえれば、値引き交渉もしやすく、仕入れ費を抑えてよい商品をそろえられるでしょう。

リサイクルショップは、古着を販売している店舗です。フリマアプリと比べて、商品の状態を確認しやすいメリットがあります。複数の店舗を比較して価格をチェックすること、店員に商品の状態や年代について質問することを心がけましょう。

販売員としてのスキル

古着屋のオーナーは自ら店頭に立ち、接客をすることも多いです。商品知識は当然必要ですが、それ以上に重要なのが、お客さまのニーズを察知し、適切な距離で接客するスキルです。

自分がどのような商品を探しているのか、どのようなコーディネートを希望しているのか、お客さま自ら明確に伝えられるとは限りません。会話や服装、表情などを観察し、潜在的なニーズを引き出すことが重要です。

お客さまの中には、じっくり商品を見ていたい人もいれば、積極的に話しかけられたい人もいます。お客さまのタイプに合わせて、適切な距離で接客することが求められます。

これらを踏まえたうえで、商品の特徴やコーディネートを提案しましょう。単に商品知識をひけらかすのではなく、お客さまにとってのメリットをわかりやすく伝えることが大切です。

マーケティングスキル

古着屋を開業するには、商品知識や販売スキルだけでなく、マーケティングスキルも必要です。マーケティングスキルとは、新規顧客を集客したり、既存顧客をリピーターに育てたりするためのスキルです。

まずは、自店のターゲットを明確に分析しましょう。年齢層、性別、職業、ライフスタイルなど、顧客の特徴を把握することで、効果的なマーケティング戦略を立案できます。

次に、競合店を分析しましょう。競合店の強みと弱みを分析することで、自店の差別化ポイントが明確になります。

ターゲット顧客と競合店を分析することで、より効果的な販促ができるはずです。広告宣伝、イベント、SNSなど、さまざまなチャネルを活用して自店の存在をアピールしましょう。施策実施後は売上データや顧客データなどを分析し、マーケティング戦略を改善することが大切です。

SNS運用のスキル

近年、SNSは集客ツールとして非常に重要になっています。古着屋にとっても、SNSは手軽に始められる集客施策であり、効果的に活用することで、新規顧客の獲得や既存顧客の購買意欲向上につなげられます。

商品画像やコーディネート例、古着に関する豆知識など、ターゲットにとって興味深いコンテンツを発信しましょう。ハッシュタグを活用し、より多くの人に投稿を届けることも大切です。

いいねや返信などを活用し、顧客とのコミュニケーションを取ることも忘れてはいけません。コメントやメッセージに丁寧に返信することで、顧客との信頼関係を築けます。

キャンペーンやイベントはSNSで告知すること、慣れてきたら広告を活用してみることも重要です。

そのうえで、投稿の閲覧数やエンゲージメント率などを分析し、コンテンツの内容や投稿タイミングを改善していきましょう。

古着屋の開業におすすめのフランチャイズ3選

古着屋を開業したいけど、資金や経験不足で不安を感じている人も多いのではないでしょうか。

そんな人におすすめなのが、フランチャイズです。フランチャイズなら、チェーンのブランド力やノウハウを借り、独立よりもリスクを抑えて開業できます。

しかし、フランチャイズにもさまざまな種類があり、どれを選べば良いか迷ってしまうでしょう。

ここからは、古着屋のフランチャイズ選びで迷っている人に向けて、おすすめのフランチャイズを3つ紹介します。

Don Don Down on Wednesday

Don Don Down on Wednesday
  • 独自のビジネスモデルで全国にチェーン展開しているオモシロ古着屋
  • 直営店・FC店ともに去年の売上対比105〜150%を達成
  • 衣料品全般を断ることなく買い取り

ドンドンダウンは、アパレル業界で20年以上培ったノウハウを活かしてリサイクル業界へ参入しました。そのため「いいとこどり」の新業態を確立させました。

自動的に売上が上がる「お客様が自動的に来てくれる仕組み」「お客様が自動的に買ってくれる仕組み」「お客様が自動的に口コミを広げてくれる仕組み」によって、直営店・FC店ともに去年の売上対比105〜150%を達成しています。

ドンドンダウンは、毎週水曜日に商品が10段階で値下がりします。どんな服でも全て断らずに買い取り、店頭に出せない衣類や売れ残った衣類は廃棄せず、東南アジアやアフリカに輸出する独自のビジネスモデルで国内外にチェーン展開しています。

開業資金開業資金ロイヤリティ契約期間加盟店舗数
郊外ロードサイドタイプ
加盟金・保証金:390万円
開店指導料:130万円
内装・什器・看板工事:1030万円
店舗機器システム費:400万円
備品類・店内装飾費:410万円
開業広告費:200万円
初期在庫:300万円
合計:2860万円
※物件取得費は除く
SC・ビルイン/繁華街・駅前路面タイプ
加盟金・保証金:390万円
開店指導料:130万円
内装・什器・看板工事:640万円
店舗機器システム費:310万円
備品類・店内装飾費:340万円
開業広告費:200万円
初期在庫:250万円
合計:2260万円
※物件取得費は除く
※物件によりB工事が発生します
※物件により内装管理が発生します
売上の5%要問い合わせ国内外70店舗
ドンドンダウンの開業資金

ドンドンダウン公式サイト

SELFURUGI

SELFURUGI
  • 初期費用を抑えてスモールスタートできる
  • 無人店舗経営
  • 委託販売制を導入

SELFURUGIは300万円前後の初期費用で始められるため、他の店舗型フランチャイズに比べて低コストでスモールスタートできます。

無人店舗のため、人件費の削減やオペレーション負荷の軽減が期待できます。トータル週9時間程度の業務で運営できるため、副業としても始められます。

商品は委託販売制のため、初期の商品在庫を購入する必要がありません。開業前後のサポートも充実しており、本部が在庫仕入れ・管理を一括で行うため、オーナーの負担も軽減されます。

開業資金ロイヤリティ契約期間加盟店舗数
加盟金含め300万円前後要問い合わせ要問い合わせ直営店含め14店舗 ※2024年2月時点
SELFURUGIの開業資金

SELFURUGI公式サイト

キングファミリー

キングファミリー
  • キロ単位で買い取るスタイル
  • 独自の会員獲得システムを構築
  • ほとんどのオーナーが多店舗展開している

キングファミリーは、キロ150円という安価かつ大量に仕入れられるシステムにより、粗利率80%以上という粗利の高さと、買取率95.3%という仕入れ能力の高さで利益率アップを実現しています。

会員DMやクーポン、ポイント2倍デーなどの販促ツールの活用により、独自の会員獲得システムを構築しているため、リピート率も高く幅広い年代の客層を獲得できます。

オーナーの平均出店数は2.5店舗と、ほとんどのオーナーが複数展開しており、事業拡大が見込めます。

開業資金ロイヤリティ契約期間加盟店舗数
加盟金(研修費、開業準備金含む):300万円
初期在庫:約280万円
広告宣伝費:約160万円
内外装設備費:約950万円
開業準備金:約300万円 ※リースも可能
合計:約1990万円
※物件取得費別途
売上の10%5年80店舗以上
キングファミリーの開業資金

キングファミリー公式サイト

コストやリスクを抑えて古着屋を開業したいなら、フランチャイズへの加盟がおすすめ

古着屋は、近年注目を集めているビジネスの一つです。しかし、資金や経験が必要となるため、ハードルが高いと感じる人も多いでしょう。

そこでおすすめなのが、フランチャイズへの加盟です。本部が長年かけて確立したブランド力やノウハウを借り、経営リスクを抑えて開業できます。知識や経験が足りていなくても、本部による研修やサポートを受けることで補えます。

もちろん、フランチャイズにもデメリットはありますが、コストやリスクを抑えて古着屋を開業したい人にとっては魅力的な選択肢なのは間違いありません。

本記事で紹介したフランチャイズのなかに気になるところがあったら、まずは公式HPをチェックしてみてください。加盟費やロイヤリティ、詳しいサポート内容など、わからないことがあったら問い合わせをしてみましょう。なるべくたくさんのチェーンの情報を集め、自分に合ったところを選ぶことが大切です。

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